HIS 年末年始、海旅は前年比26%増 旅先1位は韓国・ソウル

2024年11月25日(月) 配信

ダナンの予約者数は23年11月6日比で74・8%増と大幅に伸長した

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)が11月14日(木)に発表した、年末年始(2024年12月27日~25年1月5日)の海外旅行の予約状況によると、予約者数は23年11月6日比で25・8%増になった。

 旅行先ランキングでは、1位が韓国・ソウル。次いで台湾・台北、アメリカ・ホノルル、タイ・バンコク、シンガポール、アメリカ・グアム、フィリピン・セブ島、韓国・釜山、ベトナム・ダナン、香港と続いた。
 
 このうち、バンコクは同27・5%増、シンガポールが同29・3%増、セブ島は同36・8%増、ダナンが同74・8%増と大幅に伸長。LCCによる選びやすい価格帯の設定や期間限定のチャーター便就航が主な要因という。9連休が成り立つ日並びの良さで、北米が同42・7%増、ヨーロッパは同46・5%増、中近東が同82・6%増と大幅に増加した。

 平均単価は、為替の影響と連休に併せた航空運賃の上昇で同21・0%増の24万1500円。平均旅行日数は同0・2日減の6・1日。同社は「韓国や台湾のシェアが高くなり、旅行日程が短くなった」と分析している。出国のピークは12月28日(土)、帰国のピークは1月3日(金)。

 同社は「海外旅行は円安や物価高などを背景に、緩やかな回復が続く」と予測している。

規格外ココナッツで国産SAF商用化を JAL×日本グリーン電力開発

2024年11月25日(月) 配信

 

 日本航空(JAL、鳥取三津子社長、東京都品川区)は11月20日(水)、日本グリーン電力開発(君塚元社長、東京都千代田区)と国産の航空燃料(SAF)の商用化に向けた覚書を結んだ。両社は食用に適さないココナッツを原料として、日本国内で持続可能なSAFを製造する事業の商用化を目指す。

 ココナッツは全世界で年間7000万~1億トンが生産され、その約3割が未成熟や発芽などの理由で食用に適さない規格外とされているという。

 日本グリーン電力開発はこれを有効活用しようと、2018年からインドネシアで調達した規格外ココナッツを原料としてSAFの製造に取り組んでいる。規格外ココナッツを原料とするSAFは30年ごろまでに実用化が見込まれており、アジア各国で経済成長とエネルギー安全保障を確保しつつ、脱炭素化を進める取り組みのAZEC(アジア・ゼロエミッション共同体)協力案件の1つにもなっている。

 一方、JALはSAF利用のリーディングエアラインとなるべく、「2030年に全燃料搭載量の10%をSAFに置き換える」という目標を掲げ、国内外のステークホルダーと連携してSAFの実用化に取り組んでいるところ。両社は今回の取り組みで環境負荷の低減に貢献していきたい考え。

「軍艦島」に上陸 飛行機とホテル付のツアー売り出す スカイツアーズ

2024年11月25日(月) 配信

軍艦島

 スカイツアーズ(田中隆一社長、沖縄県那覇市)はこのほど、長崎・軍艦島(端島)に上陸できる「飛行機(ANA)+ホテル+軍艦島上陸付ツアー」を売り出した。設定の出発期間は12月2日(月)~2025年3月29日(土)まで。

 「軍艦島」は2015年に「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として、世界文化遺産に登録。今は廃墟だが、世界一の人口密度を誇った炭鉱の島で、当時の繁栄の面影を残す独特の風景が広がる。最近では、TBSドラマ「海に眠るダイヤモンド」の舞台にもなり、ますます注目を集めている。

 ツアーでは、島に上陸して当時のようすを間近に見ることができる。島全体がセットのような雰囲気のため、同社は「ドラマのシーンを思い出しながら散策するのも一興です」とアピールしている。

