鉄印で台湾を応援、「台湾応援デジタル鉄印」発売

2024年5月2日(木) 配信

台湾応援デジタル鉄印(イメージ)

 第三セクター鉄道等協議会は、台湾・花蓮沖を震源とする地震の被災地を支援するため、Webアプリ「鉄印帳デジタル」上で、「台湾応援デジタル鉄印」を5月2日(木)から売り出した。売上金は、決済手数料などを控除したうえで、日本赤十字社を通じて台湾の被災地に寄付される。

 台湾東部沖で今年4月3日(水)に起きた地震は、花蓮県を中心に多くの被害が発生し、余震が続いている。第三セクター鉄道等協議会は、加盟する鉄道会社の10社以上が台湾の鉄道会社と姉妹鉄道協定を結んでいるなど深い関係を築いてきた。このうえ、台湾からは東日本大震災や熊本地震、能登半島などの日本で災害が起きるたびに温かい支援を受けてきたとして、鉄印帳デジタルを活用した被災地支援を決めた。

 鉄印帳デジタルは、読売新聞大阪本社と読売旅行の子会社である旅行読売出版社が、第三セクター鉄道等協議会に加盟する鉄道各社と協力し、今年3月にサービスを開始したWebアプリ。通常は、駅などに設置されたQRコードを読み取り、NFT(非代替性トークン)化された「鉄印」を購入できるものだが、台湾応援デジタル鉄印はアプリ内で購入できる。価格は税込550円、販売期間は5月31日(金)まで。

杖立温泉鯉のぼり祭り(5月6日まで) 夜間は幻想的なライトアップも

2024年5月2日(木) 配信

3000匹以上の鯉のぼりが泳ぐ雄大な風景は杖立温泉の春の風物詩

 杖立温泉(熊本県・小国町)は5月6日(月)まで「杖立温泉鯉のぼり祭り」が開かれている。

 春風がそよぐ杖立川の上空を3000匹以上の鯉のぼりが泳ぐ雄大な景色は、杖立温泉の春の風物詩。

 今年で44回目を迎えたお祭りには、地元住民と熊本県立小国高等学校のボランティアの方々が協力して飾り付けを行った。

 夜間(午後7~10時)にはライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気を味わうことができる。

 例年ゴールデンウイークや、子供の日のお出掛け先として人気を博している。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その37-大阪・四天王寺&番匠堂めぐり(大阪府大阪市) 大きな愛情で包まれる寺院 極楽浄土“日想観”の聖地 

2024年5月2日(木) 配信

 大阪の地元の人々から、「天王寺さん」と親しまれている四天王寺。私が東洋大学大学院で「グリーフセラピーとしての巡礼」について論文を執筆する際、さまざまな寺院を調べていくなかで、一番感銘を受けた寺院でした。

 古くから大阪へ旅する観光客が必ず参拝したのが、この四天王寺と住吉大社でした。オランダの医学者・博物学者のシーボルトも、「江戸参府紀行」の中で、1828(文政9)年に、四天王寺の五重塔にのぼり、「塔の上はすばらしく遠見きいた」と感動したことを書いています。

 

 

 四天王寺の歴史は、約1400年前の飛鳥時代、推古天皇元年の593年、大阪の中心部に3万3000坪という広大な敷地に、聖徳太子により建立された、日本仏法最初の官寺。

 聖徳太子が制定した「十七条の憲法」は「和を以て貴しと為す」の言葉に則って、寺の宗派は「和宗」。浄土宗、浄土真宗、日蓮宗、曹洞宗など宗派の違いを超えて、多くの人々がお参りにきます。

 この四天王寺では、「四箇院制度」というものを取り入れました。寺の伽藍に、薬を栽培して人々に与える「施薬院」、あらゆる人々を入院させた「療病院」、貧しくて身寄りのない人々を住まわせた「悲田院」、人々を悪の世界から救い、悟りの境地に導かせるための修行道場である「敬田院」という、4つの施設を設けました。

 金堂には、ご本尊の救世観世音菩薩が安置されていて、その四方に四天王が祀られています。鎌倉時代の歴史物語「水鏡」によりますと、救世観世音菩薩は、聖徳太子の生まれ変わりともいわれています。

 

