岡山県・矢掛町の取り組みをPR 地域分散型ホテルの事例を紹介

2023年2月15日(水) 配信

矢掛町・宿場町の街並み

 岡山県・矢掛町は2月14日(火)、アンテナショップとっとり・おかやま新橋館(東京都・新橋)でメディアを集め、情報交換会を開いた。近年では、分散型ホテルの代表的エリアとして知名度が上がり、「街の幸福度ランキング2022」(大東建託調べ)では中国地方で1位となっている。

 矢掛町はかつて参勤交代にも使われた「矢掛宿」があった宿場町として知られる。大名が宿泊した「旧矢掛本陣石井家住宅」と「旧矢掛脇本陣高草家住宅」は重要文化財に指定されている。宿場町の地割を留めたまま歴史的建造物が残っていたが、20年近く改修されず、空き家として放置されたままの建物がほとんどだった。

 街並み景観整備事業により、矢掛本陣通りにある72軒の建物外観を整備したほか、14年には古民家再生事業による施設の「やかげ町や交流館」や、「矢掛屋本館」・「矢掛屋温浴別館」などが相次いで完成。16年には「観光元年」と位置付けて、本格的な観光による地域活性化へ取り組み始めた。

 その後、町屋や古民家を再生して宿泊施設やカフェ、ショップなどが次々に開業。古民家再生を核としたにぎわい創出によるまちづくりの取組みが評価され、18年6月にはイタリア・アルベルゴ・ディフーゾ協会から「アルベルゴ・ディフーゾ」(分散型宿)の認定を受けた。

 21年には、日本初と言われている「やかげまるごと道の駅」というコンセプトのもと作られた道の駅「山陽道やかげ宿」が完成した。

 同町の取り組みと魅力をPRした矢掛町観光交流推進機構の金子晴彦理事長は、「景観整備や改修を続け、宿場町の街並みを後世まで残していきたい。観光については、ウィズコロナの時代において、マイクロツーリズムとインバウンドを改めてもう一回やり直したい」と意気込みを語った。

やかげDMOの金子晴彦理事長

クラブツーリズム、「キハ183系」ラストランを団体貸切で

2023年2月15日(水)配信

「キハ183系」(画像提供:JR北海道)

 クラブツーリズム(酒井博社長)は2月14日(火)、北海道旅客鉄道(JR北海道、綿貫泰之社長)の協力のもと、「キハ183系」ラストランを団体貸切で運行するツアーを売り出した。4月7~10日までのラストラン運行のうち、7・8日を貸し切り、特別編成で走行。「キハ183系」の札幌~函館間の走行は同ツアーがラストランとなる。

 「キハ183系」は、1986年の運行開始から37年間、北海道の大地を舞台として長きに渡り活躍した北海道を代表する特急車両。その歴史に敬意と感謝を表し、クラブツーリズムだけの特別ルートで北海道内を団体専用臨時列車として走行する。5両編成のうちグリーン車3両の特別編成で、普通車・グリーン車の各1車両がデビュー時の復刻塗装車両となる。

 車中では、クラブツーリズム鉄道部オリジナルの記念乗車証や、北海道特製のペナントの贈呈など貸切企画ならではの特典も用意する。

 旅行代金は1人につき日帰りが1万2000円から、宿泊付き2日間が3万6000円から。

東武トップツアーズ、「足利氏のふるさと」足利市巡るツアーを発売

2023年2月15日(水)配信

下野國一社八幡宮

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、室町幕府を開いた足利氏発祥の地である栃木県足利市を巡るツアーを売り出した。出発日は3月3日(金)、6日(月)。足利市内の同氏ゆかりの寺社・史跡を特別ガイド付きで周るとともに、地場ワイナリーを見学し、同市が有する文化的・歴史的価値と地域の魅力を体験できる。

 同ツアーは、「足利氏のふるさと」ツーリズム観光誘客促進事業実行委員会からの委託を受け、企画されたもの。源義家を祖先とする足利氏代々の氏神である「下野國一社八幡宮」や、本堂が国宝に指定されている「鑁阿寺(ばんなじ)」など宮司や住職による特別ガイド付きで案内。日本最古の学校として知られる「足利学校」も訪れる。

