島根県立美術館 改修終え再開館 水辺の展示室など新設

2022年6年1日(水) 配信

宍道湖に面する島根県立美術館

 「日本の夕日百選」に選ばれている宍道(しんじ)湖のほとりに建つ島根県立美術館」(島根県松江市)は6月1日、約1年間におよぶ大規模改修工事を終え、再開館した。

 ロビー天井の耐震化や空調設備の更新、照明のLED化などを行い、快適な鑑賞環境を整えた。

 展示室では、同館の収集対象である「水を画題とする絵画」をゆったりと鑑賞できるよう「水辺の展示室」を新設した。世界屈指のコレクションを誇る葛飾北斎の作品を常時30点程度入れ替えながら鑑賞できる「北斎展示室」も設けた。

 子供と一緒の鑑賞を優先する新「かぞくの時間」を毎日午前10時―午後12時に設定する。毎月第3日曜日には造形ワークショップを行い、子供たちが芸術に触れる機会を増やす。

 同県出身の画家、安野光雅氏の代表作「旅の絵本」シリーズを、米国アカデミー賞短編アニメーション賞受賞クリエイター、加藤久仁生氏がアニメーション化し、キッズライブラリーで常時上映する。

 館内レストランは「湖畔のレストラン RACINE(ラシヌ)」として一新した。宍道湖を眺めながらカジュアルフレンチが楽しめる。7月1日から8月28日には再開館後初の企画展「チームラボ 学ぶ!未来の遊園地と、花と共に生きる動物たち」を行う。世界中で1千万人以上動員している人気展で、ボールを転がすと色や音が変化する「光のボールでオーケストラ」など子供から大人まで楽しめる。

鎌倉を風情あふれる人力車で 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズが宿泊プラン販売

2022年5月31日(火)配信

人力車で鎌倉散策(イメージ)

  横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ(神奈川県横浜市)は6月1日(水)、鎌倉を風情あふれる人力車で楽しめる宿泊プランを売り出す。

 北条義時をはじめとする「鎌倉殿と13人の重臣たち」のゆかりの地やグルメな店が立ち並ぶ小町通り、風光明媚な由比ガ浜など、好みのコースを巡る人力車の周遊体験がセットになったプラン。

 宿泊プランには「鎌倉殿と13人の重臣たち」のイラスト入りドリップパックコーヒーと、和の素材にこだわり京都宇治茶の老舗「堀井七茗園」の上質な抹茶と丹波の黒豆を合わせ、べーカーシェフが丁寧に焼き上げる“抹茶プレミアムデニッシュ食パン”が土産として付く。

 担当者は「鎌倉で歴史や自然を満喫した後は、ホテルの客室から臨む横浜の景色を眺めながらのんびりと贅沢に夜をお過ごしいただけます。気の合うお友達やご家族、カップルで、和の風情を存分に味わえる小旅行をぜひお楽しみください」とPRする。

客室(イメージ)

 宿泊料金は、1泊朝食付きプランで1万6644円から(2人1室の場合の1人あたりの料金)。プランは、8月31日(水)まで販売する。

JAL、希望に沿った内容のフライトシミュレーター体験を発売

2022年5月31日(火)配信

フライトシミュレーター(左と中央)とIOCのようす(右)

 日本航空(JAL、赤坂祐二社長)とJALUX(篠原昌司社長)はこのほど、「フライトシミュレーター体験&IOC見学」を売り出した。応募受付は6月12日(日)午後17:00まで。定員に達した時点で受付終了となる。

 同プランは、コロナ禍により飛行機の利用を控えていた人にもう一度飛行機を身近に感じていただきたい、一生に一度の想い出となるような体験を提供したいという想いから実現。JALの若手パイロットと業務企画職が中心となり、企画・販売に至った。利用客の希望に沿ったシナリオで提供する世界でたった1つのフライトシミュレーター操縦と、IOC見学を体験でき、マニアックにJALの運航を体感したい人にも満足してもらえる内容と紹介している。

 フライトシミュレーター体験では、実際にJALパイロットが訓練で使用しているボーイング767・777型機のシミュレーターを、好みに合わせたカスタムメイドな内容で約2時間操縦体験できる。体験に先立ち、事前にJALパイロットからヒアリングを行い、オリジナルなシミュレーターシナリオを作成。出発地から目的地まで機長になりきっての運航体験や離着陸の操縦体験、エンジン1基のみでの着陸操作など、お客さまの希望する体験を叶える。

