Airbnb Japan、新たな検索カテゴリ追加 世界的な作品をテーマにした体験集める 

2024年5月2日(木) 配信

田邉泰之代表

 Airbnb Japan(エアビーアンドビー、田邉泰之代表)はこのほど、世界で有名という人物や作品をテーマとした旅体験を集めた検索カテゴリ「アイコニック」を追加した。

 5月2日(木)に開いた発表会で田邉代表は、airbnbが消費者から泊まる場所を確保するためのサイトとして認知されていたことから、「宿泊以上の楽しい体験を提供していることを知ってほしい。これによって民泊の認知度向上につなげたい」と趣旨を説明した。

 同社はこれまで、着せ替え人形バービーの家をモチーフにした施設や、東京タワーに泊まる体験などを不定期に実施。宿泊だけでなく体験にも力を入れていることをアピールするのに効果的だったことから、定期的に行うことを決めた。

 具体的に同カテゴリでは、アニメ映画「カールじいさんの空飛ぶ家」を再現した施設(メキシコ・アビキュー)や、フェラーリ博物館(アメリカ・ニューヨーク)、ミュージシャンプリンス主演の映画「パープル・レイン」に登場したアメリカ・ミネアポリスの家など11件を掲載した。 

能登地震で被災した子供たちへ遊びの機会提供 300万円目標に支援金募る(アソビュー、カタリバ)

2024年5月2日(木) 配信 

 

 アソビュー(山野智久代表)は、子供たちの学習支援や居場所づくりを行うカタリバ(今村久美代表理事、東京都杉並区)と共同で、能登半島地震で被災した子供たちに遊びの機会を提供するために、5月3日(金)から「アソビュー!」上で、支援金を受け付ける。目標金額は300万円。

 被災地に暮らす子供を持つ家庭に、アソビュー!で使えるポイントを1家庭1万円分、合計300世帯へ提供する。支援対象者は、石川県輪島市・珠洲市・七尾市・能登町(2次避難先:金沢市・加賀市)に在住する小学生から高校生までの子供がいる家庭とした。

 利用対象施設は、アソビュー!に掲載している全国約1万施設。提供時期は、7月15日(月)~12月31日(火)を予定している。

 また、アソビューは、「地震発生から4カ月以上経った今も、復興活動が続けられている。被害の大きかった地域の子供達も、間借りしている学校へ通う、仮設住宅に通うなど、心のケアの必要性が叫ばれている」との認識のもと、カタリバと合同で調査を行った。

 4月19(金)~22日(月)の期間で、カタリバの被災地支援を受けた家庭154人に対し、「遊びの機会」について調査を行った結果、8割以上の家庭が震災後に「外出・お出かけの機会が減った(なくなった)」と回答した。

 今年のGWの予定については、約8割が外出やお出掛けの予定がないと答え、「家の修理や片付けで休みが潰れる」「子どもの遊び場がない」とのコメントが寄せられた。

 震災の影響でお出掛けの機会が減ったと回答した人に理由をたずねると、7割以上が「経済的な理由」とした。

 この結果を受けてアソビューでは、「生活インフラの復旧と同様に、子供たちにとって遊びの機会を届けることも必要なことである」とし、支援金募集の取り組みを始めた。

SLやまぐち号5月3日運転再開、約2年ぶりに復活(JR西日本)

2024年5月2日(木)配信

SLやまぐち号

 西日本旅客鉄道(JR西日本、長谷川一明社長、大阪府大阪市)は5月3日(金)、新山口駅(山口県山口市)―津和野駅間(島根県・津和野町)の山口線を走る人気観光列車「SLやまぐち号」の運転を再開する。蒸気機関車に付随する炭水車の不具合のため2022年5月から運転を取りやめていた。

