DMOさかい観光局 「帯のまち流し」体験 モニターツアー参加募集

2022年6月10日(金)配信

毎年9月に実施する「三国湊・帯のまち流し」のようす

 福井県坂井市のDMOさかい観光局は、地元の三国町で毎年9月に行われる祭り「三国湊・帯のまち流し」を体験できるモニターツアーを7月2日と8月6日に実施予定で、現在、参加者を募集している。

 今回のモニターツアーは、福井県観光連盟の観光アクティビティ・スーパーバイザー、松尾章子氏の助言のもと、休暇村越前三国の協力で企画・販売するもの。体験を通して、本番への参加を呼び掛けるとともに、本番に参加できない人にも祭りの気分を味わってもらう。

 「三国湊・帯のまち流し」は、250年以上前から伝わる民謡「三国節」を、地元のまちづくりにつなげようと2009年から始まったもの。三国節の音色に合わせ、浴衣や法被姿の踊り手たちが、通りを練り歩く三国の秋の風物詩。今年は9月3日の開催を予定する。

 モニターツアーは、休暇村越前三国から車で約10分の距離にある三国湊町家館に午後5時15分集合。そこで浴衣を着付けてもらい、帯のまち流し体験へと繰り出す。終了時間は午後7時。

 料金は浴衣レンタル付きで1人2500円。中学生以上が対象で、定員は各回20人。参加者には、帯のまち流し手ぬぐいをプレゼントする。

 問い合わせ=休暇村越前三国 ☎0776(82)7400。

【特集No.612】旅する2人 ゆうき氏・きょうか氏 インフルエンサーのSNS術

2022年6月10日(金) 配信

 

 SNS(交流サイト)時代の全盛期と新型コロナ禍が重なり、若者世代を中心に「旅マエ」が変化している。SNSでユーザーに旅行体験を提供し旅行への意欲を高める目的で、多くのフォロワーを持つインスタグラマーにPRを依頼する宿も増えている。SNSでおすすめの宿を紹介し、各アカウント合計で60万人の総フォロワー数を持つ若手旅系インフルエンサー「旅する2人」のゆうき氏ときょうか氏を招き、SNS時代のPR方法やインフルエンサーを介した情報の伝え方について話を聞いた。

【馬場 遥】

 ──旅館やホテルを紹介しようと思ったきっかけを教えてください。

 ゆうき:元々旅行が好きだったので、当初は2020年2月ごろを目途にユーチューブでおすすめの宿を紹介しようと考えていました。
 しかし、ユーチューブは知識やノウハウ、知名度がないと成功しない、いわゆる「レッドオーシャン」と言われている時期でしたので、最初にSNSから始めようということでツイッターを始めました。
 2カ月ほど勉強して、20年6月からアカウントを開設しました。滑り出しは好調で、開設から3カ月でフォロワーは16万人になっていました。
 知っての通り、その時期から世界的に新型コロナ禍となり、なかなか旅行に出掛けられない状況になりました。「コロナ禍でホテルに行けないけれど、旅行には行きたい」という声がSNSに溢れていたので、そういった層が宿の情報を求めているという需要に合致して、フォロワーが増えていったのではないかと思います。

 

 ──4種類のメディアを使って情報発信をされていますが、それぞれの違いや特徴は。

 ゆうき:ツイッターのほかには、インスタグラムやティックトック、ユーチューブで情報発信をしています。
 体感で言うとツイッターは年齢層が比較的高く、情報拡散の爆発力がほかのSNSよりも高い傾向にあるので、我われはツイッターのことを「起爆剤」と呼んでいます。
 しかし、ツイッターでは「旅する2人」として見られるのではなく、投稿内容という「情報」を見られているので、そこは抗わず情報を提供したり、企画の告知をする場として活用しています。濃いコミュニティーが既に形成されているので、つながりができる場としても使えます。
 ユーチューブに関しては旅行というジャンルが難しいというのもあり、数字を伸ばすか、自分たちの好きな投稿をするかで悩みました。
 ユーチューブで動画の再生数を伸ばすとなると、年齢層が高めの視聴者に受けやすいように、まるでバーチャル旅行をしているような、カメラを回し続ける長尺な動画を投稿するのが1つの手でした。
 しかし、僕たちがやりたかったのはエンタメ性のあるものだったので、数字を伸ばすことはあまり考えず、敢えて好きなものを投稿しています。

