日ASEAN観光大臣特別対話 持続可能性・相互交流の促進へ

2023年11月1日(水) 配信  

日ASEAN特別対話でのフォトセッション(国交省HPより)

 日ASEAN観光大臣特別対話が、10月27(金)~29日(日)に東京で開かれた。同対話では、「日ASEANで歩むこれからの50年~持続可能な観光への道を共にデザインする~」をテーマに議論を行った。日本からは、斉藤鉄夫国土交通相が参加した。

 今回の対話では、日本とラオスが共同議長国を務めた。持続可能な観光や相互交流が日ASEAN両地域の課題であるなか、両地域における課題解決の取り組みを共有し、ともに取り組む方向性について議論を行った。

 この結果、「日ASEAN観光大臣特別対話共同声明」を発出した。

 共同声明では、持続可能な観光と相互交流を2本柱とした。環境への影響を軽減するだけではなく、地域経済・社会の持続可能性を高めていく。

 ASEANが採択した「持続可能な観光開発に関するASEANフレームワーク」と、日本の「観光立国推進基本計画」、さらに、オーバーツーリズム未然防止のための取り組みに留意しながら、取り組みを進める。

 相互交流の促進では、国際感覚の向上と相互理解の増進をはかり、持続可能な観光に留意しながら、世界の平和と繁栄に貢献する。

 また、バイ会談では、ASEAN事務局のカオ・キムホン事務総長、インドネシアのサンディアガ・ウノクリエイティブエコノミー観光省大臣、ラオスのスワンサワン・ヴィニャケート情報文化観光大臣、タイのスダワン・ワンスパキコソル観光スポーツ大臣と、斉藤大臣が会談を行った。2国間の観光交流の促進や観光分野における協力などについて意見交換を行い、建設的な協力関係を深めていくことを確認した

 さらに、国交省の堂故茂副大臣は、日本ASEANセンターの平林邦彦事務総長とバイ会談を行い、意見交換を行った。

JRシステム、東海ツアーズと連携 宿はEX旅パックで客室在庫販売可能に

2023年11月1日(水) 配信

 

 宿泊施設向け旅行会社・予約サイト一元管理システム「らく通with」を提供するJRグループの鉄道情報システム(JRシステム、本多博隆社長、東京都渋谷区)はこのほど、ネット予約サービスEX旅先予約とEX旅パックを運営するジェイアール東海ツアーズ(杉浦雅也社長、東京都中央区)との連携を始めた。

 これにより、らく通withを利用する宿泊施設は、共通販売機能で登録した客室在庫をEX旅先予約とEX旅パックで販売できる。

 共通販売機能は、旅行会社がらく通withに登録した宿泊施設のプランや在庫、料金情報を取得し、販売できる。予約成立前に在庫を確認するため、オーバーブックのリスクを低減することが特徴。

 EX旅先予約とEX旅パックは、東海道・山陽・九州新幹線のほか、宿泊施設や現地の交通、観光プランをネットで予約できるサービス。会員と登録者数は計1000万人以上。日本語をはじめ、英語サイトも用意している。このうち、EX旅パックは乗車直前まで、ネットで列車を変更することができる。

トラベルコ、アプリに新機能 「旅行相談AIチャット」β版

2023年11月1日(水)配信

AIチャットに相談しながら気軽に旅行計画が可能に

 旅行比較サイト「トラベルコ」を運営するオープンドア(関根大介社長、東京都港区)は10月26日(木)、アプリ版の新機能として、AIチャットで旅行探しができる「旅行相談AIチャット」のβ版の提供を始めた。

 「旅行相談AIチャット(β版)」は、チャットでAIに旅行相談ができるアプリ版トラベルコの新機能。旅行に対する漠然としたイメージをAIにチャット上で相談することで、AIがユーザーの要望に合った回答を行う。あわせて、AIは回答に関連したアプリ内のリンク先を提示するため、ユーザーは必要に応じて比較検討もでき、旅行探しでの利便性をさらに高められる。同機能により、旅行先やアクティビティなどを予め決めることなく、気軽に旅行探しが可能となる。