 このほか、ワイナリー見学で訪れる「ココ・ファーム・ワイナリー」では、ワインのテイスティングを体験できる。

 発着地は東武鉄道の足利市駅またはJR足利駅。旅行代金は2200円(足利市からの助成金使用)、定員は各日先着順で15人。申し込みは同社Webサイト内の専用応募フォームから。

3年ぶりに「八戸えんぶり」開催 豊作と春を呼び込む郷土芸能 2月17日(金)から4日間

2023年2月14日(火)配信

一斉摺り

 青森県八戸地方に春を呼ぶ豊年祈願の郷土芸能「八戸えんぶり」が、3年ぶりに開かれる。会期は2023年2月17日(金)~20日(月)までの4日間。およそ30のえんぶり組が1日を通して八戸市中心街や市内各所でえんぶりを披露する。

 えんぶりは苗作りから、田植え、草取り、稲刈りを経て、米俵を大地主の旦那に収めるまでの一連の流れを表現したもので、豊作を祈願する「田植踊」の伝統芸能だ。一番の見どころは、太夫(たゆう)と呼ばれる舞手が、馬の頭をかたどった華やかな烏帽子(えぼし)を被り、頭を大きく振って舞う「摺(す)り」。「田んぼの上をならすように摺る」ことに由来する力強い動きで、冬の間眠っている田の神を揺さぶり起こす。

 口伝で継承されてきたえんぶりは、組によって各所に特色がある。烏帽子の絵柄や摺りの動き、唄や口上などの違いが各組の個性となるなか、個々の組や舞手のファンいるという。

 期間中は、市内の長者山新羅神社で行う「奉納摺り」(2月17日)や、中心街で30以上の組が一堂に行う「一斉摺り」(2月17日)などが見られる。国の登録有形文化財・更上閣(こうじょうかく)の庭で披露される「お庭えんぶり」(2月17~20日、要予約、有料)は、甘酒と八戸せんべい汁を味わいながらの少しぜいたくな観覧だ。

日本専門新聞協会、新春講演会開く 田中優子氏が現代に通ずる江戸時代の習慣紹介

2023年2月14日(火) 配信

田中優子氏

 日本専門新聞協会(入澤亨理事長)は1月27日(金)、東京都内で新春講演会を開いた。法政大学名誉教授(前総長)で、江戸東京研究センター特任教授の田中優子氏が「江戸から考える持続可能社会」をテーマに講演を行った。SDGsなど持続可能性についての意識が高まるなか、現代に通ずる江戸時代の生活習慣を紹介した。

 田中氏は冒頭、「江戸時代は循環システムの整備によって、持続可能な社会を構築した」と語った。その具体例として、着物は切れなくなるたびに仕立て直し、古着として再生。その後、布団のカバーから、風呂敷やクションを経て捨てていた歴史を紹介した。

 また、本を束ねる紐が切れた際は、専門の職人が新しい紐を用いて、くくっていたことも説明。読まれなくなった場合は、再度和紙をすき、本にしたり、トイレットペーパーとして活用していたという。

 田中氏は「循環の基本はものづくりを行う職人にある」とまとめた。

ジャルパック、フランスから中継 航空機の組立工程ツアー

2023年2月14日(火)配信

JALトゥールーズ駐在員が生解説する

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)のフランス・パリにある現地法人「ジャルパックインターナショナル(フランス)S.A.S」は2月13日(月)、オンラインツアーを日本航空(JAL)公式通販サイト「JALショッピング」で売り出した。3月11日、JALが導入した最新機材「エアバスA350」の組み立て工程や、エアバス社からJALへ飛行機が受け渡される「受領」に焦点を当てたツアーを行う。

 欧州各地で製造された航空部品はエアバス社の本社があるフランスのトゥールーズにすべて集まり、最終の組み立てが行われる。その後完成した機材は、JALトゥールーズ事務所での最終点検のほか関連部署のさまざまなイベントを経て、日本へ届く。今回のオンラインツアーでは、JALトゥールーズ駐在員と中継をつなぎ、実際にトゥールーズで行われている組み立て工程や、トゥールーズから日本へ飛行機が到着するまでを取り上げる。ここでしか話せないエピソードの一端や、その舞台裏にまつわる話を動画や資料、トークを交えて案内する。

