温泉ツーリズム推進協議会が発足 「世界の温泉首都」訪日客へ向け万博でPR

2024年4月11日(木) 配信

温泉ツーリズム推進協議会が4月10日(水)、発足した

 大阪観光局(溝畑宏理事長)は4月10日(水)、「日本の観光ショーケース」事業の第1弾として、「世界の温泉首都・日本」温泉ツーリズム推進協議会を設立した。2025年の大阪・関西万博をきっかけとして、大阪に訪れたインバウンドなどの観光客に、温泉を通じた送客を推進する。北海道登別市、秋田県仙北市、石川県加賀市、静岡県熱海市、島根県松江市、愛媛県松山市、大分県別府市──など、有名温泉地で知られる7市が参加し、各市長がブロック長となって運営する。

 今後は、各地の温泉を紹介するWebサイトを開設する。また、第1回シンポジウムは松山市、第2回シンポジウムは加賀市で開かれる予定だ。

 万博の会場では、足湯体験や、肌チェックを用いて最適な温泉地を紹介するなどのイベントを予定している。さらに、温泉地を持つ海外パビリオンとの交流と魅力の相互発信を行う考え。

 同日に行われた会見で、溝端理事長は、「『Onsen Loves You!』『温泉が、世界をつなぐ』『温泉が、あなたを美しく健康に、幸せにする』などをキーワードに、温泉を愛する世界各都市との連携を通して、世界70億の人々に温泉の幸せを届けたい」と意気込みを述べた。

 また、北信越ブロック長として出席した加賀市の宮本陸市長は、能登半島地震支援への感謝を述べ、「観光や地域経済を全力で盛り上げて、能登へその元気を持っていこうと、地元が一致団結している」と話した。

あつみ萬国屋がリニューアル内覧会開く 古窯グループ5周年の祝宴も

2024年4月11日(木) 配信

あいさつする佐藤社長

 山形県あつみ温泉の萬国屋は4月8日(月)、23年末に新設した露天風呂などのリニューアル内覧会と同館が古窯グループとなり5周年迎えた祝宴を開き、旅行会社や観光関係者ら約130人が出席した。

 2019年2月、古窯グループに加わった萬国屋は5周年に向けて、23年3月には個室会食場「出羽三山」(23室、106席)を、同12月には庭園露天風呂「桜の湯」「里の湯」をそれぞれリニューアルオープンした。プライベート空間を充実させるとともに、毎分1100~1300リットルという、あつみ温泉の豊富な湧出量を生かした設備投資だ。

 祝宴であいさつした佐藤太一社長は、「旅行者のニーズは、コロナ禍以降、年々変化している」と改装の背景を伝えるとともに、「『今日、この瞬間に、最高の山形を。』という経営理念のもと、観光産業を通じて山形県の関係人口を増やしていきたいと」今後の意気込みを語った。

古窯名物「餅つきショー」

 「庄内・山形の魅力を改めて学ぶ機会として企画した」(佐藤社長)という当日のプログラムは、酒井家18代当主・酒井忠久氏の基調講演「庄内藩と戊辰戦争」や酒田舞娘の演舞披露、かみのやま温泉古窯の名物「餅つきショー」などが目白押しで、出席者を楽しませた。

るるぶ、「まちといろ」創刊 第1弾「埼玉」は7月発売へ

2024年4月11日(木) 配信

埼玉情報を募集するプレゼントキャンペーンが4月30日まで

 JTBパブリッシング(盛崎宏行社長、東京都江東区)は、2023年に50周年を迎えた旅行情報誌「るるぶ」の派生シリーズとして、「まちといろ」を創刊する。第1弾は、埼玉県の魅力と愛を詰め込んだ「るるぶ まちといろ 埼玉」を7月に売り出す。

 同誌では、観光情報にとどまらず、「知る・深まる・埼玉LOVE(らぶ)」の語尾をとった“るるぶ”のエッセンスを込めつつ、地域の魅力をより深く掘り下げる。

 埼玉県全63市町村をはじめ、さいたま市全10区まで詳しく紹介し、定番の見どころや地元で愛される名店から、県民も意外と知らない深掘りネタまで掲載する。埼玉を徹底解剖した読み応えのあるページのほか、歴史や風土を再発見・再学習できる、大人の知的好奇心を満たす1冊とする。

 このほか、埼玉ゆかりの有名人、地元で親しまれる店舗や企業、特産品の生産を手がける農家・職人など、まちを盛り上げる“埼玉ラヴァー”が多数登場。取材先から聞いたおすすめ情報や、読者から寄せられた声も掲載を予定している。

