種子島のホテル桂荘 負債は約4億3000万円(帝国データバンク調べ)

2022年5月30日(月) 配信

 ホテル桂荘(上妻桂子社長、鹿児島県・南種子町)は4月27日(水)、鹿児島地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約4億3000万円。

 同社は、1991(平成3)年1月に設立したホテル経営業者。種子島宇宙センター(JAXA)からも近いことから、ロケット開発関連業者が宿泊の大半を占めるなど、にぎわいを見せていた。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響から関連業者の出張件数も大幅に減少し、宿泊者数も激減していた。21年5月期の年間収入高は約2700万円にとどまり、先行きの見通しも立たないことから今回の措置となった。

JTB、純利益2期ぶりの黒字 旅行事業以外と資産売却で

2022年5月30日(月)配信

連結業績を説明する山北社長

 JTB(山北栄二郎社長)が5月27日(金)に発表した2022年3月期連結決算によると、当期純利益が284億6100万円(前年同期は1051億5900万円の損失)と2期ぶりに黒字に転じた。旅行需要の回復が遅れる一方、旅行以外の取り扱いが拡大。本社ビルを含む固定資産売却などで、特別利益が442億6000万円を計上したことが黒字化に大きく貢献したと示した。

 売上高は前年同期比56.5%増の5823億2300万円と大幅増。営業損失は48億8000万円(同975億5600万円の損失)、経常利益は38億6600万円(同742億7600万円の損失)とともに前年同期から大幅に改善した。

 商品・サービス別の売上高は、国内旅行は1749億円(同14.5%増)、海外旅行は21億円(同90.5%減)、訪日旅行は301億円(同686.8%増)、グローバル旅行は37億円(同67.9%減)。コロナ禍による移動制限で旅行需要が低迷しているが、緊急事態宣言の全面解除の影響もあり、旅行事業の売上合計は同10.6%増の2109億円となった。

 一方で、旅行事業以外の売上高は同104.7%増の3714億円となり、旅行事業を上回る結果となった。オンライン接客やハイブリッドMICEなどのオンラインを活用したサービスや、企業や行政のBPOサービスが大きく拡大したことが要因とみている。

 グループ全体における構造改革の進捗状況についても説明を行った。19年度から、国内グループは12社、海外グループは257拠点を削減。年平均要員数は7200人の削減目標だったが、海外を中心に想定よりも上回るコスト削減を達成し、9153人を削減した。

 販売管理費は、構造改革の進捗による人件費を中心とした経費削減により、1785億円(20年度は1043億円)。19年度から36.0%減までの削減に成功した。

 22年度の業績見通しについて、国内旅行はある程度感染症が抑制された状況を前提したうえで、19年度比90~100%まで回復すると想定。海外旅行と訪日旅行は秋以降の渡航制限・入国制限の解除を前提したうえで、19年度比20~30%の回復を想定している。山北社長は「グループ全体として旅行需要回復への対応と、旅行以外の商品・サービスの成長の加速を両立させて、22年度の営業利益の黒字化に向けて取り組む」と力を込めた。

 なお、新規採用は23年4月から再開。「グループ全体で300人程度を想定する。中途採用を含めて積極的に人材の確保に取り組む」(山北社長)考えを示した。

かみのやま温泉・月岡ホテル 旧経営会社が特別清算 負債は3億5100万円(帝国データバンク調べ) 

2022年5月30日(月) 配信

 ピーアンドエス(旧商号:月岡ホテル、山形県上山市、代表清算人=堺健一郎氏)は5月11日(水)、東京地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約3億5100万円。

 同社は1922(大正11)年創業、50(昭和25)年1月に法人改組。かみのやま温泉新湯地区で温泉旅館「仙渓園 月岡ホテル」を経営していた。客室数は102室、収容人数は452人。同地区では最古参の老舗旅館で、格式の高い旅館として知られ、99年2月期には年間収入高約11億6800万円を計上していた。

 しかし、設備投資負担に伴う不採算運営により、債務超過に転落。サービサーに債権が譲渡されるなか、コストを削減するなどして経営再建に取り組んだ。2016年3月期(03年に決算期変更)には経常ベースで黒字に転換したものの、債務超過から脱却できず、新たな資金調達もままならないため、老朽化の著しい設備の改装も進んでいなかった。

 こうしたなか、同社会長の従兄弟が経営する企業が支援することとなり、18年2月に新会社「月岡ホテル」を設立し、同年5月1日に会社分割により同社に事業を譲渡。旧会社は20年6月に現商号に変更し、同月11日の株主総会の決議により解散していた。

