2022年3月7日(月) 配信
第50回国際ホテル・レストラン・ショー(2月15~18日開催)のHCJセミナーで、構造計画研究所の市場開拓室長・池田修一氏が「ニューノーマル時代のホテル運営改革」をテーマに講演を行った。IoT技術を活用し、宿泊施設の非対面・非接触・省人化をはかる取り組みと自社製品について紹介した。
池田氏は冒頭、「アフターコロナで求められることは、①非対面②非接触③リモート──の3点。物理カギからキーレス化に移行することで事業者と利用者双方にメリットが生まれる」と語った。
また、ゲストとスタッフが直接顔を合わせる機会を減らすことは、ホスピタリティの欠如には直結せず、「スタッフと会わないからこそ、よりリラックスして滞在ができるようになる」と、非対面でもゲストの満足度を高めることができるという考えを示した。
同社が販売する「Remote LOCK」は、複数のドアと入室者をクラウドで一括管理できる入室管理システム。遠隔操作で入室権限を付与できるほか、入室履歴を把握できる。これにより、施設運営の無人・省人化、非対面化を実現した。
利用者は、事前に発行された暗証番号4~10ケタを入力することでカギを開錠できる。
Remote LOCKを導入したホテルの従業員からは、「フロントでの事務的な案内を削減することで、スタッフはお客様へのおもてなしに注力できた」という声が寄せられたと池田氏は語る。
このほかにも、「ルームキーを失くす心配がないため安心」、「複数人で温泉に行く際、カギが1つしかないため待ち合わせをしていたが、キーレス化で問題が解消した」など、利用者から好評だと紹介した。
また、3月1日(火)には新機種となる「RemoteLOCK 8j―F」と「RemoteLOCK 8j―Q」を発表した。
8j―Fは、非接触ICカード技術「FeliCa」と連動しており、入室用のカギとしてFeliCaカードを最大1000枚まで登録・管理できる。
8j―Qは、QRコード読み取り用カメラが搭載。スマホや紙などに表示されたQRコードをかざすと開錠できる。
今春に発売予定。