ハウステンボス、マスク着用ルール緩和 政府の着用基準受け

2022年6月28日(火) 配信

 ハウステンボス(坂口克彦社長、長崎県佐世保市)はこのほど、政府が5月25日に示したマスク着用基準を受けて、入場時の着用ルールを一部緩和した。今後、熱中症対策の観点からも、来園者に周知していく。
 
 屋外で、2㍍以上の距離を空けて会話をする場合や、ほとんど会話をしない際、マスク不要とした。2㍍以上確保できない屋外での会話時をはじめ、屋内と発券窓口などでは、着けることを求める。
 
 なお、同社は2歳以上小学生未満の利用者について、「一律的な着用をお願いしないが、管理者の判断で依頼する場合がある」という。

ピーチ、大阪―ソウル線が再開 航空券は6月28日から発売

2022年6月28日(火) 配信

ピーチアビエーションは8月28日から大阪―ソウル線の運航を再開する

 ピーチアビエーション(森健明代表、大阪府・田尻町)は8月28日(日)から、大阪(関西)―ソウル(仁川)線の運航を再開する。同社は2021年4月8日からすべての国際線を運休していた。国際線の運航再開は1年4カ月ぶりとなり、同路線は2年半ぶりの運航となる。

 当面は週6往復で運航する予定。これに伴い、航空券は6月28日(火)から売り出した。

 「シンプルピーチ」利用時の運賃は、5280円~2万6980円(片道)。

 運航再開について森代表は、「同路線は日本のLCCとしてピーチが初めて就航した国際線。コロナの影響で長期運休していたが、この路線から順次再開する。25年の大阪万博では、海外から多くの人に来てもらえるよう国際線のネットワークを拡大していく」と意気込みを述べた。

羽田空港内制限エリアを2階建てバスで巡る はとバスがツアーを開始

2022年6月28日(火)配信

空港内をさまざまな角度から楽しむ

 はとバス(塩見清仁社長、東京都大田区)は6月25日(土)から、2 階建てバスで羽田空港内を走行するツアーを始めた。

 空港内制限区域を約70分間走行、うち約10分間は滑走路付近に停車、その際、2 階建てオープントップバスで運行の場合は、屋根(幌)を開放する。

 空港内専用のナンバープレートの取得、セキュリティチェック体制の構築、はとバス運転士の制限区域内車両運転許可取得や習熟運転など、関係各所との折衝を含め、約半年をかけて実現した。

 第2ターミナルから制限区域内に入り、第1、第3ターミナルと進む今回のコース。車窓からは格納庫や洗機場など普段なかなか見ることができない施設、離陸準備が行われるようすなどを、バスガイドの解説とともに楽しめる。

離陸に向けた作業などのようすも見られる

 また、停車中、屋根が解放された際には飛行機が離陸する瞬間を間近で体感できるとともに、エンジン音も全身で感じられる。

離陸する瞬間の迫力も味わえる

 さらに、空港見学後には羽田エクセルホテル東急で食事も楽しめる。

 メニューは洋食のコース料理4品で、スープとデザートにはそれぞれ飛行機モチーフのクルトンとサブレを添えて最後まで空港を満喫できる内容になっている。

 同ツアーは、6月25~27日、7月2~3日の4日程で、すでに237人の予約があり(6月24日現在)、運行初日が完売するなど、ほかのコースに比べても予約が入るスピードが早いという。

 ツアー料金は大人、子供ともに1万3000円。運行は土、日、祝日限定で、1日3便、定員は30人。ツアーは京橋エドグラン発着で、羽田空港でバスを乗り換える。空港内を走るバスは、天候や気温などによってオープントップバスか、屋根付き2階建てバスを決定する。

水車とあじさいの競演 北上市「水車まつり」7月2(土)~10日(日)まで

2022年6月28日(火) 配信

水車とあじさいの競演を楽しめる

 岩手県北上市で7月2(土)~10日(日)まで、「第13回親水公園お滝さん 水車まつり」が開かれる。

 同市の黒岩地区の親水公園公園内に咲くピンクや紫、白など可憐に咲くあじさいの開花に合わせたイベント。

 期間中の土・日曜日にはシンボルの水車を動かすほか、公園を上がったところにある直売所では農産物の販売を行う。さらに3日(日)の午後2時には、鬼剣舞や神楽などの郷土芸能が披露される。

 親水公園は「お滝さん」と呼ばれる滝が流れ込む公園で2006年に半世紀ぶりに水車小屋を復元するなど周辺を整備した。

募集型企画旅行の表示規約変更 今秋に規約説明会開く(旅行業公取協22年度総会)

