長崎の歴史探訪の旅を船で (やまさ海運〈長崎県〉)

2022年7月25日(月) 配信

軍艦島で長崎の歴史を感じる

 「やまさ海運」は、軍艦島(正式名称=端島)の周遊、上陸クルーズを運航しています。

 世界遺産にも認定されている軍艦島の上陸ツアーは、日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造りの高層アパートの外観や、浴場があった組合事務所などをガイドの案内を聞きながら見学できる人気のクルーズツアーです。

 「潜伏キリシタン」と、「明治日本の産業革命遺産」、2つの世界遺産を有する長崎県。両世界遺産へのアクセスが便利な「三池島原ライン」も運航しています。高速双胴旅客船で福岡県大牟田市と長崎県島原市を約50分で結びます。

 「長崎の歴史探訪の旅を、船でお楽しみください」。

HIS、仕事見学プログラム開催 コロナ禍での子供の体験格差受け

2022年7月25日(月) 配信

プログラムは8月17日(水)~21日(日)に実施する

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は8月17日(水)~21日(日)、運営するオンラインサロン「TABIFLEEEEEK」で5~8歳の子供を対象に大人の仕事を見学できるプログラムを開催する。

 コロナ禍での学校行事の中止のほか、経済や雇用への大きなダメージで世帯所得の格差が生じ、子供の体験格差が生まれているという。これを受け、同サロンの有志メンバーで結成した「Social Good Team」が、子供たちに学校や家庭で知ることができる範囲を超えたさまざまな業種の仕事を説明することで、将来の夢を見つけるサポートを行う。

 同プログラムには飲食店、歯科衛生士、ネイチャーガイド、料理人(老舗豚まん、鉄板職人)などが登壇。このうち、老舗豚まんの料理人は、老祥記の歴史や豚まんづくりを紹介する。

 今後、2023年1月4(水)~10日(土)に第2回、4月1(土)~7日(金)に第3回を実施する予定だ。

変なホテル舞浜 東京ベイなど、恐竜ルームオープン より非日常感楽しんでもらう

2022年7月25日(月) 配信

変なホテル舞浜 東京ベイの恐竜ルーム

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)はこのほど、「変なホテル舞浜 東京ベイ」と「変なホテル仙台 国分町」で恐竜ルームをオープンした。家族や恐竜好きの消費者に、より非日常感のあるホテルステイを楽しんでもらう。

 変なホテル舞浜 東京ベイはベッドカバーや枕カバー、壁紙、カーテンなどを恐竜柄で飾った。宿泊客には、ティラノサウルスのぬいぐるみと恐竜の化石発掘キットをプレゼント。ロビーには恐竜グッズのクレーンゲーム機を設けている。

 同客室にはベッドを3台設置。価格は1泊1部屋、朝食付で2万8000 円から、素泊まりは2万3500円から(いずれも税・サ込)。

 変なホテル仙台 国分町では、壁やデスクを恐竜で装飾し、ベッドカバーと枕カバーを恐竜柄にした。ブラキオサウルスとトリケラトプスのぬいぐるみをはじめ、恐竜の風船とパズル、バスボール、スタンプ、書籍を用意している。併せて実施する恐竜クイズの回答を提出した利用客は、お菓子の摑み取りを楽しめる。

 ツインルームの同客室の宿泊料金は1泊1部屋、朝食付2万2600 円から、素泊り2万円から(いずれも税・サ込)。

福岡県旅行業協会 SNSセミナー開く 創客へグループ討論も

2022年7月25日(月) 配信

講演する西川丈次氏

 福岡県旅行業協会(眞武祐一会長)は7月5日に、福岡市内で「誰もがスマホをもつ時代に、あなたの会社は対応していますか」をテーマに、「創客を実現するSNS戦略セミナー」を開いた。

 会員や賛助会員38社57人が参加し、第1部の講演を受講。第2部のグループディスカッションで、参加者が熱心に意見を交わした。

 講演では、観光ビジネスコンサルタンツ(大阪府大阪市)の社長で、おもてなし経営研究所代表の西川丈次氏が、ビジネスの目的である「創客」のためのホームページやSNS活用術を伝授した。

 西川氏は前段に、OTA(オンライン旅行会社)の躍進で「中小旅行業者や旅館ホテルなどの営業が、厳しい状況だ」と指摘。さらに、「旅行会社の売上や利益は結果で、目的ではない。目的は創客で、リピーターを創り続けること」と強調した。

 そのうえで、「旅は人と人が接する。お客様に想いを語り掛けることができるHPは必要」と話し、「HPでマーケットは全国に拡大し、伝えたい情報を膨大に掲載できる」とメリットを訴えた。

