奈良公園で12月1~14日まで「鹿寄せ」実施 奈良旅ホ組合加盟の旅館・ホテル宿泊者限定

2024年11月5日(火) 配信

ナチュラルホルンの音色に誘われて鹿が集まるという

 奈良県旅館・ホテル生活衛生同業組合奈良支部は、奈良の鹿愛護会の協力で12月1日(日)から、奈良公園飛火野で「鹿寄せ」を実施する。組合加盟の旅館・ホテル宿泊者限定の無料企画で、終了後は春日大社まで参道を観光ガイドが案内する。12月14日(土)まで。

 鹿寄せは、ナチュラルホルンの音色に誘われてたくさんの鹿が集まって来るもので、奈良でしか見ることができない光景が広がる。期間中、午前10時から約15分間行う。

 春日大社参道の朝のお散歩は、鹿寄せ終了後の午前10:15から30分程度。案内後は春日大社御本殿を自由に参拝する。拝観料700円は別途必要。

 なお、期間中の8日(日)は奈良マラソン開催のため、鹿寄せは中止する。

【岐阜県高山市】 世界の持続可能な観光地の取り組み表彰で「シルバーアワード」受賞 中部地区で初

2024年11月5日(火) 配信 

記者会見での田中市長(左)と堀会長

 岐阜県高山市はこのほど、観光の国際認証団体グリーン・デスティネーションズ(本部:オランダ)が実施する2024年「グリーン・デスティネーションズ ・アワード」(GDアワード)で、中部地区で初となる「シルバーアワード」を受賞した。

 「GDアワード」は、持続可能な観光の国際表彰制度で、国際基準「グリーン・デスティネーションズ基準」に基づく評価のもと、スコアに応じてブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの各賞を選出する。これまでに国内でアワードを受賞した地域は、岩手県釜石市(ゴールド)と北海道ニセコ町(シルバー)で、今年度、新たに高山市、愛媛県大洲市、香川県・小豆島の3地域がシルバーを受賞した。

 毎年開催されるストーリーコンペティション「ストーリーTop 100」に、 2020年に岐阜県白川村が、また2022年には岐阜県下呂市が選定されるなど、周辺観光地が世界水準の持続可能な観光地として選ばれるなか、高山市は、飛騨・高山観光コンベンション協会と協力し、事前の書類審査や現地審査などのアワード受賞に向けた取り組みを進めてきた。

 「観光地マネジメント」や「環境と気候」など6分野、84項目で書面審査と現地審査(2024年9月9~10日)が行われた結果、高山市は「環境と気候」「文化と伝統」「社会福祉」「ビジネスとコミュニケーション」分野における取り組みが高く評価され、シルバーアワードの受賞となった。

 2024年10月17日(木)に行われた記者会見で、飛騨・高山観光コンベンション協会の堀泰則会長は、「サステナブルとは観光客が訪れるだけでなく市民が住みやすい町であることの証明であり、今回の受賞はこれまでの民間事業者や市民、官民一体となった取組みが評価された。持続可能なまちづくりに向けた指針として2年後の認証に向けて改善したい」と受賞を報告。田中明高山市長は、「これまでの長年にわたる先人の努力や民間事業者、市民の皆さまの取り組みが受賞という形となり喜ばしい。今後も持続可能な観光地づくりへの取組みを進めていきたい」と述べた。

こども絵画コンクールを実施 みやぎおかみ会

2024年11月5日(火) 配信

「お宿の思い出」の絵画を旅館の女将が審査

 宮城県・みやぎおかみ会(会長=阿部憲子南三陸ホテル観洋女将)はこのほど、「お宿の思い出」こども絵画コンクールの審査会を行った。

 コンクールは宮城県内の旅館・ホテルに泊まった思い出を絵にして送ってもらうもので、今回で3回目。幼児・小学生・中学生の各部門合計で32点の応募があり、審査会では最優秀賞2点、優秀賞3点、特別賞3点が決まった。最優秀賞受賞者には親子で泊まれるペア宿泊券が贈られる。

