楽天トラベルの国内ツアー「ANA楽パック」、新運賃を導入

2020年3月31日(火)配信

写真はイメージ

 楽天ANAトラベルオンライン(加福禎史社長、東京都世田谷区)は3月31日(火)、全日本空輸(ANA、平子裕志社長、東京都港区)が1月に始めた個人包括旅行運賃(新運賃)の導入を始めた。楽天ANAトラベルオンラインは、楽天トラベルで国内ツアー旅行商品「ANA楽パック」を販売しており、新運賃の導入は4月1日以降の出発分が対象となる。

いつでも約1年先までの予約が可能に

 「ANA楽パック」は、ANAの航空券と楽天トラベルの宿泊施設やレンタカーを、目的や予算に応じて組み合わせができる国内ツアー商品。これまでの予約期間は、年2回の発売日から最大10カ月先までだったが、ANAの新運賃を利用すること355日先まで拡大されるため、先々の旅行計画が立てやすくなる。

 また、ダイナミックプライシングにより空席状況に応じて旅行代金が変わるため、混雑日や混雑時間帯を避けた旅行がこれまで以上に購入しやすくなる。

新運賃導入による主な変更点

・予約対象期間の拡大

 いつでも355日先まで予約可能に(復路利用日の355日前午前9:30から受付)

 ※従来は年2回の発売日から最大10カ月まで予約可能

・ダイナミックプライシング(変動価格制)の拡大

 航空便の空席状況と旅行代金がこれまで以上に連動するようになり、混雑日や混雑時間帯を避けた旅行がより購入しやすくなる

・取消料規定の変更

「楽天トラベル」サイト内詳細ページ

若者が福島県・郡山の魅力発信 産学官連携でPRムービーやオリジナル商品発表

2020年3月31日(火)配信

こおりやま広域圏PRムービー

 福島県郡山市を含む近隣16の市町村でつくる「こおりやま広域圏」は3月27日(金)、「こおりやま広域圏 わかものボーダレスプロジェクト2019」が取り組んできたPRムービーやオリジナル商品の開発進捗を発表した。

 このプロジェクトは、将来を担う若者が交流する機会を創出し、若者視点による「自由で新しい発想」で提案し、ミッションを実践するもの。初年度のミッションは「2019年に誕生した『こおりやま広域圏』の魅力を世界へ発信すること」。

 取り組みには、広域圏内の高校生18人、専門学校生8人の計26人が参加。2019年の夏から、4チームに分かれて進めてきた。各分野で活躍する地域のエキスパートによるサポートも得て、このほど成果を発表した。

こおりやま広域圏わかものボーダレスプロジェクト2019|郡山市公式ウェブサイト
https://www.city.koriyama.lg.jp/koikiken/19290.html
ソング&ムービーの2チームで取り組んできた広域圏PRムービーがついに公開!歌に、ダンスに、演技と、広域圏の魅力がふんだんに詰め込まれた2作品をご覧ください!※下記画像をクリックすると、市YouTubeチャンネル(郡山市役所Koriyama City)でご覧いただけます。 ...

2つのこおりやま広域圏PRムービー公開

 3月27日(金)、2チームで取り組んできたソング&ムービーチームの集大成となるPRムービーを公開した。

 1つ目は、「こおりやま広域圏に還る〜Uターンゾンビの苦悩と躍動〜」。都内に就職するも、喧騒に疲れゾンビと化した主人公が、地元であるこおりやま広域圏に帰省し、故郷の味・景色・旧友に触れ元気を取り戻す心温まるストーリー。ダンスの振り付けやBGMの作詞作曲から取り組んだ。

参加者のコメント:

 「オリジナルのダンスや英語の歌詞がポイントです。」

 「将来たくさんの場所を訪れると思いますが、ここが一番だと感じられるような作品に仕上がりました!」

 2つ目は、こおりやま広域圏の名所や観光スポット、お気に入りの風景をオリジナルソングで紹介する「私たちのふるさとこおりやま広域圏」。撮影やレコーディングなど本格的な制作も、アドバイザーとともにチャレンジした。心に残るフレーズや場所を歌詞にし、想いを込めて歌った。

参加者のコメント:

 「思わず口ずさみたくなるような歌詞やメロディです!」

 「これまで知らなかった名所や景色がたくさんあったので、この動画を通して多くの人とその魅力を共有したいです。」

おもしろバスソルトを商品化へ

オリジナルバスソルトのパッケージデザイン(案)

