スリッパラケットで「温泉卓球選手権」、宿泊客VS旅館代表(嬉野温泉)

 佐賀県嬉野温泉で5月30日、スリッパをラケット替わりに、浴衣姿で卓球を楽しむ“温泉卓球選手権”が開かれる。観光客と地元が交流できる楽しいイベントをと、旅館の若手らが企画した。毎月最終日曜日に実施しており、今回が3回目。

 同企画は、各旅館が提供する景品を賭け、宿泊客と旅館代表者が卓球対決を繰り広げるもの。同温泉の宿泊客であれば誰でも参加可能。申し込みは不要で、当日午後8時までに、それぞれ宿泊施設のスリッパを持参して、会場となる「シーボルトの湯」前のガレージに集合。参加は無料。

 現在、11旅館が参画しており、それぞれ入浴券やランチ券、湯どうふセット、有田焼など、さまざまな景品を提供する。参加者は自分のほしい景品を提供する宿の代表者と対決。勝てば、その景品が手に入る。負けても参加賞として「お茶石けん」がもらえる。

 仕掛人の1人、大村屋の北川健太社長は「イベントにより、お客様との交流が深まるだけでなく、旅館同士の横のつながりも強くなってきている。今後も温泉街がにぎわう企画を、皆で仕掛けていきたい」と語る。

東北新幹線八戸―新青森間、開業は12月4日に(JR東日本)

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は5月11日、今冬の東北新幹線の八戸―新青森間(線路延長81・8キロ)の開業日を12月4日に、また来年3月から同新幹線に登場する新型高速新幹線車両(E5系)の愛称を「はやぶさ」にすることを発表した。

 開業後の運転本数は東京―新青森間が1日15往復、仙台―新青森間が1往復、盛岡―新青森間が1往復の合計17往復になる。最高速度は現在と同じ大宮―宇都宮間が時速240キロ、宇都宮―盛岡間は同275キロ、盛岡―新青森間は同260キロで運転する。東京―新青森間は、現在の八戸乗換えより約40分短縮されて最短で3時間20分程度で結ばれる予定という。

 また、「はやぶさ」は東京―新青森間を1日2往復、東京―仙台間を1往復運行する。最高速度は時速300キロで、東京―新青森間を最短で3時間10分程度で結ぶ。

 さらに2013年春には最高速度を引き上げ、東京―新青森間は3時間5分程度になる。

カジノ 当面は2カ所、東京・沖縄・北海道など候補 今秋にも法案成立目指す(カジノ議連発足)

 観光立国、地域振興にはカジノの合法化が不可欠と、議員立法化を目指す超党派の「国際観光産業振興議員連盟」(古賀一成会長)が4月14日に発足し、早ければ秋の臨時国会で議員立法としてカジノ新法案の提出、成立を目指している。27日には第2回会合を開き、有識者を招いてカジノ実現のために国民の理解を得られる仕組みづくりなどを整理した。東京や沖縄、北海道などが候補地にあがっているが、当面2カ所程度が望ましく、段階的に最大10カ所まで拡大していく方針を固めた。

 第2回会合の冒頭、古賀会長は「日本全国から注目されるなか、国際観光産業議員連盟が発足し、成長産業への期待も大きい。議論を重ね、近い国会でカジノ新法案を上程したい」と述べた。

 続いて、会長代行の岩屋毅氏は「自民党で長く温めてきた案に、民主党の新たな案を加味し、さらに良い案になるようにしっかりと勉強していきたい」と語った。同議連には、民主、自民、公明、社民、国民新、みんなの党の議員74人が参加。岩屋氏は「この問題は政争の具にしてはならない。議連も100人を超えるよう、大きくしていきたい」と述べた。

 現在、カジノは世界120カ国以上で合法化されており、今年4月にはシンガポールで2カ所目のカジノ施設がプレオープンするなど、各国の観光客誘致も激化している。同議連は観光立国、地域振興にはカジノ合法化が不可欠との考えから、「カジノを健全なエンターテイメント娯楽とする」として、ホテルやショッピングセンターなどを備えた総合的なリゾート施設の建設を想定している。

