らく通with、STAYNAVI BOOKINGと連携 宿が在庫、料金管理可能に 

2024年4月2日(火) 配信

 JRグループの鉄道情報システム(JRシステム、本多博隆社長、東京都渋谷区)が提供する宿泊施設向けの旅行会社・予約サイト一元管理システム「らく通with」は4月1日(月)、ピアトゥー(杉田真志社長、東京都千代田区)の運営するSTAYNAVI BOOKINGとの連携を始めた。

 これにより宿泊施設は、らく通withからSTAYNAVI BOOKINGに登録している客室の在庫や料金の調整などが行えるようになった。

 らく通withは、客室在庫やプランの販売価格、宿泊者の予約情報などをまとめて管理できるシステム。STAYNAVI BOOKINGは、宿泊施設が団体旅行の予約を希望する旅行会社に対して在庫を用意するポータルサイト。

6月30日まで春フェス開催 GWは夜間開園も グラバー園

2024年4月2日(火) 配信

旧グラバー住宅

 グラバー園(長崎県長崎市)は6月30日(日)まで、「春フェス」を開いている。今年の9月4日に開園50周年を迎えることから、記念プレイベントとして開催する。1年で園内が最も華やぐこの季節に、洋館を彩る花々が異国情緒あふれる空間を演出する。

 とくに、ゴールデンウイーク(GW)期間の4月27日(土)~5月5日(日・祝)は開園時間を午後8:30まで延長。夜の園散歩では、ライトアップされた洋館や長崎の夜景を一望できるほか、庭園内にはRGBパーライトやLEDライトボールを用いた幻想的な空間演出もある。

 グラバー園は1974年9月4日に、旧グラバー住宅を含む国指定重要文化財3棟に加え、6棟の洋館の移築整備を終えて開園した。旧グラバー住宅は、スコットランド出身の冒険商人、トーマツ・グラバーが親子2代で暮らした現存する日本で最古の木造洋風建築。グラバーはじめ、居留地時代から残る外国人の住宅と長崎市内に点在していた洋館が集まるこの地では、幕末から明治の長崎の歴史を感じることができる。

日旅24年度入社式 新入社員120人を迎える JR西グループとの合同入社式も

2024年4月2日(火) 配信

日本旅行に入社した新入社員120人は4月1日、入社式に臨んだ

 日本旅行(小谷野悦光社長)は4月1日(月)、Lstay&grow南砂(東京都江東区)で2024年度入社式を開いた。今年度の新入社員は120人。また、今年度から初めてJR西日本グループとして入社式が開かれ、同社も約2000人のJR西日本グループ新入社員の一員としてオンラインで参加した。

 小谷野社長は、「新型コロナの流行は、社会の在り方を大きく変化させた。当社においても生きのこりをかけた挑戦が続き、旅行業の枠を超えた領域での事業を数多く取り扱った」と振り返った。

 また、「コロナ禍を経て、単にもとに戻るのか、新たな価値創造を続けていくのか、皆様は会社が大きく変化する歴史的な転換期に入社した。この時期に入社したことをチャンスと思っていただき、将来を切り拓く中心的な存在になってほしい」と力を込めた。

お花見人力車で浅草を巡る 和スイーツはドライブスルーで(東京力車)

2024年4月2日(火) 配信

東京力車はこのほど、「浅草桜ツアー」を3コース用意した

 ライズアップ(西尾竜太代表、東京都台東区)が運営する東京力車はこのほど、浅草とお花見を楽しめる「観光人力車『東京力車』浅草桜ツアー」を実施する。浅草の桜の名所を巡り、お花見フォトや和スイーツを堪能できるコースを3つ用意した。

 お手軽30分コースでは、お花見と縁結びのお寺を参拝する。雷門~待乳山聖天~CAFE W.Eを回り、終点のカフェでは隅田川とスカイツリーの開放的な眺めを楽しめる。

 60分満喫コースでは、人力車で和菓子をドライブスルーし、「都内一美しい神社」ともいわれる藏前神社を参拝する。雷門~和菓子 楓 本店(ドライブスルー)~藏前神社~くくり姫珈琲を巡る。