 事例紹介として、東京の個人専門旅行会社が、HPで京都の顧客を掴み、欧州の旅を販売したことや、タクシーを使ったきめ細かい旅を20代カップルに楽しんでもらったこと、Webで消防団の旅行を扱う会社などを紹介した。

 西川氏は「会社の顧客データを『個客』にして、旅マエとアトにSNSを活用しお客様に連絡し、 旅の気持ちを盛り上げ、リピーターにつなげてほしい」と話した。

「観光人文学への遡航(25)」 空海の求道の旅①

2022年7月24日(日) 配信

 
 既存のホスピタリティ論の限界、即ち、口では利他をアピールしながらも、突き詰めてみたら結局自分の利益を求めているという自己矛盾を、福祉と宗教から越えようと試みている。

 
 これまで神道を通して「一体関係」という関係性を見出してきた。今月からは仏教の考え方を紐解いてみることとする。なお、その際のテキストとして、竹村牧男「空海の哲学」「『秘蔵宝鑰』を読む」「空海の究極へ『秘密曼荼羅十住心論』を読む」を参考にしている。

 
 我が国において、仏教は聖徳太子によって本格的に導入された。その後、奈良時代には南都六宗といわれる仏教各宗派が誕生した。しかし、奈良時代の仏教は学問研究に軸足を置いていたことから、その教えを請おうとする政治の中枢と仏教僧との癒着が進んでいった。

 
 それを排除するため、平安京に遷都した桓武天皇は、平安時代という新たな時代にふさわしい今日的な仏教を導入することを模索した。そこで、朝廷は南都六宗とは一線を画し、比叡山を開山していた最澄を重用し、弟子を派遣するのではなく、最澄自身が唐に入り、最新の仏教を学んでくるように指示した。

 
 もう既に名声が轟いていた最澄が乗る遣唐使船団の別の船に、まだ無名の若き学僧空海の姿もあった。その当時空海は僧という位置づけだけでなく、中国語の素養、医薬の素養も認められており、20年という長期の滞在ということでメンバーとして認められた。

 
 2人の搭乗する804年の遣唐使船団は航海の途中で悪天候に見舞われた。計4艘が唐へ向かったのだが、最澄の乗る船は予定していた明州の港に到着、空海の船は予定の港と異なる福州に辿り着いてしまう。ちなみにその他の2艘は行方知らずとなった。

 
 福州の役人は、空海の乗った船を海賊だとみなした。嫌疑がなかなか晴れず、埒が明かないなか、遣唐使の正式な大使に代わって、空海が福州の長官に嘆願書を書くことになった。その嘆願書の理路整然とした文体と文字の達筆ぶりに唐の役人も感嘆し、50日にわたる拘束を解いてもらうことができた。空海はその年の暮れ、晴れて唐の首都長安へ入った。

 
 空海は、その当時長安で名僧と名高い青龍寺の恵果阿闍梨と対面する機会を得た。恵果阿闍梨は会った瞬間に空海が厳しい修行を積んでここまで来たことを見抜き、彼の知る一切の奥義を空海に伝授することにした。そして空海は「この世の一切を遍く照らす最上の者」を意味する遍照金剛の灌頂名を与えられた。

 
 生涯の師との出会いから半年後、恵果阿闍梨は入寂する。空海は弟子たちを代表して恵果阿闍梨の業績を顕彰する碑文を起草した。

 
 空海はわずか半年間で恵果阿闍梨から密教の奥義を余すところなく継承したのである。

 

島川 崇 氏

神奈川大学国際日本学部・教授 島川 崇 氏

1970年愛媛県松山市生まれ。国際基督教大学卒。日本航空株式会社、財団法人松下政経塾、ロンドンメトロポリタン大学院MBA(Tourism & Hospitality)修了。韓国観光公社ソウル本社日本部客員研究員、株式会社日本総合研究所、東北福祉大学総合マネジメント学部、東洋大学国際観光学部国際観光学科長・教授を経て、神奈川大学国際日本学部教授。教員の傍ら、PHP総合研究所リサーチフェロー、藤沢市観光アドバイザー等を歴任。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士後期課程満期退学。

