伊東温泉めちゃくちゃ市開く 特産品などを格安販売

2023年2月8日(水) 配信

めちゃくちゃ市のようす

 静岡県・伊東温泉の冬の風物詩「伊東温泉めちゃくちゃ市」が1月28(土)、29日(日)の2日間、市内の松川藤の広場で開かれた。

 伊東市をはじめ、伊豆各地の干物やかまぼこ、佃煮など海産物加工品、ミカンや朝摘みイチゴといった農産物、菓子類などの産品をめちゃくちゃな価格で販売した。

 また、来場者がオークション形式で競り落とす「めちゃくちゃ大オークション」では会場内の特設いけすで、魚を網ですくえる漁業権も設けられた。このほかビンゴ大会なども行われた。

 さらに伊東囃子保存会の太鼓、伊東市と姉妹都市の長野県諏訪市の御諏訪太鼓が勇壮なバチさばきを披露した。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その22-一之宮貫前神社(群馬県富岡市) 石段を下った先の壮麗さ 本殿・拝殿が人を惹きつける

2023年2月8日(水) 配信

 

 一般的な神社は、本殿は高いところにあり、参道はそこに向かって上っていくことが多いが、前回訪ねた木曾三社神社(群馬県渋川市)は本殿まで石段を下っていく、いわゆる「下り宮」であった。その雰囲気は独特であり、すっかり下り宮の虜になってしまった。

 
 なんと、群馬の一宮も下り宮ということを聞き、改めて訪問することにした。

 
 群馬の一宮は富岡市に鎮座する「一之宮貫前神社(いちのみやぬきさきじんじゃ)」である。JR高崎線の高崎駅で乗り換えて上信電鉄上州一ノ宮駅から徒歩10分と、公共交通機関でも参拝しやすい。

 

 
 

 一之宮貫前神社の創立は、社伝によると、安閑天皇元年(西暦531年)に現在の安中市鷺宮に物部姓磯部氏が氏神である経津主神(ふつぬしのかみ)をお祀りしていたのを現在の地に移したことに由る。

 
 由来となった鷺宮には、今も咲前神社が鎮座している。〈さきさき〉神社と読み、まさに貫前神社の先にここにあったことをその名前が物語っている。そういえば、鷺宮という地名も、先の宮から来たのであろう。

 
 貫前神社は、天武天皇の時代には、天皇の名により幣帛(へいはく)を奉った。遠く奈良の都まで貫前神社の名前が知れ渡っていたことが窺える。

 
 そのような1500年もの歴史を持つ貫前神社であるが、全国的には知名度はあまり高くはない。ただ、群馬県の特徴を読んだ「上毛かるた」にも「ゆかりは古し貫前神社」と登場していることから、群馬県民は子供のころから上毛かるたに慣れ親しんでいるため、群馬県民における知名度は抜群である。

 
 実際に現地に行ってみると、まず目の前に坂道と上り石段が見えてくる。その72段の石段を上ったところで立派な大鳥居が迎えてくれる。その先に総門が見えてくる。総門の横には、唐銅製燈籠がある。地元の養蚕農家だけでなく、上州、江戸、横浜の生糸、絹商人ら総勢1544人が献納している。養蚕、製糸業が栄えていた時代をしのぶことができる。

 

下り石段の先に楼門

 
 総門をくぐると、そこから下りの石段が現れる。97段下って行った先に楼門が見えてくる。その奥に、極彩色総漆塗りの壮麗な本殿、拝殿が鎮座する。これらの社殿は、「貫前造」という当社独特の社殿形式になっており、徳川三代将軍家光公の命により造営され、五代将軍綱吉公の命により大修理がされたと伝わっている。雷神小窓という小窓が作られていることも特徴的である。

 

拝殿

 
 一之宮貫前神社には、車ではなく、ぜひ電車で訪問されたい。高崎駅でローカル線の上信電鉄に乗り換える。高崎駅のターミナルが都会的なので、上信電鉄に乗ると始めからタイムスリップしたような気持ちになる。上信電鉄の高崎駅では、切符に懐かしいハサミを入れてくれる。

 
 2駅目に「佐野のわたし」という駅がある。ここに高崎市を流れる烏川を越える橋があるが、万葉集東歌に「上毛野佐野の船橋取り放し親はさくれど吾はさかるがへ」という歌がある。交際を親に反対された恋人の気持ちを歌った歌だが、世阿弥もこの佐野に伝わる悲恋の伝説を能楽「舟橋」にしたためた。

