滑川市とNTT西日本富山支店が連携協定 観光振興や災害対策で協力

2024年7月4日(木) 配信

イメージ

 富山県滑川市(水野達夫市長)と西日本電信電話(NTT西日本)富山支店は7月3日(水)、観光・産業振興や災害対策などに関する連携協定を結んだ。それぞれの資産を活用し、多様化する地域課題への対応や市民サービスの向上など、相互に連携しながら取り組むことに合意した。

 連携・協力する項目は①観光・産業振興に関すること②地域の安全・安心、災害対策に関すること③市の魅力発信や地域活性化、市民サービスの向上に関すること④その他地域課題の解決に関すること――。

 今後は滑川市で開催される地域イベントなど特殊な状況により発生する交通渋滞などの各種課題に対し、参加者のさらなる満足度の向上をはかる。直近では、7月開催の「ふるさと龍宮まつり」で交通量・人口分布などのデータ取得・分析を行い、「ICTなどを活用した有効な対策」の検討を共同研究として実施する。

東京駅で茶摘み体験、緑茶パフェも販売 島田市が7月8日まで開催

2024年7月4日(木) 配信

7種のお茶がソフトクリームやパフェで味わえる

 JR東京駅の改札内のイベントスペース「スクエア ゼロ」で7月2日(火)から静岡県島田市が特産のお茶を活用したイベントを始めた。開催は8日(月)まで。

 会場内に茶畑を再現、実際に茶摘み体験(約20分、1500円)が楽しめるほか、蒸し時間の長短や火香の強弱によって異なる7種類の緑茶を用意、1杯500円で提供するほか、飲み比べ(1000円)や緑茶ソフトクリーム(600円)、緑茶パフェ(880円)、緑茶ハイ(650円)も用意した。

 このほか会場では市内茶商や生産者によるオリジナル商品や、和菓子などの地場産品を販売する。

富士山周辺の魅力を発信 地元の推進協議会が東京でPR展

2024年7月4日(木) 配信

しずおか富士山PR展2024

 静岡県の富士山周辺の富士宮市、富士市、裾野市、御殿場市、小山町の4市1町で構成する「しずおか富士山利活用推進協議会」は6月25(火)、26日(水)の2日間、東京駅近くのKITTEで「しずおか富士山PR展2024」を開催した。

 会場では高砂酒造の日本酒や御殿場高原ビールといったアルコールや、甘さとコクが特徴のとうもろこし「富士山麓わくわくコーン」、巨大マッシュルーム、ヨーグルト、ジャム、しらすなどの自慢の食を販売した。

 また、富士山に関するブースのほか、5市町が観光パンフレットの配布を行った。このうち裾野市のブースでは富士サファリパークが初参加し、来場者にパークの魅力を説明した。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(234)」 「和華蘭」が入り混じったカオスな町・長崎(長崎県長崎市)

2024年7月4日(木) 配信

坂道の長崎は異文化のラビリンス

 和と華と蘭が入り混じった「わからん」と呼ばれる長崎。国際色豊かな町である。

 江戸初期までは、朱印船貿易の港として栄え、ポルトガル、オランダ、イギリス、中国など、世界の国々との交易が盛んであった。「鎖国」が宣言された1639(寛永16)年以降も、長崎だけはオランダ(蘭)と中国(華)との交易が許された。もともとの和の文化に華と蘭の文化が混ざり合って、独自の文化が育まれてきた。この異国情緒あふれる雰囲気は、そのまま今に引き継がれている。

 そんな長崎の町を久々に散策させていただいた。来年1月下旬のランタンフェスティバルに併せて、全国商工会議所観光振興大会が開催されるので、その協議も兼ねた視察であった。

 まち歩きの出発は思案橋近くの丸山公園。ガイドは「長崎さるく」の友人、田中潤介さんである。公園近くにある花月は、1642(寛永19)年、市中に散在していた遊郭を1カ所に集めたのが始まりとか。外国人を相手とする唯一の遊郭で、京都島原、江戸吉原と並ぶ「三大花街」として賑っていた。

 この花月を長崎湾に向かって勅使坂を登ると、梅が枝焼餅の和菓子屋や大隈重信揺籃の地などがある大徳寺に抜ける。この丘から、出島が遠望できる。

 丘から坂を下ると旧唐人屋敷街に出る。鎖国政策が行われるまで中国人は市内に自由に住んでいたが、密貿易とキリスト教浸透を嫌う幕府は、1689(元禄2)年に唐人屋敷街を建設し、中国人を収容・隔離し出入りを管理した。現在は、土神堂・天后堂・観音堂と福建会館の4堂のみが残されている。エリア一帯には、当時の道路や石垣、空掘などの歴史的遺構が多く残されている。これら中国の文化や風習は、長崎くんちや「卓袱料理」「ランタンフェスティバル」など、時代を越えて今に息づいている。