 会合には、大阪商業大学客員教授の美原融氏が「カジノ実現のために考慮されるべき基本的な考え方」を示した。美原氏は「国民の理解と支持による法案の実現」を大前提に据え、そのうえで、利権の囲い込みや官僚指導の天下り、省利省益を認める枠組みは理解されないと強調。カジノによる利益は、一例としてスイスが行った「国民の基礎年金に還元する」ような不平等感がなく、国民全員に還元される仕組みづくりの重要性を述べた。

 また、エンターテイメント施設や観光施設などの実現・運営には「国民の血税を用いるべきではない」として、「厳格な公的管理の中で、民間による開発・投資」を前提とし、国の規制機関(カジノ管理機構)が厳格な規制、監視、法の執行を行う。さらに、権力の集中は腐敗、利権の温床になるとして、政策を担う主務官庁として国土交通省・観光庁を念頭に置き、一方で施行の規則制定・民間主体の認証・監視・検査などを担う内閣府など、複数の省庁による共管が望ましいとした。

 これらを踏まえた大きな枠組みとして示されたのは、地方公共団体が施行主体となり、カジノエンターテイメントを運営する民間事業者を公募・選定する。それを国が指定し、監視する。地方公共団体の枠組みも、都道府県単位か、道州制を睨んだブロック単位なのかも今後の検討課題となる。最初は2カ所程度でスタートし、段階的に10カ所程度まで視野に入れている。今後は政策的にカジノ実現を標榜している大阪府や沖縄県、神奈川県の知事らとの意見交換や、国民の不安払拭へ依存症患者への対応なども検討していく考えだ。

 同議員連盟の主な役員は次の各氏。

【顧問】
羽田孜(民・衆)▽石井一(民・参)▽鈴木宗男(新大・衆)▽河村健夫(自・衆)

【会長】
古賀一成(民・衆)

【会長代行】
岩屋毅(自・衆)

【副会長】
三井辨雄(民・衆)▽櫻井充(民・参)▽下村博文(自・衆)▽野田聖子(自・衆)▽西野あきら(自・衆)▽佐藤茂樹(公・衆)▽池坊保子(公・衆)▽下地幹郎(国・衆)

【幹事長】
牧義夫

観光関係20人が受賞、女将6人、松橋氏ら(国土交通大臣表彰)

 国土交通省は4月23日、省内で2010年観光関係功労者国土交通大臣表彰の受賞式を開き、計20人を表彰した。

 前原誠司大臣の代理で出席した谷口博昭事務次官は、「皆様の各分野でのリーダーとしての役割は大きく、観光立国実現に、ご支援は不可欠。観光においては、きめ細やかなおもてなしの心を持った接遇が大切であり、大きな魅力にほかなりません。それぞれの分野で、なお一層のご努力を」と祝辞を代読した。

 旅館業は女将6人を含む13人、ホテル業は3人、旅行業は3人、観光レストラン業から1人が受賞した。

 受賞者は次の各氏。

【ホテル業(従事者)】
村上伸孝(京王プラザホテル 宴会部シニアアドバイザー)▽岡昌治(ロイヤルホテル料飲部マスターソムリエ兼ワインショップマネージャー)▽加藤圭二(リーガロイヤルホテル広島総支配人付ナイトマネージャー)

【旅館業(経営者)】
小園邦夫(小園旅館代表社員)▽外川凱昭(山岸旅館代表取締役)▽佐藤良治(国際観光旅館連盟近畿支部副支部長/国華荘びわ湖花街道代表取締役会長)▽西田友行(日本観光旅館連盟大分支部副支部長/つるみ観光〈ホテル白菊〉代表取締役会長

【旅館業(女将)】
廣川登美子(松川屋那須高原ホテル取締役・女将)▽榎本眞規子(三河屋旅館取締役・女将)▽山口君子(グランディア芳泉取締役・大女将)▽奥田宣子(天恵興業〈月光園〉専務取締役・女将)▽佐々木裕子(湯郷プラザホテル〈湯郷プラザホテル季譜の里〉専務取締役・女将)▽中山ヤス子(中山荘取締役会長・女将)

【旅館業(従事者)】
海老根勝夫(茨交ホテルズ袋田温泉思い出浪漫館執行役員営業統括部長)▽天坂幸作(大光観光〈氷見グランドホテルマイアミ〉業務第二部部長)▽前田俊雄(ホテル中原別荘〈温泉ホテル中原別荘〉総支配人)

