2024年11月6日(水) 配信
日本トランスオーシャン航空(JTA、野口望社長、沖縄県那覇市)がこのほど発表した2025年3月期中間期(24年4月1日~9月30日)業績によると、売上収益が前年同期比11・9%増の253億円、純利益は12億円で増収増益となった。繁忙期の増便や各種キャンペーンなどの需要喚起策が功を奏し、台風の影響も昨年に比べ少なかったことから好調に推移した。
費用面は円安の影響を大きく受ける燃油費や整備費などの増加や、ベースアップの実施などで前年を上回り、営業費用は同10・1%増の236億円となった。営業利益は同46・1%増の16億円、経常利益は同65・1%増の17億円。
売上のうち、旅客収入は同11・8%増の213億円。提供座席数は同4・7%増の240万5000席に対し、旅客数は同12・2%増の167万人となった。旅客数は6月を除くすべての月で前年実績を上回った。このほか、貨物・郵便収入は同3・4%減の9億円、付帯事業収入は同11・5%増の7億円、その他は同21・3%増の22億円。
同社は24年度の見通しについて、「期首で想定していた見通しを下回る結果となったが、旅客数は当初の想定を超えて推移しており、その傾向は今後も継続するだろう」とし、「下期もさまざまな需要喚起策を実施し、期首に掲げた年度営業利益目標の達成を目指していく」としている。