「観光革命」地球規模の構造的変化(249) 呻吟の3年間になるか?

2022年8月6日(土) 配信

 参議院選挙で応援演説を行っていた安倍晋三元首相が暗殺された。政治テロではなく、宗教団体に絡む不可解な暗殺であり、栄光の政治家人生を歩んだ安倍元首相にとっては残念な最後であった。

 自民党は参院選で単独で改選過半数の議席を確保して大勝した。しかも与党やその他の改憲勢力は非改選と合わせて国会発議に必要な総議員の3分の2を確保。安倍氏が最もこだわり続けた政治課題は改憲問題だったので、自民党内では安倍氏の遺志を尊重して改憲論議に踏み込むべしという意見がでている。

 岸田首相は安倍元首相という微妙な関係の先輩が亡くなり、向こう3年間に亘って国政選挙が無いため、いわゆる「黄金の3年間」を享受して思い通りの政治を遂行できるという予測がなされている。一方、日本は数多くの内憂外患を抱えているので、現実にはむしろ「呻吟の3年間」になるだろうと予測する識者もいる。呻吟とは「苦しみうめく」という意味である。

 外患では日本を含む西側諸国はロシアに経済制裁を課しているが、その結果として日本ではエネルギーや穀物輸入危機が生じ、国民は諸物価高騰で苦しんでいる。日本外交は従米一本槍であるが、今後は中国やロシアとの関係改善に苦労を重ねることになる。

 内憂ではさまざまな課題を抱えているが、とくにこの30年間の内に先進国で最下位層に落ち込んだ日本人の給料をいかに引き上げるかが重要だ。OECD(経済協力開発機構)のデータでは、1990年に日本人の平均年収は406万円、米国517万円、韓国240万円だった。2020年には日本は424万円、米国763万円、韓国462万円。ほかの先進諸国では順調に年収が増加したが、日本は30年前と同水準だ。

 岸田首相は「新しい資本主義」というスローガンを掲げて政権を発足させ、当初は分配に力点を置いていたが、やがて分配のためには成長が必要と軌道修正を行い、ダッチロールを繰り返している。そのうえに岸田首相は財務省との連携を重んじており、消費税増税もあり得る。また岸田政権は旅行・観光産業を重んじていないので、業界の苦境の継続が予想されている。要するに国民や旅行・観光産業にとっては苦しみうめく「呻吟の3年間」になりそうだ。

石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

 

 

「鉄道開業150周年を契機に~寄稿シリーズ⑤」 大杉要氏「沿線自治体の『意志』で存続する『くりでん』」

2022年8月6日(土) 配信

若柳駅
大杉要氏 くりはら田園鉄道公園くりでんミュージアム学芸員

 今年は新橋―横浜間の鉄道開業から150年という節目の年である。私が管理しているのはかつて宮城県北部の栗原郡を走っていたくりはら田園鉄道(通称・くりでん、2007年に廃線)という鉄道会社の遺産だが、このくりでんが開業したのは日本初の鉄道開業から約半世紀後の1921(大正10)年だった。

 

 くりでんの発起人でもあった初代社長の中村小治郎は、沿線の岩ケ崎(栗駒)生まれで、1913年に同町の町長となった。東北本線から離れている岩ケ崎が発展に取り残されることを憂慮した中村は、石越駅と岩ケ崎を結ぶ鉄道の建設運動を始め、その尽力の末に誕生したのがくりでんだった。最初は石越―岩ケ崎間のみの営業で、細倉鉱山までつながったのは戦時下の1942年だった。

 

 勘違いされやすい点だが、細倉鉱山の貨物輸送はくりでんの主な収益源ではあったものの設立目的ではなく、くりでんに期待されていたのは沿線町村の発展への寄与であり、沿線住民の足としての活躍だった。

 

 戦後は旅客・貨物ともに活躍し最盛期を迎えたが、自家用車の普及や道路整備によるトラック輸送の拡大が進むと、客貨ともに利用が減少、赤字経営と転落した。さらに細倉鉱山の閉山が大きな痛手となり廃線も濃厚となったが、くりでんの存続を望む沿線自治体の声もあって第三セクター化し、ディーゼル車の導入など再建がはかられた。

