江東区の観光振興に「メタ観光」を ワークショップも開催(メタ観光推進機構)

2024年4月9日(火) 配信 

メタ観光推進機構は、江東区の2024年度観光施策の一環としてメタ観光ワークショップを開く

 メタ観光推進機構(牧野友衛代表理事)はこのほど、東京都江東区の2024年度観光施策で、メタ観光を取り入れた事業を実施する。地域の多様な魅力を可視化するオンライン地図「メタ観光マップ」を制作するため、観光データの整理や、ワークショップを開く。

 これまで観光スポットとして紹介されていなかった場所や、従来の観光資源に別の価値・魅力を付加する情報のデータを収集・整備する。

 ワークショップは①「わたしの名所、あなたの名所」②「メタ観光スタディーズ」の2種類実施する。

 「わたしの名所、あなたの名所」は、地元の隠れたお気に入りの場所を紹介するワークショップ。

 開催日時は、5月18日(土)、6月29日(土)。午後1時~午後4時半。

 定員は各回30人。参加費は無料。

 参加者は区内在住・在勤・在学の人、あるいは江東区が好きな人とし、「お気に入りの場所の写真」の持参を求めている。

 「メタ観光スタディーズ」は特定のテーマについて専門家の視点を学び、地域の魅力を発見するワークショップ。

 開催日時は、5月25日(土)、6月8日(土)、6月15日(土)。午前10時半~午後5時。昼食休憩、街歩きを含む。

 定員は各回30人。参加費は無料。

 街歩きで地域の魅力を撮影するため、スマートフォンなどの持参を求めている。

 第1回テーマは「暗渠×電線×ドンツキ」、第2回テーマは「建築×ドボク×公団」、第3回テーマは「路上園芸×旧町名×壁」──とした。

NAA、滑走路新設で伐採した木が名刺入れに 販売で環境負荷軽減へ

2024年4月9日(火) 配信

販売している名刺入れ

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)はこのほど、グリーンポート・エージェンシー(小島直人社長、千葉県成田市)と共同で、C滑走路の新設をはじめとした成田空港の「更なる機能強化」で発生した伐採木をアップサイクルし、オリジナル名刺入れを売り出した。限りある資源の有効活用で環境負荷の軽減をはかる。

 同名刺入れは、木製デザイン雑貨ブランドHacoaとコラボして販売する。一つひとつ職人が手作りで丁寧に仕上げたという。また、木目や木の色がすべて異なるため、同じものが1つとして無い商品となる。

 NAAは「ご自身へのご褒美のほか、大切な方へのプレゼントにいかがでしょうか」とコメントしている。

訪日客のゴールデンルートを分析 市場別にルート複数(じゃらんリサーチセンター)

2024年4月9日(火) 配信

市場別の全国主要周遊ルートに入る都道府県を示したMAP

 じゃらんリサーチセンター(JRC、沢登次彦センター長)はブログウォッチャー(新村生社長、東京都中央区)と共同で、インバウンド地方分散に関する研究を行った。

 インバウンド客の周遊ルートにおいて、東京、箱根、富士山、名古屋、京都、大阪などの有名観光地を巡るゴールデンルートは、インバウンド客の国籍(市場)によって異なるルートが存在することが分かった。

 欧米豪は東京~大阪ルートに集中しているのに対し、台湾や韓国、タイといったアジア諸国は、欧米豪に比べて地方へ分散する傾向が高かった。

 この結果により、市場ごとの主要周遊ルートの把握と、各地域それぞれのルート課題の把握が重要となるため、市場別の主要周遊ルートの概要MAPや、課題の診断チャート、新たな周遊ルート検討に向けたステップを作成した。

