2024年12月5日(木) 配信
総会のようす
石川県旅行業協会共栄会(会長=萬谷正幸・瑠璃光会長、148会員)と福井県旅行業協会共栄会(会長=前田健二・あわら温泉 美松社長、131会員)は12月3日(火)、みやびの宿加賀百万石(石川県・山代温泉)で2024年度合同総会を開いた。いずれの共栄会も会員増強活動と行政への働き掛け、送客施策、情報宣伝、送客実態調査を行うことを決めた。
萬谷会長は「需要回復を期待したが、能登半島地震が発生した。多くの会員の業績はコロナ禍前に戻っていない」と報告。さらに、「今後人口は減少し、観光業の大きな課題になる。受入と送客の連携で、業界を発展させ、乗り越えていきたい」とした。このための1つの施策として、「講演会を中止し、商談会の開催時間を2時間に拡大する。今回を踏まえ、新しい取り組みも考えていく」と語った。
萬谷正幸会長
前田会長は商談会について、「今回の経験を生かして、共栄会事業のさらなるステップアップをはかっていく。実施後に意見があれば、言ってほしい」と呼び掛けた。
前田健二会長
また、「25年は北陸新幹線長野―金沢間の開業から10周年を迎え、大阪・関西万博も開催される。コロナ禍や能登半島地震からの復興につながるよう力を入れたい」との考えを示した。
来賓の石川県加賀市の宮元陸市長は「観光産業は地元の発展に欠かせない」との認識を示し、「地域の観光業が国のリーディング産業となるよう、セールス会の開催などを通じて、支援していく」と述べた。
宮元陸市長
また、総会では地区別旅館等送客実績(23年10~24年9月)が発表された。総送客数は石川県旅行業協会が18万8504人、福井県旅行業協会は11万2507人だった。今回から日帰り客を除き、調査した。全国旅行支援の終了で、個人旅行の需要が減り、送客数は減少したという。
その後、商談会と意見交換会が開催され、盛会裏に終了した。
商談会のようす