秩父鉄道と秩父鉄道観光バス、長瀞トリックアート有隣倶楽部作品を電車に展示 魅力アピールし来場者増へ

2024年7月12日(金) 配信

展示するポスター

 秩父鉄道(牧野英伸社長、埼玉県熊谷市)とグループ会社で貸切バス事業や旅行業を営む秩父鉄道観光バス(里見英雄社長、埼玉県熊谷市)は7月13日(土)~9月1日(日)まで、車内に長瀞トリックアート有隣倶楽部の作品のポスターなどを展示し、トリックアートを楽しめる特別電車を運行する。特別ヘッドマークも掲出することで、同施設の魅力を広くアピールし、来場者の増加につなげたい考え。

特別ヘッドマークを掲出した特別電車

 長瀞トリックアート有隣倶楽部は2023年2月25日、天候に関わらず長瀞を楽しんでもらう目的で開館した。視覚の錯覚や立体トリックなどを取り入れた体験型アート施設で、江戸文化や忍者などの和をモチーフとした作品を中心として、江戸タイムスリップと忍者屋敷体験、アドベンチャー、動物の4つのゾーンを設けた。秩父鉄道観光バスが運営している。

 また9月30日(月)まで、「長瀞トリックアート有隣倶楽部 フォトコンテスト」も実施している。同施設内で撮影したトリックアート作品の魅力が伝わる写真を表彰。 賞金として最優秀賞1万円(1点)、優秀賞3000円(2点)を用意している。

 応募は同施設の公式Instagramアカウントをフォローしたうえで、写真とタイトルのほか、ハッシュタグ「#長瀞トリックアート有隣倶楽部」 と「#フォトコン2024」、メンション「@nagatorotrickart」を付けて投稿することで完了する。結果は、特定のユーザーとメッセージを送受信できるInstagramダイレクトで入選者に連絡するほか、同施設の公式サイトで発表する。

千葉県内の鉄道3社と連携 鉄道・バスルーム、三日月龍宮城駅オープン

2024年7月12日(金) 配信

小湊バスルーム

 ホテル三日月(小髙芳宗社長、千葉県木更津市)はこのほど、千葉県内の鉄道会社3社と連携した「千葉の鉄道・バスルーム」と「三日月龍宮城駅」を、龍宮城スパホテル三日月にオープンした。「千葉ぽっぽやだぉ~ ちばのチカラ大集合」と題し、小湊鉄道といすみ鉄道、銚子電気鉄道と協業。各社とのオリジナル客室4室、3鉄道を集約した客室1室の計5室用意した。夏休みの家族連れや鉄道ファンなどの需要を見込む。

 客室は各鉄道をモチーフにし、実際の鉄道で使われている部品やつり革などを活用。「運転席ブース」も備え、運転士や車掌になった気分に浸れるという。

 また、ホテルのガーデンエリアに小湊鉄道バスといすみ鉄道の車両を展示。「三日月龍宮城駅」としてオープンする。車両のなかでは、アスレチックやお絵描きなどの体験もできる。ロビー内も「駅の待合室」のように過ごせる演出を施す。

 鉄道ルームの料金は1泊2食付き、大人2人1室利用時1人2万5300円から。

はとバス23年度東京観光の利用者数は55万5268人に オープンバスの新車導入などが奏功

2024年7月11日(木) 配信

コロナ後の需要回復で前年度の約1・3倍に(写真ははとバス 一般車両)

 はとバス(武市玲子社長、東京都大田区)は7月11日(木)、2023年度(23年7月1日~24年6月30日)の東京観光利用者数が前年度比約1・3倍の55万5268人だったと発表した。新型コロナウイルス感染症の5類移行で旅行需要が高まり、年間を通じて順調に推移した。また、東京観光利用者の約4割がオープンバスで運行するコースに参加しており、3年ぶりに導入した新車が奏功した。

 上期はナイトタイムエコノミーの需要で増設した夜コースやリニューアルした「羽田空港ベストビュードライブ」、「リラックマ」とのコラボ企画ツアーなどが好評だった。

 下期は2月にオープンした「豊洲 千客万来」により、豊洲市場を組み込んだコースが大きく伸長した。人気の「迎賓館赤坂離宮」の本部内見学を組み込んだコースは、4月から12コースに増加し、集客に貢献した。桜鑑賞コースは開花がずれ込んだが堅調に推移し、ゴールデンウイークも天気に恵まれ好調だった。