 90分堪能コースは、桜餅とお団子を人力車でドライブスルーするほか、牛嶋神社で桜と一緒に記念撮影ができる。ルートは、雷門─長命寺桜もち 山本や(ドライブスルー)~向島 言問団子(ドライブスルー)~牛嶋神社。

WILLER、高速バスを題材に “推し活”TikTokを開設

2024年4月2日(火) 配信

“推し活”を応援する「WILLER」の認知拡大を目指す

 WILLER MARKETING(辻本宗男社長、大阪府大阪市)はこのほど、予約サイト「WILLER TRAVEL」の公式TikTok(ティックトック)を開設した。ショートムービー制作やSNSマーケティングを手掛けるstudio15(岩佐琢磨社長、東京都渋谷区)と連携して開設し、“推し活”を応援する「WILLER」の認知拡大や、新たなファンの獲得を目指す。

 アカウント名は、「掛け持ちオタクの推し活記録(@willertravel)」。“推し活”系で10万フォロワーの女性クリエイター・kanaさんが投稿する。普段の自分自身のクリエイター活動でも、推し活を軸に動画投稿を行い、最高240万回再生以上と女性を中心に絶大な人気を誇っている。

 アカウント開設後、「オタクの休日バッグ」や「推し活おすすめ商品」、「WILLER×VISコラボ商品の紹介」など推し活情報を発信した。今後も、推し活遠征に便利な高速バスをはじめ、推し活に便利な情報などさまざまなコンテンツを発信していく。

ルフトハンザグループ、日本発着便の機内食に和食を導入

2024年4月2日(火) 配信

提供する和食の機内食イメージ

 ルフトハンザドイツ航空(ドイツ・ケルン)グループはこのほど、日本発着便の機内食に和食を導入した。ルフトハンザのすべてのクラスと、グループのスイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のビジネスクラスで日本の料理が提供される。約60年の日本線の歴史を持つ同グループは、和食の提供で「日本との結びつきを強化し続ける」とコメントした。

 ルフトハンザの日本からフランクフルトとミュンヘン発着のフライトで寿司やすき焼き、ソバなどが楽しめる。いずれのクラスでも事前予約なしで機内で和食を選択することができる。とくにビジネスクラスでは、会席仕立ての日本食を提供。ビジネスクラス含めて新鮮な食材を使い、器にもこだわっているという。

 SWISSは1月から東京発着便の機内で和食の提供を始めた。こちらは事前の予約が必要となる。

JTAが2024年度のキャリア採用募集を開始

2024年4月2日(火) 配信

募集は客室乗務員職と業務企画職、整備職

 日本トランスオーシャン航空(JTA、野口望社長、沖縄県那覇市)はこのほど、2024年度入社のキャリア採用募集を開始した。職種は客室乗務員職と業務企画職(事務系・技術系)、整備職。いずれも24年10月1日以降で会社の指定する時期に入社可能なことが条件。

 客室乗務員職の応募資格は2022年3月31日までに4年生大学・大学院、短期大学、専門学校(2年制課程以上)を卒業・修了している人。応募締切は5月12日(日)午後5時まで。1次~3次選考を行い、若干名の採用を決める。

 業務企画職の事務系、技術系は24年3月末時点で4年生大学、大学院、高等専門学校専攻科を卒業・修了している人でかつ3年以上の就業経験を持つ人。エントリーシート締切は5月20日(月)午後5時、適正検査締切が5月31日(金)午後5時。

 整備職は2024年3月末時点で高等学校以上を卒業・修了している人で、3年以上の航空整備作業に従事した経験を持つ人、かつ一等航空整備作業に従事した経験を持つ人、またはそれに相当する資格を保有していることが条件。応募締切は業務企画職と同様。

 いずれも詳細はJTAWebサイト「採用情報」で確認できる。

ひいなの湯など選出 もてなし宿アワード発表 和歌山県

2024年4月2日(火)配信

大阪屋ひいなの湯の利光女将(前列中央)、ブランシェット南紀白浜の古屋理事(前列右)

 和歌山県は3月15日、優れたおもてなし力を持つ県内宿泊施設を顕彰する「『わかやま』おもてなしの宿アワード2023」の受賞施設を発表し、最優秀賞の旅館部門に大阪屋ひいなの湯(和歌山市)、ホテル部門にブランシェット南紀白浜(白浜町)をそれぞれ選出した。