 申し込み特典として、エアバス350の機体に採用された炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板「テナックスTPCL」を用いたネームタグ付き。オンラインツアー終了後、申し込みされた住所へ3月末ごろに届く予定。

「テナックス TPCL」を用いたネームタグ

 ツアーは日本時間で午後8時に始まり、9時ごろ終了。Web会議システム「Zoom」を利用したウェビナー形式とする。最少催行人員は1人、定員は200人。価格は1接続につき税込6980円。

交通・観光連携型事業公募、3月末まで 説明会は2月15、22日(国交省)

2023年2月14日(火) 配信

国交省は3月31日(金)まで交通・観光連携型事業を募集している

 国土交通省は2月13日(月)、交通・観光連携型事業の計画公募を始めた。同事業では、交通事業者が地域の観光関係者と連携し、観光地への誘客や地域内の周遊性の向上、観光地としてのブランド力の強化に資するような取り組みを支援する。

 観光イベントの実施や、車両などの観光資源化、関連施設の高品質化などにより、地域の集客力とアクセス性の向上を両立させる取り組みを募集する。観光地、観光施設、宿泊施設などの利用者増加や収益力向上の効果が見込める取り組みへの支援を行う。

 公募期間は3月31日(金)の午後5時まで。公式ポータルサイトの申請フォームから手続きができる。

 予算の執行状況を踏まえたうえで、夏ごろをめどに第2回の公募を予定する。

 また、事業説明会への参加は、公式ポータルサイトの説明会参加申請フォームから申し込みが必要。第1弾は2月15日(水)、第2弾は2月22日(水)。オンラインで開かれる。

伊勢志摩と山陰海岸がテーマ 第3回ナショナルパーク検定の受講者募集中(ネイチャーホスピタリティ協会)

2023年2月14日(火) 配信

伊勢志摩国立公園(イメージ)

 ネイチャーホスピタリティ協会(小川正人理事長、東京都中央区)はこのほど、第3回ナショナルパーク検定の受講申し込みを開始した。今回のテーマは、伊勢志摩国立公園(三重県)と山陰海岸国立公園(京都府、兵庫県、鳥取県)。国立公園の成り立ちや特徴、地域の食や文化、歴史などを全10回のオンライン講義で学ぶことができる。

 今回のテーマとなる伊勢志摩国立公園はほかの国立公園と比べ、民有地の割合が非常に高く、公園内の居住人口も多いため、地域の人々の生活、歴史、文化、風習などに深く触れることができるのが特徴。

山陰海岸国立公園(イメージ)

 一方山陰海岸国立公園は、京都府京丹後市から鳥取県鳥取市に至る約75㌔の海岸部が指定されており、海域と一体となった変化に富む海岸景観が特色となっている。

 全10回の講義では、鳥取砂丘ビジターセンター山陰海岸ジオパーク認定ガイドの中川樹菜氏や、伊勢神宮神宮司庁広報室広報課長の音羽悟氏らが講義を展開。その後、検定試験が行われる。

 ネイチャーホスピタリティ協会は、国立公園のさまざまな楽しみ方を提供、紹介する指南役「ナショナルパークアウトフィッター」の育成を目指して設立された団体で、検定試験などを通じ交流人口増加のための人材養成とファン作りを進め、国立公園と温泉地の活性化することを目的に掲げている。「ナショナルパークアウトフィッター」は、自然との関わりを楽しむ人、自然体験を提案する人を指す「アウトフィッター」に、国立公園を掛け合わせた協会考案の造語。受講者はナショナルパーク検定合格後クラブに入会し、さらに複数の検定に合格すると、「ナショナルパークアウトフィッターに認定され、協会が主催するユーチューブチャンネルへの出演や、地域や施設のPRなどが行える。