 併せて、関係者以外に非公開としていたIOCの内部を今回初めて公開する。IOCは、24時間体制で世界中の航空機の運航状況を見守り、機上のパイロットや空港のスタッフをサポートする。この見学に加えて、現役の運航管理者による飛行前ブリーフィングの模擬体験を用意している。

 実施日は7月4日(月)、6日(水)~8日(金)、8月1日(月)、2日(火)、8日(月)、9日(火)。Aコース午前8:50~午後3:30、Bコース午前10時50分~午後5時30分の2コースに分けて実施する。料金は1組定員2人で36万円(税込)。申し込みは専用Webサイトから。

ON・ガス推進機構正会員の取り組み 再び地域に帰ってきてもらうための交通機関の維持継続の仕組みづくりも(読売旅行)

2022年5月31日(火)配信

多田真一郎氏

 16の正会員が参画するONSEN・ガストロノミ―ツーリズム推進機構。各会員企業は自社のもつコンテンツとONSEN・ガストロノミ―ツーリズムを掛け合わせ、同ツーリズムの普及と磨き上げを進めている。今回は読売新聞グループの読売旅行の取り組みについて、営業本部長兼観光振興部長の多田真一郎氏に話を聞いた。

◇   ◇

 ――読売旅行では「鉄印帳」と「ON・ガスイベント」を組み合わせたツアーを実施されました。なぜ両者を掛け合わせたのですか。

 「ONSEN×鉄印」ガストロノミーウォーキングは、観光庁の支援を受け、昨年、福島県会津若松市と、京都府京丹後市で実施しました。

会津鉄道の鉄印.

 「鉄印帳」は、第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道会社40社と日本旅行、読売旅行、グループの旅行読売出版社が2020年に始めた企画で、鉄印帳を購入し、各鉄道会社の指定窓口で乗車券の提示と記帳料を支払うと各社のオリジナル「鉄印」がもらえる仕組みになっています。今回はこの「鉄印帳」を活用しながら、「鉄道」を組み合わせ、行動範囲を広げることを目標に、両者を掛け合わせました。

 ――「鉄印帳」の活用とは。

 会津若松市内にある七日町通りを中心に、約50店舗で「鉄印帳」を提示すると割引や特典がもらえる仕掛けを整備しました。参加者にお得に買い物をしていただけるようにすることで消費を促し、地域経済を活性化することが目的です。

 これは今回のツアー限定ということではなく、我われが造成するツアーでも七日町通りを行程に組み込むことで活用しています。

 ――鉄道を組み合わせることで、行動範囲はどう変わりましたか。

「会津鶴ヶ城太鼓」のようす

 7月に会津若松市などが主催者となって行われたイベントは、鶴ヶ城や会津武家屋敷などを巡る約10㌔のコースが組まれ、ゴールを東山温泉に設定していました。

 一方、我われとON・ガス推進機構が11月に実施したツアーでは、東山温泉をスタートし、会津若松市内でまち歩きを楽しんだ後会津鉄道で芦ノ牧温泉に行き、通常イベントと同じ形態のウォーキングを楽しむ形式にしました。

 違いは、距離が離れていて普段のウォーキングイベントでは実現できなかった「芦ノ牧温泉」と「東山温泉」の2つの温泉地を巡るコースを造成できたことです。

 ――京丹後市のイベントはいかがでしたか。

海の京都ウォーク風景(街中)

 京丹後市でのモニターツアーは、同推進機構と京丹後市、宮津市、舞鶴市の協力で実施しました。こちらは会津若松市とは違い、京丹後市内をウォーキングしながら「肉じゃが」(舞鶴市)や知恵餅(宮津市)など3市のグルメを楽しむ内容でした。このイベントは「鉄印帳」の活用というよりは、これまで開催が少なかった近畿地方の人への魅力発信を目的にしたものです。

  ――読売旅行は今後、ON・ガスイベンをどう活用されていきますか。

 ON ・ガスイベントで重要なことは、地域にある良いものを見ること、歩いて空気を感じること、美味しいものを味わうこと、地域の温泉につかることを通じ、地域の良さを知り、再びその地域に帰ってきてもらうことだと思っています。こうした観点からも将来的には地域に根差し必要とされている、また観光客の足ともなる交通機関の維持継続の仕組みづくりにも関われればと考えています。