 定価は2420円(税込)で、A5判変型の本誌464ページ、別冊48ページ。電子書籍・Googleマイマップ付き。

 なお、同誌の発売決定に伴い、埼玉情報を募集するキャンペーンアンケートをJTBパブリッシング公式サイト内で行い、選ばれたコメントは誌面に掲載する。回答者の中から抽選で30人に図書カード500円券をプレゼント。応募期間は4月9日(火)~30日(火)まで。

東武トップツアーズ、万博に向け「脱炭素エキデン365」参画

2024年4月10日(水) 配信

EXPOグリーンチャレンジへの貢献を目指す

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、大阪府とスタジオスポビー(夏目恭行社長、東京都中央区)が発足した「脱炭素エキデン365」プロジェクトの参画を決めた。CO2排出抑制の取り組みを通して、EXPOグリーンチャレンジへの貢献を目指す。

 同PJは、大阪府とスタジオスポビーが2023年12月19日(火)に事業連携協定を締結して発足したもの。大阪・関西万博開幕までの1年間(4月14日~25年4月13日)、民間企業と連携してCO2排出抑制に取り組み、脱炭素活動のスコアを見える化。大阪・関西万博をきっかけに企業や学校、自治体などの団体を通じて、個人へ脱炭素行動を広げていくEXPOグリーンチャレンジに取り組む方針だ。

 具体的には、個人生活での脱炭素量を計測できるエコライフアプリ「SPOBY(スポビー)」を活用し、脱炭素社会の実現に向けた行動変容を促すという。同アプリは徒歩や自転車、公共交通機関の利用などをはじめ、環境に配慮した脱炭素活動を行うとポイントが付与される仕組みで、貯まったポイントは特典と交換できる。

ニュージーランドは「旅パ」が抜群! 濃い体験と高い満足度の旅先としてアピール

2024年4月10日(水) 配信

佐野さん(左)と上野さんがアンバサダーに就任

 ニュージーランド政府観光局(TNZ)は4月10日(水)から、新キャンペーン「旅パ抜群ランド、ニュージーランド」を開始した。ニュージーランドは一度の旅で、一生忘れることのない濃い体験と高い満足度が味わえる「旅パフォーマンス(旅パ)」がよい国だと発信するのが狙い。キャンペーンアンバサダーには俳優の上野樹里さんと佐野勇斗さんを任命し、SNSでは2人によるクイズキャンペーンなども実施して広く魅力をアピールする。

クーパー駐日ニュージーランド大使

 同日にニュージーランド大使館で開いた発表会見で、ヘイミッシュ・クーパー駐日ニュージーランド大使は「日本とニュージーランドは訪問者を温かく迎える国民性が似ている。大自然だけではなく豊かな伝統や文化、美味しい食などで日常から離れた特別な時間を満喫していただけるはず」とし、今回のキャンペーンの展開で「旅先としての認知度向上を目指している。より多くの人に訪れていただき、ニュージーランドならではの素敵な体験をして欲しい。人々の往来は2国間の関係をより強固なものにすると確信している」と期待した。

ワッフルベイカーTNZアジア統括マネージャー

 グレッグ・ワッフルベイカーTNZアジア統括マネージャーは「日本は重要なマーケット」と述べ、経済的な貢献だけではなく、文化や自然を尊重してくれる良質な観光客として歓迎していることを強調した。コロナ後の日本人観光客の回復も順調で、2023年の日本人観光客数は19年比で約6割の5万5000人と紹介した。

 今回のCPは「ニュージーランドに行きたいと思ってもらい、感情的なつながりを作ることが目的」とし、「強く印象づけされるよう展開していく」と意気込んだ。

 アンバサダーに就任した上野さんはニュージーランドへ1年の留学経験がある。上野さんは「人々も温かく、自然もあって食べ物も美味しくて癒される素晴らしい国」とニュージーランドの魅力をアピールした。佐野さんは高校生のころに短期留学したことで、「多感な時期に経験したことが今の活動に生きている。自分の原点と思って、感謝している」と力を込めた。

 

「旅パ抜群ランド、ニュージーランド」

キャンペーンイメージ

 キャンペーン開始に伴い、スペシャルビデオの公開を開始した。TNZの公式YouTubeチャンネルで上野さんのナレーションによる動画を3本見ることができる。

 また、参加型SNSキャンペーンとして、TNZの公式Xで4月12日(金)~6月30日(日)まで「旅パ・クエスト」を実施する。2人からの出題を含む20問のクイズに答えるとニュージーランドのギフトなどが抽選で当たる。さらに、クイズの正解、不正解に関わらず、クエスト参加者はニュージーランド旅行が当たるグランプリ賞品へ応募ができる。なお、クエスト参加にはTNZ公式Xアカウントのフォローが必要となる。