 なお、受賞作品8点は南三陸ホテル観洋(11月17日まで)を皮切りに、みやぎおかみ会加盟施設で巡回展を開催する。

〈続〉下呂温泉・水明館の「カイゼン」 生まれた時間もてなしに 得意分野で生かす工夫も

2024年11月5日(火) 配信

瀧康洋社長

 本紙第1926号(2024年1月1日付)で、水明館(瀧康洋社長、岐阜県・下呂温泉)が推進する「カイゼン」をとり上げた。業務やプロセスの見直しによる経費削減効果に加え、「カイゼンにより生まれた時間を、もてなしに生かすことが重要」という瀧社長の言葉が印象深かった。同館が考える「カイゼン」と「もてなし」、さらには人手不足にどう向き合うか、改めて瀧社長に聞いた。

【鈴木 克範】

接客時間より多く

フロント裏の事務作業スペースをハイカウンターに

 「生まれた時間をもてなしに」――この言葉を象徴する空間の1つが、フロント裏のハイカウンターだ。フロントスタッフが事務作業をする場所で、以前は一般的な事務机を置いていた。ただ、イスに座ることで、フロントに戻るタイミングがひと呼吸遅れるだけでなく、「どうしても座る時間が長くなる」。そこで、ハイカウンターとハイチェアの組み合わせに変更した=写真

 この「カイゼン」で、必要なとき、必要な時間だけバックヤードに出向くとともに、立ち上がりもスムーズに。スタッフのホームポジションはフロントという体制を整えた。併せて、裏側に置いていた昼食チケットや館内貸し出し品も、フロント内へ移動。宿泊客からの要望に、迅速に応えられるようにした。

 「1歩1秒1円」でコスト換算する「カイゼン」視点では、……

〈観光最前線〉福井県とモンハンがコラボ

2024年11月4日(月) 配信

福井へ一狩り,いこうぜ!

 福井県では12月31日まで、「恐竜王国・福井県」と大人気ゲーム「モンスターハンター」とのコラボ企画として、ゲームで登場する「クエスト」に見立てた2種類のフォトラリーを実施している。

 通常クエストは、県内17カ所にあるモンスターのパネルを撮影し、「#福井へ一狩りいこうぜ」を付けてXに投稿すると、抽選で100人にオリジナルクリアファイルが当たる。緊急クエストは、キャンペーンサイトなどにあるヒントを手掛かりに、県内観光スポットに潜むモンスターを見つけだすクエスト。モンスターを撮影して入手できるスタンプの数に応じて、豪華景品がもらえる。

 このほか、県内6カ所の協力飲食店で特定メニューを注文すると、ステッカー(全8種)がランダムでもらえる企画も実施中。

【塩野 俊誉】

日本各地の逸品をセレクト 帝国ホテルがオンラインモール開設

2024年11月3日(日) 配信

ボトリングティー「UTSUROI」

 帝国ホテル(定保英弥社長、東京都千代田区)は11月3日(日)の正午に、日本各地の逸品をセレクトしたオンラインモール「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」を開設する。コンセプトは「もっとあなたを、驚かせたくて。」。ここでしか出逢えない「良いもの、良いこと」を厳選し、各地の生産者やストーリーと共に紹介する。

 扱う商品の1つ、ボトリングティー「UTSUROI」はカネス製茶(小松幸哉社長、静岡県島田市)と同モールが共同開発した、特別な製法で茶葉のポテンシャルを最大限に引き出してボトルに詰めたリキッドタイプの高級茶。今までに味わったことがないお茶を目指し、帝国ホテルのバーテンダーと企画段階から意見を重ね、静岡の茶畑や製造工場と実際の現場にも触れながら、納得のいくまで最終調合を決定して誕生したという。内容量730ミリで価格は1万2960円(税込)。

 また、レンチナス奥羽伊勢(伊勢隼人社長、秋田県・八峰町)のブランド椎茸「黑椎茸」から厳選した「黑煌」(こっこう)は、同社が毎日生産する約3万個の椎茸のなかから、0・3%しか存在しない黑椎茸のうちのさらに100個に1つしか成長しない“3万分の1奇跡の椎茸”。同社では若手農家が中心となって椎茸栽培の革新をはかっており、「黑煌」の販売が地域活性化に貢献すると考えている。「黑煌」は1玉入り5940円(税込)。

