濃飛バスが「バス停カード」を発行 3日間乗り放題の「エリアフリーきっぷ」も発売

2022年8月1日(月)配信

高山濃飛バスセンターから約1時間の「秋神温泉」バス停は五つ星のレアカード

 濃飛バス(水野敏秀社長、岐阜県高山市)は、2022年8月1日(月)から「バス停カード」の無料配布を始めた。

 周遊観光の促進及び路線バスの利用促進を目的に発行するもので、表面にはバス停の写真と名称、裏面には設置位置(住所と緯度経度)、利用路線名、バス停名称の由来や理由が記載されている。

 今回、第1弾としておもに飛騨地区のバス停の中から選んだ20バス停分を作成した。バス停カードは運行本数や設置されている場所によって一つ星からレアバス停の五つ星まであり、バス車内の運賃表示機に表示されるバス停キーワードを所定の用紙に記入し、濃飛バスの窓口に提出すると受け取ることができる。(1人1バス停につき1枚限定)バスカードの発行枚数は三つ星バス停までは各200枚、四つ星、五つ星は各100枚。いずれも無くなり次第、配布を終了する。

 また、JR東海の特急「ひだ」新型車両デビューに合わせ、2022年7月23日(土)から同11月30日(水)まで、飛騨地区を運行する濃飛バスのほとんどの路線バス(一部除外路線あり)が3日間乗り放題となるお得な乗車券「エリアフリーきっぷ」も販売している。通常発売料金は大人8000円(小人4000円)で、JR利用者については枚数限定で大人6000円(小人3000円)で販売する。高山-新穂高ロープウェイ間往復運賃は大人4400円、高山-白川郷間は同4600円なので、この2路線に乗車するだけでもお得なきっぷだ。今回発行したバス停カード対象路線にもすべて乗車することができる。

〈旬刊旅行新聞8月1日号コラム〉旅と酒――少量の日本酒をゆっくりと味わいたい

2022年8月1日(月) 配信

 旅と酒は相性がいい。旅先で飲む酒は、自宅で飲む酒よりも美味しく感じることが多い。

 

 20代のころは、ビールばかりを飲んでいた。安い居酒屋で生ビールを勢いに任せて何杯もおかわりをして、二日酔いに苦しめられた。

 

 30代になって、赤ワインが好きになり、最初の1杯は生ビール、そのあとは赤ワインを飲むスタイルに変わっていった。

 

 1人でバーに行くこともたまにあり、そのときはスコッチをロックで飲んだ。マッカラン18年が美味しく感じ、シーバス・リーガル18年も好きだった。懐事情により、実際に多く飲んだのは、バランタイン12年だったと記憶している。

 

 

 旅先の旅館で宿泊する際には、宿に着いてチェックインが終わって客室で荷物を降ろすと、まずは広縁で、窓から見える風景を眺めながら「プシューッ」と缶ビールを開けて、1日の旅の疲れを癒す。

 

 その後、大浴場で温泉にゆったりと浸かって、浴衣姿で汗を拭きながら客室でもう1本プシューッを開ける。ほろ酔いのまま食事処で、麦焼酎の水割りなどを注文して、夕食を堪能するのが楽しみであった。

 

 旅館の売店で土産品などを眺めていると、決まって美味しいおつまみが目に留まるもので、そうすると、そのおつまみと缶酎ハイで眠くなるまで飲むというのがおおよその旅館での過ごし方であった。

 

 地方都市で宿泊する場合は、日暮れ時にビジネスホテルを出て、街に繰り出す。

 

 にぎやかな飲み屋街を歩き、少し離れた場末か、裏通りの目立たない看板の小料理屋に入って、少ないお品書きの中から、数品選んで、瓶ビールと、日本酒の熱燗などを注文して旅情に浸る。

 

 そのような店は1軒だけでは収まりがつかず、結局2、3軒回って千鳥足気味にホテルに戻るということも多々あった。

 

 小樽や青森、輪島、金沢、大阪、松本、博多、長崎、熊本、那覇など、近年訪れて楽しませていただいた街での酒場めぐりが、忘れられない思い出となっている。

 

 

 最近は、長年の不摂生がたたり、無茶な酒の飲み方を禁じているし、そもそも大酒を飲みたいという気持ちが、これっぽっちもなくなってきている。

 

 私はこの状態を少しも寂しく感じず、むしろ歓迎すべき状態だと捉えている。今は、舐めるように少量の日本酒をゆっくりと味わいたいと思っている。

 

