阿寒アドベンチャーツーリズム(大西雅之社長、北海道釧路市)は、自然体験型観光コンテンツ「阿寒湖の森ナイトウォークKAMUYLUMINA(カムイルミナ)」の2024年シーズンを5月11日(土)からオープンし、11月9日(土)まで毎夜開催している。
阿寒摩周国立公園内の阿寒湖の森を歩きながら、プロジェクションマッピングやシノグラフィー(光と音の舞台装置)など、デジタル技術で再現されたアイヌの神々「カムイ」の物語を冒険する企画。参加者自身が登場人物の一員となることで、物語に没入しながら「自然との共生」など、アイヌ文化の世界観や阿寒湖の自然美を五感で体感できる。
阿寒湖の森は、阿寒湖温泉街に隣接した場所にありながら、明治時代から続く自然保護活動のおかげで、今なお手つかずの美しい自然に囲まれている。また、阿寒湖温泉は、古くからアイヌ民族と共に暮らし、アイヌ文化を伝承しながら街づくりを進めてきた。カムイルミナは「この地が誇る貴重な自然とアイヌ文化の魅力をより多くの人々に知ってもらいたい」という思いから企画し、約3年の制作期間を経て19年7月に誕生した。
オープン後は、デジタルアートの幻想的な世界観、フォトジェニックな映像美や自然美が評判を呼び、SNSを中心に大きな話題となった。観光客だけでなく地元からの注目度も高く、「地元北海道の魅力を再発見できた」などの感想が寄せられている。阿寒アドベンチャーツーリズムでは、阿寒湖周辺の自然環境保護やアイヌ文化振興に役立てるため、カムイルミナの売上の一部を寄付する取り組みを続けている。
開催時間は日没30分後から午後9時、または午後9時半まで。雨天決行。歩行距離は約1・2キロで、所要時間は50分ほど。チケット料金は大人(中学生以上)前売3000円、当日3500円、子供(小学生)前売1500円、当日1700円。未就学児は無料。