 また、外国語コースの利用者数は1万2697人となった。昨年4月に本格再開して以降、少しずつコースを増やし、利用者数も伸びてきた。4月は桜鑑賞を目当てに客数が増加し、コロナ後月間で初めて2000人を超えた。

 24年度については、好評の2階建てオープンバス運行コースで今夏、さらに新車を導入する。人気の高い定番コースの需要に応えていくほか、「推し活」などのコースも展開して新たな顧客の獲得も目指す。

 個人化が加速する訪日外国人客には、国家資格を持った「全国通訳案内士」による外国語コースに加え、8カ国語に対応した多言語自動ガイドシステムで案内できるコースを拡充するなど、利用しやすい環境を整えていく。

ツアーグランプリ2024 国交大臣賞は雨風太陽「ポケマルおやこ地方留学」 応募総数153と過去最多に

2024年7月11日(木) 配信

JATAは7月10日(水)、ツアーグランプリ2024の表彰式を開いた

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は7月10日(水)、ツアーグランプリ2024の受賞者発表と表彰式を開いた。

 過去最多となる153作品の応募の中から国土交通大臣賞には、雨風太陽(高橋博之代表、岩手県花巻市)の「ポケマルおやこ地方留学」が選ばれた。

 同賞は、旅行業における企画力およびマーケティング力の向上、「観光立国」の施策に寄与することを目的に、海外旅行・国内旅行で優れた企画旅行と、訪日旅行で実施された企画提案の中から、優れた作品を表彰するもの。

 観光庁長官賞は、国内旅行部門にJR東日本びゅうツーリズム&セールスの「ケージレス列車『わんだフルTRAIN』~愛犬と伊豆高原満喫の旅~」、海外旅行部門にJTBの「日韓ミライ♡プロジェクト ソウル4日間」、訪日旅行部門にJTBグローバルマーケティング&トラベルの「持続可能な観光実現に向けた『北陸レインボールート構築による新たな訪日人流創出』」──が選ばれた。

雨風太陽人流創出部部長の木勢翔太氏(右)と観光庁観光産業課長の庄司郁氏

 大賞となる国土交通大臣賞に選ばれた雨風太陽は、全国8000人を超える農家や漁師が登録するオンラインマルシェを運営する会社。このつながりを生かし、農山漁村での滞在の中で生産者の説明のもと、食の大切さを学ぶとともに、コロナ禍で定着したリモートワークを組み合わせて「親子」で一緒に地方留学ができる企画を造成した。地方の魅力を知ることで再訪を促し、農家・漁師との関係性の構築など、関係人口創出型の新しい旅行スタイルが高く評価された。

 同社の人流創出部・木勢翔太部長は、「ご協力いただいた農家・漁師・宿泊施設の皆さんと受賞した喜びを分かちあいたい。23年の夏休みには、首都圏の98家族280人がプログラムに参加した。6泊7日という長期滞在を親子で過ごすので、親子の仲も深まる。また、同じタイミングで参加したほかの家族との交流は、リピート率向上にもつながっている。現在募集中の今年の夏休みのプログラムは、昨年よりも参加者が多くなる見込みだ」とコメントした。

 