 なお、「仙渓園 月岡ホテル」は新会社の元、通常通り営業が行われている。

【特集No.611】JTBトラベル&ホテルカレッジ 業界支える人材は専門学校から

2022年5月30日(月) 配信

 JTBトラベル&ホテルカレッジ(JTC)は2022年に開校40周年を迎えた。同校では、実践的教育とクラス担任制の個別指導によって、国家資格の高取得率とJTBグループや観光業界への高い就職率を誇り次世代の観光人材を育成している。専門資格の取得推奨、専門学校ならではの教育方針など、今年4月に同校初の女性校長に就任した坂本友理校長と、同校で非常勤講師として教壇に立つ島川崇氏(神奈川大学国際日本学部教授)と語り合った。

【聞き手=増田 剛、構成=馬場 遥】

 

 

 ──就任に際し、校長としての抱負をお願いします。

 

 坂本  JTCに就任したのは6年前です。校長補佐として日ごろはカリキュラムや時間割の策定、学生指導統括をし、同時に役員として学校経営も携わりました。

 当校はたった2年間しか学ぶ時間がありません。学校側がここまで教えてあげたいとどんなに強く思ってもタイムリミットがあります。このジレンマは必ずついて回り、限られた時間の中で、学生には資格取得をはじめ、より多くの学びを得てもらいたいと考えています。資格は取得することによって、自信を持つことができ、その自信の可視化にもつながり、自分磨きにもなります。

 私が校長に就任した際の入学式では、観光業界で働くためには人を尊重し共感する気持ち、言い換えるとホスピタリティを修得してほしいと学生に伝えました。学びの習慣を身に付け、多様性を理解し、他人に共感する。ネットワークづくりではクラスを超えてコミュニケーションを取り、恐れず対話をしてほしい。たった2年間ではありますが、旅をデザインする担当者としてお客様と対話ができる人材として送り出してあげたいと思っています。

 旅をデザインすることで、お客様の人生をデザインしてあげるような人間になってもらいたいですね。他人の喜びを自分の喜びにできる人間となってもらえれば、とても嬉しいです。

 

 ──島川さんは大学と専門学校の両方で教鞭を執られていますが、違いなどは感じますか。

 

 島川 大学は良くも悪くも学生の自由意思を尊重しており選択の幅が広く、観光分野も選択肢の1つでしかありません。対して、専門学校に入学する学生は観光に携わりたいと覚悟を持って入学した人が大半です。

 とくにJTCでは、1年次に国内・総合旅行業務取扱管理者の取得を目指し、両資格を受験します。一般的には、1年目は国内、2年目で総合を学ぶという学校が多いなか、いかに専門知識の習得に力を入れているかが分かります。

 そして、その資格取得率がとても高いのが特徴です。資格の勉強をしていると旅行商品とは何なのか、旅行業はどのような収益構造になっているのかが自ずと理解できるようになってきます。つまり、資格の勉強はビジネスとしての旅行を学ぶのに最適だといえます。

 坂本 たくさんの学生から「今までこんなに勉強したことはなかった」とよく聞きます。学ぶということの習慣を付けさせるのが大事ですので、ここ10年はコマ数を増やして、資格合格率を上げる試みを行っています。

 旅行会社に入ってどのような仕事をするにしても当校で学んだことは有益です。ホテルが企画する旅行商品も旅行業のライセンスを必要とするため、ホテルに就職しても資格は役立ちます。この汎用性の高さを考えると、在学中に基礎固めをしておくのはとても大事なことです。

 それに、2年間で一番楽しかった時期を聞くと、「入学してから国家試験を受けるまで」と答える学生が多いのが印象的でした。教員側も業界での就労経験も踏まえて、どう教えたら理解してもらえるのか、試験に合格できるだろうかと工夫を凝らしています。教科書の履修範囲を単純に教えるのではなく、試験への臨み方や現場での対応方も教えます。そういう学び方を、学生も楽しんでくれているようです。……

【全文は、本紙1870号または6月7日(火)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

あわら温泉「つるや」 加賀屋が事業承継

2022年5月30日(月)配信

 石川県・和倉温泉の加賀屋(小田與之彦社長)は5月10日、福井県・あわら温泉の老舗旅館「つるや」の事業を同日付で承継したと発表した。加賀屋グループが石川県外で旅館を運営するのは、台湾を除き国内初。