 6月を除く、11月までの土・日曜日・祝日を中心に1日1往復する。6月の運転日の設定はない。

 SLやまぐち号は、同区間の62・9㌔を片道約2時間かけて走行する。

 運転再開に合わせ、車内サービスを充実させる。3号車の車内販売で、ご当地ラスクや山焼きだんごなどの新商品、車内限定のSLグッズを取り揃える。Wi-Fiも新たに設置し利便性を高める。

高松市に観光交流拠点開設 市場の活性化や観光情報発信(JTB)

2024年5月2日(木)配信

1階の飲食店「クセモノズ」

 JTB(山北栄二郎社長、東京都品川区)は5月2日(木)、香川県高松市の同市中央卸売市場内の「うみまち商店街」に、観光交流拠点「SICSサステナブルラウンジ」を開設した。

 「サステナブルな交流拠点」をテーマにした2階建て施設で、1階に市場で破棄されてしまう未利用魚や野菜などを使った料理を提供する飲食店「クセモノズ」を設置した。営業時間は午前11時から午後2時と、午後6時から同9時まで(ディナータイムは金・土曜日・祝前日のみ営業)。水曜日休み。

 2階はコミュニケーションラウンジで、地域と旅行者をつなぐようなイベント開催のほか、レンタルスペースとしても活用する。

 JTBと高松市は2月、商店街の店舗が減少傾向にあるなか、「高松市中央卸売市場を中心とする地域活性化に向けた包括連携協定」を締結。新たな人流創出に向け、飲食と交流スペースからなる施設を整備し、市場内のフードロスの減少をはかるとともに、高松市や瀬戸内エリアの魅力発信をはかる。

日旅G・エムハートツーリスト 情報セキュリティの国際規格ISO27001の認証取得

2024年5月2日(木) 配信

エムハートツーリストはこのほど、国際規格ISO27001の認証を取得した

 日本旅行(小谷野悦光社長)のグループ会社であるエムハートツーリスト(辻本直哉社長、大阪府守口市)はこのほど、国際標準化機構(ISO)から発行された情報セキュリティの国際規格ISO27001(ISO/ICE27001:2022)の認証を取得した。

 同社は、出張手配や各種イベント・会議の運営支援などの法人向けサービスを中心にした旅行会社として1980年に設立。2006年から日本旅行グループとして、法人旅行事業を展開している。

 認証取得について同社は、「クライアント企業よりお預かりする情報に対するセキュリティ目標を実現し、より一層安心してサービスを利用してもらうために取得した。今後は強固な情報管理体制のもと、法人向けソリューションを提供する」考えだ。

旅館・ホテルの60%が「景況感良い」、75%が「販売単価が上昇」(帝国データバンク調べ)

2024年5月2日(木) 配信

 帝国データバンクがこのほど発表した2024年3月の景気動向調査によると、「旅館・ホテル」の60・0%の企業で景況感を「良い」と回答した。他方、「悪い」とする企業は16・7%にとどまった。前年同月は「良い」が61・5%、「悪い」が21・2%と堅調に推移している。

 3月は春休みシーズンを迎えるなか、企業からは「海外を含め、国内のお客様も多い」「ようやくコロナ前の売上水準に戻ってきた」など、明るい声が寄せられているという。

 また、「販売単価が上昇した」とする割合は、22年8月以降20カ月連続で60%を超え、直近の24年3月は75・3%と、全体の4分の3が上昇したと捉えている状況だ。

 コロナ禍で低下していた設備稼働率は、「上昇した」が59・7%に対し、「低下した」が19・4%となった。帝国データバンクは「観光・レジャー需要に加え、出張需要の復活なども好材料となっている」と分析する。

 一方で、深刻化する人手不足への対応のほか、食材やアメニティ、リネン関連費用、冷暖房費の高止まりなどは企業収益を圧迫する要因とし、今後も「宿泊料金の値上げは続く」と見込む。

 この結果、国内のリベンジ消費が一巡する方向にあるなかで、消費者の宿泊離れを回避するためには、「独自性や希少性、高級感などへの対応が迫られることとなり、生き残りをかけ優勝劣敗が顕著となっていく」(帝国データバンク)と予想している。

