「OTOBUTAI 2024 HORYUJI」を楽しむ ジャルパックが鑑賞券付商品を販売

2024年7月9日(火) 配信

法隆寺(Ⓒdiscovery go)

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)はこのほど、9月7日(土)に奈良・法隆寺で開かれる「OTOBUTAI 2024 HORYUJI」を鑑賞する商品をJALダイナミックパッケージで売り出した。

 「OTOBUTAI」は日本を代表する京都や奈良の寺院に舞台を設け、「東洋と西洋の出会い」をテーマに世界中で親しまれている音楽やパフォーマンスを奉納する世界で唯一無二のイベント。世界で活躍するアーティストが珠玉のパフォーマンスを一夜限り、日本屈指の名刹の舞台で披露する。

 全国各地から伊丹空港までの往復フライトと奈良での宿泊を基本コースとして設定し、奈良市内のホテルから会場への送迎バスも用意する。宿泊はホテル日航奈良とJWマリオット・ホテル奈良を用意。出発日は9月7日(土)。ダイナミックパッケージのため、料金は予約タイミングにより異なる。なお、同イベントの鑑賞券は一般販売されていない。

ぐんまちゃんが滝行に挑戦! 活動30周年で初のWebCMを公開

2024年7月9日(火) 配信

滝行に挑戦するぐんまちゃん

 群馬県は県の宣伝部長、ぐんまちゃんの活動30周年を記念して7月9日(火)から、ぐんまちゃん史上初のWebCMとなる「ぐんまちゃんの滝行」篇を公開した。県の魅力を世界に届けるため、長年奮闘してきたぐんまちゃんの活動を称えるとともに、ファンへの感謝と次の40周年に向けたさらなる活躍を後押しするのが目的。

 見所は「群馬県宣伝部長」としての重責に耐え、群馬県の魅力を発信するため、厳しい滝行に挑むぐんまちゃんの姿。同県によると、活動30周年を迎えたぐんまちゃんだが、強力なご当地キャラクターが続々と台頭している昨今、かわいいだけでは宣伝部長としての役目を果たせなくなりつつあるという。「いつも応援してくださるファンの皆様の期待に応え、今まで以上に群馬県の魅力を発信していくために、健気にも自分自身と向き合い、宣伝部長としての強い覚悟と精神力を養う姿は必見です」(同県)。

 ぐんまちゃんは、30年の活動のなかで最も大変だったことに「滝行」をあげ、「ぐんまちゃん、すっごく頑張ったんだよ!冷たくて気持ちよかったけど、どーっって落ちてくる滝にたえるのはとっても大変だったよ~!」とアピール。30年を迎え、今後の意気込みについては「今まで支えてくれたたくさんのお友達にありがとうっていいたいな。それからこれからお友達になる人にはよろしく~!みんなの笑顔のためにもっとがんばるね!」とコメントした。

龍宮城スパホテル三日月がセルフチェックイン機など導入 人手不足解消と業務省力化を

2024年7月9日(火) 配信

「KIOSK」(左)と「FIT-A」

 ホテル三日月(小髙芳宗社長、千葉県木更津市)が運営する、龍宮城スパホテル三日月(千葉県木更津市)は7月5日(金)から、宿泊棟「龍宮亭」にセルフチェックインシステムと温浴施設専用の自動精算機を導入した。繁忙期の人手不足と閑散期の業務省力化の課題解決をはかる。

 今回導入したのは、U-NEXT HOLDINGSのグループ会社、アルメックス(坪井将之社長、東京都品川区)が提供するセルフチェックインシステム「家具組込型KIOSK」2台と「テーブルトップ型KIOSK」5台、スパ棟に温浴施設専用自動精算機「FIT-A」5台。

 同社は今回の導入に際し、タップ(吉田亮一社長、東京都江東区)が提供する「宿泊・温浴の基幹システム」と連携。これにより、龍宮城スパホテル三日月のオペレーションに沿ったカタチで、宿泊棟・スパ棟でのQRリストバンド運用、管理が可能になった。

アジア初の「ミシュランキー」108軒を発表 宿泊施設を評価する新たなベンチマークに

2024年7月9日(火) 配信

Ⓒmichelin

 日本ミシュランタイヤ(須藤元社長、群馬県太田市)は7月4日(木)、日本全国のホテル・旅館を対象に、個性あふれる魅力的な宿泊施設を3段階のキー(鍵のマーク)で評価するミシュランキー掲載施設を発表した。「ミシュランキー」はアジアで初の発表で、日本全国から108施設が選ばれた。同日からミシュランガイド公式ウェブサイトとアプリで公開している。レストランの星のように、宿泊施設に関する新たなベンチマークを提供することで、ユーザーに優れた宿を紹介する。