 

 だが、経営は好転せず、今から15年前の2007年3月31日に約90年の歴史に幕を閉じることとなった。

 

 くりでんを惜しむ声は廃線が決まったあとも多く、くりでん資料の保存・活用について有識者を招いて議論が交わされ、「鉄道公園」として残すことが決められた。廃線となった07年中にはくりでんに関する一連の資料が近代化産業遺産に認定もされている。本社のあった若柳を中心に整備が進められ、現在は「くりはら田園鉄道公園」としてNPO法人Azuma-reが市から委託管理をしている。整備には膨大な費用がかかることからも、沿線自治体のくりでんを後世に残すという強い意思が、いまのかたちでくりでんを「存続」させたと言える。

 

 公園内にあるくりでんミュージアムでは、会社が残した膨大な量の資料を保存・展示しているほか、現役当時に使われていた機関車庫・客車庫も見学できる。なかには細倉鉱山から購入した機械もあり、くりでんと細倉鉱山の関係を見ることができる。

 

 また、道路を挟んだ向かいの旧若柳駅舎では、週末に乗車体験や運転体験、レールバイク乗車会を開催し、県内外からの多くの来場者でにぎわっている。駅舎で動態保存されている車両は目玉の1つだが、ほかにも待合室には現役当時使われていた古い広告の載ったベンチなど、かつての沿線のようすがうかがえるものもある。

 

 鉄道とその沿線地域は相互に影響を与えながら現在の街並みをつくっている。くりでん公園に来た際には、くりでんを後世に残そうとした沿線地域のことも知っていただければと思う。

8月4日で1万3516人、米仏豪が微増 新規入国希望者数(観光庁)

2022年8月5日(金) 配信

観光庁は8月4日(木)時点の外国人観光客の受け入れ状況を発表した

 観光庁は8月4日(木)時点の外国人観光客の受け入れ状況を発表した。入国健康確認システム(ERFS)における8月4日(木)午後6時時点の新規入国希望者数は1万3516人で、先週の7月28日(木)までの希望者数より1225人増加した。

 時期別の新規入国希望者数は、8月5(金)~31日(水)は8597人、9月1(木)~30日(金)は3280人、10月以降は1639人。

 国籍別では、上位5カ国は韓国(4753人)、米国(1658人)、タイ(1164人)、フランス(860人)、オーストラリア(552人)の順。

 先週の5位はマレーシアの424人だったが、オーストラリアからの申請数が多く、順位が変動した。

 希望者数は、ERFSから旅行業者へ発行された受付済証数から集計した。なお、ERFSへの申請数のため、希望者数は随時変化している。

 新規入国希望者数は、毎週発表される。

ジャルパック、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」鑑賞プラン発売 JALダイナミックパッケージで

2022年8月5日(金)配信

©渡部孝弘 ©TBS/ホリプロ

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)は8月2日(火)、アジア初上陸で話題の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」のS席鑑賞チケットに往復航空券、宿泊を組み合わせたJALダイナミックパッケージ商品を売り出した。

 設定期間は2023年1月4日(水)~5月31日(水)出発分。公演会場はTBS赤坂ACTシアター(東京都港区)となり、宿泊ホテルは東京都内や神奈川・横浜、千葉・舞浜地区などから選べる。さらに特典として、ホグワーツ4寮のいずれかのロゴデザインをあしらうデザインチケットが受け取れる。

デザインチケットイメージ(デザインは選べない)

 同舞台は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者J.K.ローリング氏が、ジョン・ティファニー氏、ジャック・ソーン氏と共に舞台のために書き下ろした物語で、小説の最終巻から19年後が描かれている。2016年のイギリス・ロンドンでの初演以降、ニューヨーク、メルボルン、サンフランシスコ、ハンブルク、トロントと世界6都市で上演。目の前で魔法が繰り広げられているかのような演出や、観る人を魔法の世界に引き込むストーリーで、米国演劇界最高名誉トニー賞を含む60以上の演劇賞を受賞した。