【旅行業(経営者)】
松橋功(元JTB代表取締役会長)▽江間金作(元全国旅行業協会常務理事/エマ観光代表取締役会長)

【旅行業(従事者)】
望月優好(近江タクシー観光営業センター支配人)

【観光レストラン業(経営者)】
稲葉勝彌(国際観光日本レストラン協会常務理事/いなば代表取締役)

役割・機能分担明確に、JNTOの事業仕分け受けて(溝畑長官)

 独立行政法人国際観光振興機構(通称:日本政府観光局、JNTO)を対象にした行政刷新会議の第2弾の事業仕分けが4月28日に行われ、外国人観光客訪日促進事業については、国(観光庁など)に企画・立案を移管し、「民間に委ねられるものは民間に任せる」という判断が出た。また、JNTO直営のツーリスト・インフォメーション・センター(TIC)は廃止の結論となった。

 同日に開いた観光庁の溝畑宏長官は、「事業仕分けの結果を受けとめて、観光庁とJNTOの役割分担や、機能分担を明確化し、整理したい」としたうえで、「観光庁とJNTOが総合的に、国際観光のプロモーションの体制強化がはかれるように検討し、具体的に進めていきたい」と語った。

 「JNTOが独立行政法人という組織で適切なのか」という点については、「世界各国の観光施策を眺めると、基本的に国と公益性の強い団体が一体となって進めており、現状の観光庁とJNTOが一体となって機能アップしていくことが望ましい姿ではないか」との所感を述べた。また、事業仕分けでJNTOが国の事業を民間企業と競争入札していることを指摘された点については、「国がJNTOに直接予算を投入して事業を推進していけるかたちが望ましい」と答えた。

 海外13カ所にある海外宣伝事務所についてはJETROなどと連携をさらに強め、「実質的な一元化をはかっていく必要がある」と述べた。

訪日外客25%増、5カ月連続プラス(JNTO3月推計値)

 日本政府観光局(JNTO)が発表した2010年3月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比24・9%増の71万200人。昨年11月から5カ月連続の増加で、主要12市場では、英国を除く市場で前年を上回った。中国、タイ、フランス、ドイツは3月として過去最高を記録した。

 市場別にみると、韓国は同56・3%増の16万9400人と大幅に増加した。昨年は円高、景気低迷などの影響で42・2%減と落ち込んだ反動や、韓国で秋田市や田沢湖、乳頭温泉、男鹿半島などを舞台にしたテレビドラマ「アイリス」が放映され、個人旅行者や団体ツアー客が多数訪れたのもプラスに作用した。

 台湾は同18・7%増の8万9500人、中国は同22・3%増の12万3500人、香港が同19・3%増の3万6400人、タイが同17・8%増の2万8300人、オーストラリアは同13・3%増の2万500人、米国は同10・3%増の7万1600人となった。

 1―3月の累計では、前年同期比29・4%増の201万6100人。

 一方、出国日本人数は前年同月比9・4%増の155万2千人と2カ月ぶりの増加となった。成田空港発着枠の拡大や、円の高止まりなどが海外旅行需要の高まりを後押しした。1―3月の累計では、前年同期比3・9%増の410万6千人。

売れる地旅づくりに向けた課題、課題は集客

 全国旅行業協会(ANTA)は、4月8日に青森市内で開いた国内観光活性化フォーラムで、パネルディスカッション「売れる着地型旅行商品(地旅)づくりに向けた課題」を行った。コーディネーターは、まちづくり観光研究所所長の奥坊一広氏が務め、パネラーは弘前観光コンベンション協会専務理事の今井二三夫氏とびわ湖・近江路観光圏協議会 長浜市産業経済部観光振興課副参事の北川賀寿男氏、信州いいやま観光局誘客宣伝課係長の小泉大輔氏、株式会社全旅社長の池田孝昭氏が登壇した。

 ――着地型を造成するメリットは

今井氏:着地型はあって当たり前になったが、なかなか造成が進まないので私たちが手掛けている。メリットは、観光地として生き残り、全国から人を集めるため。また、地元の商店街の連携を強め地元を再発見し、地域おこしや地域づくりに繋がる部分も大きい。

