2027年末に「プルマン東京銀座」をオープン アコーが日本での戦略強化

2024年11月28日(木) 配信

「プルマン東京銀座」イメージ

 フランス・パリが拠点のアコー(ディーン・ダニエルズ日本代表)は2027年末、東京・銀座に「プルマン東京銀座」をオープンする。同ブランドは日本で2軒目となり、ビジネスとレジャー双方の旅行客に対応する。

 同ホテルは観光や買物に便利な銀座に位置し、145室の客室を設ける。オールデイダイニングレストランやバー、ジム、クラブラウンジなどのほか、イベントやビジネススペースも完備する。

 同社は、「アコーのプレミアムセグメントは、プルマンやスイスホテル、グランドメルキュールなどのブランドによって、日本市場で急速な成長を遂げている」とし、「『プルマン東京銀座』の開業は、日本およびアジア全域のアコーグループ拡大における戦略的なマイルストーンで、アコーのプレミアムブランドが多くの注目を集めていることを示している」と自負した。

 現在、アコーは日本で9つのブランド・45軒のホテルを運営し、1万1635室を提供している。今後、2029年までに新たに3軒のホテルの開業を予定する。

北海道千歳市が「業務型」ワーケーション推進 地の利や自然などの優位性生かす

2024年11月28日(木) 配信

あいさつする林部長(前方右)

 北海道千歳市と千歳観光連盟は2024年11月21日(木)東京都内で、市が取り組む「『業務型』ワーケーション」説明会を開いた。

 普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごす「ワーケーション」は、個人のプライベートに合わせて行う「休暇型」と企業が主体になって業務を主導する「業務型」に区分できる。千歳市は、国内航空路線の基幹空港・新千歳空港を擁する地の利に加え、国立公園支笏湖エリアの豊かなアウトドアフィールドや、日本を代表する食・飲料メーカーなどの立地をセールスポイントに、「業務型」ワーケーションの受け入れに力を入れている。

 「業務型」ワーケーションで重要なのは「何を目的に実施したいか」という点。昨年10月、NTT東日本が行った1泊2日のワーケーション(15人参加)では、「新たな着想・発想の創出につなげるほか、地域貢献につながる取り組みも」という企業側の要望を踏まえ、支笏湖でのクリアカヤック体験や湖岸清掃を提案したほか、千歳ワーケーションPR動画の素材撮影も盛り込んだ。参加者はこれらのプログラムを体験しつつ、2日目の午前中に各自がリモートワークなども行った。

 市内は、小麦やてん菜、大豆などの農業、養豚や養鶏などの畜産業も盛んで、「ファーマー体験」などもプログラムに組み込める。千歳市観光スポーツ部の林伸一部長は「市の特性と優位性を生かしながら、取り組みを進めたい」と話す。

瀬戸内海の離島「きのえ温泉 ホテル清風館」 温泉総選挙2024「絶景部門で全国1位」に

2024年11月28日(木) 配信

瀬戸内海を一望できる絶景露天風呂

 瀬戸内海の離島・大崎上島にある「きのえ温泉 ホテル清風館」(村上和夫社長、広島県・大崎上島町)はこのほど、ジャパンデザインが企画運営する温泉総選挙2024「絶景部門」で全国1位を受賞した。

 大崎上島は、瀬戸内海のほぼ真ん中にある離島で、人口は約7000人。造船や柑橘栽培が盛んなほか、教育にも力を入れている。広島商船高等専門学校をはじめ、国際バカロレア認定校の広島叡智学園は開校6年目を迎えている。

「和洋室」定員8人

 ホテル清風館の露天風呂は、瀬戸内海の大パノラマを一望。各客室からも穏やかで美しい海を眺めることができる。

 料理は、旅行新聞新社主催「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の料理部門に5年連続で入選するなど、同館自慢の新鮮な海の幸を味わえる。

自慢の海の幸を味わえる

 館内のBARには、東京の有名ホテルに40年勤めた伝説のバーテンダーが「瀬戸内ブルー」など創作カクテルを提供してくれる。

JAL JTAセールスが売店の制服を一新 Jクラスシートのカバーをアップサイクル

2024年11月28日(木) 配信

 

 JAL JTAセールス(中根雅典社長、沖縄県那覇市)はこのほど、同社が運営する空港売店「Coralway」で着用する制服をリニューアルした。日本トランスオーシャン航空(JTA)機内のクラスJシートで使用していた、紅型模様のヘッドレストカバーを制服の一部にアップサイクルした。「沖縄らしさ」を取り入れながら、環境や人に優しいものに生まれ変わった。

 ヘッドレストカバー以外の部分は、ペットボトルや繊維くずを一部に使用したポリエステル100%の素材を使い、動きやすくしわになりにくい作りにした。

 同社は「今後もSDGsが目指す社会に向けた取り組みを継続し、沖縄の環境・人・伝統が持続可能なものとなるよう貢献していく」とコメントしている。

KKDAY JAPANと韓国観光公社、美容旅特集ページ開設 2人分の予約で1人無料

2024年11月27日(水) 配信

キャンペーンのイメージ

 アジアでオプショナルツアー予約サイトを運営しているKKDAY JAPANはこのほど、韓国観光公社と共同で、冬の韓国での美容旅を促進するため、特設ページ「K-Beauty旅特集」を開設した。同ページでは、美容体験商品を2人分購入したグループに、実質1人分を無料にするキャンペーンを行っている。