2022年6月28日(火) 配信

旅行業公取協(小谷野会長)は6月23日、22年度通常総会を開いた

 旅行業公正取引協議会(小谷野悦光会長、288会員)は6月23日(木)、2022年度通常総会を開き、21年度から規約運用部会で見直しを進めていた「募集型企画旅行の表示に関する公正競争規約(表示規約)」について、一部変更が承認された。消費者庁や公正取引委員会に認可を受けたのち、会員への周知をはかる予定。秋ごろを目途に、変更内容を反映させたテキストを用いた規約説明会を開く考え。

 

 小谷野会長は冒頭、「水際対策の緩和や、世界経済フォーラムの観光競争力で日本が1位になったこと、全国旅行支援の実施、7月15日(金)からは海外旅行再開に向けての取り組みキャンペーンの全国展開など、旅行業界に明るい話題があふれてきた」と語った。「いよいよ本格的な旅行再開が見込まれるなかで良い機運を生み出すために、もう一度原点に立ち返って、一般消費者が自主的で合理的な旅行商品の選択ができるようルールに基づいた適切な表示に努めていただければ。引き続き、公正競争規約の徹底を目指して事業を進めていく」とあいさつした。

 21年度の規約説明会は動画配信形式で3回開き、参加人数は4656人と過去3年間で最多となったことを報告した。

 相談業務については、例年600件ほど寄せられる相談件数が、新型コロナの影響で337件にとどまった。このうち会員からの260件が最も多く、相談内容としてGo Toトラベルキャンペーン関連の旅行代金表示の54件、告知広告に関するものに22件が寄せられた。景品規約に関するものは、総付景品類の提供についての相談が最も多かった。

 公正競争規約違反被疑事案の発生は0件だった。

 22年度の事業計画は、「募集型企画旅行の表示に関する公正競争規約」(表示規約)の一部変更を柱としている。昨年度に規約の見直しを行い、今年2月に最終取りまとめを行った。

 旅行関連の法改正や新IIT運賃(変動型運賃)の導入など業界の変化や、JATA・ANTAの旅行広告・取引条件説明書面ガイドラインとの整合性をはかることを目的とし、「告知広告において、旅行代金が確定していない目安額の表示を妨げない」などを内容に追加した。

 また、昨年度に辞任した菊間潤吾氏など退任理事4人の役員補充選任が行われた。新理事として、石川邦弘氏(T―LIFEホールディングス社長)、百木田康二氏(東部トップツアーズ社長執行役員)、西尾忠男氏(ジャルパック会長)、若林慶太郎氏(ANAX取締役)が就任した。

Airbnb、ユニーク宿の創造へ基金発足 アイデア募集し1300万円提供

2022年6月28日(火) 配信

UFOの形をした民泊物件「エリア55 Futuro House」

 Airbnbはこのほど、世界で最もユニークな宿泊施設の創造を資金面で支援することを目的とした「『スゴイ!』リスティング開発基金」を発足した。7月22日(金)午後11時59分まで、「最高に風変わりな宿泊施設」のアイデアを募集し、選出した100件それぞれに10万㌦、日本円で約1300万円(6月23日の為替による)を提供する。

 同社に掲載しているブーツやUFO、大きなジャガイモなどの形をした民泊施設のカテゴリ「スゴイ!」の検索率がトップクラスにあることを受け、ユニークな物件を増やす。

 提出されたアイデアについては、審査委員会がオリジナリティや実現可能性、宿泊施設がゲストに提供する体験、持続可能性などの観点から評価する。

 審査委員会は、国際的コンペで入賞し、自然界からヒントを得た情緒的なデザインの建物を手掛けた髙田浩一氏をはじめ、風変わりな民泊物件Potato HotelやCrystal Peak Lookoutを運営するクリスティ・ウルフ氏のほか、同社のブルース・ヴォーン エクスペリエンス・クリエイティブ・プロダクト担当バイスプレジデントなどで構成される。

【濃飛バス】昔懐かしいボンネットバスで行く、飛騨高山里山巡りツアーを実施 

2022年6月28日(火)配信

高山市内各地域の里山を約1時間30分かけて巡る

 濃飛バス(水野敏秀社長、岐阜県高山市)は、2022年7月1日(金)から、ボンネットバスを使用した飛騨高山の里山巡りツアーを実施する。

 観光庁の「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」を活用した。観光客や地元住民に飛騨高山の新たな魅力を再発見してもらう事を目的に、実証運行する。高山濃飛バスセンターを発着で、高山市内各地域の里山を約1時間30分かけて巡る。

 使用するボンネットバスは、1967(昭和42)年に製造されたもので、現役で走る姿を見られる大変貴重な機会だ。独特のエンジン音や木造の床板など、ボンネットバスならではの懐かしい気分を味わいながら、ゆっくりとのどかな里山の風景を車窓から楽しむことができる。