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(7月号)」

2022年7月23日(土) 配信

http://zoomjapon.info

特集&主な内容

 今号では、まるごと1冊で横浜を取り上げました。自身も横浜に住んでいらっしゃり、日仏交流史の専門家である横浜国立大学名誉教授の西堀昭さんには、横浜とフランスとの関わりを軸に横浜の歴史をうかがいました。日本初の日刊新聞、1871年1月28日に創刊された横浜毎日新聞も紹介しました。あまり知られていない一面として、東京の山谷、大阪の釜ヶ崎に並ぶ日本の三大ドヤ街の一つ、寿町について、その歴史から現在の状況を現地リポートしています。横浜を舞台にした映画もまとめました。1949年の美空ひばり主演の「悲しき口笛」、1963年の黒澤明監督の「天国と地獄」、2011年のアニメ映画「コクリコ坂から」など。グルメページでは崎陽軒のシウマイや横浜で創業したすき家、旅行ページでは三渓園を取り上げました。

〈フランスの様子〉フランスが見る日本

7月7日付けLe Monde紙の紙面。「気候変動の影響を被る日本」。写真は6月27日の東京のようす

 7月7日、久々に「ル・モンド」が日本を大きく扱ったのは、6月の日本の異常気象の話題。日本では国内ニュースとして扱われていたが、フランスでは、国際ニュースではなく、「地球」ページで取り上げられた。◆この記事では、異常気象の気温や期間、熱中症での入院者数や死者数、そして梅雨がある日本の特殊性も伝え、電力不足や水不足、台風被害の確率の上昇などのポイントも専門家の発言から紹介している。◆そして参議院選挙に絡めて、気候の問題が日本の政治でまったく取り上げられない原因を紹介している。◆つまり:日本には緑の党がない(フランスには大きな政党としてある)、市民運動が盛んではない(フランスは盛ん)、日本の国内電力の9割近くは化石燃料に頼る(フランスは8割近くが原子力)、日本では有機農業が少数(フランスは農地の13%近くが有機農業)。◆日本の異常気象だけではなく、こうした日本の政治的・社会的状況もあまり知られていない驚きの事実だということだろう。◆フランスでも猛暑が頻発しているが、それは国内ニュースであるだけではなく、「地球」規模の視点から語られることが多い。

ズーム・ジャポン日本窓口 
樫尾 岳-氏

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

JKK 「学び宿で生かして」 京都で定例会議開く

2022年7月23日(土) 配信

会議のようす

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会女性経営者の会(JKK、小林佳子会長・御宿はなわらび)は7月5日、エースホテル京都(京都市)を会場に、2021・22年度定例会議を開いた。

 小林会長は「会長となり2年目を迎えたが、今回、初めて定例会議をリアルで開催できた」と語った。そのうえで「コロナ禍で、なかなか前に進めない、もどかしい日々が続いているが、せっかくのリアル開催を無駄にせず、見聞きするもの、触れるものすべてを身につけ、今回学んだことを、それぞれの宿で生かしてほしい」と呼び掛けた。

 今回は全国から約40人の女将らが参加。定例会議の前には、全旅連青年部政策委員会の亀岡勇紀副委員長が、宿泊・観光業における補助事業の活用法や取り組み方などをレクチャーした。

 また、淡路島などで“食”を軸にした地方創生事業に取り組む飲食店の企画・経営会社「バルニバービ」の佐藤裕久会長が「これからの宿泊業・観光業界が生き延びていくヒント」と題して講演を行った。

 佐藤会長は、淡路島で展開するレストランやホテルなどを備えたエリア開発事業などを紹介しながら「当初は、周囲から失敗すると言われたが、自分が客なら、ここにレストランがあれば来るだろうかと考えたとき、絶対に来ると確信したので始めた。根拠のない単なる妄想のように思われるかもしれないが、“絶対”と思えるポイントがあることが重要。今後は観光業にもかなりの資本が流れ込んできて、さらに激しい競争が起こる。そうなると“まあまあ良い”程度では決して生き残れない」と述べた。

 定例会議では、各委員会が今年度のこれまでの活動を報告した。次回定例会議は10月12―13日に開催予定。

海外旅行の需要増加、意識調査で復活の兆し見せる(エクスペディアグループ)

2022年7月22日(金)配信

意識調査の結果を話すエクスペディアグループリテール日本統括ディレクターの木村奈津子氏

 エクスペディアやホテルズドットコムなどのOTA(オンライン旅行会社)を運営するエクスペディアグループはこのほど、東京都内で最新旅行トレンド発表会を開いた。エクスペディアグループリテール日本統括ディレクターの木村奈津子氏が、2022年7~9月の海外旅行に関する意識調査の結果を発表し、長い間行けなかった海外旅行の需要が増えている実態を明らかにした。

