東武トップツアーズ、GSTCに加盟へ 持続可能な観光目指す

2024年9月5日(木) 配信

GSTCが有する専門的な知識とグローバルネットワークを活用できる

 東武トップツアーズ(百木田康二社長)はこのほど、持続可能な旅行と観光のためのグローバルスタンダードの制定・管理をするグローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)に加盟した。

 同社は事業を通じて社会課題の解決に取り組むことを使命と捉え、「地球にやさしく、人と地域がともに輝き続けることのできる社会」の実現に向けて取り組んできた。比較的簡便な方法で二酸化炭素排出量を算定して削減をはかるシステムの開発と導入支援の構築のほか、カーボンオフセットの考え方を取り入れた旅行の推進、環境負荷低減のためのソリューション提供。加えて、地域の課題を解決するソーシャルイノベーション事業・地域活性化事業の推進、旅行を通じた質の高い教育の提供など、持続可能な社会の実現に向けた取り組みも注力している。

 今回の加盟により、GSTCが有する持続可能な観光のための専門的な知識とグローバルネットワークを活用することができる。国際的な基準に基づく考え方を取り入れながら、より高いレベルでの持続可能な観光開発を目指すとしている。

加賀屋がKITTE大阪に日本料理店を開業 能登・加賀の料理提供

2024年9月5日(木) 配信

松をイメージしたカウンターが目を引く

 石川県・和倉温泉の加賀屋は7月31日(水)、「KITTE大阪」5階に「日本料理 加賀屋」をオープンした。能登・加賀の四季折々の幸を盛り込んだ伝統料理と、加賀屋ならではのおもてなしを堪能できる日本料理店。

 店内は、随所に木目の設えを施し、落ち着いた空間を演出。なかでも目を引くのが、松をイメージしたカウンター席(16席)。料理人が調理するようすを間近に見ながら、出来立ての料理を味わうことができる。カウンター奥には、……

大阪駅に新スポット「KITTE大阪」が開業 アンテナショップも入居

2024年9月5日(木) 配信

北陸三県のアンテナショップ

 JR大阪駅西口に7月31日、新たな商業施設「KITTE(キッテ)大阪」が開業した。旧大阪中央郵便局跡地を整備して建てられた大阪駅と直結する大型複合施設「JPタワー大阪」(地上39階・地下3階)内の地下1階から6階部分に設けられたもので、飲食店やショップ、日本各地のアンテナショップなど114店舗が入る。

 「KITTE大阪」は、まだ広く知られていない日本の「いいもの」や地域の食文化など、日本各地のさまざまなヒト、モノ、コトが集まり、日本の良さを発見・再認識できる場所を目指したいとの想いから、「UNKNOWN(アンノウン)」をコンセプトにテナントを展開。

 飲食店では、「串かつだるま」をはじめとする関西の名店のほか、「日本橋三代目たいめいけん」「新潟カツ丼タレカツ」「博多もつ鍋おおやま」といった全国の有名店がそろうほか、ショップでは、今治タオルや岡山デニム、豊岡鞄など、各地の特産品を扱う専門店が入居する。

 また、2階には、沖縄県や宮崎県、広島県、北海道、北陸3県など、全国各地のアンテナショップが勢ぞろい。近隣の買い物客はもちろん、大阪を訪れた観光客やインバウンド客にとっても、日本の魅力を発見できる魅力的なスポットとなる。

 「JPタワー大阪」には、このほか全418室を備えた「大阪ステーションホテル」(客室フロア30―38階)、6階には約1300席からなる劇場が備わる。11―27階はオフィスが入る。

JTB、石川県内の学校へ 能登応援版「るるぶ」を寄贈

2024年9月4日(水)配信 

馳知事(左から4番目)を表敬訪問したJTBの山北社長(同3番目)と役員ら(7月24日)

