4~6月、福岡・大分デスティネーションキャンペーンを開催 福岡県が目玉企画「よかバス」をPR

2024年3月6日(水) 配信 

「よかバス」のパンフ(右)とキャンペーン公式ガイドブック(左)

 福岡県では2024年2月22日(木)、東京都内にある県のアンテナレストラン「麹町なだ万 福岡別邸」で、マスコミを対象に4月から始まる「福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)」と旬の食や福岡の酒をPRする催しを開いた。
 
 キャンペーンは4~6月の3カ月間、「至福の旅・大吉の旅 福岡・大分」をキャッチコピーに、大分県、JRグループと共同で開催する。福岡県観光振興課・金堀宏宣氏は、目玉企画として「よかバス」を紹介。各旅行会社が造成・販売する50コース・300本以上の県内周遊バスツアーを、統一ブランドとして販売する試みだ。公式サイトでは「ことこと列車とフレンチを満足」などのコースが一括して検索、比較ができる。キャンペーン公式ガイドブック「福岡・大分Walker」は約50万部作成し、県内の主な観光施設などで配布している。

 会場では、県産のスズキの造り、天然マダイの蕪蒸し、博多和牛のステーキなどの料理と共に、久留米市・花の露の「榮 純米吟醸」など5種類の日本酒を、市の担当者からの解説を聞きながら味わった。

                 【旅行ライター&エディター 三堀 裕雄】

宿・アクティビティの横断検索機能を試験提供 旅程作成・予約・管理も簡単に(じゃらんnet)

2024年3月6日(水) 配信

じゃらんnetは、宿・アクティビティを横断して検索・旅程作成ができる機能を試験提供する

 リクルートが運営する旅行サイト「じゃらんnet」はこのほど、旅行先エリアやプランが決まっていないタビマエ検討初期から、宿・アクティビティを横断して検索や旅程を作成できる機能を追加し、このほど試験提供を始めた。新たな旅行先や宿周辺・エリア内の体験情報に触れる機会が増えることで、地域や国内観光の活性化に期待を寄せている。

 これまでは、宿、アクティビティ、交通に関する情報の検索・予約が分断された画面表示とサービス提供になっていたところ、同機能によって横断して検討が可能になる。

 「テーマ検索機能」は、旅のイメージや求めているものを選択することで、そのイメージに合ったおすすめのエリア・宿・観光スポット・体験スポットを探せる。

 「旅程管理・かんたん予約機能」は、ひとつの旅において泊まりたい宿や行きたいスポットを自分好みに選択して、「旅程」として管理できる。すでにセットされたパッケージプランではなく、自由に組み合わせた自分だけの旅程プランを作成できるほか、地図で位置関係を把握しながら検討できる。

名鉄、瀬戸線で3月12日から「将棋とれいん」を運行 日本将棋連盟と協力

2024年3月6日(水) 配信

車内ポスターイメージ

 名古屋鉄道は3月12日(火)から、日本将棋連盟(羽生善治会長、東京都渋谷区)と協力して「将棋とれいん」の運行を開始する。名鉄瀬戸線の車内を、将棋のルールや詰将棋の問題を掲載したポスターなど将棋にまつわるコンテンツで装飾する。

 名鉄は瀬戸線を舞台に沿線自治体や教育機関、各事業者など地域と連携して沿線の新たな価値創造に向けた活性化に取り組む「瀬戸線沿線価値向上プロジェクト」を実施している。今回、同プロジェクトの一環として、将棋を通して地域の発展に取り組む日本将棋連盟と協力し、藤井聡太竜王・名人とゆかりのある瀬戸線をさらに活性化することを目指す。

 将棋を通した地域価値向上の“初手”として、地域の人々に将棋とのコミュニケーションを創出する。瀬戸線を地域住民との「コミュニケーションメディア」と捉え、1編成を将棋トレインとして運行する。車内はポスターでジャックするほか、車体は将棋駒のステッカーで飾る。運行は4月12日(金)まで。

 さらに“二手目”として、学校へ棋士を派遣する「将棋とれいんプロジェクト」を立ち上げる。子供たちに将棋と触れ合う機会を提供することで、集中力や考え抜く力などポータブルスキル(持ち運び可能な能力)を育み、教育分野での地域の価値向上をはかっていきたい考え。