昔懐かしいボンネットバスで行く、飛騨高山里山巡りツアー

出発日と主な行先:
  7月 1日(金)~10日(日) 八軒町、漆垣内町、西之一色町方面
  7月22日(金)~31日(日) 国府町方面
  8月19日(金)~28日(日) 丹生川町方面
  9月16日(金)~25日(日) 朝日町方面
 10月14日(金)~23日(日) 一之宮町、久々野町方面
 11月  4日(金)~13日(日) 清見町方面
モニター料金:おとな・こども 1100円(参加後にアンケート回答要)
定員:毎回15人限定(予約制)
行程:
 【午前便】高山バスセンター(午前9:30)=里山巡り=高山バスセンター(午前10:50)※7月1日(金)は、特急ひだ号新型車両の到着に合わせて、午前便は10:45に出発
 【午後便】高山バスセンター(午後1:30)=里山巡り=高山バスセンター(午後2:50)
写真タイム:各コース、到着後約20分バスを展示する

〈旬刊旅行新聞6月21日・7月1日合併号コラム〉旅先の魅力的な店――発見の喜びは移動距離に正比例する

2022年6月28日(火) 配信

 観光庁の和田浩一長官は「全国を対象とした観光需要喚起策」(全国旅行支援)を、7月前半にもスタートすることを発表した。夏休みを前に、新たなキャンペーンが展開されることは、観光業界にとっては歓迎すべきことだ。

 

 訪日外国人旅行者も6月10日から添乗員付きパッケージツアーとして受け入れを開始した。わずかだが以前に比べて、外国人観光客を目にする機会が増えてきたように思う。出張で利用する新幹線の混雑ぶりもコロナ前に近づいている。

 

 6月は総会シーズンだった。今年はリアルでの総会がほとんどで、本紙紙面も「3年ぶりにリアル開催」の見出しが躍る。日本旅館協会や日本温泉協会の総会では懇親パーティーも開かれ、「ああ、コロナ前はこんなだったな」と忘れかけていた記憶が戻ってきた。7月7日には3年ぶりに第31回全国女将サミット2022長野が開催される予定だ。少しずつ以前の生活に回復していく過程にあることを感じる。

 

 

 しかし、このような明るさが見え始めた状況のなかで、若干だが観光業界において危惧するところがある。

 

 先日、とある観光地に出掛けた。日帰り旅行だったので、昼食はとても大事だ。ネットで調べ、地元の鳥を使った親子丼を食べようと、期待に胸を膨らませ目当ての店に入った。だが、出てきた親子丼のごはんに、夢は潰えた。炊き具合はとてもひどく、お粥のようにドロドロだった。

 

 「観光地の丼はリスクが高い」という格言を忘れていたわけではない。最近、食堂選びで幸運が続いたせいで、心の中に針の穴程度の驕りと隙が生まれていただけだ。しかし、観光地の食堂は、旅行者のわずかな隙を決して見逃してはくれない。

 

 何と言えばいいのか、つまり親子丼を売りにした「プロの店」でありながら、最も大事で基本的なごはんの炊き方を失敗したこと。そしてそれをお客に出したこと。リピーターに支えられる食堂ではおそらくあり得ないことだ。「一度訪れたらおそらく当分再訪しないだろう」という、観光地ゆえの、甘い考え方が根底にあるのだろう。

 

 

 観光地を訪れることが生業の身の私も、1人の旅行者として何度も失敗を繰り返してきた。昼食で1時間半ほど待たされて不味い蕎麦が出てきたり、高すぎる料金に戸惑ったり。

 

 全国各地の観光地にも、多くの旅行者が訪れ始めていることだろう。日常的に訪れてくれるお客にはやらない低品質なサービスを、一期一会の旅行者相手に提供する場面を想像すると、「観光産業の社会的地位向上」をいくら唱えても、社会がたやすく認めてくれない理由の1つでもあると、残念に思う。

 

 

 このような安易な考えを持つ店はごく一部であり、東京の評判高い店を凌ぐ、味やおもてなしをしている店はたくさんある。そのような魅力的な店を見つけたときの喜びの大きさは、移動距離と正比例する。

 

 旅先で美味しかった店はすべて覚えている。だから、次に訪れる機会があったときには、万難を排して再訪する。私が訪れるような店であるから、いわゆる“一流店”ではない。地味で、小さい。遠くて簡単には訪れることはできないが、「相変わらず美味しかった」と思える瞬間のために、胸の中にあり続ける。

 

(編集長・増田 剛)