 同調査は6月1~8日まで、最低3年に1回は観光目的の海外旅行か国内旅行をする18~45歳の男女計1000人を対象に、インターネットで実施。今年7~9月の海外旅行について、約半数となる49%が「興味がある」と回答した。さらに、海外旅行の計画について25%が「今後3カ月以内に海外旅行を検討中」と回答し、海外旅行の需要も復活の兆しを見せている。

 20、21年と比較して、今年7~9月はどの程度旅行をするのかについては、21%が「より多くの旅行をするつもりである」と回答。旅行制限が徐々に解除されるなか、人々が旅行に向けて動き始めていると伺える。加えて、より多くの旅行をする理由については、52%の「旅行できないことに飽き飽きしているため」が最も多かった。

 一方、今年7~9月の海外旅行を計画していないと回答した人は64%に上った。行くことをためらう理由については、「新型コロナウイルスの感染リスク」「現地の感染状況や必要要件などの情報不足」「費用の高騰」などが上がった。

海外旅行のトレンド、検索データから見る

 海外旅行の全体的な検索件数については、昨年7~9月旅行期に比べて約3倍に増加していると説明した。渡航先としては、1位がハワイ・オアフ島、2位がバンコク、3位がパリ。コロナ禍でも、ハワイ・オアフ島が揺るぎない根強い人気を保ちつつ、旅行制限が緩和された欧米がランクインする結果になった。

 また、エクスペディア利用者の検索実績を見ると、コロナ禍で「施設やサービスの充実度」「無料キャンセルの可否」が宿泊施設の選定基準として新たに加わり、宿泊体験により充実度を求めるようになったと述べた。

パネルディスカッションのようす

 発表会の後半、ハワイ州観光局日本支局マーケティングマネージャーの高橋あやか氏、女優・歌手のすみれさん、ハワイ在住メディアコーディネーターのマキ・コニクソンさんを招き、パネルディスカッションを行った。これまでの自身の旅行の経験から見た、コロナ禍の「新しい形の海外旅行」についての考え方や、久しぶりの海外旅行で行きたい場所などについて話した。

女優・歌手のすみれさんは「まずハワイの家族に子供を合わせたい」と話した

南三陸ホテル観洋 、50周年で3つの企画

2022年7月22日(金)配信

観洋外観

 南三陸ホテル観洋(宮城県・南三陸温泉)は7月10日(日)に開業50周年を迎えたのを記念して、3つの企画を実施している。

 ウェディングフォトプレゼント(抽選で5人)は、館内や志津川湾観光船など南三陸の美しい風景の中で、思い出になるウェディングフォトを撮影。衣装はレンタルする。応募受付は8月31日(水)までに同館へ。当選者には9月末に同館から直接連絡があり撮影日など相談する。

 南三陸ホテル観洋SNSフォトコンテストは、南三陸町内で撮影した写真をツイッターまたはインスタグラムで同館公式アカウントをフォローの上、「#南三陸ホテル観洋50周年」を付けて投稿する。投稿期間は11月30日(水)まで。抽選で同館のペア宿泊券(1人)、南三陸キラキラ丼ペア食事券(3人)、同館の館内利用券5000円分(5人)が当たる。

 タイムカプセルプロジェクトは、8月10日(水)までの来館者に専用用紙を渡し、メッセージを書いてもらい同館が保管し、5年後の7月に開封する。

 その他詳細は、南三陸ホテル観洋開業50周年記念の特設サイトから。

アクアイグニス淡路島 国営公園に温浴施設 海一望のレストラン併設

2022年7月22日(金) 配信

水着で入る混浴温泉

 複合型天然温泉リゾート「アクアイグニス淡路島」が7月13日、兵庫県淡路市の国営明石海峡公園内の淡路地区海岸ゾーンに開業した。

 国営公園として初めて認定されたPark―PFI(民間資金を活用した整備・管理手法)事業だ。

 同施設は「食と健康」をテーマに、大阪湾を一望する海の眺望を生かし、温浴施設やレストランなど各施設を整備した。

 地下1千㍍から湧出する天然温泉「伊弉諾の湯 (いざなぎのゆ)」が楽しめる露天風呂や内湯のほか、水着で入る混浴温泉「伊弉冉の湯湯(いざなみのゆゆ)」などで構成する。

 地産地消をテーマにしたレストランは、東京・西麻布のイタリア料理店「アルポルト」の片岡護シェフがプロデュースする本格イタリア料理店や、淡路・岩屋の予約困難の寿司店「鮨 希凛」を経営する丹野昌也氏プロデュースによる寿司店などがそろう。

 このほか、電動アシスト付きクロスバイク「E―BIKE」や本格的なロードバイク、子供用自転車などをそろえるレンタサイクルショップも開設した。