 JTB(山北栄二郎社長)とJTBパブリッシング(盛崎宏行社長)はこのほど、石川県の馳浩知事を表敬訪問し、JTBグループから「るるぶ石川 金沢 加賀温泉郷 能登応援版」を、石川県内の全小中学校・高校へ寄贈すると報告した。

馳知事(右)を表敬訪問したJTBパブリッシングの盛崎社長(9月3日)

 同書は石川県内各エリアの魅力を、豊富な情報と写真で紹介するガイドブックで、巻頭では能登を中心に復興に向けて取り組む人を取材し掲載している。被災から半年以上経た時点での復興の記録に加え、子供たちにとって美しい文化と自然に富んだ郷土への関心を育むきっかけになればと、今回の寄贈に至った。

「るるぶ石川 金沢 加賀温泉郷 能登応援版」表紙

 巻頭では、営業を再開した店舗や施設、伝統文化の継承に取り組む職人など、能登地方の現状を取材した最新情報(今年6月取材時点)を10ページにわたって紹介。馳知事をはじめ、漫画家の永井豪氏や力士の遠藤聖大氏ら各方面で活躍する能登ゆかりの人からの応援メッセージも掲載した。金沢市をはじめ、北陸新幹線の延伸開業で首都圏からアクセスしやすくなった加賀温泉郷や小松エリアも特集している。

じゃらん絶景アクティビティランキング 1位は群馬県・天狗山プレイゾーン「BanZipTENGU」

2024年9月4日(水) 配信  

天狗山プレイゾーン「BanZipTENGU」イメージ

 リクルートが発行する旅行情報誌「じゃらん」はこのほど、「スリルを感じる絶景アクティビティ」に関する調査を行い、結果をランキング形式にまとめた。1位を獲得したのは、群馬県の天狗山プレイゾーン「BanZipTENGU」。草津温泉スキー場のグリーンシーズンに楽しめるアクティビティで、草津温泉街のほか、遠方の山々が望める。

 2位は、静岡県にある「フォレストアドベンチャー・三島スカイウォーク ロングジップスライド」。富士山や伊豆の山々の壮観な景色を眺めながら滑り降りるスリル満点の体験ができる。

 ランキングは次の通り。

▽1位 天狗山プレイゾーン「BanZipTENGU」(群馬県)

▽2位 フォレストアドベンチャー・三島スカイウォーク ロングジップスライド(静岡県)

▽3位 鷲羽山ハイランド スカイサイクル(岡山県)

▽4位 白馬岩岳マウンテンリゾート ヤッホー!スウィング(長野県)

▽5位 天空ブランコ「みたけムササビウウィング」(東京都)

▽6位 ニセコHANAZONOリゾート HANAZONO ZIPFLIGHT(北海道)

▽7位 ぐんまこどもの国 サマーボブスレー(群馬県)

▽8位 ~河口湖~富士山パノラマロープウェイ カチカチ山絶景ブランコ(山梨県)

▽9位(同列) 大館・小坂鉄道レールバイク(秋田県)

       静岡市立 日本平動物園ロールスライダー(静岡県)

9月8日まで「おんせん県おおいた味力」ポップアップショー 白金台・八芳園「Musubu」で

2024年9月4日(水) 配信

大分県東京事務所・平川暢教所長

 大分県東京事務所(平川暢教所長)は9月4(水)~8日(日)まで、東京・白金台の「Musubu」で「日本一のおんせん県おおいた 味力(みりょく)も満載ポップアップショールーム」を開いている。温泉を生かして栽培したパプリカや、旬を迎えるかぼすなどを使用した「おんせん県おおいた  湯けむりプレート」を提供しているほか、特産品や名産品の販売を行っている。

 初日には、報道関係者らを集めてオープニングイベントを開催。冒頭、あいさつに立った平川所長は「台風10号の雨で土砂災害があり、大分自動車道の湯布院へ向かう一部で通行止めがあったが、今朝無事に解除された。秋の連休は心配なく大分へお越しいただきたい」と呼び掛けた。