 きょうか:動画で旅の良さを伝えるとき、純粋に自分たちが楽しんでいる姿をお届けしたいなと思っています。顔を出して投稿し始めたのは最近の話で、まだまだ試行錯誤の時期です。どうしたら楽しく見てもらえるかは研究中ですが、過剰表現は避けつつできるだけ表情を動かし、見ている人に感情を伝えられるように心掛けています。
 また、ここ半年は60秒までの縦型の動画を投稿できる新しいサービス「ユーチューブショート」でも動画を作っています。ショートの利点は、作った動画はインスタグラムやティックトックで併用が利くところです。最近のティックトッカーも短い動画をそれぞれのSNSで併せて投稿している方が多いです。

 

 ──「旅する2人」のターゲット層は。

 ゆうき:最初は僕たちと同年代の10~20代が見るのかなと想定していましたが、データを見てみると実は30代がメイン層となっていることが分かりました。この中で6~7割を占めているのは女性です。
 また、情報感度のレベルが上がってきており、積極的に情報収集を行うユーザーが増えてきて、これに伴って年齢層が徐々に上がっていると感じています。…

【全文は、本紙1872号または6月16日(木)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

入国制限の撤廃求める、「G7並みの緩和措置を」 OTOA第31回通常総会

2022年6月9日(木) 配信

左から田中純一副会長、荒金孝光副会長、大畑貴彦会長、遠藤洋二専務理事

 日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA、大畑貴彦会長、正会員108社)は6月8日(木)、第31回通常総会を開いた。大畑会長は冒頭、多くの国がウィズコロナに舵を切り、国内旅行・アウトバウンド・インバウンド活性化のため入国禁止措置の廃止が増加傾向にあることを指摘した。

 このなかで、日本は6月1日(水)から新規入国者数を1日当たり1万人から2万人に変更したが、「入国者に上限を設けているのは主要7カ国(G7)で日本のみ」と述べ、上限撤廃を含めた緩和措置を求めた。

 「我われツアーオペレーター業は、海外と日本の手配業務などを生業としているため、交流人口がゼロのままではビジネスにつながらない」と警鐘を鳴らし、政府に対し国際的な人の往来再開に向けた措置を望んだ。

 来賓には観光庁の観光産業課旅行業務適正化指導室長の貴田晋氏が出席し、「観光が復活した際には、旅行者を支えるため安心・安全・高品質なサービスの提供に向け、ご協力をお願いしたい。観光庁としても、アウトバウンド再開後は、関係団体企業のご支援のもと推進に向け取り組んでいきたい」と語った。

 また、欧米やアジア圏では国際交流が活発化しており、支払いのグローバルスタンダード化が動き出している。

 大畑会長は、「コロナ禍による環境の激変で、日本独自の商慣習が認められる状況ではなくなってきている。ツアーオペレーターにコロナ前のような立て替え払いをする余裕はないため、デポジット(預かり金)制度や前払い化などに切り替えていくほか、ランドオペレーター・サプライヤーへの支払い早期化や短縮化が必要」として、業界の商慣習是正に対して強い意欲を示した。

 総会では、昨年度の事業報告と、22年度の事業計画案・収支予算の審議が行われ、すべて承認された。同理事・氏家淳氏(元ミキ・ツーリスト取締役副社長)が退任したことを受け、新たにミキ・ツーリスト執行役員営業本部長を務める櫻井隆文氏が理事に就任した。

伊豆大島創業の地に「大島椿製油所」がリニューアル開店 95周年節目の年に

2022年6月9日(木) 配信

大島椿製油所

 椿油専門メーカーの「大島椿」(岡田一郎社長、東京都港区)は5月30日(月)、伊豆大島創業の地であり、唯一の直営店である大島椿製油所(東京都・大島町元町)をリニューアル開店した。

昭和初期の大島椿製油所

 1927(昭和2)年創業から95周年の節目の年を迎え、買い物だけでなく、大島椿の歴史や伊豆大島の文化にも触れることができる施設となった。

伊豆大島限定商品も販売

 店内は、伊豆大島限定品をはじめとした大島椿のヘアケア・スキンケア製品の販売に加え、フォトブースも設置しており、半纏や島の女性の装束を着て記念撮影も可能だ。

 このほかにも、椿や島の文化を紹介する展示も随時行っている。

スタッフは日本補助犬協会による講習を受講

 スタッフは車イス利用者、目や耳の不自由な方への接遇について、日本補助犬協会による講習を受講している。「筆談セットやだれでもトイレの設置など、どなたでも楽しめる店内設計と、おもてなしの心でお迎えいたします」(同社)とコメントしている。

淡路島で新事業創出へ 日旅とパソナが連携 All Japan Tourism Alliance7月から営業

2022年6月9日(木) 配信 

日本旅行とパソナグループはこのほど、観光分野での新事業創出を目的に連携した

 日本旅行(小谷野悦光社長、東京都中央区)は7月から、パソナグループ(南部靖之グループ代表、東京都千代田区)と連携し、観光分野での新産業の創出を目指してAll Japan Tourism Alliance(山本真理子代表、兵庫県淡路市)の営業を始める。