 つるやは1884(明治17)年創業。客室数は全20室。定員120人。JR芦原温泉駅から車で約10分の距離にある。客室棟は料亭風の木造2階建て。客室は1室ずつ造りが異なっており、訪れるたびに新鮮な気分が味わえる。

 後継者が不在だったこともあり、数年前から加賀屋に事業承継を打診していた。同日付で加賀屋の小田社長が、つるやの社長に就任。つるやの平山泰弘社長は会長職に就いた。つるやの従業員の雇用は継続。名称変更などは行わず、従来通り営業を続ける。

〈旬刊旅行新聞6月1日号コラム〉「大正ロマン×百段階段」―― ものづくりの圧倒的な力に魅了された

2022年5月30日(月) 配信

 5月24日、成田空港に米国からの訪日モニターツアーの参加者が訪れた。約2年間続いた「鎖国状態」の門戸を開くきっかけとなる事業だ。

 

 また、ようやく屋外では会話を控えればマスク着用の必要がなくなるようで、長かったコロナ禍を抜け出せる希望を持てるようになってきた。

 

 先日、東京・目黒のホテル雅叙園東京で開かれている「大正ロマン×百段階段」イベントに行ってきた。旧目黒雅叙園三号館の「百段階段」は旅行新聞紙面でも何度か紹介していたが、私自身は行ったことがなかったので、休日訪れてみた。

 

 大正ロマンを代表する画家・竹久夢二作品をはじめ、人気イラストレーター・マツオヒロミ氏が大正ロマンの世界観に影響を受けた作品「百貨店ワルツ」とのコラボレーション展示や、ステンドグラスを配しモダンな喫茶室を再現した部屋など、大正―昭和初期の世界を体感するイベントで6月12日まで開催されている。

 

 館内は、予想通り女性客が圧倒的に多かった。どの客室や階段でも写真映えすることもあって、着物姿で記念撮影する人もいて大変華やかだった。

 

 

 “昭和の竜宮城”と称された豪華な目黒雅叙園。風呂屋の丁稚奉公から一代で築き上げた細川力蔵(1889~1945年)の商才とアイデアに驚いてしまった。

 

 資料によると、力蔵が料亭経営に乗り出す昭和初期は、一般大衆が文化や経済を動かし始めた時代。いち早くこの流れに目を付けた力蔵は、上流階級のものだった料亭を大衆に開放するために安価な設定とした。

 

 力蔵のアイデアは花開く。開業時には目黒駅内のタクシー会社を買収し、「5人以上なら旧東京市内ならどこでもお迎えにあがる」サービスも始めた。

 

 また、当時の結婚式は神社で挙式を行ったあと、料理店やホテルに移動するのが通例だった。力蔵は「費用も時間もムダ」と考え、館内に神殿や衣装室、美容室、写真室、宴会場を備え、現在の総合結婚式場の先駆けを作り出した。

 

 さらに、百人風呂といわれる大きな浴場を備え、広大な庭園では動物をたくさん飼って子供たちがふれあったり、美味しい料理を食べたり、家族で楽しめるリゾート文化をいち早く具現化していった。

 

 

 雅叙園を訪れた日は、あいにくの雨だったが、庇のある外のベンチに座って濡れた緑の景色や、湿った匂いを感じながら、しばし余韻に浸っていた。雅叙園の過剰とも言える美術作品や芸術品に圧倒された頭を少し冷やした。

 

 これから外国人旅行者も再び増えていくだろうが、日本の「大正ロマン」という和洋折衷の独特な文化をぜひとも体感してほしいと感じた。

 

 

 全国には地元の文化工芸品や美術品などを展示している旅館やホテルが数多くある。石川県・和倉温泉の加賀屋では、能登の伝統工芸を湯番頭と巡る「館内は美術館ツアー」が人気を博している。鹿児島県・指宿温泉の指宿白水館の薩摩伝承館には3千点の薩摩工芸品を展示しており圧巻だ。 

 

 文化、芸術、工芸、農業も含め、ものづくりの圧倒的な力があるからこそ人々が魅了され、その地を訪れたくなる。観光振興策をあれやこれやと考えるよりも、ものづくりの力を磨きたい。

 

(編集長・増田 剛)

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(208)」創造農村と観光まちづくり (兵庫県丹波篠山市)

2022年5月29日(日) 配信

丹波焼立杭登窯(最古の登窯)