 イベントでは大分県の温泉をはじめとする観光素材や、農林水産物の紹介を行ったほか、温泉ソムリエアンバサダーでツーリズム別府大使の八木みちるさんが「温泉のある暮らし、大分県の魅力」と題してゲストトークを行った。

 神奈川県出身の八木さんだが、30代で別府の魅力に惹かれて移住。現在は朝から温泉に入る幸せな日常を送っているという。八木さんはバラエティー溢れる大分の温泉の泉質に触れ、「心身の状態に合わせて温泉を選ぶことができる。機能温泉浴といって、異なる泉質の温泉に順番に入ることで、肌のシャンプーからトリートメントを行うような効果がある」と魅力を紹介した。観光客でも数百円で気軽に入れる公衆浴場が多数点在していることから、「地元の人の暮らしを体感できる」と大分での湯めぐりをアピールした。

 ポップアップイベントのプロデュースは、会場を運営する、八芳園交流コンテンツプロデュース(井上義則社長、東京都港区)が担う。八芳園グループの同社は「地域の食文化から新たな交流創造」を実現するため、各地域と連携。ポップアップ型ショールーム「Musubu」で地域の魅力を再発見、発信するイベントを週替わりで開いてきた。

大分県の食材を使ったプレートメニュー

 今回は、八芳園「Musubu」のシェフが大分県の地鶏「おおいた冠地どり」や、温泉熱を利用して栽培した「おんせんパプリカ」、乾しいたけの「うまみだけ」などを使用し、特別プレートメニューに仕上げた。また、旬の「日田梨」を使用した「大分県 まるごと日田梨タルト」や、「かぼすと日田梨のスムージー」のスイーツメニューも用意している。

 週末の7日、8日には郷土料理のおやつ「やせうま」や「大分かぼすラッシー」を作るワークショップも開催。また、土日は大分県のマスコットキャラクター「カボたん」と「めじろん」も来店して盛り上げる。詳細は「Musubu」公式ホームページやインスタグラムから。

蟹取県ウェルカニキャンペーン、宿泊で計600人にカニプレゼント(鳥取県)

2024年9月4日(水)配信

ゆりやんレトリィバァさんがアンバサダーに就任

 鳥取県は9月1日(日)、水揚げ量と消費量ともに日本一を誇るカニのアピールや県内観光コンテンツを発信する「蟹取県ウェルカニキャンペーン」を始めた。2025年2月28日(金)まで。

 県内の対象宿泊施設に泊まると抽選で旬のカニを毎月100人、計600人にプレゼントする。期間中、宿泊施設のレシート(領収書)を撮影して、専用フォームから応募する。

 スマホで気軽に参加できるデジタルスタンプラリーも実施する。東部・中部・西部の3コースに分け、観光施設などにスタンプを設置。コースを選んでスタンプ3つ集め応募すると、計10人に特産品詰め合わせが当たる。

 県は水揚げ量・消費量・新鮮活カニ出荷・カニの牧場面積・カニにかける想いの「5つのカニ日本一」を誇るとして、毎年秋冬のカニシーズンに同キャンペーンを実施し、今年で11年目。

 今回のキャンペーンを盛り上げるアンバサダーには、吉本興業所属のタレント「ゆりやんレトリィバァ」を起用した。「Let’sカニトリカーニバル」のキャッチフレーズを掲げ、鳥取の食や観光の魅力を発信する。

クラブツーリズム×deleteC、がん治療研究の寄付になる登山ツアー 「富士山の絶景が待つ弘法山と権現山」(9月28日)

2024年9月4日(水)配信 

天候が良ければ権現山にある展望台から富士山を望める

 クラブツーリズム(酒井博社長)とNPO法人deleteC(デリート・シー、小国士朗代表理事)は9月1日(日)、旅行代金の一部が、がん治療研究の寄付につながる日帰りツアー「deleteC大作戦」の第2弾を売り出した。昨年の第1弾に続き、「登山をしながらCSA!(カジュアルソーシャルアクション)deleteC 大作戦2024 in 富士山の絶景が待つ弘法山と権現山」を9月28日(土)に実施する。