 
 藤原定家も「駒とめて袖うち払ふかげもなし佐野の渡りの雪の夕暮れ」と歌い、葛飾北斎も「かうつけ佐野ふなはしの古づ」と題した浮世絵を描いていることからも、佐野は人を惹きつける何かがある。

 
 そのまま電車に乗り続けていると、美しい浅間山と険しい妙義山を同時に眺めることができ、群馬の特徴ある山々に魅了される。また、上州富岡駅からは徒歩5分で富岡製糸場にも行くことができる。電車に揺られて、ひとり道中あれこれ想像を働かせるのが、精神性の高い旅の醍醐味だ。

 

 

旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。

ジョルダン、石垣・西表周遊パス バスと船乗り放題を発売

2023年2月7日(火)配信

チケット利用イメージ

 ジョルダン(佐藤俊和社長、東京都新宿区)は2月1日(水)、内閣府沖縄総合事務局とオリエンタルコンサルタンツ(野崎秀則社長、東京都渋谷区)と連携し、「石垣・西表 周遊フリーパス(バス・船)」を売り出した。利用期間は2月10日(金)~3月5日(日)の24日間限定。

 コロナ禍で打撃を受けた沖縄県の観光事業の回復を目指し、石垣・西表を訪れる観光客の利便性が向上し、快適な旅の足を提供するもので、一足早く、春の南の海を満喫することができる。

 沖縄総合事務局の「令和4年度沖縄地域MaaS導入推進調査事業」の一環として実施するもので、地域を訪れる観光客のニーズや動向を把握するための実証事業。具体的には、同地域のバスと船の乗り放題の周遊フリーパスとして、2日券、3日券、4日券、5日券を販売する。

 チケットはジョルダンが運営するアプリ「乗換案内」から購入できる。スマートフォンから24時間買うことができ、キャッシュレス、チケットレスの旅が実現できる。

 チケットの価格は、2日券が大人5500円と子供2750円、3日券が同7000円と同3500円、4日券が同8000円と同4000円、5日券が同9000円と同4500円。

シーナッツ、農協観光の宿泊予約 「e-たび日和」と連携へ

2023年2月7日(火)配信

「TL-リンカーン」トップページ

 宿泊施設の予約・販売管理システム「TL-リンカーン」を提供するシーナッツ(山田英樹社長、東京都港区)は2月6日(月)、新たな対応販売先として、「e-たび日和」を運営する農協観光(清水清男社長、同大田区)と連携を開始した。

 両社の連携により、「TL-リンカーン」を導入している宿泊施設であれば、「e-たび日和」に提供する部屋タイプやプランを作成可能。既に共通在庫サービスの利用がある場合、作成済みの部屋タイプやプランを流用し、手間なく販売チャネルを広げられる。さらに、同システムで管理されているほかのネット販売先と在庫・プランの共有を行うと、残室・料金の一括調整を効率的に行うこともできる。

 「e-たび日和」は、JAマーケット(JA役職員20万人、組合員1000万人)のお客を対象とした、JAグループ唯一の宿泊予約サイト。JAグループの強みを生かした旅行商品の販売を行っている。

ASEAN+3観光大臣会合、石井副大臣が出席 10月に東京で観光大臣特別対話

2023年2月6日(月) 配信

石井浩郎国土交通副大臣は2月4日(土)、ASEAN+3観光大臣会合に出席した

 ASEAN+3観光大臣会合が2月4日(土)、インドネシアのジョグジャカルタで開かれた。日本からは石井浩郎国土交通副大臣と、観光庁の星野光明国際観光部長が出席。このなかで石井副大臣は、今年10月に日ASEAN友好協力50周年を迎えることを記念し、日ASEAN観光大臣特別対話の東京開催を発表した。

 今回の会合では、日本とインドネシアが共同議長国を務めた。これまで各国が行ってきた観光施策を共有し、今後の国際観光の発展に向けて引き続き協力していくことを確認した。

 石井副大臣は、インドネシアとともに「ASEAN+3観光大臣会合共同議長声明」を出したことを受けて、「持続可能な観光の重要性を発信し、ASEAN各国との観光協力に関する取り組みを紹介し、多くのASEAN諸国から感謝の意が述べられた」と話した。

