富士山「吉田ルート」、弾丸登山を規制へ 登山者上限と通行料徴収も

2024年4月22日(月) 配信

富士山吉田口登下山道規制チラシ(山梨県側)

 山梨県は4月17日(水)、富士山五合目登山口(吉田ルート)にゲートを設置し、7月1日(月)~9月10日(火)まで、富士登山の弾丸登山や混雑対策として通行規制を行うと発表した。

 午後4:00~午前3:00までゲートを閉鎖し、登山者数も1日当たり4000人までを上限とする。山小屋宿泊者は規制中も通行可能だが、ゲート通過は原則、規制開始前の午後4時までの協力を呼び掛ける。通行料は1人2000円を徴収。従前から実施している富士山保全協力金1000円(任意)と合わせると、一人当たり最大3000円の負担になる。

 通行料は、山中での安全誘導や巡回指導、外国人サポート、ゲート整備や運営費などの規制関係経費などに使用する。支払いは、富士山保全協力金と同様にクレジットカードや電子マネー、QRコード決済に対応予定。

 昨年の富士登山では、山頂で御来光を見るため、夜間に多くの登山者が訪れ、山頂付近での過度な混雑の発生や、夜通しで頂上を目指す弾丸登山が多く見受けられたため、これらの対策として規制の実施に至った。

絶景カヌーがテーマ ジャルパック「ひがし北海道満喫4日間」

2024年4月22日(月) 配信

出発は6月20日、27日の設定

 ジャルパック(平井登社長、ジャルパック)は4月22日(月)、手つかずの自然が残る湿原で実施する絶景カヌーがテーマの「ひがし北海道満喫4日間」を売り出した。ツアーは北海道知事認定アウトドアマスターガイド・安藤誠氏が監修した。

 同ツアーはアドベンチャートラベル(AT)の定義である「自然」「アクティビティ」「文化体験」のすべてを満たしている。また、AT業界最大の団体であるATTAが掲げる5つの要素「いままでにないユニークな体験」「自己変革」「健康であること」「挑戦」「ローインパクト」も含む本格的なAT商品となっている。

 出発は6月20日(木)、27日(木)の2日間で、いずれも3泊4日。募集は各日最大10人まで。宿泊は安藤氏の手掛ける宿泊施設「ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド」。料金例は1人28万5000円。

東武トップツアーズ、ドジャースを観戦 Rソックス戦をツアーで(7月18~23日の6日間)

2024年4月22日(月) 配信

7月18日(木)~23日(火)の6日間のツアー

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、7月18日関西空港発の「アメリカ野球観戦ロサンゼルスD観戦ツアー」を売り出す。7月18日(木)~23日(火)の6日間のツアーで、米国・カリフォルニア州ロサンゼルスにある「ドジャー・スタジアム」の現地から応援できる。

 同ツアーは、ロサンゼルス・ドジャースとボストン・レッドソックスが、シーズン中に唯一対戦する3連戦のうち2試合(19・20日)を観戦できる貴重なツアー。残り1試合もオプショナルツアー(21日)として観戦できる。

 ツアーには日本から添乗員1人の同行と、現地ガイドが滞在中を支援。空港とホテル間の移動は専用車を、ホテルとスタジアム間はドジャースタジアムシャトルバスを利用する。

 旅行代金は1人当たり49万8000円(1室2人利用、諸税・燃油サーチャージ別途)。最少催行人数10人。宿泊は都ホテルロサンゼルスとなる。

トライアングル 猿島航路に新造船「NEW KUROFUNE」を就航 

2024年4月22日(月) 配信

双胴船にすることで揺れを軽減

 トライアングル(社長、神奈川県横須賀市)は4月17日(水)、猿島航路で運航する新造船「NEW  KUROFUNE」を就航した。

アルミをリサイクルして制作したオブジェ

 老朽化したシーフレンド1の代替船で、船名を市民に公募し、集まった667通の中から選ばれた。乗船前からワクワクする、市民にも愛されるデザインを採用。2020年10月にスタートした「つづく みんなの猿島プロジェクト」の大きなプロジェクトの一つとなる船で、横須賀市民や猿島の来島者が分別したアルミ缶を再資源化して制作したオブジェが船内に飾られている。

鈴木隆裕社長

 同日行われた記念クルーズで鈴木社長は、「NEW  KUROFUNEは、これから先、さまざまな取り組みを広げていくきっかけになる船。基本猿島航路での運航とはなるが、浦賀や久里浜などのクルーズにも使うことができるかと思うので、色々なカタチでこの船を活用していきたい」と力を込めた。

 同日は、「広域観光ガイドサービス」を立ち上げたことも報告された。「横須賀・三浦半島の教育旅行の聖地化」に向けた取り組みで、市町行政区の境にとらわれずに三浦半島でのガイドサービスを実施することで、常に質の向上を目指し、新たな観光集客につなげることが狙いだ。