ONSEN・ガストロノミーツーリズムコラム 今に受け継ぐ芸妓文化( 福島県・東山温泉)

2022年5月31日(火)配信

記念撮影も気軽に

 会津の奥座敷・東山温泉は今から約1300年前、名僧・行基によって発見されたと伝えられ、江戸時代には会津藩の湯治場として栄えました。竹久夢二や与謝野晶子ら文人墨客からも、こよなく愛された湯の街です。

  東山温泉の魅力の1つが、温泉宿での宴席に華を添える芸妓衆です。その歴史は長く、江戸初期に湯女から派生したと言われています。大正末期には置屋制度ができ、独自のしきたりや芸能が伝承されてきました。最盛期は昭和40~50年代。宴席前にずらりと並ぶ姿は華やかで、賑わいの象徴でした。

 そんな芸妓衆ですが、現在は20人を切るほどに。温泉街ではこの文化を大切にしながら、今の時代に合った提案を始めました。東山温泉観光協会では約30分の動画を作成。舞の紹介に加え、芸妓の自己紹介やお座敷用語解説も盛り込みました。さらに、通常ひと座敷90分のところ、6月末までは踊り鑑賞や座敷遊び、お酌、記念撮影をセットにした30分の体験プランを企画。料金は芸妓1人5000円(税別)です。

 今後はオンラインで楽しめる仕組みも検討します。まずは知ってもらうことから。さらに「一緒に写真を撮りたい」、「昼食と一緒に踊りも見たい」など、さまざまなシーンに芸妓の姿をイメージいただけるよう、取り組みます。シンプルですが、誰もが童心に帰って楽しめるお座敷芸をぜひ、東山温泉でお楽しみください。

【東山温泉観光協会 会長 齋藤純一】

〈観光最前線〉3年ぶりの上高地

2022年5月31日(火) 配信

上高地河童橋

 先日のGW明けに久し振りに上高地へ行ってきた。コロナ禍になる前の年の開山祭以来の訪問だったので、実に3年ぶりの上高地となった。

 今年は4月27日の開山祭直前に、上高地へ通じる県道で土砂崩落が発生し全面通行止めとなってしまった。準備が整っていた開山祭も急遽中止となり、やはり今年もダメかと嫌なムードが広がったのであるが、阿部守一長野県知事の大号令のもと、急ピッチで復旧作業が行われ、4月29日の朝5時に通行止めが解除され、奇跡的に大型連休初日に間に合ってしまったのだ。

河童橋からの梓川の眺め

 本音を書くと「諦めていた上高地への道が急に開いて正直驚いた」というのが嘘偽りのない心境だ。久し振りににぎわう河童橋の風景が忘れられない。なんとも気持ちのよいシーズン幕開けを迎えることができた。

【古沢 克昌】

グランディア芳泉 新ダイニング誕生 A5若狭牛など提供

2022年5年31日(火) 配信

ペンダント照明が特徴的な落ち着きある内装

 福井県・あわら温泉のグランディア芳泉は4月1日、若狭牛のしゃぶしゃぶ会席などが味わえる新たな食事処「ダイニング福樂(ふくら)」をオープンした。

 以前あったクラブを改装した。内装は落ち着きある色調でまとめており、天井から下がるたくさんのペンダント照明が特徴的。テーブルとボックス、カウンターの3種類の席を用意する(全22卓・78席)。

 コンセプトは「美味しく、豊かに、福食材を楽しむ、テーブル・ダイニング。」とした。大切な人と卓を囲みながら、豊かな自然が育んだ“福井食材”を存分に楽しむことができる。

「究極のA5ランク若狭牛しゃぶしゃぶ」

 同ダイニングならではの料理メニューが「究極のA5ランク若狭牛しゃぶしゃぶ会席」。若狭牛は明治時代から食されている歴史ある銘柄牛で、主に福井県坂井市で飼育されている。品質規格も厳しく、肉質等級3等以上のものしか若狭牛とされない。

 同会席では、この最高級の牛肉のなかでも、さらに高品質なA5ランクの若狭牛を、しゃぶしゃぶで堪能することができる。さらに、地元の旬を使った前菜や、日本海の幸たっぷりの造り、締めのうどんにご飯、デザートとボリューム満点だ。
 また、同ダイニングは「セルフ・ペアリング」のスタイルを導入。客自身が料理や好みに合わせて、飲料を自由に選択して楽しむことができる。用意する飲料は、生ビールやワイン、ウイスキー、地酒、焼酎、レモンサワーなど多種多彩。ソフトドリンク類も豊富にとりそろえる。