無印が滞在型宿泊施設の第2弾オープンへ 瀬戸内海の香川県・豊島に

2024年4月9日(火) 配信

「MUJI BASE TESHIMA」

 無印良品を展開する良品計画(堂前宣生社長、東京都文京区)は4月26日(金)、香川県・豊島に滞在型宿泊施設「MUJI BASE TESHIMA」をオープンする。古民家を再生したもので、同ブランドの宿泊施設は昨年8月に開業した「MUJI BASE KAMOGAWA」(千葉県鴨川市)に続く第2弾。

 同社は地域とともに課題解決や活性化をするためのさまざまな活動を行っている。「MUJI BASE」はその1つとして遊休不動産を活用し、地域に根差した暮らしの拠点として展開する。「地域文化の体感基地」をコンセプトに、新たなライフスタイルの提案や地域の魅力を再発見するための場所となることを目指す。

 新たにオープンする「TESHIMA」は築90年になる古民家で、2010年の瀬戸内国際芸術祭の作品兼レストランの運営スタッフの寮としてリノベーションされたものを引き継いだ。再活用にあたり、同社で内装の企画・デザインを行い、無印良品の世界感を体現した。

 施設内はリビングとダイニングの間にあった水回りを撤去して、部屋間を簡単に移動できるようにしたほか、リビングの一部壁を撤去して圧迫感のない寝室空間に仕上げた。アートの島の豊島の魅力を生かし、日本の美意識や見立てをテーマに室内を設えた。器も豊島周辺の瀬戸内を中心に活動を行う現代作家のものを選ぶなど、細部までこだわった。

 宿泊は最大4人までで、2泊以上から。1泊1棟2人で4万9000円~、別途清掃費が1万5000円。宿泊予約は4月9日(火)からAirbnbで受付を開始した。

 なお、良品計画とAirbnb日本法人は2022年9月に包括連携協定を締結。全国の遊休不動産の共同プロデュースを行い、日本の宿泊施設の多様化と地域のにぎわいづくりに寄与することを目指している。

アプリ「るるぶ+」に、Web版も公開(JTBパブリッシング)

2024年4月9日(火) 配信

「るるぶ+」のトップや各ページの紹介バナー(イメージ)

 JTBパブリッシング(盛崎宏行社長、東京都江東区)は4月3日(水)、旅行情報誌「るるぶ」の公式アプリをリニューアルし、「るるぶ+(るるぶプラス)」として新たにサービスを始めた。厳選した最新の観光・おでかけ情報を楽しめるほか、お気に入りの記事のクリップ機能や宿泊施設の予約機能も搭載している。

 「るるぶ+」は、「るるぶ」の約200冊から厳選した記事を無料で読めるサービスで、同コンセプトのWeb版も新たに公開した。誌面の世界観と掲載している情報をそのままデジタル上で再現し、行きたい都道府県に関する旅先の情報を事前に調べられる。テーマや目的で探しやすい設計だけでなく、興味関心に合わせたお得なクーポンや情報も提供する。

 今後は「るるぶ+」を起点に、旅・おでかけシーンだけではなく、ライフスタイル全般にわたる情報を提供し、データを活用した新たな価値提供・ビジネス創出を検討していきたい考え。検索情報やアンケート、イベント開催などを通して嗜好やニーズを把握し、利用者とのコミュニケーションを深める。また、「るるぶ」のコンテンツ資産を活用し、生成AIチャットサービスの開発も取り組むとしている。

教育旅行を通じて台湾と四国の連携強化へ 徐銀樹氏「修学旅行で台湾に来てほしい」

2024年4月9日(火) 配信

中華民国観光産業国際行銷協会と四国ブロック広域観光振興事業推進協議会が包括連携協定を締結(徐銀樹氏は左端)

 昨年6月に、愛媛県で開催された全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長)の総会・全国大会に、中華民国観光産業国際行銷協会の徐銀樹(じょ・ぎんじゅ)理事長(当時)が招待され、長年にわたる日本と台湾の友好関係を深めた功績を称え、感謝状が贈られた。

