日本コンベンション協会が観光庁へ提言提出 「MICEの産業化へ向けた提言」

2024年4月16日(火) 配信

観光庁・星野光明国際観光部長(左)と、日本コンベンション協会・近浪弘武代表理事

 日本コンベンション協会(JCMA、近浪弘武代表理事)は4月11日(木)に観光庁を訪問し、星野光明国際観光部長へ、「次のステージへ MICEの産業化へ向けた提言」を提出した。

 JCMAは、2018年7月に「MICE国際競争力強化に関する提言」を観光庁へ提出し、コロナ禍での首相官邸への要望提出を含め、「MICE業界の認知度向上と産業としての強化」「MICEを活用した我が国の国際的ステータスの向上」などを主張してきた。

 23年1月の提言では、ポストコロナに向けた政府の戦略実現ツールとしてのMICE開催の意義や効果を再定義した項目を盛り込み、5月に政府から発表された「新時代のインバウンド拡大アクションプラン」のMICE推進施策として反映された。

 JCMAによると、今回の提言では「これまでに打ち出した施策を推進しながら、MICEの『産業』としての確固たる地位を築き、今後の日本におけるMICE誘致・開催を新たなステージへ引き上げる」ことを目指す。

HIS、沖縄・那覇と読谷結ぶバス運行 Z世代44%が免許ないことなど受け

2024年4月16日(火) 配信

星野リゾート バンタカフェ

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は5月1日(水)~10月31日(木)、LeaLeaラウンジOKINAWA(沖縄県那覇市)と同県の読谷村エリアを結ぶシャトルバスを運行する。

 沖縄県と沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)がZ世代を対象に実施した調査によると、首都圏と阪神圏のZ世代のうち、44.4%は運転免許を持っていないほか、旅先で運転することに対し、62.9%が「運転したくない」と回答した。このことから、同社は「すべての人に読谷エリアの美しいビーチを楽しんでほしいため、運行を決めた」という。

 往路は午前9時45分にLeaLeaラウンジOKINAWAを出発。途中、ダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾートと星野リゾート バンタカフェ、ホテル日航アリビラに停車し、11時45分Gala青い海に到着する。復路は星野リゾート バンタカフェを午後4時42分に出発し、6時35分にLeaLeaラウンジOKINAWA着く。

 なお利用できるのは、同社の企画・実施する沖縄県への国内ツアーやダイナミックパッケージを申し込んだ人となっている。

中部国際空港、学生考案の機内食 オンラインショップで販売

2024年4月16日(火) 配信

学生と考案したオリジナル機内食を詰め合わせで販売

 中部国際空港(愛知県常滑市)は4月15日(月)、名古屋エアケータリング(同)と修文学院高等学校食物調理科(愛知県一宮市)の学生のタイアップで考案されたオリジナル機内食を、セントレアオンラインショップで売り出した。

 販売する機内食は、セントレアで毎年開かれる「航空ファンミーティング」内の企画「夢の機内食コラボレーション~私たちが考えた機内食です~」で考案されたもの。中部国際空港と名古屋エアケータリングが共同で、中部地方で「食」について学んでいる学校と連携し、オリジナルの機内食を商品化する取り組み。空港で働く人の技術を地元の学生に還元し、将来的にはその学生が航空業界を支える人材になることを目指している。

 商品名は「おうちで機内食気分♪夢の機内食コラボレーション メインディッシュ」。味噌きしめんグラタン2食分、白身魚と野菜の南蛮餡かけ2食分の計4食分を詰め合わせで販売する。価格は4500円(税込)。

 味噌きしめんグラタンは、岡崎市の味噌蔵が作った八丁味噌を使用し、名古屋名物のきしめんをグラタン風に仕上げた。一方、白身魚と野菜の南蛮餡かけは、白身魚の唐揚げに自家製南蛮野菜餡をかけ、酢の酸っぱさがほとんどなくて食べやすく野菜も多くてとても食べ応えがある一品。

佐渡汽船、創立111周年記念 111人に乗船券や宿泊券当たる

2024年4月16日(火) 配信

佐渡汽船のカーフェリーときわ丸(写真はイメージ)

 佐渡汽船(尾渡英生社長、新潟県佐渡市)は4月12日(金)~30日(火)まで、佐渡応援キャンペーン「創立111周年記念豪華賞品プレゼント」を実施している。2024年2月3日に創立111周年を迎えたことを記念したもので、アンケートに回答すると抽選で計111人に、「佐渡島(さど)の金山」として世界遺産登録を目指す佐渡島をお得に旅できる乗船券や宿泊券がプレゼントされる。

 プレゼント内容は、①カーフェリー・スイートルーム往復乗船券引換券×10人②カーフェリー・特等往復乗船券引換券×20人③カーフェリー・1等往復乗船券引換券×30人④カーフェリー・2等往復乗船券引換券×50人⑤個人型旅行商品「佐渡浪漫紀行(おけさコース)」ペア宿泊券×1人――。宿泊は、24年3月に全面リニューアルオープンしたばかりの「SADO二ツ亀ビューホテル」で、2等往復乗船券と1泊2食がセットになっている。