 予約はオンラインで受け付けている。出発地の設定は北海道と東北・新潟、北陸、関東、中部、関西。価格は変動性の時価商品。

「みやこ冬の味覚イベントリレー」(岩手県)今冬も実施 鮭・真鱈・早採れワカメ・毛ガニなど

2024年11月25日(月) 配信

「みやこ冬の味覚イベントリレー」がスタート

 宮古観光文化交流協会(岩手県宮古市)は秋冬期の観光誘客拡大を目的に、今年も「みやこ冬の味覚イベントリレー」を開催する。

 世界三大漁場を沖にもつ三陸の玄関口・宮古は、年間を通じて美味しい魚介類の宝庫。とくに秋冬期は、「鮭が取れ始めればイクラが出回り、アワビ、真鱈、早採れワカメ、毛ガニと続き、三陸の食材のピークを迎える」と赤沼喜典事務局長はアピールする。

 このため、宮古市では5つの「冬の味覚」イベントをリレー方式で実施する。11月24日(日)には、先陣を切って「田老鮭・あわびまつり」(田老野球場駐車場)が実施され、多くの人で賑わった。

 今後は、12月1日(日)に「宮古鮭まつり」(宮古市魚市場)、2025年1月26日(日)に「宮古真鱈まつり」(宮古市魚市場))、そして3月2日(日)には「早採りわかめ『春いちばん』まつり」と「宮古毛ガニまつり」が宮古市魚市場で開催される。

 各イベント来場者には、豪華海産物が当たるプレゼント企画も用意している。

【JTA】人事異動(12月1日付)

2024年11月25日(月) 配信

 日本トランスオーシャン航空(JTA、野口望社長、沖縄県那覇市)はこのほど、12月1日付の管理職人事異動を発表した。

 【昇格】運航点検整備部運航整備課737MOCグループ整備長(運航点検整備部運航整備課737MOCグループ副整備長)松田良

淡路島に25年春、ハワイアンリゾートが誕生 「Awaji Lanikai Square」

2024年11月24日(日) 配信

Awaji Lanikai Square

 キコークリエイト(笹倉光雄社長、大阪府大阪市)は2025年春、兵庫県の淡路島にハワイアンリゾート「Awaji Lanikai Square(アワジラニカイスクエア)」をオープンする。淡路島の自然と景観が南国ハワイのイメージと調和した施設で、飲食店などの各種テナントにグランピング施設が併設する。

 ハワイアンリゾート気分が満喫できる宿泊施設「グランピングトレーラー Lanikai」は25年1月25日(土)にプレオープンする予定。2月28日(金)までの宿泊は、土日・祝日も同一のプレオープン特別価格で利用できる。全6棟で、家族やカップルなど用途に合わせて特色あるトレーラーハウスを用意した。犬と泊まれる専用ドッグラン付きのトレーラーもある。夕食はオプションで淡路島の食材が楽しめるBBQプランも用意している。

 なお、現在「Awaji Lanikai Square」施設内のテナントブースにおいて、飲食店などの入居者を募っている。

25年春、京都るり渓温泉をリニューアルへ 充実したリゾートに、カトープレジャーグループ

2024年11月23日(土) 配信

リニューアルイメージ

 カトープレジャーグループ(加藤宏明社長兼グループCEO、東京都港区)のグループ会社、ケー・エキスプレスは京都府南丹市の「京都るり渓温泉for REST RESORT」を2025年春にリニューアルオープンする。温浴施設や宿泊施設など大規模な改装を行い、「温泉」と「アソビ」が楽しめる充実したリゾートに生まれ変わるという。

 「レジャーエリア」は広大な芝生広場のなかに、ふわふわドームやネットアスレチックなどの大型野外遊具を設置したパークと、ストラックアウトや射的など50種類以上のレンタルアイテムをそろえたパークを新設。周辺には子供たちを見守ることができる木陰ベンチなども配置する。

 「SPAエリア」は、天然温泉やバーデゾーン、温水プールのある温浴施設を全面リニューアルする。岩盤浴の増床や、新たに室内アスレチックや遊具を取りそろえたキッズエリアを設ける。