兵舎の中を案内

 また同社は4月20日(土)、「無⼈島・猿島『探検』ツアー」に、60分のコースを新設した。明治から順に島の歴史を学びながら島内を一周するツアーで、普段は入ることができない兵舎、弾薬庫の内部も案内する。

デジタルイノベーター育成へ 新経済連盟「次世代教育の実現に向けた政策提言」を公表

2024年4月21日(日) 配信

 新経済連盟(三木谷浩史代表理事)の次世代教育ワーキンググループ(座長=船津康次・トランスコスモス取締役相談役)は4月18日(木)、「次世代教育の実現に向けた政策提言」を公表した。教育を現代版にアップデートし、AIなどの次世代テクノロジーを活用しながら、社会や企業でイノベーションを起こす人材(デジタルイノベーター)を育成することが目的。

 提言では3つの柱として、①アントレプレナーシップ教育の実現②教育DXの加速③教職員の対応力向上――に向けて具体的に取り組むべき方策を掲げている。今後は「政府をはじめとする関係各所へ働き掛けを行っていく」(新経済連盟)考えだ。

 アントレプレナーシップ教育の実現では、「次期学習指導要領」への盛り込みを要望。義務教育段階からの体系化のため、授業時間数の確保や、情報教育の時間数増、プログラム開発や評価制度の整備などを求めている。

 さらに、企業版ふるさと納税制度の改正に加え、テクノロジー活用前提の質の高い教材や、地域人材確保の必要性にも触れている。

 教育現場での校務業務のデジタル原則の徹底や、学校フルクラウド化を前提とした遠隔教育活用の促進と定点観測なども提言。

 教職員の対応力向上では、アントレ教育やICT、AIリテラシーなどの「リスキングの実施」が必要としている。

特別展「法然と極楽浄土」展 関東浄土宗寺院の宝物の数々が展示 東京国立博物館で6月9日(日)まで

2024年4月20日(土) 配信

浄土宗の歴史を通覧する史上初の展覧会

 鎌倉時代の一大宗派・浄土宗の歴史を通覧する史上初の展覧会が上野公園の東京国立博物館で、2024年6月9日(日)まで開催されている。

 今年浄土宗が開宗850年を迎えることを機に、法然(1133~1212)による開宗から徳川将軍家の帰依によって大きく発展を遂げるまでを、全国の浄土宗ゆかりの名宝の数々で紹介する。平安時代末期、繰り返される内乱、災害、疫病の流行などで世は乱れ人々は疲弊していた。この困難な時代に、分け隔てなく万人の救済を目指した法然と門弟たちの、生き方や守り伝えられてきた文化財にも触れることのできる貴重な機会だ。

 法然は現代の岡山県久米郡久米南町に生まれた。阿弥陀仏がすべての人々を救うために立てた48の誓いのうち、念仏往来こそが重要であり誰もが極楽往生できることを説いた名僧で浄土宗の開祖だ。浄土宗とは阿弥陀仏を本尊とし「南無阿弥陀仏」を称えることにより、だれもが極楽往生する。その教えは貴族から庶民にいたるまで、多くの人たちに支持され現代まで連綿と受け継がれてきた。総本山は京都・知恩院。

 会場のみどころとして、徳川家康が菩提所に定めた芝・増上寺、目黒・祐天寺、鎌倉・光明寺、瓜連(うりづら)・常福寺、将軍家ゆかりの飯沼・弘経寺(ぐぎょうじ)など、関東浄土宗寺院の宝物の数々が展示されている。代表的なものをあげると、法然の教えをまとめた浄土宗の根本宗典、重文「選択本願念仏集」(盧山寺本)は、冒頭部分に法然自筆で記された経典。次いで縦横4メートル、8世紀に蓮糸で織られた伝説の秘仏、国宝「綴織當麻曼荼羅」(奈良・當麻寺蔵、5月6日までの展示)は東京初公開。これは法然の弟子・証空(しょうくう)によって絶大な信仰を集め、多くの写しが作られている。また、国宝・「法然上人絵伝」は法然の生涯を伝える伝記絵の集大成で、極彩色が美しい。

 同展は京都国立博物館で24年10月8日(火)~12月1日(日)に、九州国立博物館では25年10月7日(火)~11月30日(日)に開かれる。

【ジャーナリスト・貞廣長昭】

夜のあじさい号、6月15日(土)から運行開始 ライトアップされたあじさいを指定席で観賞(小田急箱根)

2024年4月19日(金) 配信

「夜のあじさい号」は6月15日(土)から運行する

 小田急箱根(水上秀博社長、神奈川県小田原市)は6月15日(土)から、ライトアップされた沿線のあじさいを座席指定列車から楽しめる「夜のあじさい号」を運行する。

 箱根登山電車沿線では、例年6月中旬ごろからあじさいが見ごろを迎える。この時期に臨時運転される座席指定制の観光列車「夜のあじさい号」は、あじさいの見どころで徐行や停車を繰り返しながら進み、ゆったりとあじさい鑑賞ができる。