四天王寺内にある番匠堂

 四天王寺内に、「番匠堂」という小さなお堂があります。番匠とは、大工さんを意味する言葉。この番匠堂の中に、「曲尺太子」と呼ばれる、右手に大工さんが使用する曲尺を持っている聖徳太子像が祀られています。四天王寺を建立するとき、聖徳太子は百済などから多くの大工さんや技術者の方たちを招いて、進んだ技術を積極的に導入したようです。

 聖徳太子は、日本に多くの寺を建てた人であり、建築に深い理解がある人として、とくに大工さんや職人さんたちから尊敬されていて、熱心な太子信仰があります。

 この番匠堂に「南無阿弥陀仏」という幟が掲げられています。聖徳太子は、大きなお堂を建てるときには、あらゆる生命が犠牲になってしまうということで、「南無阿弥陀仏」と唱えて、祈りをささげられたようです。

 

四天王寺の石の鳥居

 四天王寺の西に向かっている「西大門」は、昔は「西の大門」と呼ばれていましたが、今は「極楽門」と称されています。この門には、大きな石の鳥居があります。

 彼岸の中日には、この鳥居の真ん中に、太陽が沈んでいくのが見えるというので、「夕陽は極楽の方向を示す」ということから、昔からこの西門には多くの人が集まって、夕陽が沈むころ、念仏を唱えながら西の方角を拝んでいたのです。そのため、四天王寺の西門は「極楽の東門」であるという信仰が生まれ、西門は「極楽門」と呼ばれています。

 弘法大師・空海は、この西門で「日想観」という瞑想の修行をしました。日想観とは、心の中で極楽浄土を強くイメージして、それが自然と見えるように念じる行のこと。現在でも彼岸の3月21日に、多くの人々がこの西門に集まって、聖徳太子への和賛や念仏が唱えられ、鳥居の彼方に浮かぶ夕陽を見ながら、西の極楽浄土をイメージして、とても皆さん盛り上がるようです。この四天王寺は、心が悲嘆にくれたとき、大きな愛情に包まれるような感覚になれる聖地です。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

マップトラベル、水島想像させる青色のビール開発 認知度や地元の誇り再認識へ

2024年5月1日(水) 配信

MIZUSHIMA BLUE

 マップトラベル(大道哲平社長、福井県敦賀市)はこのほど、敦賀市の観光資源で「北陸のハワイ」といわれる水島を想像させる鮮やかな青色のクラフトビール「MIZUSHIMA BLUE」を売り出した。国内外の消費者に、敦賀市や水島の認知度を高め、地元の人に誇れる観光資源があることを再認識してもらいたい考え。

 水島は7~8月だけ観光船で渡ることができる無人島。エメラルドグリーンの遠浅の海と白い砂浜で海水浴を楽しめるという。景観を守るため、簡易トイレがあるのみで、お店はない。水上バイクとバーベキューが禁止されている。

水島

 同社は2021年から、水島とコラボレーションした商品を販売し、売上の一部を水島地区とハワイ州NPO法人「Aloha Ocean Plus」に寄付し、海の環境を守る活動に役立ててもらっているほか、水島のビーチの清掃に取り組んできた。そうしたなか、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸することから、市を代表するお土産として水島をテーマにしたMIZUSHIMA BLUEを開発した。

 同ビールは、南国のパイナップル風味でハワイを演出している。市の地場産品「おぼろ昆布」の製造過程における端材を隠し味として用いた。低アルコールで苦みがないため、普段ビールを飲まない人、お酒に弱い人でも美味しく飲めるという。デザインは「SNS映え」を意識した。価格は1本330㍉㍑の3本セットが2860円(税込)。年間売上の1%をマウイ島復興支援に寄付する。

23年国内旅行消費額は21兆9101億円 前年比27・7%増に(旅行・観光消費動向調査)

2024年5月1日(水) 配信

観光庁はこのほど、旅行・観光消費動向調査2023年年間値の確報を発表した

 観光庁がこのほど発表した旅行・観光消費動向調査2023年年間値の確報によると、23年の国内旅行消費額は19年比0・1%減、前年比27・7%増の21兆9101億円だった。

 日本人国内旅行消費額のうち、宿泊旅行消費額は19年比3・7%増、前年比29・7%増の17兆7960億円。日帰り旅行は19年比13・8%減、前年比19・7%増の4兆1141億円。