 世界中の観客を魅了してきた「ハリー・ポッター」7番目の物語が、主演に俳優の藤原竜也氏(出演期間は22年9月末まで)、石丸幹二氏、向井理氏を迎え、日本オリジナルキャストで22年7月8日に開幕した。発売開始以来反響が大きく、年内は既に残席僅少の人気公演となっているという。

瀬戸内国際芸術祭2022夏会期始まる 街をアートで飾る「おいでまい祝祭」

2022年8月5日(金) 配信

瀬戸内国際芸術祭の県内周遊事業「おいでまい祝祭2022」は8月7日から

 瀬戸内国際芸術祭2022県内周遊事業である「おいでまい祝祭2022~心がつながる街ごとアート~」は8月7日(日)から、夏会期をスタートする。現代美術作家や、瀬戸内を拠点に活動するアーティストなどが参加し、香川県高松市内の商業施設や商店街、ホテル、結婚式場、空港などに作品を飾る。

 夏と秋の2シーズンに渡り、アートや音楽、食のプログラムを提供する。開催期間は8月7日(日)~11月6日(日)の全91日間。

 同イベントでは、ヤノベケンジ氏や小西葵氏、山口京将氏がアートユニット「モフモフ・コレクティブ」を組み、可愛らしくも不思議なアート作品を、丸亀町グリーン「けやき広場 東館ガーデン」に飾られる。また、コラボメニューとして作品をイメージしたスイーツやパンが期間限定で売り出される。

左からSHIP’S CAT(Mofumofu22)、ケダマ(チョコボール)、ホッグ

 このほか、コミュニティホテル&ホステル「WeBase高松」では作品のコンセプトルームを用意した。高松市香川町にある結婚式場「ザ・チェルシー」内の神殿「ザ・ムーラン」には、美術家・藏本秀彦氏の「真鍮のドレス brass dress」が展示される。

 また、空港から商店街までの作品を巡りながら楽しむ「スマホdeアートスタンプラリー」を9月4日(日)まで実施する。抽選期間は9月11日(日)まで。

 デジタルスタンプの数に応じてガラポン抽選会に参加でき、WeBase高松のデラックスツインルームペア宿泊券や、商店街で使えるクーポン券などの景品が当たる。

WILLER EXPRESSなど、池袋と成田空港結ぶ 訪日客増加で国際都市実現に貢献へ

2022年8月5日(金) 配信

高野之夫区長(左端)と平山幸司社長(左4番目)

 WILLER EXPRESSと京成バス、国際興業、リムジン・パッセンジャーサービスの4社は8月1日(月)、東京都・池袋と成田空港を結ぶ低価格バス「成田シャトル池袋線」の運行を始めた。成田空港へのアクセスを向上させることで、訪日外国人観光客を中心に来訪者数を増やし、にぎわいあふれる「国際アート・カルチャー都市」への実現にも貢献していく考えだ。

 同バスは毎日18便を運行。運賃は大人1900円、出発24時間前までに、予約サイトで決済する早得プランでは1500円となる。所要時間は最短で1時間20分。

 同日に開いたセレモニーでWILLER EXPRESSの平山幸司社長は「豊島区から国際アート・カルチャー都市の実現に向けて、成田空港を直結する路線の開設を熱く求められた」と振り返った。そのうえで、「今後増加が見込まれる訪日外国人観光客を中心に利用を促していきたい」と意気込んだ。

 来賓として登壇した高野之夫区長は、野外劇場オーケストラやイベントホールなどを新設したことをアピールし、「日本を代表するイベントの開催を予定するなか、訪日外国人観光客が欠かせない。行政として全力で支援する」と力を込めた。

JTB、「OMO7大阪by星野リゾートに泊まるUSJへの旅」発売

2022年8月5日(金)配信

OMO7大阪 by 星野リゾート (イメージ)

 JTBと旅のテンションをあげる都市ホテルブランド「OMO by 星野リゾート」は8月4日(木)、「OMO7大阪 by 星野リゾートに泊まるユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの旅」を共同で企画し、JTB商品取扱店やJTB旅の予約センターなどで売り出した。同日から9月30日出発分まで、10月1日以降出発分は8月8日(月)から販売する。