 ミシュランは4月から、フランスとアメリカ、スペイン、イタリアで各国初となるミシュランキーを発表してきた。日本でも今回が初で、アジア圏で先駆けての発表となる。厳選された宿泊施設は紹介ページから直接予約に進むことができ、同社は世界初の独立した予約プラットフォームを目指しているという。

 今回は、ミシュランガイドホテルセレクション掲載ホテル国内243軒のうち、3ミシュランキー6軒、2ミシュランキー17軒、1ミシュランキー85軒のトータル108軒を選出。ミシュランガイド・インターナショナルディレクターのグウェンダル・プレネック氏は「日本のミシュランキーセレクションは、伝統的な旅館から、ポップな建築とデザインのランドマーク、大都市を象徴する高層ホテル、小さな宿泊施設まで、さまざまなタイプ、コンセプト、スタイルを紹介している。旅行者は、自身の求めるエクスペリエンスを持つ宿泊施設を検索し、ミシュランキーホテルを予約して、忘れられない滞在を体験できる」とコメントしている。

 1ミシュランキーの定義は「特別な滞在」で、独自と個性と魅力を持ち、同じ価格帯の宿泊施設より、はるかに多くのことを提案していること。2ミシュランキーは「素晴らしい滞在」。思い出に残る体験ができ、あらゆる点でユニークで特別な宿泊施設を指す。3ミシュランキーは「最上級の滞在」ができる施設として、快適さとサービス、スタイルとエレガンスのすべてを高いレベルで提供。世界で最も注目に値する最上級のホテルの1つで一生の一度の特別な旅の目的地となり得ること。

 なお、今回3ミシュランキーに選ばれたのは、強羅花壇(神奈川県・箱根町)とホテル ザ ミツイ キョウト(京都府京都市)、アマネム(三重県志摩市)、パレスホテル東京(東京都千代田区)、フォーシーズンズホテル東京大手町(東京都千代田区)、ブルガリホテル東京(東京都中央区)の6施設。

国際観光施設協会、特別委員会を設置 能登半島の復興支援で

2024年7月9日(火) 配信

国際観光施設協会の鈴木裕会長

 国際観光施設協会(鈴木裕会長、235会員)は6月17日(月)、ホテルメトロポリタンエドモント(東京都千代田区)で2024年度通常総会を開いた。今年度は、事業活動の領域拡大を推進する体制づくりに注力。観光庁や関係官庁、地方自治体、関係観光団体と密接に連携し、受託調査研究事業を行うなど協会の基盤強化をはかる。

 公益目的事業のうち、特別委員会として「能登半島地震復興支援委員会」を設けた。被災地に調査団を派遣し、創造的復興にための調査・研究・提言などの活動を行う方針としている。

 鈴木会長は、協会設立70周年を迎えた昨年度を振り返り、記念事業を盛況に終えられたと報告。あらためて、協会の行動理念である「もの」「社会」「自然」――の3つのホスピタリティを軸に活動していくと、明確な方向性を打ち出した。

 来賓の観光庁観光産業課の庄司郁課長は、コロナ禍が明けて「観光業界の力強さを増すためには施設面の充実、サービス面での拡充が重要。全国の宿泊施設、観光施設が質・量だけでなく、ハード・ソフト両面の充実、魅力を高めることが必要」と考えを述べ、今後の協会に期待を寄せた。

 このほか、役員の一部選任では、TOTOの土井賢治特販本部長執行役員が理事に就いた。推薦会員としては、東北文化学園大学工学部建築環境学科客員教授の赤井仁志氏を承認。赤井氏は、エコ・小委員会の活動テーマである宿泊施設の脱炭素や地球温暖化防止対策について、専門的かつ学術的な視点から指導してもらうために要請した。