 日本人国内延べ旅行者数は、19年比15・2%減、前年比19・1%増の4億9758万人。うち宿泊旅行は19年比9・7%減、前年比21・0%増の2億8135億円。日帰り旅行は19年比21・5%減、前年比16・6%増の2億1623万人となった。

 また、日本人国内旅行の1人1回当たりの旅行支出(旅行単価)は、19年比17・9%増、前年比7・2%増の4万4034円となった。うち宿泊旅行は19年比14・9%増、前年比7・1%増の6万3253円。日帰り旅行は19年比9・8%増、前年比2・7%増の1万9027円だった。

東武鉄道、東上線開業110周年 記念乗車券3000セット発売

2024年5月1日(水) 配信

台紙中面と記念乗車券(イメージ)

 東武鉄道は、5月1日(水)から「東上線開業110周年記念乗車券」を、3千セット限定で売り出した。東上線の前身となる東上鉄道が1914(大正3)年5月1日に、池袋~田面沢駅間(現在の川越市~霞ヶ関駅間に位置)に開業して110周年の記念で販売する。

 記念乗車券は、東武池袋駅から大人常備片道普通乗車券670円区間、川越市駅から同乗車券330円区間の硬券乗車券2種類。開業当初から駅名が改称となった膝折駅(現朝霞駅)と川越町駅(現川越市駅)、廃止となった田面沢駅の各硬券乗車券(イメージ)3枚付き。台紙中面には、池袋~田面沢駅間を抽出した年表と、開業時の路線図を紹介している。

 発売金額は1000円。発売期間は6月30日(木)まで、1人10セットまで購入でき、売り切れ次第終了とする。有効期間は、5月1日(水)~6月30日(木)までの1回限り有効。東武鉄道の計55駅で販売している。

 なお、券番号「0001~0010」の記念乗車券は、「東武鉄道公式ファンクラブ」で抽選発売とする。

 発売箇所は次の通り。

 浅草駅▽とうきょうスカイツリー駅▽曳舟駅▽東武亀戸駅▽東武北千住駅▽西新井駅▽竹ノ塚駅▽草加駅▽新越谷駅▽北越谷駅▽春日部駅▽北春日部駅▽東武動物公園駅▽東武久喜駅▽羽生駅▽館林駅▽足利市駅▽太田駅▽伊勢崎駅▽東武佐野駅▽新桐生駅▽南栗橋駅▽東武栗橋駅▽東武栃木駅▽新栃木駅▽新鹿駅▽下今市駅▽東武日光駅▽東武宇都宮駅▽鬼怒川温泉駅▽東武大宮駅▽岩槻駅▽七光台駅▽野田市駅▽流山おおたかの森駅▽東武柏駅▽新鎌ケ谷駅▽東武船橋駅▽東武池袋駅▽下板橋駅▽大山駅▽上板橋駅▽成増駅▽和光市駅▽朝霞台駅▽志木駅▽ふじみ野駅▽東武川越駅▽川越市駅▽若葉駅▽坂戸駅▽東松山駅▽森林公園駅▽小川町駅▽武州長瀬駅――の計55駅。

夏たびCP2024 国内・海外ツアーで使える最大2万円クーポン配布(阪急交通社)

2024年5月1日(水) 配信

阪急交通社はこのほど、「夏たびキャンペーン2024」を始めた

 阪急交通社(酒井淳社長)は5月1日(水)から、夏休みの旅行需要喚起策として、「夏たびキャンペーン2024」を始めた。同社のWebサイトで会員登録を行うと、先着で国内・海外旅行に利用できる旅行割引クーポンが手に入る。

 旅行割引クーポンの配布総額は1億円。上限に達するまで1人につき何度でも取得可能。旅行代金に応じて1000円から最大2万円分まで用意した。

 5000円以上のツアーでは1000円割引、3万円以上のツアーでは3000円割引、5万円以上のツアーでは5000円割引、10万円以上のツアーでは1万円割引、20万円のツアーでは2万円割引。

