観光庁、生産性と経営力強化へ 中核人材向け大学講座開く

2020年7月17日(金) 配信

今年度の講座にはコロナからの反転攻勢などを盛り込んだ

 観光庁は7月10日(金)、観光産業の経営力強化や生産性向上へ、社会人向けの中核人材育成講座を全国7カ所の大学で始めた。

 同講座は宿泊業などの地域の観光産業を担う中核人材を育成するため、2015年度に「産学連携による観光産業の中核人材育成・強化事業」としてスタート。社会人の学び直しのための産学連携の教育プログラムの開発や、持続可能な仕組みづくりを実施・支援している。

 今年度の講座は新型コロナウイルス感染症により、深刻な影響を受けた観光産業の反転攻勢に向けた視点を盛り込んだ。このほか、経営戦略や財務会計、マーケティング、ブランディングの講座も開く。

 実施大学は明海大学(千葉県浦安市)と北陸先端科学技術大学院大学(石川県能美市)、信州大学(長野県松本市)、滋賀大学(滋賀県彦根市)、和歌山大学(和歌山県和歌山市)、山口大学(山口県山口市)、愛媛大学(愛媛県松山市)。

 受講対象者は旅館・ホテルの経営者や後継者、役員などの次世代経営幹部をはじめ、旅行業やその他観光関連産業の従事者を想定している。

JTBグループ、貸切バス会社向け新システム開発 旅行会社との業務をデジタル化

2020年7月17日(金) 配信

システム利用のイメージ

 JTBグループでWeb制作やアプリケーションソフト開発などを行うJMC(大小田浩之社長)は7月15日(水)から、貸切バス会社向けの新システム「BusAssist」を売り出した。これまで手作業で行ってきた見積回答や運送引受など、旅行会社とのやり取りをデジタル化することで、業務効率向上と時間創出をはかる。

 同システムは、貸切バス会社にヒアリングを行い、開発したクラウド型サービス。見積もりから手配までの業務を可視化し、貸切バス会社の悩みをシステムに反映するとともに、旅行会社と運行管理者とを結ぶ懸け橋となることを目指す。

 一例として、旅行会社への最終手日程の「報告期限アラート」や「正式予約確認アラート」機能などを装備し、業務を支援する。

 また、外出先や在宅時もアクセスが可能で、ウィズコロナ時代の新しい働き方改革もサポートする。

 料金は、初期費用が10万円(税別)、月額利用料5万円(税別・5ユーザーまで利用可)。スマートフォンで閲覧のみ可能な簡易版(1ユーザー2500円・税込)もあり。導入目標は100社、初年度は30社を目指す。

システム導入で可能になる業務イメージ

HIS、食と体験を楽しめるオンラインツアー発売 テーマ即した食事を指定場所に配達

2010年7月17日(金) 配信

ミャンマーのツアーではお土産を買うこともできる

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)はこのほど、オンライン体験ツアーの新商品として「世界で活躍する武井智春シェフ お料理セミナーとニューヨークへの想いを語る会」と、「観る・食べる・買う!究極のヤンゴン街歩き」を売り出した。

 同社は4月17日(金)から、新型コロナウイルスの影響で海外渡航ができなくなった利用客に向けて、オンライン体験ツアーを販売。世界30カ国、480以上のコースを催行し、合計1万人以上が利用してきた。

 「世界で活躍する武井智春シェフ お料理セミナーとニューヨークへの想いを語る会」では7月18日(土)に、 利用者の自宅または指定の場所に料理「サンカラクラフト4種パック」を配達ジョエル・ロブション、トロワグロなどで修業した武井智春シェフがキッチンでこだわりの調理器具や調理方法をライブ配信する。

 日曜とお盆、ミャンマー祝日除く7月21日(火)~8月31日(月)には、ミャンマーの「観る・食べる・買う!究極のヤンゴン街歩き」を実施する。利用者は配達されたミャンマー料理を食べながら、ヤンゴン市内のライブ映像を見られる。このほか、配信者が現地のお土産店にも立ち寄った際、気に入った商品を購入できる。

3密を回避しながらグランピングを楽しむ グランオーシャン伊勢志摩7月23日オープン

2020年7月17日(金) 配信

ドーム型テント内

 勝浦御苑(中照策社長、和歌山県・那智勝浦町)は7月23日(木)、グランピング施設「グランオーシャン伊勢志摩」をグランドオープンする。同施設は、三重県・二見町の「旅荘 海の蝶」が管理するプライベートビーチ内に新設される。