​ グッズチームは、全4種類の「・・・かもしれない」バスソルトシリーズを開発。学生生活で期待したい「・・・かもしれない」シチュエーションを考え、それに合う色や香り、効能を、オリジナルのパッケージデザインとともに提案した。今後は、こおりやま広域圏内の店舗やwebでの販売を予定している。

4シリーズの概要

1.学園祭で気になる人と2ショットできるかもしれないバスソルト(青春な湯色と甘ずっぱい恋の香り)

2.志望校に合格できるかもしれないバスソルト(サクラサク合格の湯色と春を呼ぶ桃の香り)

3.一夜漬けだけど赤点回避できるかもしれないバスソルト(ギンギンエナジーな湯色と香り)

4.運動神経が良くなるかもしれないバスソルト(プールな湯色とソーダな香り)

オリジナルクリームボックスを開発

試食イベントも大盛況

 郡山市のご当地グルメ、“クリームボックス”に着目したグルメチームは、広域圏の食材を使った3種類のオリジナルのクリームボックス、「キャラメル味(大玉村のキャラメルをイメージし、鏡石町のイチゴをトッピング)」、「ハチミツ味(二本松市のハチミツを使用)」、「ハバネロ味(平田村のハバネロを使用)」を開発した。

 今年1月に農産物直売所のイベントブースで開催した試食イベントでは、学生が1日かけて手作りしたオリジナルクリームボックス計1600食を提供し、完食となるほど大盛況だった。来場者からは、「ぜひ商品化してほしい!」などうれしい声も。学生たちは「おいしいと⾔ってもらえて安心した」「やりきることができてうれしい」など達成感に満ち溢れていた

アドバイザーのコメント:

 「学生達のイメージが次々と具現化された所に感動しました。ゼロからコトを作る機会は、人生でそう何度も経験する事ができません。学生にとっても貴重な体験になったのではないでしょうか。今後の取り組みも楽しみにしています。」

学官連携実践までの道のり

 本プロジェクトは、8月に開催した3日間の集中ワークショップからキックオフ。自己紹介から始まり、チームとして議論やフィールドワーク、聞き取り調査を重ねながらプロジェクトの方向性を決めた。そこからチームごとにアイデアをブラッシュアップし、11月から実践がスタート。シェフやアーティストなど、各分野で活躍する地域事業者のサポートを経て、それぞれの成果に至った。こおりやま広域圏わかものボーダーレスプロジェクトは、2020年も継続して若者を募集する。

小田急、ロマンスカー作って応募CP コロナ収束後の観光促す

2020年3月31日(火) 配信

ペーパークラフトの作例。小学生500人に箱根フリーパスをプレゼントする

 小田急電鉄(星野晃司社長、東京都新宿区)は4月23日(木)まで、「オリジナルロマンスカーをつくって応募!」キャンペーンを行っている。小学生の応募者から抽選で500人に子供用の「箱根フリーパス2日間用引換券」をプレゼントする。春休みと休校期間中に特急電車ロマンスカーをアピールし、新型コロナウイルス収束後に箱根の乗り物や自然を満喫してほしい考え。

 応募希望者は、同社のキッズサイト「おだきゅうキッズ」の「電車デザイン~自分だけの電車をつくる~」で、ロマンスカーの色や模様などを装飾・印刷することがきる。応募はデザインしたロマンスカーのペーパークラフトを撮影し、画像を指定の応募フォームに送信することとなっている。

キャンペーン概要

応募方法:

 完成したオリジナルロマンスカーを撮影し、「おだきゅうキッズ」の「電車のデザイン~自分だけの電車を作る~」内にある応募フォームから氏名やメールアドレスなどの必要事項とともに画像を送る。

応募資格:新小学1年生~6年生

 ※生年月日が2008年4月2日から14年4月1日までの人

プレゼント商品:「箱根フリーパス2日間用(こども)引換券」

 ※発駅は小田原駅

 ※当選者に案内する指定の小田急トラベルの店舗窓口で引き換えができる

 ※引換期限は、21年3月31日(水)まで

 ※新小学6年生は21年4月1日(木)から同フリーパスが使えないため要注意

当選発表:当選者には5月下旬に引換券を郵送で発送する。

 ※当選者の発表は引換券の発送をもって代える。

ANAグループ、8年連続で最高評価「5スター」認定 スカイトラックス社の評価で

2020年3月31日(火) 配信

ANAグループが認定された「5スター」ロゴマーク

 ANAグループは3月29日(日)、英国の航空業界格付け会社・スカイトラックス社が運営するワールド・エアライン・スター・レーティングで最高評価の「5スター」に8年連続で認定されたと発表した。「5スター」認定を受けているのは、世界の航空会社の中で10社のみ。