 新たなスポットは「プレイラウンジ」。コーヒーやソフトドリンク、アルコールなどのドリンクが楽しめるくつろぎの場所で、ダーツやビリヤード、卓球などの室内遊びもそろえる。

 また、宿泊施設は、和風旅館「こぶし荘 花あかり」の部屋をベッドタイプの和洋室に一新。館内には宿泊者専用の貸切風呂があるほか、レストランは新設する。このほか、26年には新たなコテージも新設予定だ。

 なお、るり渓温泉本館リニューアルに伴い、宿泊や温浴、レストランなどを2025年4月23日まで一時休業している。花あかりの休業は25年1月6日~4月23日まで。

温故知新、ホテルシーズン日南の全株式取得へ 2軒目の自社物件

2024年11月22日(金) 配信

ホテルシーズン日南(イメージ)

 温故知新(松山知樹代表、東京都新宿区)は11月22日(金)付で、ホテルシーズン日南(秋元邦夫代表、宮崎県日南市)の全株式を取得した。同社としては、「礼文観光ホテル 咲涼(旧・三井観光ホテル)」に続き、2軒目の自社物件となる。

 ホテルシーズン日南は、全室太平洋を望むオーシャンビューを誇る。また、春秋のキャンプシーズンには広島東洋カープの選手に常宿として利用されているほか、付帯施設に広島東洋カープ展示室がある。客室数は57室。

 同社によると、施設の運用方針については協議段階であるとし、施設名称は検討中。

 日南市が持つ、自然をはじめとした豊かな文化や食、歴史などの魅力と個性を楽しめる「地域のショーケース」となるようなホテル運営を目指す考え。

日本旅行、制服の完全撤廃 廃棄制服はコースターなどへアップサイクル

2024年11月22日(金) 配信

アップサイクル後のオリジナルアイテム

 日本旅行(小谷野悦光社長)はこのほど、店頭店舗での制服着用義務を完全撤廃し、回収したスタッフ制服によるアップサイクルを行った。従業員の多様性尊重と、柔軟な働き方の観点から、同社が制定した身だしなみガイドラインに基づいた「オフィスカジュアル化」を導入した。

 今年の6月末に、これまで店頭店舗で活用していた女性スタッフ制服の着用義務を撤廃。不要になった制服を「PANECO®」にアップサイクルし再資源化することによって、コースターやウェルカムボード、キャッシュトレイなどのオリジナルアイテムとして再び営業活動で活用していく。

 PANECO®は、ワークスタジオ(原和広代表、東京都新宿区)が開発した廃棄衣料繊維を原料としたサステナブルなボード。

 同社はこの取り組みを通じ、多様性の尊重と循環型社会の実現に貢献していく考え。

ベストツーリズムビレッジ2024で2地域認定 山形県・西川町、鹿児島県・天城町(UN Tourism)

2024年11月22日(金) 配信

山形県・西川町 月山(イメージ)

 国連世界観光機関(UN Tourism)は11月14日(木)、「ベストツーリズムビレッジ2024」を55地域認定した。このうち、日本からは山形県・西川町と、鹿児島県・天城町の2地域が認定された。これにより、日本のベストツーリズムビレッジ認定地域は8地域となった。

 これまで、北海道・ニセコ町、京都府南丹市美山町、北海道・美瑛町、宮城県・奥松島地区、長野県・白馬村、岐阜県・白川村が認定を受けている。

 このほか、選出に至らなかったものの、取り組み内容の向上に向けた支援を受けられる「アップグレードプログラム」には、新潟県・山古志村、福井県・白山地区が選ばれた。

 「ベストツーリズムビレッジ」は、持続可能な観光地域づくりに取り組む優良な地域を認定するプロジェクト。このPJに認定されると、ロゴマークが使用できるほか、選ばれた地域間で知見や経験を共有するためのネットワークに加入できる。