JTB×カナダ観光局、未来につなげる旅を発売

2022年5月26日(木)配信

カナディアンロッキー モレーンレイク

 JTB(山北栄二郎社長)は2021年4月から、JTB International(カナダ、渡邉展夫社長)とカナダ観光局(マーシャ・ウォルデン社長兼CEO)とのパートナーシップを3カ年計画で締結。このほど、これからの未来につなげる新しいカナダの旅、ルックJTB「こころで旅するCANADA~Tsunagari tabi~」を売り出した。

 同旅行商品は、これからもカナダの旅が持続可能な産業であり続けるため、未来につなげるサステナブル(持続可能)な体験を盛り込んだ。地元の人との交流も旅程に取り入れ、「カナダならでは」の旅を提案する。

 設定期間は22年7~10月で、成田発の13コースを設定する。

H.I.S.ホテルHD、屋形船プラン販売 ロボットが船頭とガイド務める

2022年5月25日(水) 配信

宿泊客で貸し切り、1万円分の会席料理を提供する

 H.I.S.ホテルホールディングス(澤田秀雄社長、東京都港区)はこのほど、「変なホテル東京 浅草橋」の開業4周年を記念して、同ホテルに泊まりコミュニケーションロボット“ロボホン”が船頭と観光ガイドを務める屋形船に乗船するプランを売り出した。

 同ホテルは「変わり続けることを約束するホテル」として、フロントで人型ロボットがチェックインを手伝い、ロビーでロボホン15 体によるダンスや歌のパフォーマンスで利用客を迎えている。また、ゲームやビデオコンテンツを楽しめる VR 機器や、14 個のエアバックを搭載したフットマッサージ機などを設ける。

 同プランは2022 年7月9日(土)のみ設定した。当日は宿泊客で三浦屋の屋形船を貸し切り、約2時間30分乗船。東京スカイツリー®や、お台場などの夜景を見ながら、お刺身の舟盛りや特選江戸前の天ぷらなど 1 万円相当の会席料理と、アルコールとソフトドリンクを飲み放題で楽しめる。さらに、抽選で同ホテルの無料宿泊券のほか、全員にオリジナル巾着と光るうちわをプレゼントする。

野原ホールディングスなど、アートテーマの宿泊プラン企画 「家で取り入れる楽しさ感じて」

2022年5月25日(水) 配信

35点のパネルを飾るコンセプトルーム

 インテリア内装材・壁紙ブランド「WhO(フー)」を展開する野原ホールディングス(野原弘輔社長、東京都新宿区)はこのほど、ライフスタイルホテル「ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8」(東京都)とアートをテーマにした宿泊プランを企画した。5月24日(火)から8⽉24⽇(⽔)、先着30組を1日1組まで受け入れる。

 宿泊者には部屋に飾られたウォールパネルから1点選んでもらい、同期間終了後自宅に届けることで、家にアートを取り入る楽しさを感じてもらう。

 今回は同ブランドの壁紙デザイン2000点以上から、元気がもらえるという色彩豊かな作品や、空間に馴染むシックなウォールパネルなど35点を飾っている。また、⽬の前で燻製し真っ⽩な煙に包まれる燻製カクテルを用意。キャラメルとウィスキーの濃厚な味わいに、エルダーフラワーの華やかな⾹りを楽しめる。

燻製カクテル

 料金は1室2名利用で1万3000円(税・サ込)から。 同ホテルの公式予約サイトで発売する 。

   WhOはより美しく、より愛され、より良い空間を目指し、新しい表現を模索する人のための壁紙ブランドとして展開。2016年にはグッドデザイン賞を受賞した。
 
 同ホテルは19年3月、ミレニアル世代をターゲットに開業。「MAKE IT HAPPEN そこに集う、何かが生まれる。」をキーメッセージに、街に合わせ、街のパートナーとともに、ふとした出会いやホテルならではの体験の提供を目指す。具体的には現代美術品を置くことで、銀座の街のイメージを表現している。

