NAA、国際線旅客保安サービス料 9月から700円に

2024年6月3日(月) 配信 

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)は、9月1日(日)から国際線旅客保安サービス料(PSSC)を現行の550円から700円に値上げする。保安体制の維持と利用者の安全安心を提供していくため、保安関係コストに充てるとした。

 同社では、コロナ禍後の航空需要が急速に回復しているなかで、保安検査員の人手不足問題が深刻化し、保安検査員のさらなる処遇改善努力が必要としている。加えて、ボディスキャナーなど保安検査の高度化に向けた機器の導入やスマートレーンなどを導入することで、成田空港の保安水準を向上させると同時に、利用者の待ち時間短縮などサービス向上の努力も行っている。

 こうした取り組みにより、同社は「保安関係コストが大幅に増加していることを踏まえ、今後も万全の保安体制を維持し、利用者の安全安心を提供していくため、やむを得ず成田空港の保安関係コストに充てる国際線のPSSCを改定する」とした。

 新料金は9月1日(日)以降の発券分から。徴収は現行通り、航空券の購入時に航空運賃と同時に支払うオンチケット方式。

日本ナショナルトラスト、地域対象に遺産守る仕組みの構築支援 新事業資金クラファンで募る 

2024年6月3日(月) 配信 

クラウドファンディングのポスター

 日本ナショナルトラスト(安富正文会長、東京都千代田区)は7月17日(水)まで、同会の保全のノウハウを生かしたサポートを地域に対して行う新たなサポート事業「地域遺産支援プログラム」の運営資金を募るため、クラウドファンディングを実施している。保全への活動資金や人材不足などで地域遺産が失われるケースがあるなか、地域が持続的に遺産を守ることができる仕組みを構築していく。

 同会は約50年間、文化財などの観光資源を直接保有・管理。白川郷(岐阜県・白川村)の合掌造民家2棟の茅刈りなどを行い、公開してきた。SLと客車3両も所有し、一部を大井川鉄道で走行させている。

 地域遺産支援プログラムでは、地域が自立的に保全できるよう、団体の組織基盤の強化や体制構築、計画作成などのソフト面のサポートを行う。9月から同プログラムの公募と選定を実施する。

 集めた支援金はプログラムの運営に必要な経費のほか、情報発信や専門家の派遣などに充てられる。目標は1000万円。クラウドファンディングサイト「ready For」で受け付けている。なお、目標金額に達しない場合でも寄付金を受け取れるAll-in形式で行う。

 リターンとして、5000円の寄付者には、同会で保護している旧安田楠雄邸庭園(東京都文京区)または駒井家住宅(京都府京都市)を選んだうえで入場できる招待券を贈る。30万円を寄付した人は、両資産と白川郷の合掌造民家のいずれか1つを貸し切りで利用できる。

【人事】日本旅行(6月1日付)

2024年6月3日(月) 配信 

日本旅行は6月1日付の役員人事を発表した

 日本旅行(小谷野悦光社長)は6月1日付の管理職人事異動を発表した。

【本社】

▽経営管理部マネージャー(グループ事業部マネージャー兼デジタルイノベーション推進部マネージャー)弘中賢悟

▽グループ事業部マネージャー兼デジタルイノベーション推進部マネージャー(営業コンプライアンス推進部マネージャー)藤倉宏

▽グローバル戦略推進本部所属(西日本旅客鉄道株式会社出向 部長クラス)(経営管理部担当部長)佐治伸彦

 

【ツーリズム事業本部】

▽デジタルツーリズム推進部〈関西駐在〉担当部長兼JR横断ソリューション本部副本部長兼おとなび・ジパング商品部担当部長及び国内旅行事業部担当部長(西日本国内旅行事業部長兼JR横断ソリューション本部副本部長及びおとなび・ジパング商品部担当部長)玉川淳

▽デジタルツーリズム推進部〈関西駐在〉担当部長兼JR横断ソリューション本部担当部長兼IT部担当部長及びMaaS事業推進本部副本部長(デジタルツーリズム推進部担当部長兼IT部担当部長及びMaaS事業推進本部副本部長)辻井康一