「旅行相談AIチャット(β版)」の利用イメージ

 同社は2023年8月導入の「トラベルコChatGPTプラグイン」に加え、今後もAIを活用した検索機能の向上に努める方針とした。

 アプリ版トラベルコは、iOSおよびAndroid対応の無料アプリ。同機能のβ版は、既存ユーザーであればアップデートを行うことで利用が可能となる。

H.I.S.ホテルHDとカッパ・クリエイト、寿司握りプラン販売 ウォーターマークホテル京都客室で回転寿司も再現

2023年10月31日(火) 配信

プランのイメージ

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)とかっぱ寿司を運営するカッパ・クリエイト(山角豪社長、神奈川県横浜市)は10月24日(火)から、ウォーターマークホテル京都(京都府京都市)で宿泊客が寿司の握り方を教わりながら実際に握る体験ができる「お寿司握り体験プラン」を売り出した。

 同プランでは客室内で回転寿司を再現し、まぐろと中とろ、大とろ、サーモン、いくらなど1人15貫の寿司も用意する。客室は京都タワーを望めるスイートルームとなる。価格は1室当たり9万9800円(税・サ込)から。体験時間は約2時間。

 カッパ・クリエイトは「握るだけでなく、職人ならではの軽快なコミュニケーションを楽しめる」とアピールしている。

別府市がリゾート産後ケア事業展開 来年1月に実証実施へ

2023年10月31日(火) 配信

ONSEN+CAREのサイトも開設

 大分県別府市(長野恭紘市長)は2024年1月、実証事業として「リゾート産後ケア事業」(ONSEN+CARE)を行う。産後1年以内の母親と乳児を対象とするもので、温泉宿泊施設に滞在中、助産師のケアを受けることができる。同事業はWith Midwife(岸畑聖月社長、大阪府大阪市)が市から委託を受けて実施する。

 近年、出産後の母子に提供される健康の維持増進や休息を目的とした「産後ケア」が注目されている。

 産後の女性はホルモンバランスの急変や新生児の世話による睡眠不足、疲労などを要因に産後うつを発症する可能性がある。妊産婦の死因の1位はそれらを要因とした自殺で、コロナ禍で産後うつが3倍に増加したとのデータ(神奈川県立福祉大学研究報告)もある。日本では戦前は「産小屋」など周辺の協力で産後サポートができていたが、核家族化が進み、家族のみでの産後ケアは難しいのが現状だ。

 こうしたことを受け、産後ケアは2015年に厚生労働省の「妊娠・出産包括支援事業」として本格実施され、21年には母子健康法の一部を改正する法律、産後ケア法が施行されるなど国による取り組みも始まっている。現在は助産院のみならず、産後ケアホテルやリゾートホテルなどでのケアプランも出始めている。

 他方、日本最大級の温泉地である別府は、新たな温泉の利用価値開拓に力を入れており、さまざまな画期的な取り組みを行っている。今回は温泉の魅力と健康・子育ての専門家である助産師を掛け合わせ、親湯治・ウェルネスツーリズムを後押ししていくという。

 長野市長は「女性のからだや赤ちゃんの専門家である助産師に育児の悩みを相談しながら、お母さん自身もケアを受け、温泉でからだを癒し、非日常の空間でゆっくりしていただきたいと思っています。もちろん、一緒に育児を頑張っているお父さんにも優雅な休息を過ごしていただける内容となっています。別府の温泉と観光で日ごろの育児の疲れを癒してください」とコメントした。

 今回の事業の募集人員は6組限定。1月24日(水)~27日(土)がガレリア御堂原の滞在で、費用は15万円~25万円(父母+乳児)、申し込みは12月15日まで。1月29日(月)~31日(水)は美湯の宿 両築別邸の宿泊で、10万円~20万円(父母+乳児)。募集は12月22日まで。部屋のグレードや食事内容によって宿泊費用は前後する。参加者は2~3泊程度の旅行が可能な健康状態で事前事後のオンライン面談やアンケート回答に協力できる人。