 「美味しいものを少量いただきたい」というニーズがあるとは聞いていたが、今の自分がそうなった。地元の旨い肴を、細い箸先でちびちびと舌の上に乗っけては、お猪口に冷酒を注いで、口の中に少しだけ流し込む。体の内側に芳醇な酒が沁みわたり、五臓六腑が「もう少しください」と要求してきても、「そう、焦るない」と静かに説得する。窓から見える夜空に白い月が出ていると、尚良い。

 

 

 昨夏は旅で東北を2周した。そのときに、1人旅をしている私と同じような中年男性をつぶさに観察した。実に気ままで楽しそうに映った。

 

 最近の宿はスタイリッシュで、お洒落で、写真映えするようになった。心底から敬意を表したい。しかし、ガタがきてくたびれ気味の中年男には、障子が少し破れた宿の方が休まることもある。寂れた宿が捨て難い夜もある。

 

(編集長・増田 剛)

【特集No.616】お花見久兵衛(石川県) 価値あるコンテンツづくりへ

2022年8月1日(月) 配信 

 高品質のおもてなしサービスを提供することで、お客の強い支持を得て集客している宿の経営者と、工学博士で、サービス産業革新推進機構代表理事の内藤耕氏が、その人気の秘訣を探っていく対談シリーズ「いい旅館にしよう! Ⅲ」の12回目は、石川県・山中温泉「お花見久兵衛」社長の吉本龍平氏が登場。若い世代は「価値や意味があるものには金を出す」傾向を踏まえ、リニューアルによって滞在中に楽しめる空間づくりを目指す吉本社長と内藤耕氏が語り合った。

【増田 剛】

 ――宿の始まりから教えてください。

 吉本:山中温泉街の中心部で10室未満の小さな宿「吉本屋」を営んでいました。1933(昭和8)年の大火で被災し、その後、祖祖父が地元の何人かと共同で宿を始めました。58(昭和33)年に現在の地で、木造80人収容の旅館「山水閣」を建てました。
 84(昭和59)年には64室約300人収容の鉄筋コンクリート造に建て替えました。バブル期の団体旅行全盛期だったので、団体客向けに規模を拡大しました。
 バブル崩壊後には個人化に対応するため、2部屋を1部屋にまとめ、露天風呂付き客室などに改修し、現在48室です。02年には館名を「お花見久兵衛」と変えました。

 内藤:代替わりをしたのはいつでしたか。

 吉本:私が旅館に戻ったのが2004年10月で、社長になったのは12年5月です。
 東京の大学を卒業後、1年半ほど名古屋で営業職を担当していました。すると、04年7月に女将(母)から「旅館の経営がピンチだ」という電話があり、会社を辞めて宿に戻ってきました。

 ――どのような状況でしたか。

 吉本:個人化への対応の遅れや収益構造自体に問題を抱えていました。当時メインバンクの石川銀行が破綻し、債権がすべてRCC(整理回収機構)に行ったこともあり、厳しい状況になりました。
 社長に就任する直前の12年2月に「中小企業IT経営力大賞」で、優秀賞をいただきました。当時、先駆けてホテルシステムを導入したほか、旅行会社に頼っていた販売チャネルを、インターネットを活用して自社公式サイトや、OTA(オンライン旅行会社)に切り替えました。営業体制や内部のオペレーションについても、例えば、紙の台帳で管理していたものをデジタルに移行しました。
 経営状況は、優秀賞を受賞した12年からも、じり貧状態を打開することが上手くできませんでした。バブル後では、10年に売上のピークを迎えたのは、そもそも他よりも早くネット上で販路開拓をしたことで瞬間的に先行者利益を得ただけでした。
 若女将(妻)は2年間、子供が小さかったので休職していましたが、コロナ禍の20年4月に現場に戻ってきました。厳しい経営状況を確認し合い、「根本的に改革しなければコロナ禍を乗り切れない」ことを話し合いました。内部の事務的な部分を含め、「利益が出せる体質に見直す」必要性を感じました。

 内藤:具体的にはどの部分を感じましたか。…

【全文は、本紙1876号または8月5日(金)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(210)」新たな産業観光概念としての「生業」(神奈川県小田原市)

2022年7月31日(日) 配信

ワークショップ風景(旧松本剛吉邸・第6分科会)