▽デジタルツーリズム推進部〈関西駐在〉マネージャー兼関西企画・仕入センターマネージャー(関西企画・仕入センターマネージャー主任)池田佳世

▽デジタルツーリズム推進部〈関西駐在〉マネージャー兼おとなび・ジパング商品部コンテンツ開発チーム〈関西駐在〉マネージャー兼おとなび・ジパング商品センターマネージャー及びJR横断ソリューション本部マネージャー(おとなび・ジパング商品部コンテンツ開発チーム〈関西駐在〉マネージャー兼おとなび・ジパング商品センターマネージャー及びJR横断ソリューション本部マネージャー)渡邊真代

▽デジタルツーリズム推進部〈関西駐在〉担当次長兼おとなび・ジパング商品部コンテンツ開発チーム〈関西駐在〉担当次長(おとなび・ジパング商品部コンテンツ開発チーム〈関西駐在〉担当次長)西村久美

▽TiS小倉支店長兼ゆめタウン行橋支店長(ゆめタウン行橋支店長)岩瀬晴美

▽西日本国内旅行事業部長(西日本国内旅行事業部担当部長)渡邊晋輔

▽西日本国内旅行事業部チーフマネージャー兼国内旅行事業部チーフマネージャー(関西企画・仕入センターマネージャー兼国内旅行事業部マネージャー)出間亨祐

NAA、外客2カ月連続更新 国内線旅客は4月最高に

2024年6月3日(月) 配信

2024年3月期決算会見と共に会見を開いた(=2024年5月31日記事掲載)

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が5月30日(木)に発表した2024年4月の総旅客数は、前年同月比32%増の317万642人となった。このうち、国際線の外国人旅客数は同41%増の189万5715人となり、2カ月連続で過去最高値。国内線旅客数は前年同月比14%増の59万4866人と4月の過去最高を更新した。

 国際線の総旅客数は同37%増の257万5776人だった。このうち、日本人旅客数は同49%増の50万4011人、コロナ禍前の19年同月比では50%減となった。

 総発着回数は前年同月比20%増の1万9668回。このうち、国際線の旅客便は同32%増の1万2697回で、19年同月比では16%減と引き続き順調に回復している。国内線についても、同5%増の3908回、19年同月比では7%減だった。

5月の国際出国旅客、速報値は前年40%増

 5月1~25日の国際線の出国旅客数は前年同期比40%増の90万400人、19年同期比9%減となった。発着回数は国際線が同27%増の1万592回、19年同期比15%減で、国内線が7%増の3548回だった。

 4月26日(金)~5月6日(月・祝)までのゴールデンウイーク期間の動向について、出入国在留管理庁の速報値によると、成田国際空港の出入国者数は87万1000人で、田村社長は「NAAの推計値を約4%上回る」と話した。

 続けて、同期間の日本人旅客は円安や物価高の影響の中で安く、比較的近い韓国、台湾、香港をはじめとした東アジアや東南アジアが人気と述べた。田村社長は「平年に比べてGW期間の速報値で5割を切っている状況。他方でインバウンドは引き続き好調で、全体の数字を押し上げた」と説明した。

 同じく、GW期間の国内線は27万8000人で、推計値を約6%上回った。今年はコロナ後初めての本格的なGWであったことが、国際線、国内線とも昨年を大幅に上回った要因とみている。

 GW以降は「インバウンド需要が各方面で昨年実績を大幅に上回る傾向が続き、とくに韓国、台湾、香港など東アジアからの需要が引き続き強い。また、中国も沿岸部を中心に回復している。北米発は、観光需要はもちろん留学生の帰国・乗り継ぎ需要。さらにアウトバウンドは主に近距離アジア線、夏休みに向けてホノルルなど人気路線の予約も入りつつある」(田村社長)とした。

AirJapanがサマーセール開始 6月16日まで航空券お得に

2024年6月3日(月) 配信

ANAマイルからAirJAPANバウチャーの交換開始記念

 AirJapanは6月16日(日)まで、サマーセールを実施している。同社が就航している3路線すべてが手ごろな価格で購入できる。セールはANAマイルからAirJapanフライトバウチャーへの交換開始を記念して行われる。

 セールの販売期間は6月3日~16日、搭乗対象期間は6月10日~8月31日。最安運賃は成田―バンコク線が1万5500円、成田―ソウル線が7000円、成田―シンガポールが1万6000円。