鉄印で台湾を応援、「台湾応援デジタル鉄印」発売

2024年5月2日(木) 配信

台湾応援デジタル鉄印(イメージ)

 第三セクター鉄道等協議会は、台湾・花蓮沖を震源とする地震の被災地を支援するため、Webアプリ「鉄印帳デジタル」上で、「台湾応援デジタル鉄印」を5月2日(木)から売り出した。売上金は、決済手数料などを控除したうえで、日本赤十字社を通じて台湾の被災地に寄付される。

 台湾東部沖で今年4月3日(水)に起きた地震は、花蓮県を中心に多くの被害が発生し、余震が続いている。第三セクター鉄道等協議会は、加盟する鉄道会社の10社以上が台湾の鉄道会社と姉妹鉄道協定を結んでいるなど深い関係を築いてきた。このうえ、台湾からは東日本大震災や熊本地震、能登半島などの日本で災害が起きるたびに温かい支援を受けてきたとして、鉄印帳デジタルを活用した被災地支援を決めた。

 鉄印帳デジタルは、読売新聞大阪本社と読売旅行の子会社である旅行読売出版社が、第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道各社と協力し、今年3月にサービスを開始したWebアプリ。通常は、駅などに設置されたQRコードを読み取り、NFT(非代替性トークン)化された「鉄印」を購入できるものだが、台湾応援デジタル鉄印はアプリ内で購入できる。価格は税込550円、販売期間は5月31日(金)まで。

杖立温泉鯉のぼり祭り(5月6日まで) 夜間は幻想的なライトアップも

2024年5月2日(木) 配信

3000匹以上の鯉のぼりが泳ぐ雄大な風景は杖立温泉の春の風物詩

 杖立温泉(熊本県・小国町)は5月6日(月)まで「杖立温泉鯉のぼり祭り」が開かれている。

 春風がそよぐ杖立川の上空を3000匹以上の鯉のぼりが泳ぐ雄大な景色は、杖立温泉の春の風物詩。

 今年で44回目を迎えたお祭りには、地元住民と熊本県立小国高等学校のボランティアの方々が協力して飾り付けを行った。

 夜間(午後7~10時)にはライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気を味わうことができる。

 例年ゴールデンウイークや、子供の日のお出掛け先として人気を博している。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その37-大阪・四天王寺&番匠堂めぐり(大阪府大阪市) 大きな愛情で包まれる寺院 極楽浄土“日想観”の聖地 

2024年5月2日(木) 配信

 大阪の地元の人々から、「天王寺さん」と親しまれている四天王寺。私が東洋大学大学院で「グリーフセラピーとしての巡礼」について論文を執筆する際、さまざまな寺院を調べていくなかで、一番感銘を受けた寺院でした。

 古くから大阪へ旅する観光客が必ず参拝したのが、この四天王寺と住吉大社でした。オランダの医学者・博物学者のシーボルトも、「江戸参府紀行」の中で、1828(文政9)年に、四天王寺の五重塔にのぼり、「塔の上はすばらしく遠見きいた」と感動したことを書いています。

 

 

 四天王寺の歴史は、約1400年前の飛鳥時代、推古天皇元年の593年、大阪の中心部に3万3000坪という広大な敷地に、聖徳太子により建立された、日本仏法最初の官寺。

 聖徳太子が制定した「十七条の憲法」は「和を以て貴しと為す」の言葉に則って、寺の宗派は「和宗」。浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、曹洞宗など宗派の違いを超えて、多くの人々がお参りにきます。

 この四天王寺では、「四箇院制度」というものを取り入れました。寺の伽藍に、薬を栽培して人々に与える「施薬院」、あらゆる人々を入院させた「療病院」、貧しくて身寄りのない人々を住まわせた「悲田院」、人々を悪の世界から救い、悟りの境地に導かせるための修行道場である「敬田院」という、4つの施設を設けました。