 開業時の「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」は食品や飲料、物品、体験商品など約40ブランド、100アイテムをラインナップ。開業後も順次アイテム数を増やし、全国各地とのつながりを広げていくという。

「温泉×サウナ」ハイブリッドサウナ誕生 北海道・知内温泉

2024年11月3日(日) 配信

知内温泉サウナ「呼吸の間」外観

 開湯800年、北海道最古の知内温泉にこのほど、全国でも珍しい「温泉×サウナ」のハイブリッドサウナが完成した。

 1247年に開湯した知内温泉は、北海道・知内町で脈々と続く温泉と歴史を長年守り続ける旅館。

 ある日、湯守の佐藤昌人さんはサウナの魅力に惹かれ、テントサウナの試験的導入を実施。テントサウナを繰り返すなか、より素晴らしいサウナ体験ができる施設の可能性を模索していたとき、2022年に1人のサウナ研究家と出会った。フィンランド政府観光局公認アンバサダーで、国内サウナブームを牽引する草彅洋平氏との出会いをきっかけに「知内温泉サウナプロジェクト」が動き出した。

 知内温泉に訪れた多くのサウナーとの交流を通じて、ある1つの想いが生まれた。それは「温泉とサウナを融合させた知内温泉だからこそできる唯一無二のサウナを作りたい」という想い。草彅氏と出会い、サウナの真髄を教わり、多くのアイデアをもらった。知内温泉の豊富な湯量と源泉成分、広大な自然を生かしたサウナを作ることを目標にした。

 23年12月に知内温泉サウナプロジェクトがスタートし、数多くの困難を乗り越えて、24年6月22日に無事完成した。できる限り最高の【温泉×サウナ=ハイブリッドサウナ】が実現したという。

 サウナ名は「呼吸の間」。水風呂は囲まれる山々の伏流水をふんだんに使用。常にオーバーフローし、新鮮な天然水風呂が愉しめる。サウナ室内は空気が常に循環し、芯まで温まるほどの温度ながら息苦しくない、呼吸の間の由来でもある。使用するサウナストーブはサウナム社の最新ストーブ。日本では知内温泉が初めて導入した。

 800年の歴史をつなぐ温泉旅館が手掛けるサウナなので、水風呂に入る前に温泉でかけ湯をすると信じられないぐらいに整うという。

サウナ中央には1.3メートルの立ち湯を設置

 呼吸の間1部は貸切制、2部は混浴のパブリックサウナ。深さ1・3㍍の立ち湯は全身で水圧を感じ入り応えがある。

 同プロジェクト仕掛人の佐藤昌人さんは、「今後も温泉文化の普及に力を入れ、このハイブリッドサウナの魅力を広めていきたい。サウナを通じて、より多くの方に温泉の良さを知っていただけたら嬉しいです」と話す。

 問い合わせ=知内温泉旅館 ☎01392(6)2341。

「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(10月号)」

2024年11月2日(土) 配信

https://zoomjapon.info

特集&主な内容

 先月号では、「日本から見た台湾」を取り上げましたが、今号では逆に、台湾が日本をどう見ているかという視点で特集を組みました。国立台北教育大学の何義麟教授には、子供時代には反日教育の影響を受けながらも、日本への留学を経て、現在は研究者として日本の衰退を客観的に見ているという、日本に対する眼差しの変遷を語っていただきました。台湾映画が専門の三澤真美恵日本大学教授には、日台関係における映画の役割について寄稿していただきました。東京や真鍋島のイラスト本で知られる仏人イラストレーターのフロラン・シャヴェさんには、オリジナルイラスト付き台湾紀行を書いていただきました。国立台湾歴史搏物館の学芸員や、「台湾の少年」の著者の游珮芸さん、台北の漫画書店Mangasickの代表からもお話を伺いました。