愛犬とずっと一緒! 奥州秋保温泉蘭亭がドッグフレンドリーな上質宿オープン

2024年6月3日(月) 配信

「R with dog」のラウンジイメージ

 宮城県仙台市の奥州秋保温泉蘭亭は6月2日(日)、同敷地内に愛犬と過ごせる宿「R with dog(アールウィズドッグ)」をグランドオープンした。コンセプトは「旅のすべての時間を、愛犬とその家族が喜びを分かち合うハイクラス宿」。4つの客室にはそれぞれドッグランと半露天風呂を併設する。

 ドッグフレンドリーへのこだわりとして、チェックインからチェックアウトまで愛犬と一緒にいられるよう空間設計を行った。愛犬連れのみの宿泊客しか受け付けず、食事も個室タイプの食事処で愛犬と一緒に楽しめる。東北では初となる、愛犬ブッフェは愛犬専用の食事療法インストラクターが手掛けたメニューを常時5種類程度用意する。

 スタッフも愛犬との接し方など知識を身に着けた専門スタッフを採用。サービス向上のトレーニングを定期的に実施していく。

 客室は和室リビングと洋室ベッドルームのスイートタイプで、寝室のベッドの上でも愛犬と一緒に過ごせる。

 料金は大人1人4万5000円から。

レッド・プラネット・ホテルズ・ジャパン破産開始決定受ける 負債総額は22億200万円(東京商工リサーチ調べ)

2024年6月3日(月) 配信

 レッド・プラネット・ホテルズ・ジャパン(ティモシー・ハンシング社長、東京都港区)は5月28日(火)、東京地裁へ破産を申請し、同日に破産開始決定を受けた。東京商工リサーチによると、負債総額は、債権者約80人に対して22億200万円(2024年3月31日現在)。このうち、18億3200万円は、親会社のメタプラネット向け。

 同社は11年、フォンツ・コアファンクションの称号で、フォンツ・ホールディングス(現メタプラネット)の連結子会社として設立した。13年に、親会社がタイの民間企業であるレッド・プラネット・ホテルズ・リミテッドの傘下となり現商号に変更した。

 「レッドプラネット」のブランド名でホテルを展開し、インバウンド需要の高まりを受けて事業拡大し、ピーク時の19年12月期は、国内で6つのホテルを運営し売上高18億3516万円を計上していた。

 一方で、同期は多額の減損損失を計上し、債務超過に陥っていた。20年以降の新型コロナ感染拡大により、宿泊需要が消失したことから、売り上げ低迷と採算割れの状況が続き、22年12月期の売上高は3億506万円まで減少した。

 この間、運営していたホテルの閉鎖や売却を進めていたが、事業再開の見通しが立たず、今回の措置となった。

 メタプラネットによると、ロイヤルオーク五反田(東京都品川区)は別のグループ会社が運営しており、今回の破産の影響はないとした。

のれそれ青森旅キャンペーン2024が始動 青森県×JAL×星野リゾート

2024年6月3日(月) 配信

2022年から開始した3者キャンペーン

 青森県と日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)、星野リゾート(星野佳路社長、長野県・軽井沢町)はこのほど、3者タイアップキャンペーン「のれそれ青森旅キャンペーン2024~青森まるかじり」を始動した。第1弾として、地域の食や体験を満喫できるプランを売り出す。

 同CPは2022年から展開しており、暫定的に1日4便運航しているJALの羽田―三沢線の定期便化を目指している。今年のテーマは「青森まるかじり~ほっぺた落ちるたび、心じゃわめぐたび~」。青森の食や体験を楽しんでもらうため、方言で心が騒ぐ、にぎやかで楽しいようすを指す「じゃわめぐ」を採用した。

 星野リゾートでは、夏に旬を迎え、県民に親しまれている食材の「イカ」と「ホタテ貝」に焦点をあて、フェアを開催する。「星野リゾート 青森屋」では、イカを使用したねぶた漬けなど5種類の料理を用意する。また、「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」はホタテ貝を使用した握り寿司や刺身など、4種類の料理を提供する。

 ジャルパックでは、JAL便と星野リゾートの宿泊をセットにしたダイナミックパッケージを売り出した。宿泊の期間は7月1日~8月31日まで。

 このほか、インスタグラム上でフォトキャンペーンを7月1日から8月31日まで実施する。抽選で2組に羽田―三沢間の往復航空券と宿泊券のセットが当たる。

北海道・今金町がクラファンで温泉施設の改修目指す 観光拠点のクアプラザピリカ

2024年6月3日(月) 配信

目標は2000万円

 北海道・今金町(中島光弘町長)は5月31日(金)から、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングで、同町ピリカ地区の観光拠点であるクアプラザピリカの温泉施設改修を目的としたプロジェクトを開始した。