 同アワードは宿泊施設や観光地のおもてなし向上のため2016年度から始まり、今回が6回目(20、21年度は中止)。応募があった宿泊施設に、県から委託を受けた専門事業者の覆面調査員が宿泊し、接遇や料理、施設環境など計60項目を5段階で評価。合計点の平均を算出し順位付けする。
 
 22年度に続き3回目の最優秀賞となった大阪屋ひいなの湯は、「料理は見た目、味ともに演出効果が抜群」「スタッフによる笑顔の接遇や丁寧な料理説明などは、和旅館として最上級の接客サービス」と高い評価を受けた。

 ブランシェット南紀白浜は22年度に続き、2回目の最優秀賞を受賞。「部屋は清潔感とともにきれいに整理整頓されている」「料理は見た目も味も良く、レストランスタッフはプロ意識の高い人材がそろっている」などと評価された。

 3月22日に県庁で表彰式を開催。出席した大阪屋ひいなの湯の利光真希美女将、ブランシェット南紀白浜の古屋美夫理事(堅田漁業協同組合)に、県の小路哲生観光局長が記念プレートを贈呈した。

電動船が本格運航 4月1日定期運航開始 島根・松江の堀川遊覧船

2024年4月2日(火)配信

(左から)ホンダの福田蔵磨部長、上定昭仁市長、能海広明理事長

 島根県松江市の松江城の堀で「堀川遊覧船」を運航する同市観光振興公社(能海広明理事長)は4月1日(月)、電動推進機を搭載した電動遊覧船2隻の定期運航を始めた。

 毎日3―6便運航する。運航時間は毎週、堀川遊覧船のホームページで発表する。乗船料金(1日乗船券)は、ガソリンエンジンの船外機を使用する通常船と同じ、大人1600円、中学・高校生1300円、小学生800円。定期運航のほか、団体向けの予約便や船内で飲食などを行う企画船としても活用する。

 同船は松江城の堀の1週約3・7㌔を約50分かけてめぐる。国宝に指定される松江城の天守閣や武家屋敷が並ぶ町並みの風情が味わえる松江観光の人気メニューだ。本紙主催の「プロが選ぶ水上観光船30選」では創設した2018年から7年連続でトップ10入りし、今年は過去最高位の4位を獲得している。

 電動遊覧船の導入をめぐっては、環境省の脱炭素先行地域に選定され、「カーボンニュートラル観光」を掲げる同市が、電動推進機のコンセプトモデルを2021年11月に発表した本田技研工業(三部敏宏社長、東京都港区、以下ホンダ)に声をかけ、23年8月に同船を使った実証事業がスタート。周回運航を繰り返し動力性能や操作性、バッテリーの持ち具合などを検証してきた。

 電動推進機は低騒音、低振動のため運航時、船頭さんがガイドする声や水鳥の鳴き声、水をかく音などがクリアに聞こえる。電動推進機は二酸化炭素排出ゼロだが、バッテリー充電や冬期の豆炭こたつ運用にかかる年間二酸化炭素排出については、中国電力(広島県広島市)が松江市内なで創出したJブルークレジットを購入し、実質ゼロ(相殺)とする。

 定期運航開始を前にした3月13日(水)、ふれあい広場乗船場で上定昭仁市長や能海理事長、ホンダマリン事業本部の福田蔵磨部長、中国電力の天野浩一常務執行役員島根支社長らが出席し、引渡式を開催した。

 上定市長は「電動遊覧船の定期運航開始は、松江市の魅力を発信していくうえでシンボリックなことだ。松江城が築城された1600年代当時の手漕ぎ船の趣が味わえ、インバウンド誘客の魅力的なコンテンツとなる。カーボンニュートラル観光、エコツーリズムなど欧米の方が感心を寄せる観光スタイルを我われが発信できるようになる」と話した。

 ホンダの福田部長は世界で唯一実証事業を行う場所を同市に選んだ点について、「CO2排出ゼロに向けた思想が一致していることに加えて、堀川遊覧船は1日8時間運航、そして寒い冬も運航することから事業検証するうえで効率が良いと判断した」と述べた。その上で、「電動遊覧船のメリットは圧倒的な静粛性と操船のしやすさだ。今後欧州での市場拡大も視野に入れるが、まずは松江でしっかり性能を確認することが重要だ」と強調した。