2023年6月13日、全旅連全国大会㏌愛媛前夜祭で、長年にわたる日本と台湾の友好関係を深めた功績を称え、徐銀樹氏(中央)に感謝状が授与された。全旅連井上善博会長(左)と、全旅連多田計介前会長(右)

 徐理事長は大会後に、四国4県の観光部局を訪れ、コロナ禍後に多くの観光客が台湾に来ていただけるよう、台湾への旅行促進について要望した。

 昨年11月には、日本から台湾への修学旅行促進を目的に、中華民国観光産業国際行銷協会内に「教育旅行誘致委員会」(主任委員=徐銀樹・行銷協会榮譽理事長)が設立された。

 受け入れに際して、定期的な研修や安心・安全な宿の提供、台湾と日本の歴史を学ぶことのできる観光地の提供、交流学校の地域の魅力を結び付けた総合的な旅行の提案など、観光業界をあげてバックアップできる体制を整備した。

 今年3月22~26日には、同行銷協会の秦文沂(しん・ぶんぎ)理事長と、徐銀樹榮譽理事長は四国を訪れた。教育旅行素材を視察・体験したほか、四国各県の観光部局や観光協会、観光関連団体をはじめ、修学旅行を取り扱う旅行会社や教育旅行関係者らと情報交換を行った。

 交流に際し、四国内で台湾との定期路線がある高松(香川県)―台北線や、松山(愛媛県)―台北線を利用し、「地理的にも歴史的にも関係の深い四国の方々には、もっと台湾に来てほしい」と熱い思いを伝えた。

 最終日の26日には、昨年7月にG7の環境大臣会合が開催された香川県の栗林公園商工奨励館で、今後台湾と日本の相互交流が活発になることを期待し、中華民国観光産業国際行銷協会および教育旅行誘致委員会と、四国ブロック広域観光振興事業推進協議会(泉雅文会長)が包括連携協定を締結した。

 

上島彩氏(右から3番目)

 立会人として台北駐大阪経済文化弁事処の沈家銘(ちん・かみん)課長と、四国華僑総会の上島彩会長も参加。上島会長は「留学生への支援だけでなく、今後は教育旅行で台湾から訪れた学生たちへのサポートも行っていく」と述べた。

 中華民国観光産業国際行銷協会の徐銀樹榮譽理事長は、「昨年台湾から日本を訪れた観光客は422万6000人にのぼるが、逆に日本から台湾を訪れた観光客は92万8000人と、両国の観光客数には約330万人の差があり、非常に深刻な事態である。また、四国のパスポート保有率が約10%と低く、まずはパスポート取得の契機づくりが重要である」とし、「今回の締結により、教育旅行を通じて台湾と四国の連携が強化し、相互交流が将来にわたって一層活性化していくことを願っている」と語る。

アクティビティジャパン、アクティビティ割実施 北陸応援割対象外受け

2024年4月9日(火) 配信

5月6日(月)まで実施する

 アクティビティジャパン(小川雄司社長、東京都新宿区)は5月6日(月)まで、石川県と福井県、富山県、新潟県のアクティビティを最大1500円割り引く「北陸アクティビティ割」を実施している。3月に開始された北陸応援割では、現地アクティビティ単体の商品が対象外となっているため、アクティビティを通じた地域活性化をはかる。

 同CPでは、1万円以上の予約代金に対し1500円割り引く。商品の申し込み時にクーポンコードを入力することで、適用される。クーポンは期間中、繰り返し使用しることができる。

 アクティビティジャパンは、石川県金沢市で着物をレンタルする商品や九谷焼体験工房(小松市)で電動ろくろを体験するプランを販売。福井県・三方五湖(若狭町)でカヤックに乗りお花見を楽しむ商品、富山県富山市で行われている彫金アクセサリー作り体験を用意している。新潟県・佐渡島でたらい舟やトキを見ることができる観光タクシープランも発売する。