 韓国の東大門や明洞には、多くのコスメショップが展開され、最新のスキンケア製品やコスメが並ぶ。さらに、汗蒸幕(ハンジュンマク)やチムジルバンなどのサウナもあり、多様な美容体験が用意されている。

 具体的に、河南市や高陽市、安城市にある高級チムチルバン「アクアフィールド(AQUAFIELD)」における2人分のチケットは、半額の2514円で提供されている。また、新世界スパランド(釜山)の2人分の入場券は、通常価格から50%割り引きした2230円となっている。

離島からこれからの生き方を学ぶ ジャルパック、与論島などと旅アカデミー実施

2024年11月27日(水) 配信

与論島

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)と鹿児島県・与論町(田畑克夫町長)、ヨロン島観光協会(川畑充男代表理事)、東シナ海の小さな島ブランド(山下賢太社長、鹿児島県薩摩川内市)はこのほど、旅と学びの地域体験プログラム「旅アカデミー 『日本離島クラス~これからの生き方を島から学ぶ~』」の受付を開始した。鹿児島県下の離島と先進的な取り組みを行う与論島に焦点を当て、島特有の課題解決に向き合い、未来への挑戦を行っている講師から新たな価値を学ぶ。

 JALグループは移動を通じた関係・つながりを創造する未来を描いた「JAL FUTURE MAP」を策定し、さまざまな取り組みを行っているところ。地域体験プログラムの「旅アカデミー」もその一環で、観光ではなく学びを目的にしている。より豊かな人生を送るためのヒントを見出し、その後も何度も訪れたくなる地域とのつながり、居場所づくりを目指す。

 今回の舞台となる与論島は環境先進地として世界から注目を集めており、持続可能な観光地トップ100に選ばれている。さらなる島の発展に向けて、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)が制定した国際的な基準に基づく持続可能な観光地づくりに町全体で取り組んでおり、日本初の観光地としてのGSTC認証取得と観光DX推進を目指している。

 日本離島クラスは座学プログラムが全3回の設定でそれぞれ2025年1月18日(土)、22日(水)、27日(月)に開く。初回は対面(オンライン可)で、2~3回はオンライン開催。受講費は3回分で9000円。

 座学プログラムを受講した人のみが申し込める現地プログラムは、2月20日(木)から2泊3日の「星空と共に生きる島から海の集落文化を学ぶ3日間」。航空券付きプランで1人12万9800円から。詳細は公式サイトへ。

NAA、楽曲「空と緑が結ばれる場所」制作 仕事のイメージアップで新たな雇用へ

2024年11月27日(水) 配信 

楽曲のイメージ

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)はこのほど、シンガーソングライターのゆうなみさんとコラボレーションした楽曲「空と緑が結ばれる場所」を制作した。空港スタッフは成田空港で利用者の大切な出会いや別れなど支えていることから、同社は仕事に対するイメージアップをはかる。これにより多くの人に働き続けてもらい、新たな雇用にもつなげる。

 同社は、成田空港のロゴに込められた想い「つなぐ」を楽曲のテーマとし、歌詞の作成過程で、空港スタッフに想いをヒアリングした。ミュージックビデオにはスタッフや利用客が出演している。

 楽曲はユーチューブで配信されている。今後は、NAAの各種SNSや、空港内のデジタルサイネージで放映される。

【三陸鉄道】人気の「こたつ列車」 今冬は12月14日~25年3月23日まで運行

2024年11月27日(水) 配信

(左から)三陸鉄道の伊藤史章主任、「なもみ」に扮する小島優作さん、岩手県東京事務所の佐藤舞主事

 三陸鉄道(岩手県宮古市)は今年で19回目となる「こたつ列車」を、12月14日(土)~2025年3月23日(日)までの土・日・祝日に運行する。

 往路は久慈駅を12時7分発~宮古駅13時50分着。復路は宮古駅14時42分発~久慈駅16時40分着。乗車区間の運賃に座席指定料金500円をプラスするだけで乗車できるため、昨年は往復での利用者が大幅に増えたという。

 久慈駅から乗車する場合、人気のお弁当も予約(2日前の13時まで)できる。

 海の幸満載の「大漁舟唄御膳」(3500円)をはじめ、「うに丼」(2600円)、「あわび弁当」(1950円)、「ほたて弁当」(1450円)など豪華な品揃え。宮古駅から乗車の場合、宮古新名物のスイーツ「イボンヌのシュークリーム」(コーヒー付き、600円)も予約できる。