 各国との談話では、同会合で共に議長国を務めたインドネシアのサンディアガ・ウノ観光・クリエイティブ経済大臣と、日ASEAN観光大臣特別対話の成功に向けて協力していくことを確認。

 また、ラオスのヴィニャケート・スワンサワン情報文化観光大臣とは、次期議長国であるラオスに対して、日ASEAN観光大臣特別対話において、共同議長国として協力していくことを確認した。

〈観光最前線〉本物の甲冑を身に着けた日

2023年2月6日(月) 配信

本物の甲冑に囲まれるのも楽しい

 大学で鎧の変遷や各部の名前、武器の歴史、女房装束に関する決まりなどが学べる講義を受けたが、甲冑も衣冠束帯も今の時代に身に着けないので、学んだ知識を体感できないことが心残りだった。

 その思いが実現する機会は偶然、関ケ原取材で訪れた。戦国から江戸時代の鎧を見ることができる「関ケ原戦国甲冑館」では、本物の甲冑の着用体験ができる。戦国期の鎧は動きやすくするために軽量化されていたと言われる通りで、重さもさほど感じなかった。ただ、これで数時間動き回るのは、並の体力では難しいと思う。まして通気性があまりよろしくないので、夏場に着用するときは体調面でも着用時間に制限かかかる。

 体験が一番深い学びを与えてくれるというのは、本当だなと改めて実感した一日。

一休、1月に新たに宿6軒 「一休Plus+」加盟へ

2023年2月6日(月)配信

「一休Plus+」特設ページ

 高級ホテル・旅館の予約サイト「一休.com」を運営する一休(榊淳社長、東京都港区)は2月2日(木)、今年1月に6軒の宿が「一休Plus+」に加盟したと発表した。

 加盟した宿は、「草津温泉 炯-kei-」(群馬県・草津温泉)、「ヴィラグリファーム七里岩」(山梨県韮崎市)、「アクアイグニス別邸 湯の山温泉 素粋居」(三重県・湯の山温泉)、「Private beach retreat Resort villa iki by ritomaru」(長崎県壱岐市)、「MONADNOCK」(沖縄県南城市)、「Castello di mare カステロディマーレ 宮古島」(沖縄県宮古島市)。

 「一休Plus+」は、「一休.com」の中でもさらに厳選された宿で構成され、国内のオンライン旅行予約サイトでは「一休.com」のみ予約可能。

JTB、課題対処で活性化へ 観光産業の復権を目指す

2023年2月6日(月)配信

年始あいさつを行う山北栄二郎社長

 JTB(山北栄二郎社長)は1月12日(木)、事業パートナーを対象に「JTBグループ・ニューイヤー・パートナーシップ・ミーティング2023」を、東京都新宿区の京王プラザホテルで開いた。リアル開催は3年ぶり。山北社長はこれから「ツーリズム産業が経済を支える番」と示し、「オーバーツーリズム」「人材不足」「DX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れ(日本国内)」の3つの課題を対処し、ツーリズム産業の復権を目指すと意気込んだ。

 山北社長は年始のあいさつで2022年のツーリズム産業市場を振り返り、宿泊施設稼働率、国内線の航空座席供給量がコロナ禍前の19年に迫る水準まで回復していると言及した。これから「ツーリズム産業が経済を支える番」との考えを示し、「ポテンシャルが高く、経済効果も大きな産業であるからこそ、ツーリズム産業の活性化によって経済の下支えが十分可能」と力を込めた。

 ただし、ツーリズム産業が経済を下支えする前提として、「オーバーツーリズム」「人材不足」「DXの遅れ(日本国内)」の3つの課題への対処が不可欠と訴えた。

 オーバーツーリズムについて、山北社長は「コロナ禍前から課題だったが、交流再開に向けてサステナビリティの観点からも取り組みが必要」。この課題に対するJTBグループの取り組みとしては「需要分散の取り組みが有効である。専ら都市型観光の課題であり、地方への需要分散が重要だ」と話した。

 具体的には「国立公園の観光の活性化、アドベンチャーツーリズムの推進が有効。結果としてオーバーツーリズムの課題解決に加えて、地方へ回遊していく流れをつくることや、コンテンツ開発に伴う消費単価の向上などさまざまな価値創造が可能」と語った。