 2001(平成13)年に名古屋で始まった「全国産業観光フォーラム」も、21回目を迎えた。今年の開催地は、私にとっても馴染み深い、神奈川県小田原市であった。

 産業観光と言えば、産業遺構はもとより現役の工場・工房などのものづくりやその製品などを対象とする観光の一形態であり、編集視点だが、今やすっかり定着した感がある。

 しかし、今回の小田原はこれまでとは一味違っていた。テーマは「生業」。日々の商いやサービスなどを含む広い営みが対象となった。

 小田原は、戦国時代の後北条氏の「城下町」として発展し、また江戸時代には東海道屈指の「宿場町」として栄えた。明治期になると、政財界人や文化人たちの「別荘・居住地」としても愛されてきた。

 そのなかで、これら「城下町」「宿場町」「別荘・居住地」を支える、実に豊かな生業が生まれ、数百年を経た現在も色濃く残っている。

 海からの魚を加工した蒲鉾や干物などの「海なりわい」、山の木を加工した木製品や寄木細工、漆器などの「山なりわい」、温暖な気候と富士山の火山灰による水捌けの良い土壌に恵まれた柑橘類や梅干しなどの「里なりわい」など、豊かな生業がある。後北条時代から続く鎧甲冑の鋳物(砂張)や、500年を超える「ういろう」などの薬業や和菓子と茶の文化なども魅力的である。

かつての魚市場のにぎわい(現在の蒲鉾通り)

 「生業」概念は誠に多様である。2001年に小田原市政策総合研究所がまとめた紀要には、「なり」を「実り」、「わい」を「這う」という意味に解釈し、自然の恵みを加工して、流通に乗せ広げていく一連の流れのすべてを表す言葉として捉えている。つまり、自然の資源を加工・生産し、これらを販売・消費するすべての営みが「生業」とされている。

 これは、従来の「産業観光」の概念を大きく拡大することを意味する。産業は、日々の暮らしを支える根幹だが、そう考えれば商業・サービス活動も立派な産業観光の対象となる。

 旅館・ホテルをはじめ、日本の商業・サービス業は「生産性」が低いと指摘されるが、顧客視点からみたきめ細かい「おもてなし」は、海外からみると、ある意味素晴らしい観光資源でもある。

 2016(平成28)年に策定した小田原市観光戦略ビジョンでは、小田原の観光戦略の要を、こうした生業を元気にすることと明記した。まちなかの暮らしに支えられた生き生きとした生業こそが、小田原の「光」という捉え方である。観光ビジョンでは観光客の数や観光消費額は重要な指標となるが、その究極の目的は、地域の生き生きとした暮らしの実現であり、生業の元気なのであろう。

 観光戦略ビジョンは、今年度から新たな見直し作業に入る。次の小田原の観光まちづくりの戦略が楽しみである。

(日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗)

安来市観光協会 ナビゲーター養成 10月からのツアー向け

2022年7月30日(土) 配信 

フィールド実習で安来の魅力を再確認

 島根県の安来市観光協会は7月23、24日の2日間、10月から本格的に始めるサイクリングツアーに向け、ナビゲーター養成講座を開いた。同ツアーの案内役を目指す地元サイクルショップのスタッフなど13人が参加した。

 講師はサイクリングイベントの企画運営などを行う「BREZZA」(神奈川県横浜市)の筬島洋敏代表と、ホスピタリティアドバイザーの加藤香穂里さんの2人が務めた。

 講座では、初日にサイクリングツーリズムの現況分析や地域活性のための自転車活用事例と、ガイドに必要な安全知識などを座学でレクチャーし、参加者は真剣な表情でメモを取っていた。

座学ではメンテナンス方法なども学んだ

 2日目は、実際に安来市内を講師とともに走行するフィールド実習へ繰り出した。市内の観光スポットを巡ったほか、JR安来駅からほど近い十神山を臨む公園では、語り継がれる出雲神話のエピソードの説明も受けた。講師はツアー実施時のお客への気配り方法やSNS(交流サイト)に投稿してもらうための仕掛けなども伝授していた。

 同協会は、個人や小グループが地域をアクティブに巡る旅のスタイルを構築しようと、JR安来駅を拠点にしたサイクリング事業の拡大に力を入れている。昨年実施した4本のモニターツアーで手応えを掴み、10月以降の土、日曜日に隔週ペースでガイド付きのツアーを始める予定だ。

 コースは月山富田城跡・能義平野方面、能義・伯太・雲樹寺方面など、約20―40㌔を5時間程度かけて、ゆっくりと周遊する計画だ。日本遺産に認定されている「たたら製鉄」関連の要素も盛り込み、より深く安来の魅力を体感できるものにする。料金はレンタサイクル、昼食、ガイド料などを含め1人4千円前後を想定する。