 アンケート入力フォームは、公式Webサイトの「ニュース」欄から。当選発表は、プレゼントの発送をもって当選の発表に代えるとした。なお、当選賞品の往復乗船期間は、5月7日(火)~7月31日(水)まで。

中山道・木曽11宿をガイドと巡るツアー 日本人にも魅力体験を(おん宿つたや)

2024年4月16日(火) 配信

ひのき笠と半纏と杖の「中山道-時間旅行3点セット」

 長野県・木曽町の「つたや本店」は4月21日(日)から、1泊2日の中山道・木曽11宿(7コース)のガイドツアー「街道浪漫めぐり」を開始した。旅館「おん宿つたや」は、江戸時代中期(元禄元年)に中山道・木曽路の宿場「福島宿」の旅籠として創業した温泉旅館。インバウンドに沸く中山道の魅力を日本人にも体験してもらいたい考え。

 贄川宿から馬籠宿までの11宿(80㌔)を7回に分けて歩く。宿場町だけの観光ではなく、中山道を実際に歩いて春夏秋冬の「大自然」「絶景」「グルメ」「名所旧跡」を体感するガイドツアーで、江戸時代に旅行した気分が味わえる、中山道時間旅行3点セット「ひのき笠・半纏(はんてん)・杖」で歩く。1回1泊2日。

 近年、サムライロードに憧れて中山道を歩く外国人観光客が急増しており、おん宿つたやでも宿泊者の55%が外国人観光客という。彼らは「ラブリー」という言葉で中山道・木曽の自然や建物を賞賛し、その魅力を発見している。外国人観光客が魅力に思う中山道を「日本人にも再発見してもらいたい」という想いから「街道浪漫めぐり」のプロガイドツアーを企画した。

 2024年からは「中山道の時間旅行」をテーマにした施策、ガイドツアー「街道浪漫めぐり」を皮切りに、木曽節保存会とコラボした「木曽節世界への普及」、木曽福島の「街歩き謎歩き」など、中山道を盛り上げる施策を実現していく。

ツアーのスケジュール(全7コース)

 中山道木曽路を満喫する7コースは4月21~22日が「馬籠―妻籠宿」、5月11~12日は「与川道ハイキング」、6月1~2日は「奈良井宿場祭」、6月29~30日は「御嶽古道&滝」、10月26~27日は「阿寺渓谷」、11月2~3日は「紅葉ヶ丘・権現滝」、12月21~22日は「開田冬景色&風里クリスマス」。

 ツアーは、中山道プロのガイドと道中のランチ、中山道時間旅行3点セット、温泉旅館おん宿つたやに1泊、旅館の晩御飯と朝食、つて筆体験が含まれており、料金は1人3万3000円。

創業60周年記念しバスガイドの制服を初リニューアル プロフェッショナリズムを象徴するデザインに 札幌観光バス

2024年4月16日(火) 配信

伝統のネイビーカラー&白襟は守りつつ、シルエットやアクセントカラーで新しさを表現
伝統のネイビーカラー&白襟は守りつつ、シルエットやアクセントカラーで新しさを表現

 札幌観光バス(福村泰司社長、札幌市清田区)は2024年4月16日(火)、バスガイドの制服をリニューアルした。今年3月の創業60周年を記念した取り組みで、制服のデザイン変更は初の試み。

 現在の制服に対する思いや理想など、5人の正社員バスガイドのアイディアを取り入れ、cloud9(峰江卓也社長、札幌市中央区)がデザインした。メインコンセプトは「バスガイドのプロフェッショナリズムの象徴」。60年受け継がれたネイビーカラーと大きな白い襟に象徴される「伝統」、シルエットやアクセントカラーなどの「新しさ」、双方を新しい制服に表現した。

 同社は創業以来60年間で600人近くのバスガイドを育成してきた。だが近年は、札幌地区でバスガイドの担い手が2019年度の46人から、22年度は33人になるなど、減少傾向にあるという。「バスガイドの灯を絶やさずに受け継いでいく」(同社)という強い思いを込め、制服を刷新した。

クラブツーリズム、スポーツと副業人材 3社連携でPJ始動へ

2024年4月15日(月)配信

(左から)クラブツーリズムの中村朋広取締役創造事業本部長、湘南ベルマーレフットサルクラブの佐藤伸也社長、みらいワークスの岡本祥治社長

 クラブツーリズム(酒井博社長)は4月11日(木)、みらいワークス(岡本祥治社長)、湘南ベルマーレフットサルクラブ(佐藤伸也社長)の3社による協業契約を結んだ。スポーツを通じた地域貢献や地域活性化に関心がある副業・兼業のプロフェッショナルに特化した人材を集客し、地域課題の解決につなげる。