ムーミンバレーパーク5周年祝い北欧ビュッフェ 休暇村奥武蔵

2024年3月6日(水) 配信

サーモンのオープンサンドやライスロールなど北欧料理が並ぶ

 休暇村奥武蔵(荒井泰博総支配人、埼玉県飯能市)は近隣観光施設のムーミンバレーパーク開業5周年を記念して、3月16日(土)から夕食ビュッフェ「春の北欧サーモン&いちごデザート」を始める。ムーミンスペシャルルームやムーミンバレーパーク1デーパス付プランの宿泊者にはムーミングッズが当たる抽選会も実施。オフィシャルホテルとしてパークの5周年を祝う。

 記念ビュッフェはムーミンの故郷「フィンランド」にちなみ、北欧の料理と春らしいいちごのデザートを用意した。同宿泊プランは4月7日(日)までで、平日2人1室利用で1人1万6500円(税込)から。

2023年6月に誕生したリトルミイのスペシャルルーム

 また、ムーミンとスナフキン、リトルミイの3室のスペシャルルームに3月16日(土)~4月5日(金)まで宿泊した人と、他の部屋でも1デーパス付の宿泊プランを利用した人には抽選会を行う。部屋ごとに1回の抽選でムーミンのぬいぐるみやカップなどが当たる。1デーパス付きは1人1万9500円(税込)から、スペシャルルームプランは1人2万4500円(税込)から。

海津大崎桜お花見クルーズ3月30日から運航 オーミマリン

2024年3月6日(水) 配信

日本さくら名所100選の海津大崎へ

 近江トラベル(伊藤孝樹社長、滋賀県彦根市)が運営するオーミマリンは3月30日(土)から4月14日(日)まで、日本のさくら名所100選(日本さくらの会選定)に選ばれている「海津大崎」の桜を鑑賞するお花見クルーズを運航する。

 彦根港発着で、日本のさくら名所100選の桜並木で下船して約45分散策する。所要時間は3時間。1日4便の運航で完全予約制となる。

 料金は平日が大人3700円、小学生1850円、土日が大人4000円、小学生2000円。オプションでお花見弁当が1300円(税込)で付けられる。弁当は3日前までに予約が必要。

大分県 関西でPR強化 4―6月DC開催に向け

2024年3月6日(水) 配信

あいさつする佐藤樹一郎知事

 大分県は2月10日、福岡県やJRグループなどと共同で行う大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン(DC)」(2024年4―6月開催)を控えるなか、大阪府大阪市のホテルヴェスキオ大阪で、関西圏の旅行会社やマスコミ関係者を集め、レセプションを開いた。

 県側からは佐藤樹一郎知事やツーリズムおおいたの和田久継会長、九州旅客鉄道(JR九州)の吉野敏成大分支所長らが参加した。

 佐藤知事は「DCまで1カ月半となった。大分の食や観光スポットなどの魅力を訴える発信力をさらに高めていきたい」と述べた。

 吉野支社長は「DCに合わせ、大分と福岡を結ぶ新D&S列車『かんぱち・いちろく』を投入する。風光明媚な久大本線を走り、両県の食材を使った一流シェフによるお弁当を用意する。途中、大分県内では天ケ瀬駅と恵良駅に停車し、地域特産品の販売やおもてなしを行う予定だ」と話した。

 なお、11、12日にはJR大阪駅のアトリウム広場などで、観光PRイベント「湯ったり♨️おおいた満喫フェア」を開催した。県から運んだ源泉使用の「手湯」の体験ブースを設置し、温泉の源泉数・湧出量とも日本一を誇る「おんせん県おおいた」をアピール。県内10市町が観光ブースを出展し、パンフレットやノベルティを配布した。

【土橋 孝秀】

富士本栖湖リゾート、4月13日から富士芝桜まつり 英国庭園も営業開始 

2024年3月5日(火) 配信

富士芝桜まつりイメージ

 富士急行は「富士本栖湖リゾート」(山梨県・富士河口湖町)で4月13日(土)から、約50万株の芝桜の祭典「富士芝桜まつり」を開く。今年で17年目を迎える残雪の富士山と芝桜の競演が楽しめる春の風物詩。

 今回は「息をのむ、ピンク。」をテーマに据える。思わず息をのむ絶景で、一面に広がるピンクの絨毯は見ものだという。園内にはマックダニエルクッションやオータムローズなど7品種の芝桜が咲き誇る。