北川氏:観光圏でツアー造成を考えたときに、温泉も世界遺産も強烈な売りがない地域で宿泊をしてもらうには、“暮らしを売る”ことだった。地元の団体との連携は不可欠で、連携にはツアーセンターが要になるため、旅行業を取得した。

小泉氏:以前から取り組んでいたグリーンツーリズムに宿泊と体験を盛り込み、広く一般に発信するため、着地型に取り組んだ。旅行会社は発地業務で手一杯で、気持ちはあっても難しい。しかし、地域にとっては急務なので、取り組んだ。

池田氏:我われが地旅を推進し始めたのは、地元のイベントなどの仲間に入れてほしいという強い気持ちから。地域が集客で悩んでいるときに、我われのネットワークで集客すれば、地元で存在価値を認めてもらえる。

「メリットは地域連携や誘客力」

 ――課題、問題の集客や販路について

今井氏:集客と受け入れ体制の整備が大きな課題。観光協会や行政など第3種ではなかなか難しい。第2種のANTAの皆さんにぜひ参画していただきたい。販路も、5700の発信力を発揮していただき、地域間の業務提携など販売のネットワーク構築を望みたい。

北川氏:着地型には地域を連携させるコーディネーターが絶対必要。行政でも民間でもない第3の人が、お互いの気持ちを汲んで、よさを引き出すことが大切だ。行政や地元の旅行会社などにお金と人はだしてもらって、口はださない仕組みを構築することが重要。

小泉氏:昨年地旅大賞を受賞させてもらったが、直販は1年間で100人弱。誘客宣伝はできても、集客力はないと実感した。ANTAの皆さんには現地手配の1つと考えていただいて、踏み込んだ提案ができるお客様に1つでも提案して開拓していただきたい。

池田氏:地旅を造成した着地が集客する方法は、ANTA―NETかANTAの遠方の会員、(株)全旅と3つ。ぜひ、相談していただきたい。

平城遷都1300年祭、平城宮跡会場がオープン、大極殿や遣唐使船など復元

「奈良の都にタイムスリップ」

 「はじまりの奈良、めぐる感動」をテーマに奈良県で今年1月から1年を通して開催中の平城遷都1300年祭のメーン会場となる「平城宮跡会場」(奈良市佐紀町)が4月24日にオープンした。東京ドーム27個分という130ヘクタールの広さの平城宮跡には、正門の「朱雀門(すざくもん)」とその北方にそびえ建つ「第一次大極殿(だいいちじだいごくでん)」、原寸大の遣唐使船など復元され、日本が中国・唐の文化・制度などを移入しながら国家を形成した奈良時代の都の世界を再現する。

 710年に藤原京から都を移した平城京は、唐の長安を模した碁盤目状に広がる巨大都市だった。当時の日本の人口が500―600万人といわれるなか、平城京には約10万人の人々が住み、約70余年間日本の首都として栄えた。

 平城宮はその都の中心として天皇の住居があり、政治・国家的行事を行ったところ。広大な野原が広がる平城宮跡は、今でも1300年前の奈良の都にタイムスリップしたかのような錯覚を感じさせる。

 平城宮のなかでもっとも重要な建物は第一次大極殿で、天皇が即位の儀式や元日朝賀などの国家的行事を行った。古代の伝統技術で復元された建物は高さ約27メートル、幅44メートル、奥行き20メートルの2層式で、朱色の柱と黒い屋根瓦に覆われた豪壮な建築。国の威信と誇りを内外に示すような都人の気概を感じさせる。

 内部は法隆寺にならった格子模様の組入天井。格間には蓮華が彩色され、四周を巡る小壁には四神画と十二支が描かれている。中央には8角形の天皇の玉座をイメージした「高御座(たかみくら)」の実物大模型が置かれている。

 大極殿からは平城宮の全容が見渡せる。東には皇太子の宮殿があった東院庭園が復元され、約800メートル先の南正面には朱雀門が小さく見える。高さ25メートル、幅10メートルの朱雀門の前では、かつて外国の使節の送迎が行われたという。