 スカイトラック社は、空港や機内サービスなど800以上のカテゴリーを審査し、お客が5つ星レベルのサービスを体感できる航空会社に「5スター」を認定している。

 ANAグループではこの1年間、より安全で快適な空の旅を提供するため、A380型機「FLYING HONU」のホノルル路線就航をはじめ、空港・機内サービスのさらなる充実やスタッフ教育など、常に商品の改善とサービスレベルの向上に取り組んできた点が高く評価された。

1年間の取り組み

【A380型機「FLYING HONU」のホノルル路線就航】 

 世界最大の旅客機エアバスA380型機を日本の航空会社として初めて受領し、ハワイで神聖な生き物とされるウミガメをモチーフにした特別塗装機「FLYING HONU」。成田=ホノルル線で運航を開始した。エコノミークラスには日本の航空会社で初となるカウチシート「ANA COUCHii」を導入したほか、ダニエル・K・イノウエ国際空港にANA SUITE LOUNGEとANA LOUNGEをオープンした。

【空港サービス】 

・建築家・隈研吾氏監修のもと、那覇空港のANA LOUNGEをリニューアルオープンした。また、羽田空港、新千歳空港、福岡空港に続き、那覇空港に自動手荷物預け機「ANA Baggage Drop」を導入した。

・利用するお客様が分かりやすく、かつスムーズにご搭乗できるよう国内線と国際線の搭乗方法をグループ番号順に統一し、各種サイネージや備品のデザイン・仕様を画一化した。

・「スマートフォンアプリANA」において、国際線オンラインチェックイン機能や、プッシュ通知機能を活用した運航情報の配信サービス開始など機能を充実させ、お客の利便性向上につなげた。

【機内サービス】 

・国際線ファーストクラスとビジネスクラスに建築家・隈研吾氏監修のもと、約10年ぶりに新シート「THE Suite」と「THE Room」を導入した。両クラスともにドア付きの個室型ワイドシートと広さ、寝心地を実現し、機内のパーソナルモニターとしては世界初となる4K対応のモニターを導入した。

・日本発国際線プレミアムエコノミーとエコノミークラスに、ワンランク上の食事が選べる有料機内食メニュー(和食・洋食)を導入し、より多くの選択肢の中から好みの食事を楽しめるようになった。

・国内線主力機のプレミアムクラスに新たに15.6インチのタッチパネル式パーソナルモニター付きの電動リクライニングシートを導入した。また国内線普通席には、自動車用シート業界でトップクラスのトヨタ紡織と共同開発したタッチパネル式パーソナルモニターを装着した新シートを導入した。

【スタッフ教育】

・ANAグループの総合トレーニングセンター「ANA Blue Base」の運用を開始した。航空会社の訓練施設として初めて茶室を新設し、客室乗務員が日本流のおもてなしを学ぶ場やCGを用いたVR(仮想現実)を訓練用途として世界で初めて本格導入した。

・客室乗務員と空港係員の社内コンテストを実施し、ファイナリストの実演により品質向上につながる対応力や会話力を学び、ANAグループ全体におけるサービス力の向上をはかった。

・搭乗前にくつろげるよう、ラウンジ担当者向けの接遇教育を実施し、ラウンジにおける接遇力の向上に努めた。

ホテルグリーンプラザ浜名湖、素泊まり応援プラン4月末まで

2020年3月31日(火) 配信

浜名湖を一望できる大浴場「憧憬の湯」

 ホテルグリーンプラザ浜名湖(縣洋介支配人、静岡県浜松市)はこのほど、素泊まりタイプの「ストレス解放リフレッシュ♪息抜き応援プラン」を売り出した。販売期間は4月30日(木)まで。

 同ホテルは、全客室から浜名湖を一望できる。 浜名湖パルパルや、はままつフラワーパークに車で約20分と観光にも便利な立地だ。浜名湖を一望できる大浴場「憧憬の湯」では、風に揺られて表情を変える湖面をゆったりと眺めながら、壺湯などの温泉露天風呂を楽しめる。

 浜名湖花フェスタの期間中には、浜松・浜名湖地域で「春一番浜松・浜名湖キャンペーン」も行われる。6月末までの宿泊プランに2000円~1万円のクーポンを利用できる。

「ストレス解放リフレッシュ♪息抜き応援プラン」詳細

料金:1人3,900円~(素泊まり、2人1室1泊利用時)