 客室数は全121室。ティーサロンやラウンジ、ジム、レストランなどを備える。銀座駅から徒歩約5分の場所に位置する。

山田館(愛知県蒲郡市)が自己破産申請へ 負債は約1億8000万円(帝国データバンク調べ)

2022年5月25日(水) 配信

 山田館(山田金弥社長、愛知県蒲郡市)は4月30日(土)に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任し、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、「負債は約1億8000万円の見込みだが、今後変動する可能性がある」としている。

 同社は1953(昭和28)年4月に創業、71年4月に法人改組した。蒲郡市の形原温泉で、一般個人向けの温泉旅館を経営していた。日の出を観賞できる立地や、地元三河湾の海鮮食材を使用した会席料理が評価を得て、2016年8月期には年間収入高約1億1000万円を計上していた。

 しかし、東海地区をはじめ、そのほかの温泉地との競争が激化していたこともあって、近時は厳しい業況が続いていた。

 さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けて、21年8月期の年間収入高は約1500万円に落ち込んだ。各種補助金などを活用してしのいでいたものの、長引くコロナ禍の収束も見込めず、今後の見通しが立たないことから事業継続を断念した。

日本バス協会、燃油高に運賃改定 コロナ前に戻らない前提で

2022年5月25日(水)配信

冒頭あいさつを行う清水一郎会長

 日本バス協会(清水一郎会長)は5月18日(水)、東京・丸の内の新国際ビルで通常理事会を開き、その模様をオンラインで出席した会員に配信した。2021年度事業報告・会見報告書案など、6月21日(火)開催の定時総会に提出する議案を審議し、すべて承認した。

 冒頭あいさつをした清水会長は「新型コロナと燃油高で、本当にバス業界は深刻な状況にある」と強調し、コロナ禍による2年間の人流抑制で受けたマイナスに対して、国からの支援を訴えた。

 続けて、運賃改定については「コロナの影響をどうするかが議論になっている。需要は今も戻っていないし、ライフスタイルも変わってきた。コロナ前に戻らない前提で国には考えてほしい」と述べ、早急に運賃改定の認可と実施を求めた。

 清水会長は北海道・知床半島沖の観光船事故にも触れ、「これは運輸事業全体の問題。6年前の軽井沢スキーバス事故を受けて色々な制度改正が行われたが、結局、国が悪質な事業者を退出させることが一番大事である」との考えを示した。貸切バス事業者についても「悪質な事業者を退出させてこそ意味がある。国には踏み込んだ対応を求めていきたい」と力を込めた。

 また、脱炭素に関わるカーボンニュートラル化への対策に関して、貸切バスはエネルギー問題の解決が不可欠。清水会長はエネルギー問題について、「長く続くのではないかと危惧している」見通しを示した。「EVバスは将来見据えて大事なことになる。ただし、EVバスを導入しようも輸入しかない。国産のEVバスを推進するため、支援措置を政府に求めて行きたい」と主張した。

 理事会の最後に、国土交通省自動車局旅客課長の大辻統氏による「バスをとりまく最近の情勢について」の講演を行い、新型コロナの影響を受けたバスへの支援をはじめとした政府の取り組みについて話した。

JR旅連、連盟の解散を承認 2023年3月に、送客数減少受け

2022年5月25日(水) 配信

渡邉宗男会長

 JRグループ協定旅館ホテル連盟(渡邉宗男会長、1834会員)は5月20日(金)、東京都内で2022年度通常総会を開き、クーポンの役割を果たす旅館券の契約満了日となる23年3月31日に解散することを承認した。事務局は同年9月まで、解散に伴う収支決算や備品類の廃棄やなど残務処理を行う。