九州産交バスなど、奨学金返済を支援 毎月2万円支給し若手人材獲得へ

2024年4月10日(水) 配信

最長10年間支払う

 エイチ・アイ・エス(HIS)グループの九州産交バス(岩﨑司晃社長、熊本県熊本市)と産交バス(小栁亮社長、同)はこのほど、4月1日(月)以降に採用するバス運転士を対象に奨学金返還を支援する制度を導入した。運転手が不足していることを受け、毎月最大2万円を最長10年間支給することで、若手人材獲得をはかる。

 同制度は、日本学生支援機構の貸与奨学金の返済残高を確認できる従業員が対象。返済残高100万円以上200万円未満の場合、支援額は毎月1万円となる。残高200万円以上、300万円未満の従業員には毎月、1万5000円を支給する。残高300万円以上の際は毎月2万円を支払う。

 九州産交バスは「新しい施策を実施することで、地域の発展と安全で快適なサービスを提供し、お客様から選ばれる存在を目指す」とコメントしている。

ウェルネスツーリズム・リトリートのリスト&マップ 国内150カ所を厳選

2024年4月10日(水) 配信

【2024年版】ウェルネスツーリズム・リトリート総まとめ

 Aesta(夏井大輝代表、東京都豊島区)はこのほど、ウェルネスツーリズム・リトリート総まとめ2024.verを公開した。ヘルスツーリズムも含めて、国内150カ所を厳選して紹介している。

 ウェルネスツーリズムは、自然や地域などとの関わり、体験などを通じて、心身の健康を目的とする新しい旅行のカタチ。コロナ後では、ウェルネスツーリズム・リトリートを推進する宿泊施設が増加傾向にあり、新規オープンに加えて、既存の施設のリブランディングも多く見受けられた。

 また、同社は、国内ウェルネスツーリズムの注目スポットとして、虻田郡(北海道)、千代田区(東京都)、伊勢志摩(三重県)、南紀白浜(和歌山県)、京都市(京都府)、五島列島(長崎県)、宮古島(沖縄県)──など、7地域を挙げた。

 資料は、同社HPから申し込みフォームに記入することで、無料で閲覧可能となる。

GW旅行動向、国内は分散傾向に 費用高騰でアジアが人気(JTB調べ)

2024年4月10日(水)配信

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 JTBは4月4日(木)、ゴールデンウイーク(4月25日~5月5日)の旅行動向を発表した。これによると、GWの総旅行者数は前年同期比1.8%増の2332万人、総旅行消費額が同11.2%増の9630億円と、総旅行者数ではコロナ禍前2019年の9割超の水準まで回復を見込んだ。

 国内旅行では、旅行者数が同0.9%増の2280万人、平均旅行費用は同3.7%増の3万6100円、総旅行消費額が同4.7%増の8231億円と推計。旅行者数は株価高騰の好条件がある一方で、物価高騰の影響もあり前年並み、平均旅行費用は物価高で上昇する見通しだ。行先はやや近場が多いものの前年に比べ分散傾向、交通機関は鉄道や航空機を利用した旅行が増加すると予想している。

 アンケート調査によると、旅行出発日のピークは、「5月3日(20.8%)」、次いで「4月27日(16.6%)」。前半の3連休と後半の4連休の2つのピークがみられる。

 旅行日数で最多は「1泊2日(37.7%)」のものの、前年から1.2ポイント減。一方で、「2泊3日(33.9%)」は0.2ポイント増、「3泊4日(17.1%)」は1.7ポイント増となった。

 旅行先の最多は「関東(20.1%)」、次いで「近畿(16.7%)」、「東海(12.8%)」となった。出かける場所として気になっているところは、「自然が楽しめる場所(国立公園や花畑など)(26.1%)」、次点で「自然が楽しめる場所(登山やアウトドアなど)(15.8%)」。

海外旅行は反動増に、近場のアジアが人気

 海外旅行では、旅行者数が同67.7%増の52万人、平均旅行費用は同4.7%増の26万9000円、旅行消費額が同75.6%増の1399億円と推計する。旅行者数はコロナ禍前の約8~9割まで回復。前年の水際対策終了がGW間際の発表で海外旅行を断念した人が一定数いたと想定し、その反動を見込んだ。平均旅行費用は円安や物価高の影響により上昇し、旅行意欲は高めだが旅行費用の高騰を受け、行先は近場が多く、とくにアジアの人気が高いとみている。

 旅行出発日のピークは、「4月27日(18.8%)」、次いで「4月24日以前(17.7%)」、「4月26日(13.5%)」の順となった。

 旅行日数は「3泊4日(27.1%)」が最も多く、次いで「2泊3日(16.7%)」。行先は上位から、「韓国(20.8%)」、「東南アジア(16.7%)」、「台湾(13.5%)」の順となり、短い日数で旅行ができる方面が人気となっている。