期間:2020年4月30日(木)まで

ホテル概要

名称:ホテルグリーンプラザ浜名湖

所在地:静岡県浜松市北区三ケ日町佐久米1038

客室数:71室

収容人数:355人

施設:温泉大浴場

TEL:053-526-1221(代表)

春一番 浜松・浜名湖観光キャンペーン|公式/浜松・浜名湖観光情報サイト~浜松・...
https://hamamatsu-daisuki.net/campaign.html
浜松・浜名湖だいすきネット。浜松・浜名湖の観光情報満載!浜松・浜名湖は風景はもちろん歴史や文化に触れるのも醍醐味の一つ。出世の街の由来でもある徳川家康や大河ドラマでも注目を集めた井伊直虎ゆかりの地もお見逃しなく!

宮城・鳴子風雅の応援宿泊プラン、「大人の隠れ家」で過ごす休日

2020年3月31日(火)配信

スタイリッシュな空間で愉しむ自分時間

 宮城県鳴子の温泉旅館「鳴子風雅(なるこふうが)」は2020年4月1日(水)~6月末まで、鳴子温泉応援宿泊プランを売り出す。みちのく日高見牛のサーロインステーキなど、地元の食材を使った創作和洋会席が楽しめる企画で、最大22%割引で提供する。

 同館はゆっくりと静かに過ごせる空間を大事にした「大人の隠れ家」として、2019年4月にオープンした。今回販売する応援プランは、料理長が食材を厳選。宮城鳴子の旬を散りばめた創作和洋会席を提供する。メインは地元宮城の「みちのく日高見牛」のサーロインステーキだ。食事はもちろん、鳴子の名湯も堪能できる。

鳴子温泉応援プラン詳細

地産地消を楽しむ夕食(イメージ)

プラン名:

 けっぱれ!【東北★鳴子温泉応援プラン】最大22%OFF!みちのく日高見牛ステーキ付き創作和洋会席♪

公式HP特典:

 ・ベストレート保証

 ・公衆浴場「滝の湯」入浴券プレゼント

 ・レイトチェックアウト(午前10時⇒11時)無料

価 格:1万2,870円~(2人1室の場合の1人料金)

大人の隠れ家~鳴子風雅~概要

鳴子風雅外観

住所:宮城県大崎市鳴子温泉湯元55

客室数:24室

収容人数:104人

館内設備:レストラン、大浴場、貸し切り露天、ライブラリスペース

アクセス:JR陸羽東線・鳴子温泉駅から徒歩3分(送迎有)

KNT-CTHDとKNT-CTパートナーズ会四国連合会、愛媛県と愛媛県自然保護協会とパートナーズ協定締結

2020年3月31日(火) 配信

締結式のようす。(左から)愛媛県自然保護協会の森田昌敏会長、愛媛県の八矢拓副知事、KNT-CTHDの瓜生修一取締役、KNT-CTパートナーズ会四国連合会の大木正治会長

 KNT-CTホールディングス(KNT-CTHD、米田昭正社長)とKNT-CTパートナーズ会四国連合会(大木正治会長)は3月25日(水)、愛媛県と愛媛県自然保護協会と「KNT-CTえひめの生物多様性保全」パートナーズ協定を結んだ。愛媛県の生物多様性保全とともに地域の交流を促進し、SDGs(持続可能な開発目標)に役立てるのが目的。

 今回の協定で連携する事業内容と取り組みは、①商品企画担当者の現地視察②地域イベントの参加③愛媛県生物多様性の勉強会④エコツアー、フォトツアーなどテーマ性の高いツアーの設定⑤「旅」の付加価値を高める体験プログラムや新素材開発⑥修学旅行や企業の研修旅行提案のための視察や研修会――を実施していく。

 KNT-CTHDでは、愛媛県の生物多様性保全に関する知識を深めるための人材育成事業を行い、ここで得た知識を「旅」を通じてお客に発信するとともに、地元と協同で「旅」を創造していく。

 KNT-CTパートナーズ会は宿泊や交通、飲食、体験メニューなどの提供を、愛媛県は情報発信などで全体の調整を行う。

 締結式でKNT-CTHDの米田昭正社長(代理・瓜生修一取締役)は「『自然』は外せないコンテンツ。協定を通じて愛媛県の自然について学びを深め、旅を通じてその保全についても発信していきたい」と意気込みを語った。