 総会後、作家・エッセイストの阿川佐和子氏を講師に招いたセミナーが開かれ、「聞く力・話す力」と題し講演した。

福島・飯坂温泉で飲食店巡りを 「ほろ酔いウォーク」開催

2024年7月8日(月)配信 

太鼓の演奏で参加者を迎えた

 福島県の飯坂温泉で7月5日(金)、6日(土)の2日間、「ほろ酔いウォーク2024」が開かれ、参加者が夜の温泉街で飲食店巡りを楽しんだ。

 今夏35回目となる催しで、飯坂社交飲食業組合などでつくる実行委員会が主催した。専用チケット(前売り5000円、当日6000円)を購入し、参加する約30の居酒屋やスナックから5軒を選び、ひと晩で巡る企画。円盤餃子や鮎塩焼きとドリンクのセットなど、各店の独自メニューを楽しめる。5店舗を巡りゴールすると、抽選でペア宿泊券などが当たる。飯坂の夜を楽しめる企画として、楽しみにしている人も多い。

 スタート地点の飯坂温泉駅前広場では、太鼓の演奏や飯坂のマスコットキャラクター「ゆげお」の出迎えで、参加者をもてなした。

ケアンズ観光局が「ケアンズで旅育」リニューアル 中高生向けプランも紹介

2024年7月8日(月) 配信

公開1年の節目にサイトをリニューアル

 オーストラリア・ケアンズ観光局(マーク・オルセンCEO、クイーンズランド州ケアンズ)はこのほど、公開から1年を迎えた旅育プランの専用サイト「ケアンズで旅育」をリニューアルした。子供の世代別プランのなかで、夏休みを迎える中学・高校生向けプランも紹介している。

 サイトでは、グレートバリアリーフに住むウミガメ「ケアッピ」が2つの世界遺産が集まる唯一の観光地であるケアンズの地理・気候や自然、動植物、文化などを分かりやすく紹介。幼児から中・高生まで楽しく学べる内容となっている。

 自然の大切さも学べる「旅育」プランや、キュランダ コアラ・ガーデンをはじめ、オーストラリアならではの動植物や先住民文化と直接触れ合い、五感で体験できる施設などを提案。無料施設や子供優待施設など、便利な観光情報も掲載する。

 世代別旅育プランは「幼児・小学校低学年向け」と「小学校高学年向け」「中学・高校生向け」の3パターンでそれぞれ4泊6日の日程で提案している。各コンテンツにはケアンズの旅の計画に必要な施設やサービスなどの紹介だけではなく、予約サイトにリンクしており、家族で行きたいところや、やりたいことを企画してそのまま予約までできるのが特徴だ。

HIS、石橋貴明さんとメジャーリーグの試合前練習を見学 懇親会も開くツアー催行

2024年7月8日(月) 配信

ツアーのイメージ

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は8月27日(火)、お笑いタレントや俳優、ユーチューバーとして活動する石橋貴明さんとの、メジャーリーグ「ロサンゼルス・ドジャース対ボルチモア・オリオールズ戦」における試合前の練習見学や、懇親会を付けた「ロサンゼルス・D野球観戦ツアー」を行う。
 
 ツアーでは練習の見学のほかに、試合で使用された記念品やトロフィー展示など、スタジアムの裏側も石橋貴明さんと巡る。その後、試合を観戦。翌日は石橋さんとのランチ付きの懇親会を開催し、前日の試合を振り返りながら、会話を楽しむことができる。アメリカのコメディアン「アキ・テリヤキ」さんも参加し、会場を盛り上げる。

 料金は2人1室利用で成田空港発着の場合、大人1人79万8000円(燃油サーチャージ込)。同じ条件で羽田空港発着は大人1人81万3000円。利用する航空会社は日本航空または全日本空輸。申し込みは同社のホームページで受け付けている。

関ヶ原合戦を左右した前哨戦に焦点 岐阜関ヶ原古戦場記念館の夏季企画展

2024年7月8日(月) 配信

7月13日~9月1日まで開催

 戦国・武将観光の中核拠点である、岐阜関ヶ原古戦場記念館(小和田哲男館長、岐阜県・関ヶ原町)は7月13日(土)から、夏季企画展「関ヶ原合戦の前哨戦―美濃・尾張の攻防―」を開く。“天下分け目の戦い”である関ヶ原合戦に大きな影響を与えた前哨戦や、美濃各地での局地戦をテーマに開催する。9月1日(日)まで。

 企画展では、前哨戦のようすを描いた「関ヶ原合戦絵巻」のほか、参戦武将が使用したと伝わる武具甲冑や局地戦の舞台となった城の絵図など、貴重な展示物を通して当時の戦いのようすが体感できるという。期間中は、専門家による講演会や学芸員による展示解説も実施する。