南房総市とグランドメルキュール南房総リゾート&スパが包括連携 観光振興と地域活性化を

2024年4月10日(水) 配信

石井市長(左)、真柳社長

 千葉県南房総市(石井裕市長)とアコー(フランス)が展開する「グランドメルキュール南房総リゾート&スパ」(運営=チバ・ミナミボウソウ2、真柳宏二社長)は4月9日(火)、包括連携協定を結んだ。観光振興や地域活性化に関するもので、国内外からの誘客を促進し、南房総市の交流人口の創出を目指す。

 協定内容は①観光振興及びプロモーションに関すること②環境に配慮した地域のツーリズムの推進に関すること③地域のコンテンツの拡販と告知に関すること④その他、南房総市の活性化に関すること――。

 同市は温暖で風光明媚な土地柄や夏の海、春の花と多くの観光資源を有する。一方で近年は台風やコロナ禍などの影響で宿泊者は減少傾向にあるという。観光客の増加をはかるため、今回の相互連携により、まだあまり知られていない新たな魅力を伝えるための体験開発などを行う。

 石井市長は連携締結について、「首都圏に近いリゾート・観光地としてのポテンシャルやブランド力が高まり、海や里山など自然豊かな観光資源、豊富な食材を生かした『食』なども国内外に情報発信され、南房総市への愛着人口・関係人口が増加することなどにより、地域活性化がはかられることを期待する」と述べた。

 また、チバ・ミナミボウソウ2の真柳社長は、「南房総市が有する豊かな自然がおりなす絶景や、地域の人々と交流できるアクティビティなど、さまざまな体験を提供する。市との連携強化でホテル滞在中に南房総市の地域文化を体験できる商品の開発を行っていく。自然の恵みや生物多様性の保全に関する取り組みなどを展開し、南房総市の活性化に貢献していきたい」と意気込んだ。

2024年の国内旅行意欲は堅調 アメリカン・エキスプレス調査

2024年4月9日(火) 配信

2024 Global Travel Trends Reportを発表

 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,Inc.(須藤靖洋日本社長、東京都港区)はこのほど、日本を含む世界7カ国で実施した旅行に関する意識調査の結果を発表した。これによると、日本の回答者のうち34%が2024年は23年と比較して「国内旅行に出掛ける回数を増やす」と答えた。60%は23年と「同じくらい国内旅行に出掛ける」とし、国内旅行への意欲は堅調に推移している。

 一方で、23年よりも「海外旅行に出掛ける回数を増やす」という人は15%に留まり、世界7カ国平均の32%の半数以下の結果となった。同社は航空運賃の高騰や円安などによる現地の物価高が影響しているのではとみる。

 24年のゴールデンウイーク期間に「旅行を予定している」と回答したのは18%。そのうちの86%が行先を国内旅行と回答している。

 また、日本は家族旅行を計画している人が突出して多い結果となった。24年は誰との旅行を計画しているかとの設問では、「家族」が67%で最も多く、世界7カ国平均の43%を大きく上回った。2位が「自分(1人旅)」で11%となり、こちらは7カ国平均の12%と差は出なかったが、世界の2位は「恋人・パートナー」で32%だった。日本の「恋人・パートナー」は最下位で6%。

 計画している旅行の期間については、日本の回答者の76%と約8割が「週末旅行」だった。次いで「1週間の旅行」が31%、3位が「1~2週間の旅行」で5%だった。他方、7カ国平均は1位が「1週間の旅行」で47%、2位が「週末旅行」の41%、3位が「1~2週間の旅行」の36%。

 旅の内容の質問では、どのような旅行を計画しているかについて日本人は「ロードトリップ」が41%でトップだった。次いで、「大都市への訪問」(31%)、「ウェルネスツーリズム(スパ、ヨガリトリート)」(26%)、「大型旅行(夢見た旅行など)」が(25%)、「アウトドアアドベンチャー」(16%)の順。世界は「ビーチでの休暇」が51%で最も多く、「大都市への訪問」(42%)、「ロードトリップ」(40%)と続いた。

 旅先で最も妥協したくない点として日本人は「食べ物」が58%で1位となった。次いで「宿泊施設」の47%。世界は「宿泊施設」が53%、「食べ物」が52%の順。

 同社は「日本の回答者は気兼ねなく過ごせる家族との旅行や、気軽にできる週末旅行を大半が選択し、かつ心身を癒すウェルネスを求めた旅への関心が高まるなど、『無理しない旅』が好まれていることが表れている」と分析する。

 なお調査は1月31日~2月8日にオンラインで行われ、日本と米国、カナダ、メキシコ、オーストラリア、インド、イギリスの7カ国で各約1000人のサンプルを集めた(米国のみ約2000)。対象は少なくとも5万米ドル以上の所得があり、通常年1回以上旅行をする成人。