 両社が協力することで、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンからOMO7大阪が提案するディープな体験まで、大阪を楽しみ尽くす滞在を提案する。宿泊申し込みと同時に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン スタジオ・パスや、“JTBオリジナル「エンジョイプラン」ユニバーサル・エクスプレス・パス 1”などを組み込めるプランは、OMO7大阪の商品として初めて。

 旅行代金は3万7100円~5万4800円(1室2人・ツインルーム利用、東京駅発着往復新幹線指定席利用)。設定日は2022年8月8日(月)~2023年3月31日(金)。

箱根登山鉄道、箱根ロープウェイ「貸切乗車料金券」売り出す 「箱根強羅温泉 大文字焼」に合わせ強羅公園の夜間営業なども

2022年8月5日(金) 配信

箱根ロープウェイからの姥子と芦ノ湖の絶景

 箱根登山鉄道(神奈川県小田原市)はこのほど、数量限定で箱根ロープウェイ「貸切乗車料金券」を売り出した。 

 箱根ロープウェイの各種乗車券、海賊船・ロープウェイ乗り放題パス、箱根フリーパス、大涌谷きっぷ、箱根のりものパスLiteの利用者が対象の企画。期間は、10月31日(月)まで。

 「貸切乗車料金券」は片道で、早雲山駅~大涌谷駅間、大涌谷駅~姥子駅間、大涌谷駅~桃源台駅間、姥子駅~桃源台駅間のうち1区間で利用可能。箱根ロープウェイ全線を1往復利用可能な全線利用券も用意している。

強羅公園から見る箱根強羅温泉 大文字焼(イメージ)

 また同社は8月16日(火)に行われる「箱根強羅温泉 大文字焼」にあわせ、早雲山駅にあるcu―mo箱根で「夜ビアガーデン」イベントを開催。合わせて、箱根強羅公園の「夜間営業」も実施する。

 cu―mo箱根の展望テラスでの「夜ビアガーデン」では、照明を落して足湯付近をLEDライトで灯し、大文字焼と花火の眺望を楽しめるようにするほか、cu―moショップでサッポロビールの生ビール白穂乃香とレモンサワーを販売。

夜ビアガーデン(イメージ)

 cu―mo箱根の展望テラスでは8月11日(木・祝)~15日(月)には、「昼ビアガーデン」も展開している。

 16日限定で夜間営業を行う強羅公園には、「箱根強羅温泉 大文字焼」の無料観覧席を約130席用意。同施設スタッフによるバルーンアートやパントマイムパフォーマンスも随時行われる。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その16-三峯神社(埼玉県秩父市)霊験あらたかな空気漂う 山奥にひきもきらない参詣者

2022年8月5日(金) 配信

 私はここ10年近く「群馬のチベット」と呼ばれているほどの山奥に位置する群馬県・上野村を訪問している。群馬県なので最初は高崎や藤岡からアクセスしていたのだが、どうやら秩父から峠を越えて行ったほうが便利だということで、今まで行ったことがなかった秩父に行く機会が増えた。単なる経由地だったが、秩父に心が惹かれるのが不思議だった。「次は秩父を目的地に来たい」と、なぜか心がどんどん秩父に引き寄せられていく。

 

 西武秩父駅から近い秩父神社、ここは12月に行われる秩父夜祭の舞台でもある。長瀞駅から近い宝登山神社は、彫刻の色彩が鮮やかな本殿が印象的である。この2社に加えて秩父三社と称されているのが三峯神社である。秩父神社も宝登山神社も街中にあるが、三峯神社は秩父市中心部から車を1時間半以上も走らせなければ到着できない。本殿そばまで車道はあるものの、かなりのつづら折りが続き、幅が狭いところもある。標高は1102㍍にも達するため、冬季はもちろん路面は凍結する。

 

 

 このような山奥にここまで壮麗な社殿が鎮座していることにも驚くが、交通の不便なところであるにも関わらず、参詣者はひきもきらない。休日ともなると道路は午前中から渋滞し、西武秩父駅からバスが出ているが、このバスも満席になることが多い。このつづら折りの道を路線バスで立ったまま1時間半以上揺られ続けて行くことのハードルの高さは推して知るべしだが、それでも参詣者であふれているのである。