 解散に至った理由は、東海旅客鉄道の子会社ジェイアール東海ツアーズの営業開始や、西日本旅客鉄道旅行部門の日本旅行への移管、九州旅客鉄道のJTBクーポン利用スタートによる、同連盟を活用した送客数の減少など。さらに、北海道旅客鉄道と東日本旅客鉄道はJR東日本びゅうツーリズム&セールが今年度、新たに立ち上げた旅館連盟に基づいて送客しているため、役割を終えた。

 渡邉会長は「(全国一律ではなく)地域ごとの商売方法が確立されてきた。今後はより地域に根差した契約で送客できる」と強調した。 

 JR側は同連盟の運営終了後も、デスティネーションキャンペーン(DC)や、6社共同宣伝などで、誘客に努めていく。

 今年度のDCは、岡山県(7月1日~9月30日)、佐賀・長崎県(10月1日~12月31日)、京都市(1月1日~3月21日)で実施する。

JRの取組発表 乗り放題切符発売

 総会の冒頭、JR6社が送客増へ具体的な施策を発表した。各社の取り組みは次の通り。

 JR北海道はHOKKAIDO LOVE!6日間周遊パスの販売を強化する。同パスは1万2000円で、JR北海道の路線が乗り放題となる。

 また初めて、花咲線と稚内から函館を横断する観光列車を運行する。

 JR東日本は鉄道の開業から150周年を迎えたことを受け、10月14日(金)から27日(木)までの3日間、同社の全線を自由に乗り降りできるきっぷを売り出す。

 JR東海はのぞみ誕生30周年や、新型ハイブリッド車両HC85系の運行開始を記念した商品を造成していく。

 JR西日本は山陽新幹線の開業50周年を記念して、団体列車やイベント商品を発売する。

 JR四国は昨年度初めて、スマートフォンに表示される乗車券または従来の紙のきっぷから選べるチケット「JR四国全線フリーきっぷ」を発売。Webでの売上が半数以上だったことから、インターネット販売に力を入れる。

 JR九州は9月に、西九州新幹線を開業する。また、インターネットで特急券などを買うことができるEXサービスを同線と九州新幹線に導入する。

豪州線、2年ぶり再開 5月30日(月)までセール実施(ジェットスター航空)

2022年5月24日(火) 配信

ジェットスター航空はこのほど、日本―豪州線の運航を再開する

 ジェットスター航空(ギャレス・エバンスCEO、豪州・メルボルン)は5月24日(火)、新型コロナの影響で2年以上運休となっていた日本―豪州間の運航再開を発表した。東京(成田)から豪州・ケアンズへの直行便を7月21日(木)に再開し、週5往復10便を運航する。

 7月26日(火)は大阪(関西)―ケアンズ線を週4往復8便、8月2日(火)は東京(成田)―ゴールドコースト線を週3往復6便でそれぞれ運航再開する予定。

 同社は、「コロナ前の運航スケジュールが復活し、週12往復24便をビジネスクラスとエコノミークラスで運航できるようになり、年間40万人以上のお客様に利用していただける」とした。

 エコノミーStarter運賃(片道)は、関西―ケアンズが3万7000円から、成田―ケアンズが3万8000円から、成田―ゴールドコーストが4万2000円から。ビジネスクラス運賃(片道)ではそれぞれ関西―ケアンズ7万8000円から、成田―ケアンズ8万7000円から、成田―ゴールドコースト9万5000円から販売している。

 また、豪州路線再開を記念して、日本では「飛べ飛べオーストラリア!」セールを行う。エコノミーStarter運賃が片道1万9990円、ビジネスクラス運賃が片道6万4990円で売り出した。期間は5月24(火)~5月30日(月)午後5時まで。完売次第終了。