【名阪近鉄バス】岐阜県海津市・輪之内町と安八を結ぶリレーバス運行 名古屋行き高速バス「にしみのライナー」に接続 

2022年6月28日(火)配信

運行車両(イメージ)中型路線バス車両

 名阪近鉄バス(田端英明社長、愛知県名古屋市)は2022年7月1日(金)から、岐阜県海津市(かいづし)・安八郡輪之内町(あんぱちぐんわのうちちょう)と安八郡安八町を結び、高速バス「にしみのライナー(名古屋行き)」に接続する「にしみのライナーリレーバス」を運行する。

 リレーバスの運行は、海津平田支所からお千代保稲荷(ちよほいなり)、ザ・ビッグ輪之内店を経由し、にしみのライナー「安八」停留所までを結ぶルート。「安八」停留所では全便がにしみのライナー(名古屋駅行き)に接続し、海津から名古屋までを最短65分で結ぶ(乗り換え時間含む)。

 海津平田支所では利用者無料駐車場を完備し、通勤・通学に便利なパーク&ライドとして利用できる。リレーバス区間(海津平田支所、お千代保稲荷、ザ・ビッグ輪之内店)から名古屋駅までの運賃は、おとな片道1100円(リレーバス区間~安八270円、安八~名古屋駅830円は別々での運賃支払い)。回数券や定期券も発売する。

【特集No.613】「ピンクリボンのお宿」シンポin和倉 誰もが温泉を楽しめる環境へ

2022年6月28日(火) 配信 

 

 乳がん体験者が安心して温泉旅行できる環境を作るピンクリボンのお宿ネットワーク(会長=畠ひで子・匠のこころ吉川屋女将、事務局=旅行新聞新社)は5月30日(月)、石川県・和倉温泉の加賀屋グループ・あえの風で「第8回ピンクリボンのお宿シンポジウムin和倉」を開いた。コロナ禍で延期が続き、実に3年ぶりの開催。キャンサー・ソリューションズ登録講師の松井亜矢子さんの基調講演や、歌手の麻倉未稀さんの体験談、加賀屋仕入用度課の指江香里さんによる活動報告のほか、ピンクリボン活動見学が初めて行われた。

【馬場 遥】

 

3年ぶりにシンポ開く 来賓・茶谷市長らが登壇

 

 ピンクリボンのお宿ネットワーク(畠ひで子会長)は2012年7月10日に発足し、昨年に設立10周年を迎えた。会員数は、設立当初50件だったが、5月30日(月)現在は宿泊施設が100軒、旅館組合・女将会が5軒、企業が17社の計122会員が加入している。

 また、同会が毎年10月に発行する「ピンクリボンのお宿冊子」では、ネットワークに加入する宿の紹介や、貸切風呂、露天風呂付き客室、大浴場洗い場の間仕切りの有無などのお風呂情報を掲載する。加えて、貸切風呂の無料利用や、ウェルカムドリンクなどのお得なサービスが受けられるクーポンも付く。昨年10月には冊子を10万部作成・発行して、会員や病院、患者会を通じて乳がん患者・体験者に届けている。

 シンポジウムには、ピンクリボンのお宿ネットワークの旅館、企業・団体会員と、地元七尾市、石川県内の旅館、観光協会、行政、患者会ら約70人が参加した。講演後はあえの風のユニバーサルルーム見学や、加賀屋のピンクリボン取り組み見学ツアーも催された。参加者が客室や温泉、脱衣所、売店などを実際に視察し、知見を深めた。

 畠会長は、「新型コロナの影響で観光業界も厳しい状況に陥るなか、大半の会員は継続して活動を続けてくださっている」と振り返った。「本来ならば第8回シンポジウムは一昨年に開催する予定だったが、3年ぶりにようやく8回目を迎えることができた。本日学んだことを、今後の宿の受入態勢や取り組みなどに生かしていただければ幸い」と期待を述べた。

 地元の来賓として、茶谷義隆七尾市市長、土橋順一石川県観光戦略推進部観光企画課担当課長、庄田正一石川県観光連盟理事長、多田邦彦和倉温泉観光協会会長、小田絵里香和倉温泉旅館協同組合女将の会会長が出席。

 茶谷市長は「乳がんの方は、体の傷と心の傷の両方を抱えてしまう。和倉温泉は傷の治療に良い泉質。温泉に浸かるとき、患者さんの気持ちのハードルが低くなり快く入ってもらえるように、周りの方の気付きと理解を深めていくことが必要」と強調した。

 土橋課長は、石川県がん対策推進計画やがん対策推進条例などに基づいた予防・治療・対策推進の3つの柱を掲げ、「悩みや不安を抱えた患者や家族への支援を行っている」と紹介した。県民割を使った石川県内の旅行にも触れ、「県民割が6月末に終了した後、対象を全国にまで拡大した旅行補助事業を考えている。ご家族と一緒に、ぜひ石川に訪れていただければ」と期待を語った。…

【全文は、本紙1873号または7月5日(火)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】