 さらに、今年から宮古駅からの乗客を対象に、ViTO×IWAIZUMIの「ジェラート引換券」を抽選で1日1人にプレゼントする特典もスタートする。

人気の「こたつ列車」

 大好評の鬼の格好をした「なもみ」が車内に突然現れるイベントや、アテンダントによる車内ガイドもこたつ列車ならではの楽しみの一つ。

 合わせて、今年で7回目を迎える「洋風こたつ列車」も12月7日(土)から25年2月24日(月)までの土・日・祝日に運行する。

 11月27日には、三陸鉄道旅客営業部の伊藤史章主任と小島優作さん、岩手県東京事務所企業立地観光部の佐藤舞主事が本紙を訪れ、「暖かいこたつ列車の中で、冬の三陸の美しい風景と美味しい海の幸を堪能してほしい」とPRした。

JTBなど、小豆島で実証運航 自動運転の実現を目指す

2024年11月27日(水) 配信

AIが自動で航路設定(小型船舶向け自律航行プラットフォーム画面)

 JTBなどが11月22日(金)、香川県・小豆島町で船の制御や障害物の検知を自動で行って船員を支援する人工知能(AI)を搭載した自動運転ボートの実証運航を始めた。既存の路線バスやシェアサイクルなどと組み合わせることで島内周遊の課題を解決し、島民や観光客の新たな交通手段として実現を目指す。

 小豆島では、繁忙期やイベント時に観光客の増加による公共交通機関の混雑や、島唯一の国道も島外からの車の流入によって交通渋滞が発生するなど、オーバーツーリズムが課題。少子高齢化による年齢構成の偏りや人口減少により、運転手などの働き手不足も深刻な問題となっている。

 これら課題に対応するため、JTBが発足した「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」の一環として、AIを搭載した自動運転ボートを活用した航行実証を行い、将来的な実装を目指す。

 同実証はJTBのほか、小豆島町や小豆島・瀬戸内エリアマネジメント協会(小豆島町)、自律航行技術を開発するエイトノット(大阪府堺市)、シェアサイクル事業者のシナネンモビリティPLUS(東京都品川区)が共同で参画する。

 ルートは、島内の①エンジェルロードから三都半島・神浦②三都半島・神浦から道の駅小豆島ふるさと村③道の駅小豆島ふるさと村からエンジェルロード――の3本。

 実証運航は11月30日(土)まで各ルート1日1便(旅客定員は12人)で運航し、島内の観光事業者や学生などが乗船する。

「幸せになろう。」を掲げる松山市が説明会開く 「紅まどんな」など特産品を紹介

2024年11月27日(水) 配信

プレゼンテーションする篠﨑亮副主幹。「蛇口からみかんジュース」も持ち込んでPRした

 愛媛県松山市(野志克仁市長)は11月26日(火)、東京都内で首都圏の報道関係者を集めて「松山市ミニレクチャー会2024」を開いた。同市は10月28日に新しいブランドスローガン「幸せになろう。」を発表。「幸せといえば松山」といわれるようなまちを目指していく。説明会で発表を行った総合政策部シティプロモーション推進課の篠﨑亮副主幹は、「食も幸せになれる一つ」とし、今回はみかん「紅まどんな」など、松山の特産品を中心にアピールした。

カットフルーツにするのがおすすめという紅マドンナ

 愛媛県で誕生し、松山市が生産量1位の「紅まどんな」は皮が薄く、ゼリーのような食感と甘さが特徴のブランドみかん。旬は11月下旬から12月下旬で東京などでは高価な値段で販売されている。また、次の1月下旬ごろから旬を迎える「せとか」は愛媛が全国生産量の70%ほどを誇り、そのうちの5~6割が松山で栽培される。酸味と甘みのバランスがよく、手で簡単に剥けるという。

 さらに、昨年試験販売し、来年の3月中旬ごろに本格出荷される予定の新ブランドとして「紅プリンセス」を紹介した。紅まどんなと、主に2月が旬で濃い甘みが特徴の「甘平」を掛け合わせた注目の品種だ。篠﨑副主幹は「松山は柑橘の種類がとても豊富。ただそれぞれ旬があるので、来ていただいた際にいつでも楽しめるように、1年中何かしらの柑橘が食べられるようにしたい」と意気込んだ。

 また、あまり知られていない特産物として「アボカド」を売り込んだ。国産のアボカドはとても生産量が少なく希少価値が高いが、松山では「ベーコン」「フェルテ」「ピンカートン」「ハス」の4品種が生産されており、それぞれ旬が異なる。篠﨑副主幹によると、「松山にはアボカドを使った料理が楽しめる飲食店もある」という。

 このほか、松山の食文化として鯛を丸ごとのせて炊き込む「北条鯛めし」や、パンの消費量やパン屋の数が全国でもトップレベルなことを紹介し、多様な食が楽しめるとPRした。

 観光面では、「道後温泉本館」が今年の7月に約5年半ぶりに全館営業再開したこを報告。約3000年の歴史を誇る日本最古の湯といわれる道後温泉のシンボル「道後温泉本館」は、日本で初めて公衆浴場として国の重要文化財に指定された。会では、保存修理にあたった市の関係者がオンラインで苦労した点などを語った。

 現在、同市の観光客数は年間約555万人。篠﨑副主幹は「600万人を目指したい」とした。訪日外国人観光客数は約21万人で目標は30万人という。