 搭乗期間は7月20日(水)~12月15日(木)まで。なお、8月12(金)~8月18日(木)、9月16(金)~26日(月)は対象外。

蒸ノ湯温泉ふけの湯(秋田県) 今シーズンは6月11日(土)から営業開始

2022年5月24日(火) 配信

全国にファンの多いふけの湯

 蒸ノ湯温泉ふけの湯(阿部剛右社長、秋田県鹿角市)は今シーズンの営業を6月11日(土)から開始する。

 本来は4月25日からのオープンを予定していたが、4月21日に八幡平アスピーテラインからふけの湯に通じる鹿角市道上で擁壁が崩壊し、通行止めとなっていた。当面は仮設道路で普通車のみの片側通行となる。

 なお、館付き露天風呂は補修工事のため、6月20日ごろから利用開始となる予定。野天風呂(午前6時~午後6時)や、内風呂は利用可能。

 阿部社長は「数多くのお見舞いや励ましをいただき感謝しています。ご迷惑をお掛けしましたが、皆様の予約を心からお待ちしています」と話している。

今年度初のロケツーリズム協議会 制作者と首長が商談会

2022年5月24日(火) 配信

制作者と意見交換する星野町長

 ロケツーリズム協議会(藤崎慎一会長)は5月19日(木)、リーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区)で今年度初の会合を開いた。自治体関係者、制作者ら207人が参加。地域と制作者をつなぐ商談会には、長崎県島原市や静岡県伊東市など9地域・団体が参加。遠藤譲一久慈市長や都竹淳也飛騨市長ら4人の首長も先頭に立ち、ロケの受け入れ態勢やまちの魅力を発信、制作者が探している画が撮れる候補ロケ地への回答など、新たなロケ受け入れに向けた話し合いが行われた。

約200人が参加

 静岡県・西伊豆町の星野淨晋町長は、「我われも『制作者の一員』という気持ち、『いい作品を一緒に制作したい』という思いで(制作者の皆様に)提案をしている。これからも制作者の皆様にはどういった作品を作りたいのか伺いたい」と商談会の感想を述べた。また飛騨市の都竹市長は、「(制作者への)協力方法を追求していくことが大事」と語り、「(協議会での活動を続けるなかで)一緒に作品を制作するパートナー関係は築けてきているので、今後も協力関係をさらに追求していきたい」と力を込めた。

 このほか協議会では、会員自治体や企業の最新の成果共有も実施。西伊豆町は、昨年11月に開催した商談会で今年5月8日、15日に放送されたドラマ「金田一少年の事件簿」のロケが決定し、約800万円の直接経済効果があったと報告するなど、引き続き各地で大きな成果が生まれている。

 藤崎会長は1回目の会合を終え、「この2年間、コロナ禍においても感染症対策を徹底しながら活動は進めてきた。今はウィズコロナとはいえ、ある程度制作物も増え、地域も動けるようになったので、心機一転、新生ロケツーリズム協議会として、次はシビックプライドの醸成も目指す」と総括した。

「三島の味を楽しんで」飲食店5軒が連携 後日ミールキットも郵送

2022年5月24日(火) 配信

ミールキット一例

 静岡県三島市の飲食店5店がタッグを組み、1店舗での食事と、それぞれの店の逸品を1箱にした「ミールキット」を、後日郵送する食事プラン(各店舗に事前予約)として展開している。

 参画店舗は麒麟(中華)、ディチョット(ピッツア)、パステリア地中海(パスタ)、ルワゾーブル(フレンチ)、割烹登喜和(和食)。

 いずれも三島市の繁華街の広小路に店を構えるが、観光客はあまり足を運ばないエリアだった。しかし三島駅から伊豆箱根鉄道で1駅、徒歩でも十分に訪れられる距離のため、観光客への食の新たな魅力にしようというもの。各店舗では三島馬鈴薯や三島人参、三島大根、レタスなど箱根西麓三島野菜をメインにした特別料理を提供する。

 また、現地の5店の味が詰まったレシピ付きのミールキットを郵送し、自宅で食することで三島を思い出してもらいたい考え。

 料金は特別料理とミールキット込みで6500円(税込)。

 問い合わせ=三島市観光協会 ☎055(971)5000。