 引渡式終了後、電動遊覧船を試乗した。「乗り比べると一番よく分かる」(同公社)ということで、まずはガソリンエンジンの船外機を使用する通常船で遊覧開始。当然、エンジン音はするが、それほど大きな音には感じない。思いのほか静かという印象さえあったが、電動遊覧船に乗り換えて驚いた。

 浮き桟橋から出発すると、スーと囁くような音とともに水面を進んでいく。すぐに、振動を感じないことに気づいた。通常船はあぐらをかいて座っていると、お尻にポツポツと振動を感じたが、電動遊覧船はそれがない。音もさることながら、この振動のなさが快適な乗船につながると感じた。

 そして、船頭さんの声がよく聞こえる。通常船はマイクを使用しているが、電動遊覧船は生の声がよく通る。これにより、船頭さんと乗船客のコミュニケーションが活発になるのだという。

 電動推進機の開発責任者であるホンダパワープロダクツ事業統括部の高橋能大チーフエンジニアに話しを聞くと、「開発過程で、モーター駆動の静粛性が高いため、ギア音が気になるようになった。通常エンジンではかき消されていた部分で、ここの処理が苦労した」と振り返る。

 同公社によると現在50人の船頭さんが在籍するが、電動遊覧船を操船できるのは6人。操船が難しいというわけではないが、通常船と操作が異なるため一定の訓練が必要なのだという。

 また、現在はこれまでの船体に電動推進機を搭載しているが、将来的には専用船の造船も見据えているという。

 「もはや別の乗り物!」。環境に配慮したカーボンニュートラル観光の推進は、松江観光を発信する有力な一手になると感じたのだった。

電動遊覧船を操船する船頭さん

神姫バス 瀬戸内ツアー開始 豪華専用バス2両製造

2024年4月2日(火)配信

神姫バスの長尾真社長(左)と水戸岡鋭治氏

 神姫バス(長尾真社長、兵庫県姫路市)は4月15日、瀬戸内エリアの歴史や自然、文化の魅力に触れるバスツアー「瀬戸内周遊ツアー」を始める。同ツアーの専用車両として、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏がデザインした「YUI PRIMA OLIVIA(ユイ プリマ オリビア)」2両を新たに製造した。

 訪日外国人客を主なターゲットとし、海外から高い評価を受ける瀬戸内エリアをゆったりとバスで移動できるサービスの確立を目指す。

 同ツアーは2つの世界遺産である姫路城(同県姫路市)と厳島神社(広島県廿日市市)がある宮島を発着点とし、西行・東行の2ルートを設定する。両ルートとも3泊4日の行程で、高速道路を極力使わず、バスの強みである自由度を生かし、ゆったりとした内容で運行する。

 ルート上のコンテンツでは、香川県東かがわ市の白鳥神社など、あまり知られていない隠れたスポットを多く訪ねるほか、白装束を着用しての遍路体験、愛媛県今治市での急流観潮船乗船や海賊体験などを盛り込む。

 専用バスは、2016年10月に導入した「YUI PRIMA」の後継車両で、外・内装を一新した。外装は瀬戸内海をイメージした鮮やかなターコイズブルーを採用。車内シートは1席・2席×7列の計21席。車両後方にはバーカウンターを思わせるサービスコーナーを配置した。同乗するアテンダントがドリンクや軽食を提供する。

「思い切ったデザイン」をしたという車両の車内

 ツアー開始を前に3月7日、同社神戸営業所でバスを報道関係者に公開した。

 長尾社長はツアー開始の狙いについて、①世界第一級の観光地である瀬戸内エリアの発信②大阪・京都のオーバーツーリズムの緩和③瀬戸内観光の経済連携の促進――を掲げた。「当面はツアー形式で運行するが、半年から9カ月後には一般バス化し、停留所を設け乗り降りが自由にできる商品にしていきたい。個人の方が瀬戸内エリアの観光地を自由に巡れるように目指す」と話した。

 水戸岡氏は「感動体験の提供がテーマ。利用者の代表として、商品を作っている。今回2両作ったが、勇気を思って思い切ったデザインにした方はやはり力がある。子供から大人までさまざまな人に乗ってもらえれば」と強調した。