2024年9月3日(火)配信
伊予鉄道(清水一郎社長、愛媛県松山市)と伊予鉄バス(同)は、郊外・市内電車、バスの全線でキャッシュレス割引を10月1日(火)から導入する。同日からの旅客運賃改定にあわせて始める。キャッシュレス化を促すことで、乗降時間の縮小や運行時間の定時性アップなど、利便性向上と現金扱いの削減につなげる。
改定後の大人運賃は、郊外電車が230円(3キロまで)など、市内電車が均一230円、一般路線バスが250円など各30円値上げ。キャッシュレス決済により、それぞれの運賃から20円を割り引く。
キャッシュレス割引の対象は、全国交通系ICカード、伊予鉄グループが提供する決済アプリ「みきゃんアプリ」、ICい~カード、モバイルICOCAなどのキャッシュレス決済に適用。なお、郊外電車、バス全線のモバイル含む全国交通系ICカードの利用開始は、2025年3月を予定している。
さらに、市内電車をみきゃんアプリで利用した場合、10月1日(火)~31日(木)までの間、キャッシュレス割引20円に加えて、20円分ポイント還元する。これにより、市内電車が実質190円負担となり、運賃改定前よりもお得に利用できる施策を打つ。
また、運賃改定当日の10月1日(火)には、松山市駅でキャッシュレス割引の周知に向けたチラシ配布を行う。午前8時30分~9時30分までを予定。
キャッシュレス割引に関して、日本バス協会会長でもある伊予鉄グループの清水一郎社長は「キャッシュレス運賃により、公共交通の利用を現金からキャッシュレスにシフトしていきたい。人手不足対応や効率化にもつなげていきたい」とコメントしている。