 海の蝶では一時期、新型コロナウイルスの影響で2000人を超えるキャンセルが発生した。4~7月の休業期間中に、3密を回避しやすく、感染拡大の影響を受けにくいグランピング施設開業の準備を進めてきた。ウィズコロナ時代に適した宿泊スタイルで、快適なキャンプを楽しめる。

 同施設は伊勢志摩の海を間近に感じながら、海に浮かぶような感覚でドーム型テント(定員4人、約30畳)に泊まることができる。ドームは冷暖房完備で、無料Wi-Fiも利用可能。

 1日5組限定で、海、風、土、木、白をコンセプトに設計された全5棟のテントをそろえる。

 BBQディナーや、ビーチハウスでお酒やドリンクを提供する。

 料金は1泊2食付き、大人1人2万2300円(税込)から。

HIS、旅で日本に元気を 農家など応援するツアー販売

2020年7月16日(木) 配信

ツアーパンフレット。このほか、沖縄や出雲ツアーも用意する

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)はこのほど、「旅で日本に元気を。」をキャッチコピーにした北海道ツアーを売り出した。新型コロナウイルスの感染拡大で食品生産者や問屋、メーカーなど多くに影響が広がったなか、旅で事業者を支援をはかる。

 今回のツアーで訪れる北海道では、外出自粛による観光客の減少や相次ぐ物産展の中止により、道産食品の需要などが低下した。これを受けて同社は、「4つから選べる特産品詰め合わせギフト」のほか、同社の札幌在住スタッフが厳選した北海道グルメ13選「全部食べられる北海道食べCiaoクーポン」を特典として設けた。ギフトは旅行終了後、1カ月以内に自宅に届く。

 このほか、アクティビティが含まれた沖縄ツアーやパワースポットを巡る出雲ツアーも発売している。

下部ホテル「夏休み・家族旅行向けプラン」を販売 コロナ疲れを山梨で癒す

2020年7月16日(木) 配信 

「信玄出陣太鼓」披露のようす

 下部ホテル(矢崎道紀社長、山梨県・下部温泉)はこのほど、8月1(土)~23日(日)の期間に、夏休みの家族旅行向けプランを売り出した。同ホテルは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で休館し、7月1日(水)に営業再開した。

 鱒のつかみ取り体験では、掴まえた鱒をその場で塩焼きにして食べることができる。午後の部では鱒釣りを楽しめ、釣ったものは夕食時に炭焼きで提供される。

 手作り縁日では射的、ダーツ、輪投げなどを用意する。神明の花火で知られる市川三郷町の手持ち花火を提供し、玄関前で楽しむことができる。

 盆踊り大会は8月8(土)~16日(日)の期間に実施される。

 また、30年以上毎日開催されている和太鼓ショーと餅つき大会も、引き続き提供されている。スタッフ自身が太鼓を練習し、「信玄出陣太鼓」を宿泊客に披露する。

 同ホテルは、「例年より多く催しを用意した。来館してくださる皆様にコロナ疲れを癒していただければ」と期待を込めた。

KNT-CTパートナーズ会、20年度は国内旅行活性化に集中 定額会費は免除に

2020年7月16日(木) 配信

昨年度の通常総会のようす

 KNT-CTパートナーズ会(堀泰則会長、宿泊会員2396、運輸会員517、観光会員958)は6月25日(木)、東京・白金台のシェラトン都ホテル東京で、通常総会に替わる第5回本部正副会長会議を開いた。今年度は、Go Toキャンペーン事業を軸に国内旅行の活性化に集中するほか、定額会費を減免し徴収しないことなどが承認された。

 今年度の本部の方針は、1点に絞る。Go Toキャンペーン事業を最大限に活用し、個人旅行、団体旅行問わず全国各地への誘客、送客の展開に注力する。今年度開催予定だった「第2回全国交流事業 in軽井沢」を1年延期するほか、「第2回全国理事会および会社との合同懇談会」は開催日時未定の延期とした。

 2022年度までの続投が決定した堀会長(ひだホテルプラザ会長)は「厳しい状況下では、各地域や個々の事業体の活動をいかに活性化するかが大きな課題である」と述べた。そのうえで、Go Toキャンペーン事業に大きな期待を寄せた。

 また昨年度に引き続き、会の活動は「会社と会員の共生、共創」を軸に進めていく。

 KNT-CTホールディングスの米田昭正社長は、Go To トラベル事業について「安・近・外(安全・近場・屋外)からスタートしていきたい」との考えを示した。加えて、10月1日以降に新IIT運賃の新たな販売を進めていくことなどを紹介。これらを踏まえ、「お客様・会員・KNT-CTHDの三方よしの考え方は変わらず営業推進していく」と力を込めた。

