2025年4月1日(火) 配信

日本旅行(小谷野悦光社長)は4月1日(火)、東京都中央区の本社で2025 年度入社式を実施した。25 年度の新卒者採用人数は80 人。同社入社式に先立ち、今年度から初となるJR 西日本グループの入社式も開催され、約2000 人のJR 西日本グループ新入社員の一員として、同社もオンラインで参加した。
小谷野悦光社長から新入社員へのメッセージは以下の通り。
新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。社長の小谷野です。
当社は1905(明治38 )年に滋賀県草津で創業し、日本で最も歴史のある旅行会社として、今年創業120 周年も迎えます。創業者の南新助氏はお客様のご満足を得ることを第一のモットーとし、この精神を引き継ぎながらこれまで多くのお客様、お取引先にご愛顧いただき、120 周年を迎えることができました。
そのような大きな節目の年に今日この場に総勢80 名の新しい仲間を迎えることができ、大変うれしく思います。
皆さんは今日から社会人としての新たな人生がスタートします。高い志と決意を持って本日を迎えられたことと思います。その思いをしっかりと受け止めるとともに、今後の皆さんの活躍を期待し、全社員・全役員を代表して私からメッセージを送りたいと思います。
ご承知のとおり、新型コロナ感染症の世界的流行は、社会の在り方そのものを大きく変化させました。とくに我われ旅行業界においては、世界中の人々の移動が制限されるという、旅行業の根幹が大きく揺らぐ事態に直面しました。
日本旅行においても、「生き残り」をかけた様々な挑戦が続き大変な苦労もありましたが、その中で今まで気づくことがなかった未来につながる「光」も発見することができました。これまで長きに渡って「旅行業」で培ってきた、ホスピタリティや、ヒト・モノ・コトを一つの価値にまとめ上げるプロジェクトリーダーとしての役割を高く評価いただき、国や自治体によるワクチン接種事業や経済活性化事業など、旅行業の枠を超えた領域での事業を数多く取り扱うことができました。
社会的に非常に大きな貢献を果たすことができたこの経験は、日本旅行にとって未来につながる大きな財産になりました。コロナによるダメージが非常に大きかった反面、コロナ禍だからこそ気づけたことや、新しい領域に取り組めたことは大きな収穫となりました。
25 年は、当社の創業120 周年、大阪・関西万博開催、22 年よりスタートした中期経営計画「覚醒」の最終年度など、当社としては極めて重要な年となります。
22 年より日本旅行は単なる総合旅行代理店業から社会課題解決を目指すソリューション企業としての変革を加速させてきましたが、この行動変革は旅行業を未来に向かって力強く前進させる行動の一つと考えています。
そして、この変革には2 つの軸があります。
1 つ目は、「ソリューション事業」です。社会課題解決に向け、地方自治体などの公務事業だけではなく、教育、コーポレート、ビジネストラベル、インバウンドといった分野のソリューション事業についてJR 西日本をはじめJR 西日本のグループ会社、各地域やテーマごとに企業や組織、教育機関との連携や協業などにより、より良い未来の実現に向け、顧客や地域が求める価値を実現していきます。
2 つ目は、「ツーリズム事業」です。コロナ禍を経て、「WEB ファースト」への転換に取り組むとともに、ツーリズム機能を活用した社会課題解決事業への取組みも進めて参りました。さらにデジタルツーリズムの取り組みにも着手したところです。
挑戦を続ける「ソリューション事業」と「ツーリズム事業」は目指す姿の実現に向けた、まさに当社の両輪であり、これらを連携させていくことで、未来の社会に貢献できる企業へと「覚醒」していきます。
この取り組みを次のステップへ移行させるため、25 年度は、「総合力を活かした社会課題解決」を軸とした事業運営の確立を目指します。そして、26 年度以降のさらなる新たな価値創造に向けた次期中計経営計画へとつなげていきます。
訪日客を含む国内旅行の増加など、旅行需要は徐々に戻ってきていますが、コロナ禍において新しい領域に取り組んできたなかで、コロナ禍の経験をもとに成長を続けていくのかどうか、さらにAI の到来で我われはそれをどう活用していくのかなどは、現在及び今後の我われの取り組みにかかっており、新入社員の皆さんの協力・参加も不可欠となります。
皆さんはまさに次の時代に向け、会社が大きく進化しようとする重要な時期に入社された訳ですが、ぜひこうした時期に入社された事をチャンスと思っていただきたいと思います。新しいことにチャレンジするのは、先輩社員も新入社員も条件は一緒です。既成概念にとらわれない柔軟な発想と行動力、そして若い感性で、将来を切り拓く中心的な存在となっていただきたいと考えています。そのためには一人ひとりが変化を起こしていくことが日本旅行全体の変革につながります。
最後になりますが、皆さんにとって今年は学生から、社会人となる人生の中でも大きな節目の年だと思います。会社にとっても今後の行方を左右する非常に重要な転換期です。柔軟な発想、そして前向きな決意を持って、新たな価値の創造と新生日本旅行の確立に、一緒にチャレンジして行きましょう。改めて、皆さんの入社を心より祝福して私からの歓迎のメッセージと致します。