 All Japan Tourism Allianceは、2021年12月にパソナグループが設立し、このほど日本旅行グループが出資した。

 日旅は、「兵庫県淡路島をはじめ、自治体や地元企業、地域の方々と連携しながら人材誘致による独自の地方創生事業を展開するパソナグループと連携し、互いの強みを生かしていく」考え。

 両者は、兵庫県・淡路島を舞台に雇用創造や観光振興による交流人口の創出を目指し、地域の活性化に貢献する。「『観光立国』としてさらなる発展に尽力していく」と意気込んだ。

東京屈指の夜景を一望 7月9日 ラビスタ東京ベイグランドオープン(共立メンテナンス) 

2022年6月9日(木)配信

眺望大浴場から見る東京の夜景

 共立メンテナンス(中村幸治以社長、東京都千代田区)は7月9日(土)、ラビスタシリーズの旗艦ホテルとなる「ラビスタ東京ベイ」(東京都江東区)をグランドオープンする。スカイツリーや東京タワー、レインボーブリッジといった東京屈指の夜景を一望できる同ホテル。最上階(14階)には、東京の街並みと天然温泉を楽しめる眺望大浴場も完備する。

 同社最大規模となる同ホテルの客室は、12タイプ582室を用意する。客室は「シティサイド」と「ベイサイド」に分かれているほか、10~13階は「ラビスタルーム」となり、全客室にバルコニーを備える。また50室を長期滞在用の客室とし、30日、90日、1年の区分での長期滞在需要も取り込む。

朝食(イメージ)

 夜景と並ぶ同ホテルの魅力が「朝食」。イクラやマグロなど魚介にこだわる朝食は、隣接する築地市場の豊富な食材を使用した料理をビュッフェ形式で提供。同社は「トリップアドバイザーの朝食のおいしいホテルランキングで2年連続1位にも輝いたラビスタ函館ベイを超える朝食を準備し、宿泊される皆様に楽しんでいただく」と意気込みを語る。

鈴木真樹本部長

 6月6日に行われた内覧会で、同社取締役リゾート本部の鈴木真樹本部長は「ラビスタはスペイン語で『眺望』を意味する。ラビスタ東京ベイが建つこの地は、都心にありながら水と空が見張らせる素晴らしい眺望をもつ、まさにラビスタという名にふさわしいロケーション。最上階の眺望大浴場や客室、レストランから夜景とともにすがすがしい朝の景色をお楽しみください」とPRした。

北海道大学とJAL、持続可能な社会創りで連携結ぶ

2022年6月8日(水)配信

 北海道大学(寳金清博総長、北海道札幌市)と日本航空(JAL、赤坂祐二社長)は6月7日(火)、サステナブルな社会創りをテーマに連携協定を結んだ。両者で連携し、北海道を舞台に各種社会課題の解決に取り組む。

 温暖化対策に向けて、航空機で収集した海洋や森林のデータを生かした共同研究を進める。地域活性化として、北海道大学が生産した農産品で商品開発やブランド化、販路の拡大や、北海道ワインの振興を目的とした各種取り組みを実施。北海道地域での新しい観光資源の開発や観光に携わる人財育成などに努める。

 このほか、JAL海外支店での短期海外実習や、JAL社員を北海道大学に出向する人事交流なども取り組む。

【北海道】7月から二風谷コタン-ウポポイ間に直通バス 札幌・新千歳空港発着

2022年6月7日(火)配信

上:原田祥吾氏デザイン、下:尾崎友香氏デザイン

 札幌観光バス(福村泰司社長、札幌市清田区)は、2022年7月2日(土)から札幌駅・新千歳空港発着で、平取(びらとり)町の二風谷(にぶたに)コタンと白老町の民族共生象徴空間「ウポポイ」とを結ぶ周遊バス、「セタプクサ号」を運行する。旅行代金は大人3000円(札幌駅・新千歳空港発着、区間運賃あり)。

 平取町からの委託を受け実施する事業で、今回で3年目。7月2日(土)~9月9月25日(日)までの間、土・日・祝日に加え、夏休み期間(8月2日(火)-21日(日))は月曜を除く毎日運行する。二風谷コタンでは「町歩きガイド」の案内(約30分)も体験できる。