 利用するのはトラストバンクが提供する、クラウドファンディング型でふるさと納税を募る仕組み「ガバメントクラウドファンディング®」。募集期間は8月29日(木)までで、目標金額は2000万円。

 同町は人口減少や観光資源の減少などの課題があり、とくに、奥ピリカ温泉やオオシュブンナイの滝などの名所は施設の廃業などで観光客離れが起きているという。

 クアザピリカは1990年に完成した施設で、オートバイ愛好家の「バイカー」にも人気だ。併設するピリカキャンプ場の復活や冬場のスキー場の存続、温泉施設設備の継続活用などさまざまな課題を乗り越えて営業を行っている。

 しかし、施設の老朽化が激しく、とくに温泉水をくみ上げる水中ポンプやろ過機は深刻なダメージを受けており、改修が必要な状況だ。改修費用は水中ポンプ入替修繕で約1500万円、ろ過機の更新修繕で約500万円と多額の費用がかかり、町だけでは賄いきれないため、寄付を募る。

 目標金額を超える額が集まった際には温泉施設の完全リニューアルや新たな観光スポット、道の駅の機能充実を視野に入れ、観光客の集客増で地域活性化を目指す。

 中島町長は「全国には今金にゆかりのある方やファンの方など、ふるさと今金に懐かしさや愛着を感じてくださる方々がたくさんいらっしゃいます」とし、「皆様には今金町にある課題を知っていただき、町としては地域活性化の実現の可能性を見つけ、町民の想いを叶えていきたいと思います」とコメントしている。 

【北海道】今夏も二風谷コタン、ウポポイめぐる札幌発着のバスツアー 札幌観光バスで販売中

2024年6月3日(月) 配信

車体デザインのテーマは「尊厳と内なる誇り」

 札幌観光バス(福村泰司社長、札幌市清田区)は北海道平取(びらとり)町からの委託を受け、2024年7~9月に札幌・新千歳空港発着で、アイヌ文化の2大拠点、平取(びらとり)町の「二風谷(にぶたに)コタン」と白老町の民族共生象徴空間「ウポポイ」を日帰りで訪れる、添乗員同行バスツアーを実施する。

 2大拠点を結ぶ「周遊の足」としての運行は、今年5年目を迎えた。目玉は二風谷アイヌコタンの「町歩きガイド」。住民たちが日替わりで、アイヌの歴史や舞踊、アットゥシ織など、自身の得意分野を案内してくれる。リピーターでも「別の案内を聴くことができるチャンスがあります」(札幌観光バス)とPRする。アイヌ伝統工芸の伝承者が集まる「匠の道」(平取町)では、木彫刻品や刺繍を施した布製品など、匠の技を間近で体感することができる。

 参加は、「びらとり温泉ゆから」での昼食や「ウポポイ」の入場料を含んだコースをはじめ、バス乗車(全行程・一部区間)のみなど、都合に合わせて選ぶことができる。

 ツアーで利用するバスは5代目「セタプクサ号」。車体カラーは初代のブルーからレッド、グリーン、金茶と変遷し、今年は黒色が登場する。虐げられた時代(カラー:黒)においても、アイヌ民族としての尊厳と誇り(カラー:シルバー)を持ち、北の大地で自然と共に生き抜いてきた歴史を表現する。デザインは、二風谷在住の伝統工芸家・髙野繁廣、若きクリエーター川奈野利也両氏のオリジナル。

 バスの愛称「セタプクサ」は、アイヌ語で「すずらん」の意味。平取町内に、北海道原種すずらんの日本一の群生地があることにちなんでいる。

 出発日は2024年7月25日(木)~8月31日(土)の毎日(ウポポイ休業日と8月25日は除く)と、9月1日(日)~同16日(月・祝)の土・日・祝日。旅行代金は昼食、ウポポイ入場券付きで大人・子供(3歳以上)とも6500円。バスのみ利用の場合は同3000円。ツアーの参加申し込みは、札幌観光バスの公式ホームページから。