 金堂には、ご本尊の救世観世音菩薩が安置されていて、その四方に四天王が祀られています。鎌倉時代の歴史物語「水鏡」によりますと、救世観世音菩薩は、聖徳太子の生まれ変わりともいわれています。

 

四天王寺内にある番匠堂

 四天王寺内に、「番匠堂」という小さなお堂があります。番匠とは、大工さんを意味する言葉。この番匠堂の中に、「曲尺太子」と呼ばれる、右手に大工さんが使用する曲尺を持っている聖徳太子像が祀られています。四天王寺を建立するとき、聖徳太子は百済などから多くの大工さんや技術者の方たちを招いて、進んだ技術を積極的に導入したようです。

 聖徳太子は、日本に多くの寺を建てた人であり、建築に深い理解がある人として、とくに大工さんや職人さんたちから尊敬されていて、熱心な太子信仰があります。

 この番匠堂に「南無阿弥陀仏」という幟が掲げられています。聖徳太子は、大きなお堂を建てるときには、あらゆる生命が犠牲になってしまうということで、「南無阿弥陀仏」と唱えて、祈りをささげられたようです。

 

四天王寺の石の鳥居

 四天王寺の西に向かっている「西大門」は、昔は「西の大門」と呼ばれていましたが、今は「極楽門」と称されています。この門には、大きな石の鳥居があります。

 彼岸の中日には、この鳥居の真ん中に、太陽が沈んでいくのが見えるというので、「夕陽は極楽の方向を示す」ということから、昔からこの西門には多くの人が集まって、夕陽が沈むころ、念仏を唱えながら西の方角を拝んでいたのです。そのため、四天王寺の西門は「極楽の東門」であるという信仰が生まれ、西門は「極楽門」と呼ばれています。

 弘法大師・空海は、この西門で「日想観」という瞑想の修行をしました。日想観とは、心の中で極楽浄土を強くイメージして、それが自然と見えるように念じる行のこと。現在でも彼岸の3月21日に、多くの人々がこの西門に集まって、聖徳太子への和賛や念仏が唱えられ、鳥居の彼方に浮かぶ夕陽を見ながら、西の極楽浄土をイメージして、とても皆さん盛り上がるようです。この四天王寺は、心が悲嘆にくれたとき、大きな愛情に包まれるような感覚になれる聖地です。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

マップトラベル、水島想像させる青色のビール開発 認知度や地元の誇り再認識へ

2024年5月1日(水) 配信

MIZUSHIMA BLUE

 マップトラベル(大道哲平社長、福井県敦賀市)はこのほど、敦賀市の観光資源で「北陸のハワイ」といわれる水島を想像させる鮮やかな青色のクラフトビール「MIZUSHIMA BLUE」を売り出した。国内外の消費者に、敦賀市や水島の認知度を高め、地元の人に誇れる観光資源があることを再認識してもらいたい考え。

 水島は7~8月だけ観光船で渡ることができる無人島。エメラルドグリーンの遠浅の海と白い砂浜で海水浴を楽しめるという。景観を守るため、簡易トイレがあるのみで、お店はない。水上バイクとバーベキューが禁止されている。

水島

 同社は2021年から、水島とコラボレーションした商品を販売し、売上の一部を水島地区とハワイ州NPO法人「Aloha Ocean Plus」に寄付し、海の環境を守る活動に役立ててもらっているほか、水島のビーチの清掃に取り組んできた。そうしたなか、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸することから、市を代表するお土産として水島をテーマにしたMIZUSHIMA BLUEを開発した。

 同ビールは、南国のパイナップル風味でハワイを演出している。市の地場産品「おぼろ昆布」の製造過程における端材を隠し味として用いた。低アルコールで苦みがないため、普段ビールを飲まない人、お酒に弱い人でも美味しく飲めるという。デザインは「SNS映え」を意識した。価格は1本330㍉㍑の3本セットが2860円(税込)。年間売上の1%をマウイ島復興支援に寄付する。