近ツーとクラツー、信越9市町村と協定 地域活性化を観光活用で

2022年5月30日(月)配信

締結式のようす

 近畿日本ツーリスト(髙浦雅彦社長)とクラブツーリズム(酒井博社長)は5月27日(金)、信越9市町村広域観光連携会議と包括連携協定を結んだ。連携を強化し、信越自然郷の観光資源を活用した交流人口の増加と、相互の情報共有によるニーズの把握と活用により、地域の活性化と住民生活の向上をはかる。

 同連携会議は長野県飯山市、信濃町、飯綱町、中野市、山ノ内町、木島平村、栄村、野沢温泉村と、新潟県妙高市で構成する。同連携会議が今年度実施予定の海外サイクルツアー有識者の招聘事業を機に、需要増を予想する訪日観光旅行者の受入体制の構築のほか、さまざまな分野で連携を行うため協定を締結した。

 今回の協定により、観光・イベントを通じた交流人口の拡大や、産業・経済・文化・歴史・スポーツの振興、地域の魅力発信及び地域経済の活性化などに関する取り組みを展開していく。

 具体的には、近畿日本ツーリストはワーケーションの推進やサイクルツーリズム事業の支援などに取り組む。一方、クラブツーリズムは自然をテーマにしたツアーやロングステイなどの商品企画・販売を行うとした。

オリックス・ホテルマネジメント 食品ロス削減の啓発運営 宿泊施設のうちレストランなどの料飲施設を持つ 14 施設で

2022年5月30日(月)配信

食品ロス削減の啓発のポスター

 オリックス・ホテルマネジメント(似内隆晃社長、東京都港区)はこのほど、食品ロス削減の啓発を目的としたポスターや POP の掲示を始めた。

 運営する宿泊施設のうちレストランなどの料飲施設をもつ 14 施設で、「まずは、おいしい作戦会議“ちょうどいい お腹いっぱい”を計画しよう」をキャッチコピーに。利用者に料理の盛りすぎや食べ残しの改善への協力を求める取り組み。

POP

 ビュッフェ形式のレストランではビュッフェボード上にPOPを掲示、ビュッフェ形式以外のレストラン(ゲストラウンジを含む)では、ポスターのみを掲示する。

 2021 年 12 月に「サステナビリティ推進方針」を策定・公開した同社。食品ロスの削減に向け、無駄のない食材調達やビュッフェ提供時における、必要量に見合った料理提供の実施することに加え、2024年度の再生利用率を農林水産省の定める基本方針などをもとに50%と定め、廃棄された食品の再生利用などを推進している。

川崎の3ホテル共同企画「川崎三宿」立ち上げ 第1弾としてSDGs達成に向けた社会貢献への宿泊プラン企画

2022年5月30日(月) 配信

(左から) 水谷総支配人 、土谷総支配人、金田総支配人

 川崎駅(神奈川県川崎市)を中心に立地する川崎キングスカイフロント東急REIホテル(水谷徳之総支配人)、川崎日航ホテル(土谷文明総支配人)、ホテルメトロポリタン 川崎(金田文典総支配人)はこのほど、共同企画「川崎三宿」を立ち上げた。

 5月26日(木)からは、最初の企画としてSDGs達成に向けた社会貢献を目的とする宿泊プランを売り出した。

LIMEX素材のクリアファイル

 同プランは、「SDGsと地域貢献」がテーマ。障害者のアートによる共生、経済的な自立を支援しながら、地域社会と連携する活動を行う studioFLATに所属するアーティストの作品がプリントされたLIMEX素材のクリアファイルをプレゼントするほか、SDGsをテーマとした各ホテルの特典を用意する。さらに、川崎市へ売上の一部 (1⼈1泊に付き200 円)を寄付するほか、宿泊時の朝食を3つのホテルから自由に選べるようにした。

川崎三宿 ロゴ

 「川崎三宿」は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、大きな打撃を受けた今こそ 手を取り合って地元・ 川崎を盛り上げ、地域に貢献していきたいという思いを込め、立案された。今後も3ホテルは、継続しさまざまな企画を展開していく。