 まつりの期間中は会場でウェディングフォト撮影ができる「ロケーションフォトウエディングプラン」も販売。プランは27万円から。

ピーターラビットイングリッシュガーデン

 また、同日からは「ピーターラビット™ イングリッシュガーデン」の春季営業を開始する。イギリス湖水地方が舞台の「ピーターラビットのおはなし」の世界観を再現したイギリス式庭園で、イギリス人ガーデンデザイナーのマーク・チャップマン氏が監修。約300種類の草木や花々を鑑賞しながら庭園内の散歩が楽しめる。

東急「よもやまチケット」がオンラインで発売 池上線・東急多摩川線全線乗り放題+26店舗の利用チケットがセットに

2024年3月5日(火) 配信

東急はこのほど「よもやまチケット」をオンラインで発売する

 東急(堀江正博社長、東京都渋谷区)は3月6日(水)から、東急線における対象路線で1日乗り降り自由の乗車券+店舗利用チケットがセットになった「よもやまチケット」を、デジタルチケットサービス「Q SKIP」の販売サイト上で売り出す。

 第1弾は、池上線・東急多摩川線全線が1日乗り降り自由になる乗車券と、同路線エリアの対象店舗(26店舗)での利用チケットがセットになった企画乗車券「よもやまチケット ~池上線・東京多摩川線エリア~」を発売する。

 チケットはワンデーパス440円と、大田区商店街連合会・品川区商店街連合会の協力による店舗利用チケット500円・1000円・1500円のプランを合わせた、大人940円・1440円・1940円の3プランを用意した。なお、500円プランを2枚、500円プラン+1000円プランなど、プランの組み合わせも可能。

JAL、パリ発のファーストクラスで上州和牛の提供開始

2024年3月5日(火) 配信

上州和牛を使った2種のメニュー

 日本航空(JAL)は3月1日(金)から、フランス・パリ発成田行のファーストクラスとビジネスクラスで群馬県産の上州和牛を使った特別メニュー2種の提供を開始した。パリ1区で日本産和牛専門店「WAGYU RESTAURANT 1129」を経営するSARL OMATSU FRANCEと協働。日本産和牛を海外輸出後に現地の精肉加工会社でスライス加工し、機内食として提供するのは世界初の取り組み。

 両者は、農林水産省が推進する日本産和牛の輸出拡大の取り組みに日仏協働サポーターとして参画。フランスでは精肉過程に制約が多く、これまで日本産和牛が流通しづらい環境にあった。今回、高品質の上州和牛を提供する群馬県食肉卸売市場とフランスの精肉業界を牽引する「Maison Cosse」と直接協働することで、現地国フランスの精肉加工会社でのスライス加工を経て、機内食メニューでの提供が実現した。

 同メニューには肩ロースを使用しており、ステーキカットに形成する際に出た部位をスライス肉に加工するなど、SDGs・フードロスの削減にも配慮している。

 JALは「群馬県産上州和牛の魅力を世界に伝え、品質の優れた日本産和牛のより一層の需要拡大、輸出拡大につなげられるよう取り組んでいく」としている。

観光庁、観光分野のDX推進に向けた優良事例集まとめる

2024年3月5日(火) 配信 

観光庁はこのほど観光DXの優良事例集をまとめた

 観光庁はこのほど、「観光分野のDX推進に向けた優良事例集~地域一体で進める観光DX~」を作成した。DMOや自治体、観光事業者向けに、DX活用の方向性や、国内外の優良事例、短期的に取り組みやすい施策などを掲載している。

 「観光DX推進のあり方に関する検討会」で検討された、観光地・観光産業が抱える課題、解決の方向性、将来ビジョン、ロードマップなどについてまとめたもの。

 優良事例集では、「旅行者の利便性向上・周遊促進」「観光産業の生産性向上」「観光地経営の高度化」など3つの構成で事例を紹介している。

 長野県・山ノ内町の志賀高原では、観光協会のWebサイトに宿泊・飲食・観光商品の直販機能を備え、個別旅行者の取引データをマーケティングに活用した結果、直販売上と利益確保・マーケティングによる誘客促進につながった。

 スペインのバルセロナでは、サグラダ・ファミリアなど有名な観光施設のチケットをオンライン化し、販売収益確保と、販売枚数に上限値を設けることでオーバーツーリズムの抑制につなげた。