 今回の提携により、外部プロフェッショナル人材を活用した地域課題解決・地域活性モデル「B-Zebras(ビーゼブラ)」プロジェクトを組成した。神奈川県小田原市を中心とした西湘エリア3市8町(小田原市、南足柄市、秦野市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町)の活性化を加速。将来的に収益化を見据え、全国の地域スポーツチームにも横展開可能なモデルケースの創出を目指す。

国土交通省、2024年観光関係功労者大臣表彰の受賞者25人発表

2024年4月15日(月) 配信

 国土交通省(斉藤鉄夫大臣)はこのほど、2024(令和6)年観光関係功労者大臣表彰の受賞者25人を発表した。

 4月22日に同省で表彰式を行う。

 主な受賞者は次の各氏。

 

【ホテル業(経営者)】

比良竜虎(ホテルマネージメントインターナショナル代表取締役社長)東京都

小林磨史(全日本ホテル連盟業務執行理事副会長、ホテルニューステーション代表取締役)長野県

 

【旅館業(経営者)】

伊東克幸(日本旅館協会北陸信越支部連合会副会長、諏訪観光ホテル代表取締役社長)長野県

遠藤良一(日本旅館協会中部支部連合会副会長、羽衣ホテル代表取締役社長)静岡県

 

【旅館業(女将)】

中谷芳子(中谷旅館監査役兼女将)長野県

木村順子(観光旅館福寿荘常務取締役女将)三重県

木下圭子(ホテルニューアワジ取締役女将)兵庫県

豊田悠躬子(新湯ホテル女将)長崎県

 

【旅行業(経営者)】

長山克己(ナガヤマトラベル代表)茨城県

ななつ星を貸し切り ジャルパックが10月7日出発ツアーを販売

2024年4月15日(月) 配信

ななつ星in九州(イメージ)

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)はこのほど、九州旅客鉄道(JR九州)が運行する豪華寝台列車「ななつ星in九州」の3泊4日コースに乗車するツアーを売り出した。10月7日(月)出発限定の商品。

 1日目は昨年6月に開業したホテル「ザ・リッツ・カールトン福岡」に宿泊し、2~5日目は「ななつ星in九州」を貸し切る4泊5日のコースと、下車後にホテル日航福岡に後泊する5泊6日のコースを用意。3日目は長崎県の雲仙温泉に滞在する。スイートの参加者は雲仙宮崎旅館またはMt.Resort雲仙九州ホテル、デラックススイートは旅亭  半水廬(はんずいりょ)に宿泊する。

 ななつ星は2022年秋に車内パブリックスペースのリニューアルと運行ルートを刷新。乗車定員を最大10室20人に絞り、より上質で優雅な旅が楽しめる。

 販売価格は東京発が180万~245万円(2人1室利用時1人料金)。同ツアーは抽選販売となり、応募期間は5月8日(水)午後11:59まで。

山梨県笛吹市、観光交流拠点「Lily Bell Hütte」 4月25日にオープン

2024年4月15日(月) 配信

Lily Bell Hütte(イメージ)

 山梨県笛吹市(山下政樹市長)とJTB(山北栄二郎社長)は4月25日(木)、笛吹市の富士山を望む展望デッキ「FUJIYAMAツインテラス」に、新たな観光交流拠点「Lily Bell Hütte(リリーベルヒュッテ)」をオープンする。「Hütte」はドイツ語で山小屋を意味し、標高1300メートルの立地で地域の観光情報や休息の空間を提供する。

 FUJIYAMAツインテラスは、標高1600メートルの新道峠に位置し、山中湖や河口湖、雲海、富士山を一望できる。一方で周辺道路の道幅が狭く、危険防止と周辺の自然保護の観点から、近くのすずらん群生地の駐車場からEVバスを導入した「パーク&バスライド」を実施。自然保護と観光活用を両立させた地域づくりを目指す。

FUJIYAMAツインテラス(イメージ)

 「Lily Bell Hütte」は、JTBが地方創生に寄与する「地域交創プロジェクト」の一環として展開する事業。FUJIYAMAツインテラスのエントランスとして位置づけ、ウッドデッキとトレーラーハウスが山岳リゾートの雰囲気を盛り上げる。施設内には、笛吹市の特産フルーツを使った甘味や、ご当地グルメ「ラーほー」などを提供するカフェ事業や、周辺観光地を楽しむツアーを販売する観光案内所事業を運営。地元特産品や土産を販売するチャレンジショップも開設する。

 また、FUJIYAMAツインテラスまでのバス運行のみならず、田舎体験施設や茅葺屋根の古民家がある芦川地区ともシャトルバスで結ぶ。地域の魅力を最大限に引き出し、地域住民と観光客が交流できる場としての役割を果たす。

 今後、笛吹市とJTBは地域の観光振興により、地域経済の活性化や雇用創出、地域の誇りや活力の向上を目指す。持続可能な観光の推進にも力を入れ、地域の自然環境や文化遺産の保護と活用を両立させる取り組みを行っていく方針だ。