 「ツアーグランプリ2024」の受賞作品は次の通り。

【国土交通大臣賞】

雨風太陽「ポケマルおやこ地方留学」

【観光庁長官賞】

〈国内旅行部門〉JR東日本びゅうツーリズム&セールス「ケージレス列車『わんだフルTRAIN』~愛犬と伊豆高原満喫の旅~」

〈海外旅行部門〉JTB「日韓ミライ♡プロジェクト ソウル4日間」

〈訪日旅行部門〉JTBグローバルマーケティング&トラベル「持続可能な観光実現に向けた『北陸レインボールート構築による新たな訪日人流創出』」

【優秀賞】

〈国内旅行部門〉ジャルパック「赤ちゃんと行く沖縄の旅3日間」

〈海外旅行部門〉近畿日本ツーリスト「ARIA聖地巡礼ネオ・ヴェネツィアツアー」

〈訪日旅行部門〉日本旅行「シェフと旅する大自然グルメツアー」

【審査員特別賞】

〈国内旅行部門〉エイチ・アイ・エス「手話通訳付き!羽田空港バリアフリー&JAL SKY MUSEUM・格納庫見学ツアー」

〈海外旅行部門〉近畿日本ツーリスト「バリアフリー旅仲間・黄葉のデナリ国立公園とオーロラ観測でチェナ温泉リゾートに宿泊するアラスカ・アメリカ9日間」

〈海外旅行部門〉三越伊勢丹ニッコウトラベル「三越創業350周年特別企画アラン・デュカス監修メニューベルサイユ宮殿晩餐会の旅(計16+1コース)」

高野山タクシー、九度山町の産品使用したバウムクーヘン店開業 地域振興につながる新たな土産へ

2024年7月11日(木) 配信

発売中のバウムクーヘン

 貸切バス事業や旅行業を展開するユタカ交通(豊田英三社長、和歌山県和歌山市)の関連会社高野山タクシー(同、和歌山県・高野町)は6月29日(土)、道の駅「柿の郷くどやま」(和歌山県九度山町)に同町の農産物を使用したバウムクーヘン専門店「九度山ばうむ」をオープンした。九度山町の地域振興につながる新たな土産品となることを目指す。

 バウムクーヘンは、小麦の代わりに九度山産の米粉を使用。プレーンをはじめ、チーズやカスタードの入った商品などを用意。今後は特産品の富有柿や苺、柿の葉茶を使用した四季を感じられる多彩なバウムクーヘンも提供していく。

 道の駅「柿の郷くどやま」は、高野山(和歌山県高野町)へ訪れる多くの人に利用され、九度山町の観光拠点になっているという。観光客や地域の人が購入しやすい場所において販売することで、定番の土産品になることを目指す。

「36ぷらす3」で行く関門海峡花火大会、JR九州がオリジナルツアー販売

2024年7月11日(木) 配信

関門海峡の夜空を彩る

 九州旅客鉄道(JR九州)は8月13日(火)に開催される「第37回関門海峡花火大会」(福岡県北九州市)を観賞するオリジナルツアーの販売を始めた。

 ツアーは博多駅発着で、博多―門司港駅間を特別運行する観光列車「36ぷらす3」の乗車と、門司港駅でのフレンチのコース料理、指定エリアでの花火観賞をセットにした。

 花火は午後7時50分からの約30分間で、関門海峡ミュージアム4階および2階デッキから観賞する。観賞前に門司港駅2階「マリーゴールド門司港迎賓館」でフレンチコースを楽しむ。

 博多駅午後1時37分出発で、帰着は同11時49分の予定。往復ともグリーン席(グリーン個室)利用で、旅行代金は大人1人4万円から。

 なお、関門海峡の山口県下関市側でも同日、「第40回関門海峡花火大会」が行われる。両市合同での開催は今年で37回目となる。

夏にホテル・ニッコー成都開業 会員向けに先行予約を開始

2024年7月11日(木) 配信

ホテルエントランス

 中国・四川省に今夏開業する「ホテル・ニッコー成都 怡心湖」(望月保成開業準備室長)は7月10日(水)、宿泊の先行予約を開始した。予約を開始したのは、オークラニッコーホテルズの会員プログラム「One Harmony」限定の特別開業記念プラン。

 同ホテルは四川省の省都として、世界有数の企業が多数進出する成都に開業。空の玄関口でもある双流区のなかでも、都市開発プロジェクトが進むにぎやかな中心部に位置する。

 館内デザインは東洋の美意識をイメージし、木や石材など天然素材を組み込んだ。客室の天井から床まで続く大きな窓からは、隣接する湖や成都のスカイラインを眺められる。

 レストランは日本料理と中国料理のほか、世界の料理が味わえるオールデイダイニングなどを設ける。このほか、付帯施設としてフィットネスや屋内プールなども備える。

「ぐんまちゃん」が魅力を紹介 大阪で観光展開く

2024年7月11日(木) 配信

「ぐんまちゃん」も登場し魅力を紹介

 群馬・尾瀬の郷かたしな村と名湯伊香保温泉の魅力を関西圏に向けて発信する「ググっとぐんま観光展in OSAKA」が6月28、29日の両日、大阪梅田の「ディアモール大阪」内にあるディーズスクエアで開かれた。群馬県大阪事務所が、片品村観光協会と渋川伊香保温泉観光協会協力のもと実施したもの。