4月13日から伊東市・小室山公園でつつじ鑑賞会 一面が赤い絨毯に

2024年4月9日(火) 配信

小室山公園つつじ園

 静岡県伊東市(小野達也市長)は4月13日(土)~30日(火)まで、小室山公園で「小室山つつじ鑑賞会」を開く。会場の小室山公園つつじ園には約3万5000平方メートルの広大な敷地に40種類約10万本のつつじが植栽されており、見ごろには赤い絨毯のように一面に咲き誇るという。

 園内からは、天気の良い日には真っ赤なつつじと共に富士山を眺めることができ、絶景の写真スポットになる。人の背丈よりも大きく色鮮やかなつつじの中を歩くことができるつつじトンネルも人気。

 また、小室山山頂には「小室山リッジウォーク“MISORA”」があり、カフェも併設する。カフェは全席オーシャン&スカイビューで、利用者限定のウッドデッキで寛ぐこともできる。

 このほか、小室山公園内には子供向けの遊具や恐竜モニュメントなどもあり、家族で楽しめるという。 

旧型客車撮影会を開く 秩父鉄道が4月17日、21日に

2024年4月9日(火) 配信

旧型客車運行イメージ(SLパレオエクスプレス運行開始当時)

 秩父鉄道(牧野英伸社長、埼玉県熊谷市)は4月17日(水)と21日(日)に「旧型客車撮影会」を開く。東日本旅客鉄道(JR東日本)高崎支社(樋口達夫支社長、群馬県高崎市)の協力で、JR東日本ぐんま車両センター所有の旧型客車をSLレオエクスプレスがけん引する特別運行を記念したもの。特別運行は4月13日(土)と14日(日)、20日(土)、21日(日)。

 撮影会は広瀬川原車両基地で、SLと旧型客車の夜間ライトアップが楽しめる。SLと旧型客車の出庫作業や運行当時のヘッドマーク掲出など、各日で異なる作業内容が見学できる。17日は午後4~9時、21日は午後5~7時。募集は各日30人。中学生以下は参加できない。参加費は1人3万円(税込)。

 参加特典として、秩父鉄道グッズと6月30日(日)まで1回限り有効な秩父鉄道ふりーきっぷが付く。申し込みは4月17日分が4月9日午後3時~14日午後11:59まで、4月21日分が4月11日午後3~17日午後11:59まで。

東武トップツアーズ、新入社員は137人 百木田社長「苦難を好機に」

2024年4月9日(火) 配信

入社式のようす

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)は4月1日(月)、東京・錦糸町の東武ホテルレバント東京で、新入社員137人を迎えた入社式を行った。

 新入社員に向けて、百木田社長は「コロナ禍の影響下、学生時代を十分に謳歌できなかったかもしれない。これだけの苦難を経験したからこそ精神的にも成長し、困難のなかで培われた忍耐力や人への思いやりを身につけられた。こうしたことを好機と前向きに捉え、夢と希望を持ってそれを支える『志』とともに仕事をしてほしい」とエールを送った。

 企業業績について「2021年度、22年度と続けて創設以来の最高益を残し、23年度の最終利益は22年度には及ばないものの、極めて高いレベルの決算となった。コロナ禍の影響で、従来の旅行需要はほぼ消滅した環境下でも、東武グループ全体での連携も含め、まったく知見のない仕事を一から作り上げ、必死の思いで取り組み築き上げた成功事例を全国の事業所で共有し、営業展開した結果だ。本年もこの流れを受けて、今まで手掛けたことのない事業を多数受注している。皆さんも旅行業はもちろん、旅行業以外の分野も一緒に挑戦していきましょう」と呼び掛けた。

 最後に「今年の会社の経営方針は『誇れる仕事を』。自分の仕事は大切な家族など身の周りの人に対して誇れるものなのか、当社を支えてくれているビジネスパートナーに対して誇れる仕事なのか、地域社会に対して誇れる活動なのか。それらを考える1年にしていきたい」と述べ、新入社員のこれからの活躍を祈念した。