 ツーリズム産業の人材不足に対して、山北社長は「極めて深刻。運送機関や宿泊施設の稼働率が上がりきれない背景には、オペレーション人材の問題がある」という認識を明かした。「直接的な人材供給、DXによる間接的貢献、中長期的にみると次世代人材の育成も重要になってくる。これらの取り組みによって産業としての持続性を高めると同時に、雇用創出による直接的な経済貢献ができると考えている。また、人材不足が産業全体の稼働率向上の足枷になっており、人材不足の対処はツーリズムの復活に向けて大変重要だ」。

 DXの課題に、山北社長は「観光地デジタル化支援」をテーマに掲げて取り組むとして、「観光事業者の経営の効率化に加えて、観光地経営の高度化にも寄与したい」と力を込めた。この課題に対して、観光事業者には入場チケットや体験アクティビティ、ツアー商品などの販売・在庫管理プラットフォームを提供。宿泊施設にマイクロサービスとホテル管理サービスをつなぐ「データコネクトHUB」を、地域全体のDX推進に向けてクラウド型CRM基盤「地域共創基盤」も提供していると紹介した。

 最後に山北社長は「交流の復活が社会経済を支え、結果としてツーリズム産業の社会的重要性の認知を高め、産業としての魅力が向上していき、この業界を活用したいという人材を呼び寄せる。こういう正のサイクルを構築し、ツーリズム産業の復権を実現するべく皆さんと23年も取り組んでいく」と締め括った。

クラブツーリズム、「台湾観光貢献賞」受賞 受賞記念CPも

2023年2月6日(月)配信

酒井博社長(右)は行政院政務委員の張景森氏からトロフィーを授与された

 クラブツーリズム(酒井博社長)は2月3日(金)、台湾・台北圓山大飯店で開かれた「2022年台湾観光貢献賞」の授与式にて、行政院政務委員の張景森氏から受賞記念トロフィーを授与された。

 「台湾観光貢献賞」は毎年、台湾の観光振興に多大な貢献をした企業、団体、個人に対して台湾交通部観光局より贈られるもの。

 クラブツーリズムは今回、コロナ禍でも台湾への観光を目的とした渡航再開に向け、各種SNSおよびオンライン上での情報発信に取り組んだ。さらに、初めての訪台客向けからリピーター向けのツアーまで、幅広く台湾旅行を発信したことが評価され、受賞の運びとなった。

 受賞を記念して、同社は2つの対象コースで高雄宿泊のホテルを、同社基準のスーペリアクラスから、同社基準デラックスクラス「高雄圓山大飯店」にランクアップして案内する。

 対象コースは、「北~南まで台湾人気スポットとグルメを満喫!麗しの島 台湾7都市縦断5日間」。東京発の4月1日(土)~6月30日(金)出発分まで。旅行代金は10万~16万8000円(燃油サーチャージなど諸税は別途必要)

 もう一方は、「『蟹の屋』で食す海鮮料理とぐるっと台湾南北縦断グルメ旅4日間」。関西発の4月1日(土)~6月30日(金)出発分まで。旅行代金は10万~16万3000円(同)

日の出屋製菓 加賀屋とコラボ 「海苔巻あられ」開発

2023年2月5日(日) 配信

食べやすい個包装で土産にも最適

 創業99年の老舗米菓メーカー「日の出屋製菓産業」(川合声一会長、富山県南砺市)は1月16日から、石川県・和倉温泉の加賀屋とコラボし、同旅館で朝食海苔として提供され大変貴重だという有明海産一番摘み海苔を使用した米菓「海苔巻あられ」の販売をスタートした。

 同海苔は、11月下旬から始まる収穫時期の最初に摘み取られる。豊かで甘い香りと深いうま味が口いっぱいに広がるのが特徴。

 「海苔巻あられ」は、富山県産もち米を100%使用した日の出屋製菓産業自慢の醤油あられを、一番摘み海苔で丁寧に巻き上げたというこだわりの一品。手土産としても最適だという。

 同日から、加賀屋と同グループ旅館のあえの風、虹と海、加賀屋別邸松乃碧の売店で販売を始めたほか、2月1日からは、日の出屋製菓直営店「ささら屋」の公式オンラインショップでも販売を開始する。以降は、日の出屋製菓産業の直営店「ささら屋」の各店舗でも順次、取り扱っていく。

 価格は、加賀屋グループ売店では、10本入りが760円、20本入りが1620円。ささら屋オンラインショップでは、10本入りが756円、20本入りが1620円。