 会場では、かたしな村や伊香保温泉のパンフレットなどを配布しながら、それぞれの見どころや特徴をアピール。伊香保温泉のゆるキャラ「いしだんくん」が描かれたコースターなど、両地域のノベルティグッズが当たる抽選会も行った。

 また、29日には、群馬県の宣伝部長を務める「ぐんまちゃん」が登場し、両地域を含めた群馬県の魅力を紹介した。

蹴鞠テーマの特別展PR 福井県の一乗谷朝倉氏遺跡博物館が大阪で

2024年7月11日(木) 配信

清水館長(右)と常見主事

 「福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館」の清水邦夫館長と常見彩花主事がこのほど、大阪を訪れ、7月13日(土)から9月1日(日)まで実施する特別展「戦国大名朝倉氏 武威の煌めき―蹴鞠と庭が語る戦国―」をPRした。

 同館は、戦国大名朝倉氏の栄華や城下町一乗谷の繁栄ぶりを、さまざまな出土品や遺構、美術品などで紹介する施設。

 特別展は、越前と関わりの深い蹴鞠をテーマに、天皇や公家、戦国大名らに和歌と蹴鞠を教えた「飛鳥井氏(あすかいし)」から、のちの朝倉氏4代当主、孝景が元服の際に伝授された「飛鳥井宋世蹴鞠秘伝書」をはじめ、尾形光琳筆と伝わる紀州徳川家旧蔵の名品「花下蹴鞠之図」(木下美術館蔵)、「鳥獣人物戯画 丙巻(模本)」などの貴重な展示品を通じて、当時、戦国大名に必須の教養であったとされる蹴鞠の実像に迫る。

 また、一乗谷朝倉氏遺跡にある朝倉氏の当主館跡「朝倉館跡」は、その発掘調査成果や史資料から戦国大名館の全体像を読み取ることができる全国的にも稀有な遺構とされており、特別展では、蹴鞠が行われた「鞠庭(まりにわ)」や饗宴の舞台となった「広庭(ひろにわ)」などの庭にも着目し、戦国大名の武威としての蹴鞠と庭を展示紹介する。

 このほか、7月21日には記念講演、27日には蹴鞠とフリースタイルフットボールのコラボイベント、28日には蹴鞠の実演・体験など、さまざまな関連企画も行う。

 清水館長は「実は奥が深い『蹴鞠』の実像に、ぜひ触れてみてください」とアピールした。

富士山を眺めながらジェラートなど堪能 富士宮に新たなドライブイン誕生

2024年7月11日(木) 配信

富士宮産牛乳を100%使用。フルーツや野菜をふんだんに使用したジェラート

 レインボー(福原規正代表)は7月13日(土)、静岡県富士宮市に地元の生乳を使ったジェラートなどが富士山を眺めながら楽しめるドライブイン「Shiro DRIVE-IN」を開業する。富士宮の新観光スポットとして、富士山の麓で育った地元食材を生かした商品をそろえ、地域の魅力を最大限に引き出すことを目指す。

 同社は地元出身の代表である福原氏が、オーストラリアで2023年に起業した日本食材を使用したジェラート&おにぎり専門店「Shiro Gelato&Snack」を運営している。オーストラリアでは開店初月で5万人が来店する話題店となり、ゴールドコーストとブリスベンの2店舗で展開しているという。

 今回、富士宮の魅力を国内外に広め、地域活性化をはかるため地元での開業を決めた。福原氏は大学卒業後、渡豪するまで地元の農協に務めていた経験があることから、同市を訪れる国内外の観光客に地元食材を使った商品で地域の魅力を感じてもらい、地産地消を重視して地域コミュニティとの連携を強化しながら、地域を発信していくことを目指す。

 「Shiro DRIVE-IN」では、オーストラリア店舗で人気商品となっている「大福ジェラート」を販売する。また、オーストラリアで人気の抹茶ドリンクもそろえる。日本では、富士宮産牛乳や今年初摘みの抹茶など地元食材を使用して提供する。このほか、地元のクラフトビールメーカー「フジヤマハンターズビール」と共同開発したビールなども売り出す。

 敷地内には富士山を眺めながら飲食できるテラス席を用意。店舗内は富士宮の木材を使用している。また、駐車場は10台以上設け、大型バスの乗り入れもできる。トイレは男子トイレ2つ、女子トイレ3つを備える。所在地は静岡県富士宮市中原町121。