 丹波篠山と言えば、皆さんは何を連想されようか。まずは「デカンショ節」、「丹波焼」、それに栗や黒豆、「ぼたん鍋」といったところであろうか。

 丹波篠山は少しわかりにくい地域である。古くは旧丹波国として、京都への交通の要衝として栄えた。だから町並みや祭りなどに京文化の影響が色濃く残る。

 しかし、市内を縦貫するJR福知山線や舞鶴若狭自動車道が開通してからは、大阪や京阪神へのアクセスが劇的に改良され、大阪都心から1時間という通勤圏にもなった。だから県庁所在地の神戸市よりも大阪経済圏のイメージが強く、また、京都府の福知山や舞鶴など北近畿経済文化圏にも近い。

 その丹波篠山に年度末の3月、「創造農村」ワークショップなるシンポジウムにお招きいただいた。創造農村とは聞き慣れない言葉だが、「コミュニティが持つ豊かな創造活動により、文化と産業の創造性に富み、ローカルな地域社会とグローバルな環境問題などの課題に対して、創造的問題解決を行えるような地域」といった定義がなされている。

 その元になった「創造都市」は、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が2004年に採用したプロジェクトである。文学・映画・音楽・工芸・デザイン・メディアアート・食文化の創造産業7分野から世界の特色ある都市を認定。21年末時点で世界295都市、日本でも神戸市や名古屋市(ともにデザイン)など10都市が認定されている。丹波篠山市は15年にクラフト&フォークアート分野で創造都市の仲間入りをした(認定当時は篠山市)。国内では7番目の認定であり、クラフト&フォークアート分野では金沢市に次いで2番目の認定である。

陶芸家・加古勝巳さんの工房兼ギャラリー

 丹波篠山といえは、850年の歴史をもつ日本遺産「六古窯」の1つ、丹波焼が有名だが、今田町上立杭に現存する我が国最古の登窯にも久々にお邪魔した。近年は「里山暮らし4泊5日ツアー」といった暮らし体験型観光の新たな試みも始まっている。また、篠山の豊かな風土を好み、内外から数多くの工芸家も集まっている。陶芸、木工、ガラス、染色、革、彫金など多様な分野の工芸家たちで、既に50人を超えるという。昨年秋からは「丹波篠山クラフトヴィレッジ」というオープンファクトリーの催しも始まった。

 丹波篠山には、篠山城を中心とした篠山地区のほかに、農村風景が広がる福住地区の2つの伝統的建築物群がある。福住は宿場町として発展した町並みと、隣接する農村集落の歴史的風致を良く伝える地域であり、ある意味新しい丹波篠山のシンボルでもある。

 各地の農村集落が限界化で疲弊するなか、丹波篠山の取り組みは、新しい農村の可能性を示唆する優れたモデルでもある。「創造農村」の今後に期待したい。

(日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗)

「提言!これからの日本観光」 「のぞみ」30年に想う

2022年5月28日(土) 配信

 東海道新幹線の東京~新大阪間を2時間30分で結ぶ最高速度270㌔の「のぞみ」が登場して、この3月で30年が経過した。

 当初は早朝と夜間2往復ずつの運行だったが東京新大阪6時発の初発に乗れば、両都心の9時の始業(会議)に間に合うこと、またやや急げば東京大阪間が半日行動圏に入ったことの意味は大きく初日から多くのお客様のご利用をいただくことができた。翌1993年には毎時1本ずつに増発。山陽新幹線の博多までの直通運行(東京博多間5時間4分)も始まり両新幹線の代表列車となるに至った。

 その後もご利用の伸びは順調で増発を重ねていった。2003年3月品川駅開業に伴うダイヤ改正時から「ひかり」と「のぞみ」のダイヤ規格上の運転本数を逆転させ、1時間片道東京発基準で「のぞみ」7「ひかり」2「こだま」3の「7―2―3ダイヤ」に改めた。車両面でものぞみ形と言われたフルモデルチェンジ車「300系」から、さらに安全性向上、高速化(最高時速280㌔)、軽量化、環境保全省エネルギーに徹した700系車両にモデルチェンジした。

 現在東海道新幹線は1時間片道「のぞみ」12「ひかり」2「こだま」3本運転可能の「12―3―2ダイヤ」規格まで進んでおり、1日336本中「のぞみ」が最多を占めるに至っている。

 「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」などの声もあり、鉄道のスピードアップが日常生活から「ゆとり」を失わせるとのご意見も耳にする。