 車両デザインは平取町の若手クリエーター原田祥吾、尾崎友香の両氏に依頼。アイヌの人々が大切にしている「森との共生」からの着想で、緑を背景色に採用した。

 バスの愛称「セタプクサ」は、アイヌ語で「すずらん」の意味。平取町内に、北海道原種すずらんの日本一の群生地があることにちなんでいる。

 運行詳細や予約はコチラ(札幌観光バスツーリズム営業部HPへのリンクです)から

琵琶湖汽船 開業135周年記念乗船券を発売中

2022年6月7日(火) 配信

明治から 現在まで の 船 が 券面にデザイン された乗船券

 琵琶湖汽船(滋賀県大津市)はこのほど、開業135周年の記念乗船券を売り出した。

 券面にびわ湖の歴史を彩った明治から現在までの船がデザインされた乗船券2枚とオリジナルグッズ引換券をセットにし、100セット限定、1セット6000円で販売している。乗船券は、ミシガンクルーズか竹生島クルーズで使用できる。 

カルチャークルーズ「白洲正子と巡る琵琶湖」 参加者募集中

 また同社は、カルチャークルーズ「白洲正子と巡る琵琶湖」の参加者を募集している。

 6月19日(日)と7月24日(日)の計2 回運航するクルーズで、1回目は湖南・湖東、2回目は湖北・湖西を中心とした切り口で随筆家の白洲正子の作品を通して近江の文化・琵琶湖の魅力を体感するツアー。

 2022 年が白洲正子が「近江山河抄」の連載を始めて50 周年という節目の年であることから、企画された。

 「白洲正子と歩く琵琶湖」シリーズの著者、大沼芳幸氏が同行し、白洲正子の作品に登場する近江の歴史文化遺産や琵琶湖とのかかわりをユーモアを交えながら楽しく解説する。

多景島

 1回目のツアーは、沖島と多景島を散策するコース。「自動車が一台もない漁村は、ヴェニスの裏街を思わせ、公害や騒音と縁のない島の一日は、私にとって忘れがたい思い出である」と「近江山河抄」で沖島が見える風景を絶賛している白洲正子。現在の沖島も昔ながらの雰囲気が残っていて、のどかな島時間が流れているのを感じられるという。

 料金は、大人(中学生以上)9000 円、小学生 6500 円(乗船料、昼食代込)。

竹生島

 2回目は、長浜港から琵琶湖を南へ縦断しながら、白洲正子が魅了された湖北・湖西の歴史文化遺産を観望する。途中、白洲正子が「何とも可愛らしい小さな島」と称した竹生島にも上陸。

 担当者は「近年は、パワースポットとしても人気の竹生島は、国宝や重要文化財など見どころがいっぱいです。また、船からでしか体験することができない、白鬚神社の湖中大鳥居側からの湖上参拝もおススメです」と魅力を語る。

 料金は大人(中学生以上)1万円、小学生 7000 円 (乗船料、昼食代込)。

訪日客受入ガイドライン策定 モニターツアーの知見も

2022年6月7日(火) 配信

観光庁はこのほど、外国人観光客の受入れ対応に関するガイドラインを発表した

 観光庁は6月7日(火)、訪日観光実証事業を受けて策定した「外国人観光客の受入れ対応に関するガイドライン」を公開した。6月10日(金)からの添乗員付きパッケージツアーの受入開始に向け、実証事業で得られた知見を含めて、旅行業者や宿泊事業者などが留意すべき点を盛り込んだ。

 同ガイドラインは、添乗員付きパッケージツアーの実施に当たり、商品造成からツアー終了後まで各場面で留意する点や、新型コロナ感染症陽性者が出た場合の緊急時の対応などをまとめた。

 とくに、ツアー参加者のマスクの着用をはじめとした感染防止対策の徹底や、民間の医療保険に加入してもらう旨の同意を得ることなどを留意点に含めた。

 ツアー実施中においては、「添乗員は、最新のマスク着用の考え方について十分理解すること」と示し、訪日観光実証事業で見受けられたマスク着用が不要と考えられる場面の具体例や、とくに留意するべき場面と対応の例を挙げている。

 このほか実証事業を踏まえて、飲食店や交通機関などにおける座席配置を固定化することや、グループごとにテーブルを分ける、できる限りマスクを着用する──など、効果的であると考えられる対策も掲載した。

 緊急時の対応として、旅行会社に対し、陽性者が出た場合はあらかじめ自治体の相談窓口などを確認したうえで、医療機関への受信対応や、濃厚接触者の範囲を特定することなどを求めた。

 また、政府は3月1日(火)から、外国人の新規入国について受入責任者の管理のもと新規入国を認めた。6月10日(金)からの観光目的の入国についても、日本の旅行業者が受入責任者となり、厚生労働省の入国者健康確認システム(ERFS)へ事前申請することを求める。