 さらに進むとオランダ坂に差し掛かる旧居留地の一画、一気に「蘭」の風情になる。この日は、東山手の活水女子大学の脇を抜けて、東山手13番館などを見ながら、大浦海岸通りに面した旧英国領事館に出た。現在修復工事中だが、誠に運よく、工事現場の視察にも立ち会わせていただいた。

復元が進む長崎出島

 ここまで来ると出島はすぐ近くである。出島は明治以降、周辺の埋め立てが進み、かつての海に浮かぶ扇形の原形を失ったが、いま長期の構想で、これらの完全復元を目指して工事が進んでいる。近くには、軍艦島クルーズの拠点や、軍艦島デジタルミュージアムなどもあり、長時間楽しめる。

 訪ねた6月1日は、10月に行われる長崎くんちの「小屋入り」「打込み」の日にあたっていた。「小屋入り」とは、踊町の世話役や出演者が、諏訪・八坂の両神社神前で清祓を受け、大役の無事達成を祈願する行事だが、まちなかは、既に賑やかな祭りの雰囲気に包まれていた。

(観光未来プランナー 丁野 朗)

和倉温泉の大観荘がクラファンを開始 能登半島地震からの復興に向け支援求める

2024年7月3日(水) 配信

大観荘の外観

 令和6年能登半島地震の影響で休館中の旅館「天空の宿 大観荘」(大井徳幸社長、石川県七尾市)はこのほど、復旧・復興の資金を集めるためクラウドファンディングを開始した。プラットフォームはREADYFORで、プロジェクト名は「能登半島地震による存続の危機! 和倉温泉 大観荘の復興支援のお願い」

 同宿は震災で甚大な被害を受けた直後から、一刻も早い再開に向け、使用可能な設備備品から修繕を続けてきた。本当の意味での復旧・回復には期間的、金銭的に困難なことから、部分的にでもよりよいカタチで復旧することで旅館を守っていきたいと考えている。しかし、それでも営業再開には数億円の費用と数年にわたる期間が必要で、融資や助成を受けながら維持費や人件費を捻出してもなお、まかないきれない部分があると、今回クラウドファンディングを企画した。

 目標金額は300万円で、支援期間は7月31日(水)まで。寄付の設定は、お礼のメールまたは手紙が1万円、応援コースが3万円、日帰り入浴コースが5万円、ペア宿泊券が10万円。

全国旅行業協会、旅行業の復活柱に据える 旅行取扱管理試験パソコンで実施へ

2024年7月3日(水) 配信

総会のようす

 全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長、5374会員)は6月27日(木)、東京都内で2024年度定時総会を開いた。今年度は旅行業界の完全復活を柱に据え、事業に取り組む。国内旅行業務取扱管理者試験について、自然災害で受験できないほか、試験会場が遠方となった際に金銭的負担が大きくなることを踏まえ、パソコンで行うCBT試験に変更する。

 二階会長は「持続可能な地方の発展に観光は不可欠。会員は地方に誘客するよう努力しなければならない。5400社の会員が一致団結して前進したい」と会員を鼓舞した。

二階俊博会長

 さらに、「どこの市町村でも観光を語らない人はいない。観光を盛んにしたい気持ちは我われと同じ。各地域で観光のあり方を相談してほしい」と強調。そのうえで、「(新しい事業を行うための)予算が足りないなどの声を聞くが、大いに発展できるよう一つの歴史を作るくらいの気概で頑張ろう」と会員の奮起に期待を寄せた。

 来賓の観光庁の髙橋一郎長官(当時)は「日本全国の地域観光資源の魅力はこんなものではない。より地方の魅力が花開けば、観光は限りなく伸びていく」と地方誘客の重要性を語った。「地方への誘客には資源発見と磨き上げが必要。地域を熟知するANTAの役割が今ほど大きいときはない。先頭に立って着地型をはじめとした観光を伸ばしてほしい」と呼び掛けた。

髙橋一郎長官(当時)

 また、2025年に団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となるため、「ユニバーサルツーリズムをより推進していく。(ANTA会員が)旅行を諦めていた人に旅の喜びを届けてもらえるよう努めていく」と観光庁の方針を述べた。

 今年度は旅行業界の完全復活に向けて、25年1月に第19回国内観光活性化フォーラムin東京を開催。島嶼部を含む東京への送客をさらに促進し、国内観光需要回復の起爆剤にしていく。

 国際観光交流については、近隣諸国とASEAN諸国を中心に、2国間の双方向交流の活性化に努める。

 その後懇親会が開かれ、小池百合子東京都知事が登壇し、25年に東京都で世界陸上と聴覚障害者のための世界規模のスポーツ大会デフリンピックが開催されることを紹介。20年の東京オリンピック・パラリンピックが新型コロナウイルスの拡大によって無観客で行われたため「溢れんばかりの観客が東京で観戦し、地方にも訪れる流れを皆様とつくりたい」と話した。