【第3回ナショナルパーク検定 講師陣】

 涌井史郎氏(東京都市大学 特別教授・ネイチャーホスピタリティ協会会長)、黒田尚嗣氏(クラブツーリズム株式会社テーマ旅行部顧問)、石井宏子氏(温泉ビューティ研究家・トラベルジャーナリスト)、加藤倫之氏(伊勢志摩総合研究所代表)、音羽悟氏(伊勢神宮 神宮司庁広報室広報課長)、石川隆将氏(伊勢志摩冷凍社長)、木下道則氏(山陰海岸国立公園竹野スノーケルセンター長・ジオパーク認定ガイドコーディネーター)、小椋宣洋氏(TRAIL ON代表)、植田英樹氏(鳥取情報文化研究所代表)、中川樹菜氏(鳥取砂丘ビジターセンター山陰海岸ジオパーク認定ガイド)

【日程】

申し込み期間:2月27日(月)まで

口座開催日:3月1日、8日、15日、22日、29日(毎週水曜日) 

時間:午後7:00~(1コマ目)、午後8:20~(2コマ目)

   1コマ50分。見逃し配信あり

検定試験期間:4月6日(木)午後12:00~4月12日(水)午後6:00

検定試験結果発表:4月20日(木)午後12:00~

受験料金: 1万1000円(税込)

 ※受験料金には認定講座10回分と検定試験の料金含む。

  特別価格。通常料金は3万3000円(税込)

事項申し込みはコチラ

白川村、3月31日まで「『春一番』誘客2大キャンペーン」を展開 宿泊や買物などお得に

2023年2月14日(火) 配信

合掌集落

 岐阜県・白川村は3月31日(金)まで、「『春一番』誘客2大キャンペーン」を展開している。

 期間中、土産・飲食・見学施設など村内のキャンペーン加盟店でQRキャッシュレス決済を利用すると、支払い時に20%の割引が受けられる。また、白川郷観光協会のHPからの宿泊予約限定で、宿泊料金が50%(上限5000円)割り引く。なお、宿泊料金の割引キャンペーンは、村でのイベント開催日は対象外となるほか、全国旅行支援とは併用できない。

 QRキャッシュレス決済で20%の割引が受けられるのは、湧水を利用して育てた岩魚やアマゴ、ニジマスを味える「ます園文助」や、地元のきれいな水を使った水プリンなどが楽しめる「白川郷ぷりんの家」、唯一国の重要文化財に指定されている「和田家」など54カ所。使用できるのはペイペイやau PAYなど国内6ブランドと、ウィチャットやアリペイなど海外9ブランドとなる。

 担当者は、「雪と合掌造り家屋のコントラストがこの時期一番の見どころ。寒い季節なので、和田家、神田家、長瀬家、明善寺で合掌造りの内部を重点的に見学するのもおすすめです」と冬の白川村での楽しみ方をPRする。

 

静岡市歴史博物館、プレオープンから約7カ月で来館者10万人を達成 26日まで企画展「徳川家康と駿府」実施中

2023年2月14日(火) 配信

館内のようす

 静岡市歴史博物館(静岡県静岡市)が2月12日(日)、プレオープンから約7カ月で来館者10万人を達成した。

 同館は徳川家康や今川義元をはじめ静岡市の歴史に触れられる施設で、昨年7月に1階無料エリアの公開を開始、今年1月13日(金)グランドオープンした、戦国時代の道と石垣の遺構が間近で体感できる博物館。2月26日(日)までは、企画展「徳川家康と駿府」を行っている。

 同博物館の1階では、「戦国時代末期の道と石垣」の遺構を発掘現場そのままに展示する。

 有料エリアとなる2階展示室では、代々駿府(静岡)を拠点としていた今川氏と、生涯のうち約25年を駿府で過ごした徳川家康に関する史料や宝物などを展示。同じく有料エリアの3階では、江戸時代から現代に至るまでの静岡市の歴史を紹介する。

 また現在開催中の企画展「徳川家康と駿府」では、徳川家康が「大御所」として過ごした9年余りの期間の駿府城下の暮らしなどを、静岡一円に現存する家康ゆかりの資料などからひも解く。