 愛媛県の中村時弘知事(代理・八矢拓副知事)は「本協定締結は大変心強い。自然環境保護と地域経済活性化の好循環の創出につなげたい」と述べた。

 また、KNT-CTパートナーズ会四国連合会の大木正治会長は「今後の愛媛県観光にとって良きものとなるようKNT-CTパートナーズ会としては、地元でしっかり支援していく」と力を込めた。

 愛媛県自然保護協会の森田昌敏会長は「今回の協定をきっかけに、愛媛の自然を舞台したツアーの造成に対して情報提供やツアーガイドの派遣などを行っていく。生物多様性の保全につなげていきたい」と語った。

鹿児島県、「鹿児島のウェルネス」モデルコースや体験プログラム作成 国内外にパンフレットなどで発信

2020年3月31日(火) 配信

鹿児島県は自然など巡るモデルコースを設定した。写真は早朝の桜島

 鹿児島県は、自然や景観、温泉資源、食、トレッキングサイクリング、マリンスポーツなど「健康・癒し、長寿」に関する地域資源を「鹿児島のウェルエス」と位置付けている。このほど、国内外に向けてモデルコースや体験プログラムなどを作成し、パンフレットなどで情報を発信している。体験プログラムはアクティビティ予約サイト「アソビュー」で順次公開する。

 モデルコースは20テーマを紹介。このうち、「鹿児島の発酵文化で内から健康に」をテーマにしたコースは、鹿児島市と霧島市、姶良市を巡り、100以上ある焼酎蔵や世界でも珍しい壺畑で育てるという黒酢などで発酵食品に触れる行程となっている。職人たちの絶え間ない観察と試行錯誤により、大切に育てられた微生物の恩恵を五感で感じられるという。

 体験プログラムのうち、「『砂むし温泉』だけではない、ガイドが案内する地元の名泉ホッピング体験」では、指宿ならではの泉質の異なる温泉を体験する。地元のガイドが推薦する名泉に案内し、各温泉の特徴を伝えてくれる。

モデルコースの行程例

「鹿児島の発酵文化で内から健康に」コースの場合

Day1

鹿児島空港

バレルバレープラハ&GEN

 ・3代続く老舗麹屋が営む麹のテーマパーク。麹を学び、味わい、購入も可能。「霧島こうじ蔵GEN」では麹で育てた黒豚メニューを楽しめる。

加治木まんじゅう

 ・鹿児島の郷土菓子

石蔵ミュージアム

 ・1869年創業の焼酎蔵。製造工程や歴史が学べ、小型蒸留器やVRを使ったユニークな体験を提供。

天文館で発酵巡り

 ・夕食には鹿児島のソウルフード「味噌おでん」や「焼酎」などを堪能できる

Day2

福山の黒酢

・太陽と微生物の力を借り、1年以上かけて壺で育てられた福山の黒酢。職人は発酵の音に耳を澄ませ、色や味、香りを確かめながら熟成まで見守るという。坂元のくろずや黒酢の郷 桷志田のレストランでは、桜島と壺畑の景観と共にまろやかでコクのある黒豚料理を味わえる。

薩摩錫器工芸館

・ひんやりと手になじむ錫器。これで味わう焼酎は格別だという。錫器の展示販売のほか、錫皿の製作も体験(1時間)できる。

このほかの体験プログラム

百年三代続く果樹園農家での収穫体験と本土最南端のウイスキー蒸溜所で香りを纏う~乳酸菌・発酵菌・発酵モロミで作り出される南さつまの本物に出会う~

 百年三代にわたり柑橘類を栽培している「清木場果樹園」で、乳酸菌などを活用した堆肥を使い、丁寧に栽培され、自然の恩恵を感じられる清々しい香りとまろやかな果肉に満ち、つやや燦々と耀きながら熟した「完熟きんかん黄金丸」を手作業で収穫する。

5感を鍛える森散歩と美人の湯でリトリート -たか森カフェ謹製・おむすび弁当付 ~交流拠点からスタートする1日リトリートプラン~

 「たからべ森の学校」を拠点に、地元食材を使った「たか森カフェ謹製・おむすび弁当」を持って森散歩を行う。リノベーション前の旧中学校をリタイヤした理科の先生などが森の案内人となり、楽しい森の歩き方をレクチャーする。