小池百合子東京都知事

 その後、浅子和世埼玉県旅行業協会会長の掛け声のもと、出席者全員が東京都知事選挙に立候補している小池氏へ「頑張ろうコール」を行い、エールを送った。

ワインの祭典「栄光の3日間」と東フランスを楽しむ ANA Xの添乗員同行海外ツアー

2024年7月3日(水) 配信

「栄光の3日間」のようす

 ANA X(神田真也社長、東京都中央区)は7月1日(月)から、添乗員同行の海外パッケージツアー「ANAビジネスクラスで旅する ブルゴーニュ地方のワインの祭典『栄光の3日間』と東フランスの秋を愉しむ8日間」を売りだした。出発は11月14日(木)。

 2日目にシャンパンの街・ランスでシャンパーニュを造り続けているメゾン「ヴーヴ・クリコ」の見学とヴィンテージを含む4種類の試飲を体験する。4日目は年に一度のブルゴーニュ地方最大のワインの祭典「栄光の3日間」を訪れる。

 また、3・4日目はミシュラン3つ星レストラン「ラムロワーズ」で夕食をとり、「ルレ エ シャトー」加盟のオーベルジュ「メゾン ラムロワーズ」に2連泊する。

 5日目はブルゴーニュ公園の首都・ディジョンへ。ランチは名物「エスカルゴ」を用意する。このほか、ツアーでは自由行動の時間もあるという。

 ツアー料金は大人1人136万8000円から。定員は10人。

【三国花火大会】8月11日(日・祝)、三国サンセットビーチで開催 美しく半円描く「水中花火」も

2024年7月3日(水) 配信

三国花火大会の名物「水中花火」

 北陸最大級の花火大会「三国花火大会」は今年も「山の日」の8月11日(日・祝)に、福井県坂井市の三国サンセットビーチで開催される。

 県内外から多くの人が来訪されるイベントで、昨年は20万人以上が参加した。

 三国花火大会の名物は「水中花火」。船から火をつけた花火玉を花火師が直接海へ投げ込む。危険を伴うが、綺麗な半円を描く美しい花火として人気が高い。

 「ほかにも見どころたくさんの三国花火大会を、場所取り不要の有料観覧席でゆっくり鑑賞し、ひと夏の思い出を作ってください」(坂井市)とアピールする。

 なお、今年は6月29日から有料観覧席の販売をスタートしている。

ぐんまちゃんが高崎駅ジャック! 7月31日まで「ぐんまちゃん駅に」

2024年7月3日(水) 配信

 群馬・高崎駅が「ぐんまちゃん駅」に!――。7月1日(月)から、群馬県によるぐんまちゃん30周年と東日本旅客鉄道(JR東日本)の高崎駅開業140周年を記念した大型プロジェクト「ぐんまちゃん高崎駅ジャック」が始まった。31日(水)までの1カ月間、高崎駅がぐんまちゃん一色に染まる。自治体とJR東日本が連携して、ご当地キャラクターをテーマに大規模なイベントを実施するのは今回が初めて。

長谷川秀治駅長(左)と駅長になったぐんまちゃん

 初日の1日(月)は高崎駅でぐんまちゃんへの駅長委嘱状授与式が開かれた。ぐんまちゃんはJR東日本高崎支社の樋口達夫支社長から委嘱状を、長谷川秀治駅長から駅長制帽を授与された。

 期間中、西口と東口のエントランスをはじめ、東口壁面や駅コンコースなどをぐんまちゃんの世界に装飾する。週末はグリーティングイベントやダンスイベントを開く。グリーティングでは、ぐんまちゃん駅記念カードを毎週1500枚配布する。

 また、「SL・ELぐんまちゃん号」がオリジナルヘッドマークを装着して運行する。7月13日(土)にはSLぐんまちゃん水上号出発式を開催。午前9:35ごろ2番線ホームで行い、駅長服のぐんまちゃんが登場する。

 プロジェクトの一環で、ぐんまちゃんが首都圏の駅を訪れるキャラバンも実施する。7月11日(木)に新宿駅・中央東改札内、12日(金)に池袋駅・みどりの窓口横、16日(火)に横浜駅・中央通路でぐんまちゃんグリーティングを行う。

大阪・関西万博の工事状況を見学 「夢洲」現地取材会(日本専門新聞協会)

2024年7月3日(水) 配信

リング屋根で担当者の説明を受ける約30人の参加者

 日本専門新聞協会による大阪・関西万博の現地取材会が5月27日(月)、会場となる人工島「夢洲(ゆめしま)」(大阪市此花区)で行われた。同協会加盟社の記者ら約30人が参加し、2025年日本国際博覧会協会の関係者や、今回の取材エリアの施工事業者である大林組の現場担当者から、万博の概要や工事の状況などについて説明を受けた。