 本部役員は、近畿日本ツーリスト首都圏前代表取締役社長の田ヶ原聡氏と、クラブツーリズム前代表取締役社長の小山佳延氏が退任。新たに本部副会長に近畿日本ツーリスト首都圏代表取締役社長の大原浩氏と、クラブツーリズム代表取締役社長の酒井博氏が就任した。

 今年度は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、5月下旬に開催予定の第2回本部通常総会を中止。本部役員と代議員全員の委任状のもと、同会議を通常総会とした。

 来年度の第3回通常総会は、2021年6月3日(木)にシェラトン都ホテル東京での開催を予定している。

早雲山駅 「交通結節点としての乗り換え機能強化」 「cu―mo箱根」もオープン

2020年7月16日(木) 配信

テラスからの眺め

 小田急箱根グループは7月9日(木)、箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの乗換駅である早雲山駅舎の供用を始めた。

 「交通結節点としての乗り換え機能強化」をテーマに、鋼索線(ケーブルカー)では日本初となる「昇降式ホーム柵」を乗降ホームに設置したほか、エスカレーターや多機能トイレの新設によるバリアフリー化を推進した。

駅 ホーム

 さらに、大涌谷周辺の火山活動活発化を想定し、噴石対策を施したことにより、地上1階フロアを300人程度収容可能な一時避難施設としての利用も可能にした。

 駅舎2階部分には、乗り換え時間を快適に過ごせるよう、展望テラス、足湯、ショップからなる新スポット「cu―mo箱根」をオープンした。展望テラス・足湯からは、箱根外輪山や強羅の街並み、相模湾を一望できる。

 cu―moショップでは、JTBパブリッシングの「るるぶキッチン」と共同で開発した「ニューベル(スムージー)」や「くもぱん」などを販売。店内には、高さ4・485㍉(しあわせはこぶ)の真っ白なデザインのポストを設置。ショップで購入したポストカードと切手を投函すると、大涌谷の風景印(消印)を押して郵送することができる。

くもぱんとニューベル

ロコパートナーズ、各宿のコロナ対策を表示 利用者の安心・安全につなげる

2020年7月16日(木) 配信

新型コロナウイルス対策の表示画面(イメージ)

 ホテル・旅館のオンライン宿泊予約サービス「Relux(リラックス)」を運営するLoco Partners(ロコパートナーズ、村上文彦社長)はこのほど、各施設のページに新型コロナウイルス感染症対策の表示を始めた。同社は6月に実施した調査で、2人に1人が宿泊施設を選ぶ際に「新型コロナウイルスに対する除菌と消毒についての情報開示を重視している」ことを踏まえ、利用者の安心・安全につなげたい考えだ。

 同社は創業当初から「顧客第一主義」をテーマにサービスを展開し、コロナ禍でも「Reluxポイントの有効期限延長」を実施。観光業に関わるプロフェッショナルの“人柄”や“想い”を伝える視聴者参加型のオンライン対談「Relux TheaterLIVE!」を開催し、安心できる旅行の実現と旅行需要回復に努めている。

 「新型コロナウイルス感染症対策」の表示内容は全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会らが発表した「宿泊施設における新型コロナウイルス対応ガイドライン(第1版)」などを参考に、17の取り組みをアイコンとテキストで掲載。具体的には消毒液の設置状況や除菌清掃、換気対応、社会的距離の確保、スタッフ対策各施設のほか、各宿泊施設の独自対策など。

 村上社長は「今回は利用者の不安に対し、分かりやすく伝えることを重視した。ニューノーマル時代となり、自粛から自衛が求められつつあるなかで、我われ旅行業界も一層重要な役割を果たしていく必要がある」とコメントした。

週末宿泊を楽しむプラン全国店舗で販売 ルートインホテルズ

2020年7月16日(木) 配信

ロゴイメージ

 ルートインジャパン(永山泰樹代表、東京都品川区)は7月16日(木)から、運営している国内外317店舗で「にっぽんを、たのしもう~Weekend campaign~」を展開する。

 同社が運営する「ホテルルートイン」「ルートイングランティア」「グランヴィリオホテル」「アークホテル」の全店舗で、特典付きのプランを売り出した。

 特典の内容は、金・土・日・祝前・祝日の週末に宿泊すると、Pontaポイントを10%プレゼントする。小学生以下のエキストラ料金が無料になる。毎月抽選で、1泊1室1万5000円相当の無料宿泊券が、合計300人に当たる――など。

 販売期間は7月16日(木)~12月31日(木)まで。ルートインホテルズ公式Webサイトで予約を受け付けている。

 ルートインホテルズは道路沿いに展開し、駐車場を完備する。朝食は無料で提供される。公式サイトから予約すると、ドリンクがプレゼントされる。