 ナビゲーターが独自に考案するコースの実施も視野に入れる。今回の講座には、安来駅で観光列車の乗客を出迎える「どじょうすくい出迎え隊」の上田信也隊長(夢ランドしらさぎ総支配人)が参加しており、どうじょうすくいの衣装でのサイクリングツアー実施も1つのアイデアだ。

 同協会の門脇修二事務局長は「サイクリングだからこそ感じられる空気感や風景がある。走るだけでなく、立ち寄りを増やすことで地元の人と参加者の交流の場面をつくり、新しい安来観光の魅力をつくっていきたい」と意気込む。

国交省、22年観光功労者大臣表彰 開催延期した表彰式開く

2022年7月29日(金)配信

斉藤大臣から表彰状を受け取るロイヤルホテルの中村雅昭専務

 国土交通省は7月29日(金)、開催を延期していた2022年観光関係功労者国土交通大臣表彰の表彰式を行った。当初、今年4月25日(月)に表彰式を行う予定だったが、新型コロナの感染状況を鑑みて開催を延期していた。表彰式当日は受賞者15人のうち9人が出席。各功績分野の代表者が登壇し、斉藤鉄夫国土交通大臣から表彰状を授与された。

 斉藤大臣は、受賞者に対して「長年にわたり活躍され、他の模範となる顕著な業績を上げてこられた」と、これまでの努力と功績に敬意を表した。そのうえで、国交省として「必ずやこの苦境を乗り越え、かつてのように各地が観光業でにぎわう日が来るよう最大限の努力をしていく。受賞者には先頭に立っていただくことを期待する」と語った。

 受賞者は次の各氏。

 【ホテル業・経営者】中村雅昭(ロイヤルホテル代表取締役専務執行役員)

 【ホテル業・従事者】髙橋義明(帝国ホテル調理部センターキッチン課専門職課長)▽佐藤進一(京王プラザホテル取締役総料理長)▽折田道明(富士屋ホテル湯本富士屋ホテル宿泊課マネージャー)▽前田忠司(高山グリーンホテル調理本部調理部主厨房)▽藤原浩二(倉敷国際ホテル本館支配人兼料飲部長)▽塚脇邦浩(リーガロイヤルホテル広島総支配人室〈施設〉課長)

 【旅館業・経営者】田中榮一(元日本旅館協会北陸信越支部連合会長野県支部常務理事、ホテル亀屋代表取締役会長)▽市川行雄(日本旅館協会理事、蒲郡竹島観光取締役相談役)▽岡田昇(日本旅館協会中部支部連合会常任理事、岡田旅館代表取締役)

 【旅館業・女将】堀美惠(つるやホテル常務取締役〈女将〉)▽渡邉やゑ(海栄館取締役〈大女将〉)▽下竹原実穗(指宿白水館取締役〈女将〉)

 【旅行業・従事者】坂井信予(シーエム・ネット添乗員)▽野渕直美(TEI添乗員)

7月28日までの申請1万2291人 外国人の新規入国希望者数(観光庁)

2022年7月29日(金) 配信

観光庁は7月28日時点の新規入国希望者数を発表した

 観光庁は7月28日(木)時点の外国人観光客の受け入れ状況を発表した。入国健康確認システム(ERFS)における7月28日(木)午後6時時点の新規入国希望者数は、1万2291人。

 外国人の観光目的の新規入国については6月10日(金)から、日本国内に所在する旅行業者などが受入責任者となり、入国予定者のERFSにおける事前登録が必要となっている。

 時期別の新規入国希望者数は、7月29(金)~31日(日)は1386人、8月1(月)~31日(水)は8072人、9月以降は2833人。

 国籍別では、上位5カ国は韓国(5244人)、米国(1344人)、タイ(1217人)、フランス(535人)、マレーシア(424人)の順。

 希望者数は、ERFSから旅行業者へ発行された受付済証数から集計した。なお、ERFSへの申請数のため、希望者数は随時変化している。

 新規入国希望者数は、毎週発表される。

ジャニーズJr.の5人が映像バスガイド、8月1日から都市観光バスツアー「WOW RIDE」 東京都内で運行

2022年7月28日(木) 配信

車体外装

 KNT-CTホールディングスと同グループのクラブツーリズム、フジ・メディア・ホールディングスの総合広告会社のクオラスは8⽉1⽇から、都市観光バスツアー「WOW RIDE」の運行を開始する。