やわらかな屋久島の香りづくりと「酵素玄米」でつくるお弁当を味わうウェルネス体験 ~循環するものづくりと屋久島の自然を生かした発酵食に出会う~

 世界自然遺産の島・屋久島で、樹齢千年を超える天然林の屋久杉ではなく、人の手で植えられた「地杉」と呼ばれる人工林の杉から精油を抽出することで、次世代に続く豊かな森づくりの一助に取り組まれている「やわらか香」。単なるアロマづくりではなく、屋久島の芳香植物を歩きながら観察したり、採取し、屋久島ならではの自然の豊かさを感じることができる旅を提供する。

奄美大島の伝統工芸「泥染め」リボーン ~お気に入りのモノをもう一度。奄美の泥染めで新たな命を吹き込む。~

 世界で唯一奄美でのみ、1300年前から受け継がれる天然の染色法「泥染め」は、国内外に多くのファンを持つ「大島紬」を生み出す。

観光庁、貸切バス手配の9社に行政処分 業務改善命令など

2020年3月31日(火)配信

業務改善命令や数日間の業務停止などの行政処分が科せられた(写真はイメージ)

 観光庁は3月27日付で、旅行業者9社に対する行政処分を実施した。いずれも観光庁、貸切バス手配の9社に行政処分 業務改善命令などでの旅行業法第13条第3項第2号違反。3月23日(月)、24日(火)に行った聴聞の結果を踏まえ、業務改善命令や最大14日間の業務停止を命じた。

 対象となった9社は、ワールドナビゲーター(東京営業所)、ビーエス観光(札幌営業所)、新富観光サービス(本社営業所)、北陸旅行(福井本社)、海洋観光(本社営業所)、近畿日本ツーリストコーポレートビジネス(本社)、近畿日本ツーリスト九州(福岡教育旅行支店)、毎日企画サービス(本社営業所)、名鉄観光サービス(横浜支店とインバウンド部)。

 処分の内訳は、業務改善命令と14日間の業務停止(3月29日~4月11日)がそれぞれ2事業者、9日間の業務停止(3月29日~4月6日)が5事業者となった。詳細は、観光庁ホームページの報道発表から。

【特集No.550】「高速バス・マーケティング・セミナー2020」 価格変動制、FIT…業界の変化探る

2020年3月31日(火) 配信

 高速バスマーケティング研究所は3月3日(火)、バス事業者らを対象に「高速バス・マーケティング・セミナー2020」を開いた。刻一刻と変化するバス業界において、今後の取り組みやダイナミック・プライシング(価格変動制)の導入、FIT(海外個人旅行)の取り込みについて、代表の成定竜一氏と各講師が説明を行った。当初は東京・品川の会場に全国から120人超の出席者が集まる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、ユーチューブのライブ配信に変更し、全国の視聴者に届けられた。
                             【入江 千恵子】

運賃対策が必須の時代に

 成長が続く高速バス市場。2015(平成25)年度の年間輸送人員が1億人を超え、国内定期航空輸送の旅客数を約2千万人上回った。

 成定氏ははじめに、高速乗合バス(以下、高速バス)の歴史と「3つの市場」について説明した。

 高速バスの誕生は、前回の東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年にさかのぼる。五輪開催に合わせ、高速道路の開通や道路整備が行われたことを機に、国は国鉄バス(JRバスの前身)と、沿線のバス事業者が出資する合弁の高速バス専業者にのみ事業免許を交付した。

 1980年代に入ると、地域の乗合バス事業者が次々と高速バスに参入。第1の市場となる「地方→大都市」路線の市場開拓が行われた。地方の既存乗合バス事業者は地元で需要喚起を行い、大都市側事業者はターミナルや座席管理システムなどの整備を進めた。

 2000年代に入ると、乗合バス事業の規制緩和を経て、旅行会社を主催者とする高速ツアーバスが誕生した。第2の市場「大都市↕大都市」路線が増加し、大都市同士を結ぶ路線(東京―大阪、名古屋、仙台など)が急成長。その後、複数の事業者が競合し、座席や内装などで差別化をはかり、お客が「バスを選んで乗る」時代に突入した。

 今後は、第3の市場「大都市・海外→全国」路線が成長分野になると予想される。日本人、訪日客ともに旅行形態が“団体”から“個人(FIT)”に変化しているのに合わせ、大都市から全国各地へ、海外から大都市経由で全国に移動する“観光客市場”となるとみる。市場開拓には「商品性」と「販売力」の両方が必要となる。これらを踏まえ、バス事業者が取り組む課題を探る。

【全文は、本紙1791号または4月7日(火)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】