2024年8月22日(木) 配信
阪急交通社(酒井淳社長)と、静岡県三島市に所在する日本大学国際関係学部(渡邊武一郎学部長)、三島市観光協会(西原宏夫会長)はこのほど、3者共同で企画した東京発1泊2日のバスツアーを売り出した。
ツアー名は「【東京発】大学生と周遊! 箱根西麓で野菜収穫! 富士山・うなぎ 三島の魅力ぎゅぎゅっとツアー2日間」。12月1日(日)のみの設定で、価格は大人1人(2人1室)3万9900円(1人1室利用はプラス1万円)。
日本大学国際関係学部矢嶋ゼミナールの学生が三島市内の街歩きを繰り返し、基本案を作成。その内容をもとに、三島市観光協会と阪急交通社にプレゼンと議論を重ね、商品化が実現した。コンセプトは、「地域を熟知した学生がホームグラウンド・三島で“もてなすツアー”」。
旅行会社出身の矢嶋敏朗准教授の元で三島市についてしっかりと学んだ学生が添乗し、定番スポット(三嶋大社、三島スカイウォーク)や、富士山絶景ポイント(「三島富岳三十六景」から選定)、地元名物グルメ(うなぎ)、中心市街地の散策など、三島市の魅力を存分に体感できる内容となっている。
登録有形文化財「隆泉苑」では三島の人気和菓子兎月園の上生菓子作り体験や、箱根西麓野菜農家でのニンジン収獲体験など、さまざまなプログラムを盛り込んでいる。
観光地や食事施設などでの案内や、ホテルラウンジでの地酒や静岡茶の振る舞いなども学生が担当する。
三島市は伊豆や箱根、富士山など人気観光地に1時間程度でアクセスできることもあり、全国から年間677万人の観光客が訪問する。一方、宿泊客数は33万人と宿泊率は4・8%と、通過観光地(乗換地)となっているのが課題だ。
矢嶋准教授は、「近いのに知らない三島の魅力を伝えることで繰り返し三島を訪れていただく契機を創出し、交流人口の増加を目指していきたい」と意気込む。