 門の近くには遣唐使船を復元展示した平城京歴史館(有料)もあり、東アジアとの交流の歴史を大型スクリーンで紹介。当時の都のようすをリアルに再現している。

 平城京の遺構をそのまま見られる遺構展示館の近くには、遺構の擬似発掘や天平の衣装体験、当時の役人の仕事など学習するイベント施設「平城京なりきり体験館」(有料)も設置され、古代の暮らしを楽しく学習できる。

 専門ガイドによる平城京探訪ツアー(有料)も、夏季を除いて毎日実施されており、修旅や団体などには便利。1・5時間、2・5時間の2コースがあり予約が必要。

 期間中は古代衣装をまとった「衛士隊の再現」や、天平文化の華やかさを演じる「あおによしパレード」、まほろばステージでの文化芸能などさまざまなイベントが繰り広げられる。31の飲食、物販施設も整う。

 アクセスは、近鉄大和西大寺駅から会場まで徒歩10分。シャトルバスも同駅と、JR奈良駅から無料で運行している。

宿泊客1万人アップを、帰りのフェリー代無料(小豆島ふねタダ大感謝祭2010)

 香川県・小豆島の宿泊施設や観光施設、フェリー会社で組織する「小豆島観光誘客合同会議」(委員長=木下恭一郎小豆島国際ホテル専務)は、8月23日から10月31日(団体プランは9月30日)まで、帰りのフェリー代金を無料にする「小豆島ふねタダ大感謝祭2010」を実施する。

 高速道路料金値下げ以降、落ち込みが続く観光客数のテコ入れをはかろうと企画した。海水浴などでにぎわう夏季と紅葉シーズンの間のオフ期に設定し、前年同期比で宿泊客1万人アップを目指す。

 島内宿泊客数の約8割をカバーする同会議加盟16宿泊施設の該当プラン利用者が対象で、土庄―高松、土庄―新岡山、池田―高松、草壁―高松、大部―日生、福田―姫路港の6航路で使える復路無料クーポン券を渡す。最大で8970円(福田―姫路航路で自家用車搭載の場合)が無料になる。

 4月14日から各施設や同会議のホームページなどで申し込みを受け付けている。  キャンペーンにあわせ、家族で楽しめる宝探しゲームや地域通貨「オリーブクーポン」の設定、島内アクセスの充実などを同時展開する。

 4月16日に大阪で開いた説明会で木下委員長は「マイナス要因は多いが、1人でも多くの人を島に迎えたい。このキャンペーンの成功は来年、再来年の取り組みにつながっていく。島民一体で観光小豆島のブランド力を上げていきたい」と意気込みを語った。

 なお、キャンペーン開催中の7月19日―10月31日には県内の島々を舞台にした「瀬戸内国際芸術祭」(同実行委員会主催)も開かれ、小豆島も開催場所の一つになっている。

第1回 じゃらんご当地スター大賞決定、「U字工事」さんを表彰

 リクルート旅行カンパニーじゃらん(冨塚優旅行カンパニー長)は4月20日、東京都内で「第1回じゃらんご当地スター大賞表彰式」を開き、栃木県が誇るご当地タレント「U字工事」さんを表彰した。

 じゃらんリサーチセンターが3月30日に発表した「じゃらんご当地調査2010」の「地元愛されタレント出身県ランキング部門」で、漫才コンビU字工事さんが県民からの支持が最も高かった栃木県が1位に輝いたために表彰式を開いた。2位はスザンヌさんの熊本県、3位はタモリさんの福岡県となった。

 同調査は、47都道府県それぞれの地元在住者向けに地元に対する愛着などを、インターネットでアンケート調査を行い、8万1668人の回答を得た。

 「地元に愛着を感じるか」ランキングでは、(1)沖縄県(2)北海道(3)京都府(4)福岡県(5)宮城県――が上位を占めた。

 また、温泉部門では(1)大分県(2)鹿児島県(3)群馬県(4)長野県(5)愛媛県――の順となった。

 表彰式の席上で、「U字工事」の福田薫さん(写真左)は「引っ込み思案で、自分からあまり前に前にと出てこない栃木の県民性が好き」と話し、益子卓郎さん(写真右)は「今の時期は鮎の“やな”がいいですね。それをあぶって食べるのがまたいいんです。温泉もたくさんあるのでいいところですよ」と、愛着のある地元栃木県をPRした。