池袋を楽しむサブカルチャーの拠点の1つに 東京都、日本のアニメの拠点「アニメ東京ステーション」開業

2023年10月31日(火) 配信

アニメ制作の工程を紹介

 東京都は10月31日(火)、世界中に根強いファンを持つ日本アニメの拠点「アニメ東京ステーション」(東京都豊島区)を開業した。

 地下1階では都が保管する約5万点のレイアウトや原画、シナリオ、企画書、台本、絵コンテ、セル画などを保管、展示。展示を通じて、アニメ制作の工程を紹介する。

「NARUTO-ナルト-」フィギュア&ゲームの展示を展開

 2階には企画展用のスペースとグッズショップを用意した。企画展は年4回企画展を予定しており、内容は話題の作品などを中心に運営、管理を行う日本動画協会とテーマを選定する。現在同スペースでは、24年1月まで人気の高い「NARUTO-ナルト-」フィギュア&ゲームの展示が行われている。

 このほか、懐かしい作品から最新の人気アニメまで、計118作品のアニメのキャラクターや名シーンで構成されたシンボルディスプレイが飾られているアニメ総合情報フロアでは、アニメ制作などを学べるワークショップの実施も予定する。

 都は「アート・カルチャー」の魅力溢れるまちづくりを進める豊島区とも連携し、池袋を楽しむサブカルチャーの拠点の1つとして、活用していく考えを示す。

東京都初のPark-PFI 事業 10月31日「都立明治公園」(東京都新宿区)を一部開園

2023年10月31日(火) 配信

樹林地「誇りの杜」

 東京都初のPark-PFI 事業--。Tokyo Legacy Parksは10月31日(火)、「都立明治公園」(東京都新宿区)を一部開園した。

 国立競技場を臨むシンボル的な位置づけの「希望の広場」、円形デザインが特徴の「インクルーシブ広場」、渋谷川の水景を現代風にアレンジし再現した「みち広場」の3つの広場と、樹林地「誇りの杜」を整備。あらゆる世代の方々に向け、「憩い」「交流」「遊び」「学び」「自然との共生」など多彩な体験の場を提供する。

 中心となる「希望の広場」には国立公園と同じ天然芝を敷き、憩いの場として利用できるように整備した。また、多彩なイベントの開催にも対応する。

「みち広場」

 桜の名所として江戸時代の図絵などに描かれている仙寿院が近いことから、「みち広場」には、13種類の桜を植樹。

「インクルーシブ広場」

 「インクルーシブ広場」は、誰もが遊べるインクルーシブな空間を目指し、固定式の遊具を設置せず、利用者のニーズに合わせ、遊具、広場の変更ができるようにした。

 100年続く杜づくりを目指す「誇りの杜」には、60種、約700本の常緑樹、落葉樹を植栽、都民とともに時間をかけて育てるハーフメイドの杜づくりを進める。また多彩なアクティビティスペースを設置することで、環境学習の場も提供していく。

 Park-PFIは、飲食店、売店などの公園施設を設置し、設置した施設から得られる収益を活用しその周辺の園路、広場などの公園施設の整備などを官民が連携して行う制度。維持、管理の面でも、民間企業のノウハウを活用することで、サービスの質の向上もはかれるのが利点となる。

 同公園を運営、維持、管理するTokyo Legacy Parksは、東京建物を代表構成団体とし、三井物産、日本工営都市空間、西武造園、読売広告社、日テレ アックスオンを構成員とするコンソーシアムが設立した株式会社。

 同公園は、店舗などが開業する予定の1月に全体開園となる。現在建設中の5棟の中には、カフェ、リラクゼーション施設、レストランなどが入居を予定している。なお、同社による公園の維持、管理は20年の期間となっている。