 講演会は8月4日(日)に、龍谷大学教授の山本浩樹氏が「関ヶ原合戦と美濃・尾張」と題して行う。美濃・尾張をめぐる東西両軍の戦略と実際の攻防を紹介する。定員は先着順で100人。記念館公式ホームページから申し込む。時間は午後1:30~3時まで。講演会参加は無料だが、入館料は必要。

 記念館学芸員によるスライド解説は、7月28日(日)と8月18日(日)の午後1:30~2時まで。事前申込は不要。

 

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その39-建仁寺&禅居庵 安らぎの寺旅(京都府京都市) 壮大な美術館のような寺院 武将も信仰した摩利支天の聖地

2024年7月7日(日) 配信

 今回の旅先は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山の寺院である、建仁寺とその塔頭寺院である禅居庵です。京情緒にあふれる祇園にたたずむ建仁寺は、とても清々しく、静謐な空気感に包まれた庭園やアートなど、魅力的な見どころも多数あり、時が経つのを忘れてしまうほど、居心地が抜群です。

 建仁寺は鎌倉幕府の寺域寄進により、1202年に開かれ、800年以上の歴史を持つ、京都最古と伝わっている禅寺。開山した栄西禅師は、中国で仏教を学んだ優秀なエリート僧侶。「禅」と「お茶」を日本に持ち運び、普及することに努めました。

 

 

 さて、話は変わりますが、禅には「きめ細やかな日常の過ごし方が、心のあり方を決める」という考え方があります。まず、やるべきことはお掃除であり、信心はその後でよいというのです。「一掃除、二信心」という禅語もあります。信心とは、信仰して祈ることを指しますので、仏教よりもお掃除を優先すべきということになります。

 しかし、禅宗においては、生活そのものが仏教の一部とされ、仏様にお祈りすることと、身の回りをキレイにしておくことは、同じくらい重要なことだそうです。仏道では「お掃除は、心を磨く修行」とされています。

 寺院に行くと清浄な境地になれるのは、このお掃除の力も大きいのではないでしょうか。建仁寺の本坊で受付を済ましますと、入ってすぐにあるのが国宝の「風神雷神図屏風」。こちらは複製なので、写真撮影が可能。原本は、京都国立博物館に寄託されています。俵屋宗達の晩年の最高傑作といわれています。

 

建仁寺の「〇△□乃庭」

 建仁寺には、数々の庭園の凛とした美しさにも魅了されます。写真にあるのは、「〇△□乃庭」です。単純な3つの図形は、宇宙の根源的形態を表し、禅宗の4大思想(地水火風)を象徴したもので、地(□)は手前の井戸、水(〇)は庭の中心の苔、火(△)は奥の白砂を表しているとのこと。アートのようなこの庭は、2006年に作庭家の北山安夫氏が作庭しました。

 そのほかにも、建仁寺は壮大な美術館のように、先にご紹介しました「風神雷神図屏風」や重要文化財「障壁画雲竜図」をはじめ、「竹林七賢図」や「山水図」など、間近で鑑賞できます。法堂には、ご本尊の釈迦如来坐像が安置され、天井には02年に創建800年を記念し、小泉淳氏作「双龍図」が描かれました。2頭の「阿吽」の龍が絡み合うように描かれた天井画は、畳108枚の大きさで迫力に満ちた存在感を放っています。水を司る神様である龍を描くことで、火災から建物を守るという意味も込められているそうです。

 

建仁寺塔頭の「禅居庵」

 建仁寺塔頭の禅居庵は、「摩利支天堂」とも呼ばれています。この摩利支天堂は、日本三大摩利支天の1つ。摩利支天とは陽炎が神格化した、仏教の守護神・古代インドの女神マーリーチのこと。摩利支天は陽炎のように、とらえようのない実体で、進路を邪魔されずに光の速さで突き進むとされています。前田利家、毛利元就、楠木正成など、ときの武将なども摩利支天を信仰していました。

 ここぞというときに開運させて、その人本来の能力を発揮してくれるそうで、多くの受験生やスポーツ選手たちも参拝されているようです。

 境内には、狛猪をはじめとして数多くの猪の像や彫刻があります。なぜ、猪が多いかといえば、猪が摩利支天のお使いとされているからです。摩利支天像も7匹の猪の上に乗り、亥年生まれの人の守護神として信仰されています。亥年生まれの人は、とくに「亥の日」にお参りするといいとのこと。

 アクセスは、祇園四条駅から、徒歩5分程度。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
カラーセラピスト&心の旅研究家。和歌山大学、東洋大学国際観光学部講師を歴任。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。