 同企画では、神奈川県の小田急線・秦野駅に集合し、富士山の展望美しい丹沢・権現山から弘法山をガイド同行で歩く。アップダウンが少なく、岩場などの危険個所もない、柔らかい土の歩きやすいコース。一部の急な坂には階段も設置され、登山・ハイキング経験の浅い人も安全に楽しめる。天候が良ければ権現山にある展望台から富士山を望める。さらに、下山後は鶴巻温泉「弘法の里湯」に入浴できる。

 集合時間は午前9:30、解散時間は午後3:30。旅行代金は9900円(幼児・子供は6900円)で、ガイド代・弁当代・入浴代込み。最少催行人員は10人。

日本旅行、キルギス人材育成へ アラバエフ・キルギス国立大学とキルギス総合国立大学とパートナー協定

2024年9月4日(水) 配信 

(左から)日本旅行の吉田圭吾常務取締役、キルギス総合国立大学ベクスルタノフ・ジェニッシュ第一副学長

 日本旅行(小谷野悦光社長)は中央アジアのキルギス共和国にあるアラバエフ・キルギス国立大学およびキルギス総合国立大学の2者と、キルギス人材の育成と日本国内における就業機会の提供に関するパートナー協定を結んだ。

 アラバエフ・キルギス国立大学は、キルギスで最初に「日本学院」(4年制大学)を設置した大学であり、日本語と日本に関する専門教育を学びながら、在学中には日本でのインターンシップを体験させ、卒業後、日本で即戦力となる人材育成を行っている。

 キルギス総合国立大学は、キルギスの最高学府となり、キルギス唯一の大統領直下の大学。2024年9月、新たに「日本学院」を創設し、アラバエフ・キルギス大学とともに、日本で即戦力となる人材育成を行う予定。さらに、日本旅行の吉田圭吾常務取締役が理事として就任し、9月から日本講座を開講する。

 協定内容は、①日本市場における人材雇用の認識向上②日本企業によるキルギス人材の採用支援③技能開発と労働力の流動化に関するセミナーとワークショップの共同開催④キルギスにおける日本語教育の促進⑤パートナー企業、業界団体、政府関係省庁への相互紹介⑥その他の協力分野の拡大──など6項目で協力することに合意した。

 同社は、両大学との相互協力を通じて、日本文化に精通する高度なキルギス人材を輩出し、日本の企業に対し、インターン・技能実習生・特定技能・高度人材として紹介することで、日本の人材不足問題や、多様な人材への需要の高まりに対応する考え。

 取り組みの開始にあたり、24年10~11月ごろ、キルギス人材セミナーの開催を予定している。

【滋賀の旅人 黒川之明代表に聞く】人と交流がテーマ 着地型バスツアー好調

2024年9月4日(水) 配信

インタビューは開業9周年となる7月29日に行った

 滋賀県野洲市の旅行会社「滋賀の旅人」(黒川之明代表)は、屋号「滋賀の旅人旅行倶楽部」を掲げ、県内を巡る着地型バスツアーを実施している。同ツアーは、ほぼ毎回募集直後に満席になるという人気ぶり。黒川代表にツアー造成のこだわりや好調の要因を聞いた。

【土橋 孝秀】

 黒川代表は元々、滋賀県野洲市職員。2015年3月末に56歳で早期退職し、会社を設立した。行政職員時代は観光部門に連続16年間、合計で約30年間勤務したという異例の経歴を持つ。

 「地元の夏祭りや花火大会などイベントの段取りが大好きで何でも楽しく仕事しました。シミュレーションして準備することが本当に楽しかったです。現場に出て交流すると、行政の外に色々な人脈ができました」と振り返る。

 さまざまな分野の人と知り合い、