岡山県・矢掛町で第3回「e-bikeでやかげおでかけ」開催 10月27日(金)~12月17日(日)までの52日間

2023年10月31日(火) 配信

「e-bikeでやかげおでかけ」12月17日まで開催中

 岡山県・矢掛町(山岡敦町長)は10月27日(金)から12月17日(日)までの52日間、3回目となる「e-bikeでやかげおでかけ」を開催している。

 町内2カ所に設けられた施設で、モンベル社の最新e-Bike「シャイデックMT-E」(電動アシスト付き自転車)を借し出し、「矢掛町の魅力を気軽に探索してほしい」(同町)と、今年1月に初めて実施。夏に続いて3回目の開催となる。

 矢掛町の施設やショップ12カ所で使用できる「矢掛魅力体験チケット」とe-bikeレンタル料金がセットとなっており、「お得な料金で町の魅力を体感していただきながら自由に散策できるのが特徴」(同町)という。

 ①2000円(税込) e-bikeレンタル3時間+矢掛魅力体験チケット1枚

 ②3000円(税込) e-bikeレンタル5時間+矢掛魅力体験チケット2枚

の2種類から選べる。なお、矢掛魅力体験チケットは電子チケットのため、スマートフォン持参が必須。

 矢掛町は、江戸時代には旧山陽道の宿場町として栄えた、岡山県南西部に位置する人口約1万3000人の小さな町。当時の面影を残す歴史的な町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている。

 参勤交代で往来する大名が宿泊した「旧矢掛本陣石井家住宅」と、「旧矢掛脇本陣高草家住宅」は、どちらも重要文化財に指定され、日本で唯一、本陣・脇本陣の両方が重要文化財として残っている。

アクティビティジャパン、わかやま謎解きイベント第2弾 LINE出題で興味惹き現地誘客へ

2023年10月31日(火) 配信

わかやま謎解きのイメージ

 アクティビティジャパン(陳明明社長、東京都新宿区)は2024年2月11日(日)まで、21度から和歌山県と取り組んでいる「和歌山アウトドア・フィールド魅力発信事業」の一環として、LINE&リアル謎解きゲーム「わかやま謎解き」の第2弾イベントを実施している。LINEの謎解きで和歌山県の観光に興味を惹き、現地にも謎を出題することで、誘客をはかる。

 同ゲームは架空の組織「和歌山県観光振興課匿名指令本部 通称W.S.M.」の署長「わかぱん」からLINE上で出題される謎を、県内のアクティビティ体験や温泉などを紹介する動画を視聴し、解読しながら進める。

 クリアすることで、現地で実施する「わかやまの秘宝を探せ!編」に参加することができる。指定のサービスエリアや道の駅、観光施設に設置されたチラシに記載されているキーワードをLINEに入力することで、新たな謎が出現する。すべての謎をクリアで、アウトドアグッズや和歌山県の特産品など賞品への応募資格を得ることができる。

JALが学生対象にオープンカンパニー実施へ 航空業界への理解を深めて

2023年10月31日(火) 配信

客室乗務員の業務を紹介

 日本航空(JAL)は11月下旬から、航空業界への理解を深めてもらうため、学生を対象に客室乗務職オープンカンパニーを実施する。エントリー受付はすでに開始しており、最終の締め切りは12月15日(金)。

 同社の客室乗務員は乗客の安全を守り、世界最高品質のサービスを体現しているという。また、2021~25年度の中期経営計画では、活動領域は乗務のみならずさまざまな領域に広がっており、客室乗務職の業務や魅力を体感してもらえるようなオープンカンパニーを行う。

 実施形式はオンラインで、業務紹介やキャリアの魅力などを伝える。質問に答えられるよう、客室乗務員との座談会も実施する。11月下旬から順次開き、各回1時間30分程度の予定。

 対象は専門学校生や短期大学、高等専門学校、4年生大学、大学院に在籍している人で、文理や学年は問わない。

 応募方法はJALインターンシップページからマイページのアカウントを作成し、Webエントリーシートを提出する。なお、オンライン形式のオープンカンパニーに参加すると、対面形式への応募ができる。