〈フランスの様子〉パリの環状線の最高速度が50キロに

「パリのペリフェリックで時速50㌔:フランスの他の都市のバイパスはどうなる?」公共メディアFrance Infoのウェブサイトより

 パリ市のペリフェリック(環状自動車専用道)の最高速度が、10月10日から時速50㌔になった。◆これまでも段階的に時速90㌔から70㌔に制限されてきたが、さらに厳しくなった。◆パリ市が進める環境・交通対策の一環で、パリ市によると、この措置で期待されるのは、55万人の沿線住民の騒音被害の軽減、大気汚染の軽減、そして重大事故の軽減だという。◆もちろん、自動車を使う人たちからは渋滞緩和にはつながらないとか、パリ市長とは反対勢力の政治家などからは間違った環境対策だ、などの反発の声が上がっている。◆喫煙者の肩身が狭くなったように、自動車も肩身が狭くなる流れは変えられないようで、フランスの他の都市部でも、環状線やバイパスの速度制限を強化する動きが進む。◆パリ五輪で登場した専用レーンの今後の使い方についても、8割近くの自家用車の乗車人数が1人であることを踏まえ、緊急車両や公共交通、タクシーに加えて、2人以上が乗っている車を優遇する案も検討中という。

ズーム・ジャポン日本窓口 
樫尾 岳-氏

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旅行新聞 編集部〉

 

吉野ヶ里歴史公園 光と炎で園内彩る 「光の響」開催

2024年11月2日(土) 配信

11月30日―12月15日までの土日に開催

 吉野ヶ里歴史公園(佐賀県・吉野ヶ里町)では11月30日―12月15日までの土日6日間限定で、ライトアップイベント「吉野ヶ里 光の響」を実施する。弥生時代の大規模環壕集落が復元された園内を、さまざまな光と炎で照らし出す毎年恒例の人気企画。

 期間中は、公園東口の入園口付近から、無数のイルミネーションやオブジェ、かがり火を灯し、幻想的な空間を演出。メイン会場の「南内郭」には、数千個のキャンドルを使った紙灯籠を配して光の地上絵を描写。見物客は、物見やぐらに登楼して地上絵を見渡すことができる。このほか、バーナーの炎が一帯を明るく照らし出す熱気球の夜間係留やグルメコーナー、各種体験プログラムなども実施を予定する。

 開催時間は午後5時―9時まで。5時以降の入園料は大人(15歳以上)280円、シルバー(65歳以上)200円、中学生以下無料。5時以前に入園の場合は、通常(午前9時―午後5時)の入園料のみで、引き続きイベント参加可能。アクセスは車の場合、長崎自動車・東脊振ICから約5分。電車利用の場合は、JR吉野ヶ里公園駅から徒歩約15分。

 問い合わせ=吉野ヶ里公園管理センター ☎0952(55)9333。

吉野ヶ里歴史公園公式サイト

全日空商事がANAレトロモチーフグッズを販売 ANAの旧ロゴマークを使用 

2024年11月2日(土) 配信

ステッカーとトートバッグ、マグカップをそろえた

 全日空商事(宮川純一郎社長、東京都港区)は10月31日(木)から、ANA公式ECサイトなどで、ANAの旧ロゴマークをあしらった「ANAオリジナル レトロモチーフグッズ」を売り出した。

 近年、ノスタルジックなモノやコトが注目を集め、Z世代を含め幅広い世代でレトロブームが続いている。同社によるとANAのロゴマーク商品自体の人気も高まっており、「長年に渡りANAのファンでいてくださっている皆様の声にお応えすべく、旧ロゴマーク入りオリジナル商品を開発した」という。

 ANAグループは1952年、国内初の民間航空会社「日本ヘリコプター輸送(日ペリ)」として2機のヘリコプターから始まった。旧ロゴマーク「ダヴィンチマーク」は1952~1982年に使用されていたもので、レオナルド・ダ・ヴィンチが残したヘリコプターの原型といわれるスケッチを図案化し、社章に掲げた。極東航空との合併に先立ち、1957年に社名を「全日本空輸」変更後も社章は引き継いだ。

 この旧ロゴマークをモチーフにしたグッズとして、ステッカーとマグカップ、トートバッグをそろえた。全日本空輸発足時の主力機や、モヒカンルックの飛行機をイメージしたデザインで、航空ファンやコレクター、土産品にもおすすめ。

 販売は「ANAショッピングA-style」、「ANAショッピングA-style ANA Mall店」、「ANA STORE@SKY」で行っている。値段はマグカップ2000円(税込)など。