 私見であるが、鉄道は今後も「時間をサービスする事業」に徹するべきと思うのでスピードアップは今後も安全快適を大前提として追求していくべきと考えている。

 「時間をサービス」する第1の方途は移動に必要な所要時間を極力短縮し、生み出された時間をお客様にお返しすることである。それをゆとりの時間と、観光にお使いになればスピードアップはお客様に「ゆとり」と「くつろぎ」の時間をサービスすることができる。

 一方、いくらスピードアップをしても移動所要時間は「ゼロ」にはならない。その時間をお客様にとって快適なまた有意義な時間としてサービスすることを考えなければならない。車両座席の居住性改善の必要はもとより、乗車時間を有意義に楽しく過ごしていただける選択肢の多いサービスの提供が必要だ。

 車内販売の多角化による「飲食」のサービス、車内でのビジネス空間の提供、乗車時間に対応した読み物の販売、沿線風景を楽しみたい方のために見どころ紹介資料提供が考えられる。このようにしてお客様のニーズに応じ、キメ細かい対応が必要である。

 スピードアップで有効な時間をお返しすることを第1とし、所要時間を有意義な時間として提供する。車内サービスの多様化を第2の柱として新幹線もお客様に「時間をサービスすること」に徹すべきと思う。

 “のぞみ”の30年に及ぶ盛況はこのような鉄道の努力へのお客様の激励の声を受け止めたい。

 

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏
 
 
 
 

ロケ地となったレストランを取材する同誌編集部が厳選 ロケーションジャパンが「ロケ地でランチキャンペーン」

2022年5月27日(金) 配信

512 Cafe & Grill

 ロケ地情報誌「ロケーションジャパン」は7月31日(日)まで、「ロケ地でランチキャンペーン」を展開している。

 ロケ地となったレストランを取材する同誌編集部が厳選した空間と味、おもてなしの3つが揃うレストランでランチを楽しんでもらう企画。

 11回目の今回は、ドラマ「35歳の少女」などのロケ地「512 Cafe & Grill」(東京都港区)や、映画「花束みたいな恋をした」などのロケ地「Cafe, Dining & Bar 104.5」(東京都千代田区)など8店舗をラインナップ。

Cafe, Dining & Bar 104.5の料理(イメージ)

 各店舗でワンドリンクサービスなどさまざまな特典を用意しているほか、参加店舗の食事券などが当たるラリー企画も実施している。各企画へは、参加店舗配布のキャンペーンチラシなどから参加可能だ。

 同誌の山田実希編集長は、「外食みもしやすくなり、コロナに気を配りつつ日常を楽しむ機会も増えてきました。気候も良くなる今こそ、ドラマや映画に選ばれた画になる空間で、とっておきのサービスと絶品の味を、親しい人と楽しんでほしいです」とPRする。

浴衣でそぞろ歩きしたくなる鑑賞会 湯河原 万葉公園で5月28日(土)から蛍の宴 

2022年5月27日(金)配信

飛び交う蛍

 万葉公園湯河原惣湯 蛍テラス(神奈川県・湯河原町)で5月28日(土)から6月12日(日)まで、「ほたるの宴」が行われる。暗闇の木々の中にほたるが舞う、幻想的な雰囲気を味わえる、浴衣でそぞろ歩きしたくなる鑑賞会。公園入口の広場では、園内にある狸福神社に奉納する絵馬や、夜の散策をより楽しめるよう手持ち提灯も販売する。

 また蛍は、町内を流れる藤木川、千歳川・新崎川沿いにも数多く生息しており、発生期間中は町全体で蛍を楽しめる。

 担当者は、「水清らかな湯河原ならではの初夏のイベント『ほたるの宴』。暗闇の木々の中に蛍が乱舞し、初夏の風物詩として彩を添えます。蛍の光を温かく見守り地域の宝として、未来へとつないでいくために環境の保全活動と旅行者の心を豊かにする旅が楽しみに、ぜひお越しください」と語る。

相模灘の青と自然の緑のコントラストが美しい景色を一望

 湯河原町では同じく5月28日から、「さつき」のイベントも行われる。会場は、5月下旬から6月上旬にかけ、約5万株のさつきが咲く「星ヶ山公園 さつきの郷」。展望台からは相模灘の青と自然の緑のコントラストが美しい景色を一望できるのも魅力の一つ。6月6日までのイベント期間中は地場産品を販売する「さつきの郷マルシェ」も開催。また湯河原駅からの無料臨時バスも運行する。

 「絶好のロケーションが何気ない日常を特別の日常にする『わたしの、湯河原。』にぜひ、お越しください」とPRする。