 クーポンは予約1件につき1枚利用可能。適用となるのは代表者1人の旅行代金。

 予約期間は5月1(水)~31日(金)。対象商品は、国内・海外ツアー、国内ダイナミックパッケージ、国内宿泊プラン。

 対象期間は、国内旅行が7月1日(月)~9月30日(月)。海外旅行が7月1日(月)~10月31日(木)。

トリプラ高橋和久CEOに聞く 宿の旅ナカ情報をデジタル化

2024年5月1日(水)配信

高橋和久CEO

 宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla(トリプラ、高橋和久CEO、鳥生格CTO)は3月14日、宿泊中に必要な情報を一元化できる旅ナカ専用のWebサービス「tripla Guide(トリプラガイド)」の提供を始めた。施設案内や問い合わせ対応など、宿泊施設がアナログで提供していた各種サービスをデジタル化でき、宿泊者もスマートフォンでQRコードを読み取るだけで利用できる新サービスについて、高橋和久CEOに話を聞いた。

tripla Guideイメージ

 ――新サービス「トリプラガイド」とは。

 宿泊施設のチェックイン・アウトの時間から、館内の朝食や大浴場、Wi―Fiをはじめ、お土産の買い物など施設案内を、宿泊者がQRコードを読み取ると利用できるサービスになります。館内の問い合わせや施設案内のQ&Aに関しては、トリプラが提供するAIチャットボット「tripla Bot(トリプラボット)」の機能を活用し、情報を蓄積したAIが代わりに回答してくれます。

 宿泊施設にとっては、管理画面からメニューの追加や内容の修正が自由にできるため、細かな時間変更やニュースの発信のほか、施設の会員登録やSNS連携まで行えます。あとは

「デジタルノマド&ワーケーションラボ」ローンチ記念イベント デジタルノマドの現況とこれからを語り合う

2024年4月30日(火) 配信

デジタルノマド&ワーケーションラボは4月23日(火)、オンラインイベントを開いた

 ワーケーションなどを研究する山梨大学発のプロジェクト「デジタルノマド&ワーケーションラボ」(代表=田中敦・山梨大学生命環境学部地域社会システム学科教授)がこのほど設立し、4月23日(火)にローンチ記念としてオンラインイベントを開いた。

 デジタルノマドは、世界で3500万人規模の市場とされ、デジタルノマドビザなどの制度を導入している国は、世界50カ国以上にのぼる。

 法務省は4月1日(月)から、日本版の「デジタルノマド」ビザ制度を始めた。外国の法人あるいは団体との雇用契約に基づいて、日本で情報通信技術を用いて業務に従事する外国人が対象となる。出入国在留管理庁(入管庁)では、リモートワークを行うIT・ソフトウェア開発、デジタルデザイナー、オンライン秘書、外国企業の事業経営を行う個人事業主などを想定している。

 同ラボでは、ワーケーションやデジタルノマドに関するプロジェクトと情報発信のウェブメディアとして設立。オンラインイベントでは、Co─Founder(共同創業者)の田中淳教授、松下慶太教授(関西大学社会学部)、斉藤晴久氏(AnyWhere代表取締役CEOFounder)、今村茜氏(毎日みらい創造ラボ執行役員)4人が登場し、デジタルノマドの現況や、「デジタルノマドとワーケーションの現在地とこれから」をテーマにトークセッションを行った。

 同ラボは、「国内外の研究者や実務家と共に、デジタルノマドに関する情報を発信し、誘致の推進や運営向上のために、啓蒙・研究活動を積極的に行っていく」とした。

旅博2024 in 梅田、グランフロント大阪で開催(6月29日)

2024年4月30日(火) 配信

参加申し込みは5月15日(水)から

 関西エアポート(大阪府泉佐野市)は6月29日(土)、大阪市北区のグランフロント大阪で「旅博2024 in 梅田」を開催する。昨年開かれた旅行イベント「関西国際空港発 海外旅行の博覧会 in 梅田」をさらにスケールアップさせ、「今、行くべき旅」をテーマに、就航先の政府観光局、航空会社や旅行会社、観光関連団体などの“プロ”が、旅行の楽しみ方や現地の最新情報などを紹介する。

 「スペシャルゲスト in PRステージ」では、「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」プロデューサーの詩歩さんによる「世界の絶景トークステージ」を予定している。このほか、海外・国内の旅行に関連する航空会社、旅行会社、各地の観光局などが集結する出展ブースや、世界各地の旬な情報を詳しく聞ける旅行セミナーに参加できる。

 開催時間は午前10時~午後5時。場所は、グランフロント大阪北館B2階のナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター。

 参加は事前申込制で、申し込み開始は5月15日(水)から。入場料は事前申込・決済400円、当日500円(税込)。小学生以下は保護者同伴で無料、中学生以上の学生は学生証提示で無料となる。