 バスの窓を「透過有機EL ディスプレイ」と⼀体化させることで、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)映像の投影を可能にした映像表⽰システムを使用し、VRゴーグルを装着せずに⾮⽇常空間の体感が出来る「世界初」の都市観光バスツアー。

 好評を博した今年2~3月に実施したツアーの内容を深化させ、ジャニーズJr.の5人を、ジャニーズ初の映像バスガイドに採用。最新のAI対話システムを導入したことで、ジャニーズJr.との疑似対話も実現した。

 新感覚バスツアー「WOW RIDE」東京タイムトリップは、東京の観光名所を巡る60分間のモビリティーエンターテインメント。複合商業施設GINZA SIXに隣接する銀座六丁⽬バス乗降所を出発し、⽇本橋、東京駅、皇居、国会議事堂、東京タワー、レインボーブリッジ、豊洲、勝鬨橋、歌舞伎座を巡る約60分の周遊コース。

 走行中は車窓から東京の街並みを楽しむだけではなく、映画監督の堤幸彦氏が総合演出を手掛けた映像を通じ、東京というまちを楽しく学べるのが特徴。同映像は実際に走行している場所周辺の車窓風景と関連付けられており、皇居周辺では桜田門外の変、虎ノ門付近では東京の地下鉄の構造など、歴史やまちの構造などを没入感を感じながら、楽しく学ぶことができる。

 ツアーは12⽉末までの運行で、現在8月分の予約を受け付けている。料金は大人、子供ともに4800円(税込み)で、定員は各回21人。ツアーは1日4回行われる。

世界初、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル フライトシミュレーターとキャビンモクアップの一体型施設をホテル内にオープン

2022年7月28日(木) 配信

フライトシミュレーター「SKY Experience」

 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県浦安市)は8月1日(月)、フライトシミュレーターとキャビンモクアップの一体型施設をホテル内にオープンする。シミュレーターとキャビンモックアップの両方が、 ホテル内に導入されるのは、 世界初。

 フライトシミュレーター「SKY Experience」はパイロットも操縦訓練で使用するボーイング737型機のコックピットでの操縦体験ができるモノで、本物の飛行機のスイッチや操縦桿が実物大として搭載されていることに加え、ソフトウェアもボーイング社と同じものを使用。

 世界約4万5千の空港から好きな発着空港や天候、時間帯などを選ぶことができる。操縦士技能証明の資格を所持するインストラクターが付き添っているので、誰でも気軽に本格的な操縦体験が楽しめる。

 約13メートルにわたるマクドネル・ダグラス MD-90型のキャビンが再現されたモックアップには旧政府専用機で使われていた座席やカーペットのスペアパーツなど、退役した航空機の本物の部品が使われており、購入することもできる。

旧政府専用機で使われていた座席やカーペットのスペアパーツを使用
マクドネル・ダグラス MD-90型のキャビンが再現されたモックアップ

 またモックアップの手前にある受付カウンターも航空機のエンジンカバーを再利用したものとなっているなど、航空機ファンにもワクワクする仕掛けが随所にちりばめられている。

 フライト体験は1~2人で利用できる30分コースと、1~4人で利用できる70分コースの2種類を用意。宿泊者の利用料金は、30分コースが1万5000円から、70分コースが3万円から。宿泊者以外は30分1万9800円、70分3万9600円。夢のパイロット気分をより盛り上げる、 パイロットの制服(シャツ、 肩章、 ネクタイ )もオプションで有料レンタル可能。フライトシミュレーターをお得に体験できる宿泊プランも用意している。

 「ファミリー層に、これまで体験したことのないようなエンタテインメント施設を」という考えのもと整備された同施設。関係者は、「リゾートホテルでの滞在を楽しむとともに、国内にいながらプチ海外旅行気分も味わっていただきたいです」とPRする。

HIS、ハワイへの旅マエに説明会開催 コロナ禍で安心感高めてもらう

2022年7月28日(木) 配信

説明会のイメージ

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、ハワイへ出発するパッケージツアー参加者を対象に、旅マエの準備や注意事項などを現地スタッフに直接質問できる「出発前オンライン説明会」サービスを始めた。コロナ禍での海外旅行に不安を感じる利用客に安心感を高めてもらう。
 
 同サービスは、空港到着後からワイキキまでの移動の流れやハワイ滞在中の注意事項などを動画で説明するほか、現地の最新情報を伝える。さらに、おすすめのレストランなども紹介する。その後の質疑応答時間には、現地スタッフがチャットでの質問に答える。
 
 説明会は隔週の水曜日と金曜日に30分程度、Zoomで開催する。費用は無料。