 

 そこまでしてなぜ人は三峯神社を目指すのか。それはもう一度訪問したら誰もが納得するであろう、その霊験あらたかな空気である。下界とはまったく異なる空気がそこにはある。神社もその空気感を大切にしているのであろう、お守りには「氣」と大きく書かれてある。

壮麗な随身門。神仏習合の名残が見える

 拝殿の彫刻もきらびやかで見る者を圧倒する。鳥居も三ツ鳥居という珍しい形をしている。そして、圧巻は2012年の辰年に突如として社殿の敷石に赤い目をした龍が現れたのである。これは水をかけると鮮やかに見ることができる。早朝には遥拝殿から雲海が見えることもある。すべてが人間の精神性を研ぎ澄ませてくれる。

敷石に龍が現れる

 三峯神社の由緒は古く、4世紀ごろまでさかのぼる(日本書紀の記述を機械的に西暦に換算すると110年から111年になるようである)。景行天皇の命により、日本武尊の東国平定の際、甲斐国から上野国に向かう途中にかの地に立ち寄り、山川が清く美しいようすに感銘を受け、国生みをしたイザナギ、イザナミに想いを馳せ、この国が永遠に平和であることを祈ってここに二神を祀った。

 

 この時、尊を道案内したのが狼であったことから、神様の使いとして現在も一緒にお祀りされている。よって、三峯神社の狛犬は狼なのである。

 

 その後、景行天皇は日本武尊が平定した東国を巡幸された折にも、かの地に立ち寄り、三山高く美しく連なることから「三峯の宮」の称号を与えた。ちなみに、秩父三社のひとつ宝登山神社も日本武尊が東征の帰りに創建したという由縁が伝えられている。その後も、弘法大師が十一面観音を制作したり、役小角(えんのおづぬ)をはじめとする行者らがこの三峯神社を拠点としたりして、次第に神仏習合の色合いが濃くなってきた。

 

 鎌倉時代に入って、東国武士からも篤い信仰の対象となっていった。拝殿のすぐそばにある大木は東国一の武士の誉れ高い畠山重忠が寄進したもので、樹齢800年を越える立派な御神木である。鎌倉殿の13人から離れたつもりだったが、またここでも鎌倉殿にまつわるものに出会ってしまった。

 

旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。

 

ホテルメトロポリタン 鎌倉 デートや⼥⼦旅、友⼈同⼠の宿泊に最適なプラン「鎌倉三昧STAY」展開

2022年8月5日(金) 配信

ラ・ブティック・ドゥ・ユキノシタ・カマクラ

 ホテルメトロポリタン鎌倉(神奈川県鎌倉市)はこのほど、デートや⼥⼦旅、友⼈同⼠の宿泊に最適なプラン「鎌倉三昧STAY」を売り出した。

 「着物のレンタル」と、洋菓⼦店「ラ・ブティック・ドゥ・ユキノシタ・カマクラ」の2000 円分利⽤券、入浴剤の3つの特典が付くプラン。同ホテルのフロントスタッフが、「お客様に充実した時間で鎌倉に滞在していただきたい」という想いを込め企画した。

 ホテルから徒歩約3分の場所にある「ラ・ブティック・ドゥ・ユキノシタ・カマクラ」は、パリで開かれた世界⼤会の味覚部⾨で優勝、総合部⾨で準優勝した経験を持つ佐々⽊元⽒がシェフパティシエを務め、ここでしか味わえない彩り豊かなスイーツが楽しめる。

 同プランでは、古都・鎌倉の散策を風情あふれる着物姿で楽しみながら世界的なシェフパティシエのスイーツを堪能、鎌倉散策後は入浴剤の贅沢な⾹りと、上質な泡に包まれるプレミアムなバスタイムで疲れを癒せるようになっている。

 料金は、ダブル2万9380円から、ツイン3万8,580円から(2人利⽤1部屋あたり、サービス料・消費税込み)。