 運行期間は6月15(土)~30日(火)まで。運行区間は箱根湯本駅から強羅駅まで。

 あじさいの夜間ライトアップは、

伝統つなぐ担い手、想いを遺す観光媒体「TSUNAGITE」誕生

2024年4月19日(金)配信

「TSUNAGITE」トップページ(イメージ)

 地域ブランディング研究所(吉田博詞社長、東京都台東区)はこのほど、ストーリーサイト型プラットフォーム「TSUNAGITE」を新たに立ち上げた。日本の地域の伝統や文化、自然、暮らしを後世に遺すべく活動に取り組むキーパーソン「繋ぎ手」の想いと、彼らが企画立案・提供する地域滞在型プログラムを紹介する。

 同媒体では、地域文化の「繋ぎ手」一人ひとりの想いにフォーカスしたストーリーを掲載していく。想いへの共感を入口に地域へ旅行し、その地域の文化伝承に貢献、関係人口として持続的に応援していくという、これまでになかった旅のスタイルを提案する。同社は「共感型ツーリズム」という新たな観光トレンドの誕生を見据え、その先駆けとしての普及を期待しているという。

掲載されている「繋ぎ手」の一部

 掲載記事は「繋ぎ手」の活動紹介をはじめ、歩んできた道のりや地域文化への想いを伝える内容となっている。取材をもとにそれぞれのストーリーを紐解きながら、「繋ぎ手」の目に映る地域文化の魅力や歴史などを紹介する。同時に、地域文化を継承する最前線で何が起きているのかという理解を深められる。

 このほか、同社と現地の担い手が議論を重ねて作り出した地域滞在型プログラムを提供し、地域文化の継承を応援する活動に参加できる。そして「TSUNAGITE」を入口に、参加者自身が地域文化の新たな「繋ぎ手(関係人口)」として関わり続けられるとし、地域文化伝承の好循環モデルを構築していく。

京都と高野山間が160分 直通バスの運行開始

2024年4月19日(金) 配信

11月24日までの運行

 京都と高野山(和歌山県)を直通で結ぶ高速バスが4月12日(金)から、運行を開始した。乗り継ぎ不要で、京都―高野山間を約160分で移動可能。世界遺産である京都と高野山を巡る旅を、気軽に楽しむことができる。運行期間は11月24日まで。毎日1往復運行する。

 京阪バスと南海りんかんバスが共同運行するもの。往路は、午前8時10分に京都駅八条口を出発。途中、高速京田辺を経由(同8時30分)し、高野山の大門南駐車場に同10時45分、奥の院前に同10時55分、終点の高野警察前(金剛峯寺北)には同11時8分に着く。復路は、午後3時27分に高野警察前(金剛峯寺北)を出発。奥の院前(同3時40分)、大門南駐車場(同3時50分)、高速京田辺(同6時15分)を経由し、京都駅八条口には同6時35分に到着する。バスはトイレ付車両を使用する(トイレ無し車両の場合あり)。

 運賃は、4~9月が京都駅八条口―高野山間は大人片道2800円、往復5100円。高速京田辺―高野山間は片道2500円、往復4560円。10~11月は、京都駅八条口―高野山間が片道3千円、往復5500円。高速京田辺―高野山間は片道2700円、往復4960円。子供はすべて半額。往復乗車券は、往路乗車日から10日間有効。

 座席は全席指定で予約優先。高速バス・夜行バスの予約サイト「発車オーライネット」から予約可能(要会員登録)なほか、電話予約も可能。現地窓口は、京阪バス京都駅八条口案内所と高野山宿坊協会(中の橋案内所または中央案内所)で受け付ける。

 問い合わせ=京阪高速バス予約センター ☏075(661)8200。

 

修旅にも物価高の影響 「受入施設に補助を」 全旅連、盛山文科大臣に要望 

2024年4月19日(金) 配信

盛山正仁文科大臣(中央左)に要望書を手交する井上善博会長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長)は4月18日(木)、盛山正仁文部科学大臣を訪れ、要望書を提出した。修学旅行は通例で2~3年前に旅行会社を通じて、単価を決めている。昨今の物価高で宿泊業の経営を悪化させるケースが生じていることから、全旅連は宿泊施設への補助を求めた。

 学校教育に協力する観点からより単価の高い国内外の利用を断り、修学旅行生のために客室を確保している宿は多いという。

 岸田政権が子供・子育て政策を最優先課題として挙げるなか、全旅連は「今後も、子育てに欠かせない修学旅行の受け入れ積極的に協力していきたい」との考えを示す。このためにも、2~3年前に契約した単価に対して、物価高の影響を踏まえて、家庭の負担が増えないよう単価を転嫁するまでの間の補助を求めた。