3月 – 2020 – 旅行新聞 – 株式会社旅行新聞新社

JTBパブリッシング、ダンジョンも楽しく歩ける「梅田完全攻略本」

2020年3月13日（金）配信

　JTBパブリッシングは3月13日（金）、大阪の一大繁華街、梅田エリアに特化した情報誌「梅田完全攻略本」を売り出した。

　多くの魅力的なスポットが誕生し続ける一方で、長く愛される老舗も数多くある地域、梅田。「ダンジョン」とも呼ばれる地下街で有名な梅田を“完全攻略”できる1冊が登場した。

　本書はグルメ情報を中心に、最新のスポットから一度は行きたい定番店までをさまざまな切り口で紹介。複雑な地下街を歩くための詳細なマップに加え、具体的な駅間の移動ルートなどを網羅したコンテンツも掲載している。

□主な内容

最新ニュースを徹底攻略：LINKS UMEDA／Whityうめだ

梅田ランチ：コスパ抜群／ワールドグルメ／カレー／ラーメン

梅田飲み：フードホール飲み／路地裏の名店／グループ向き

地下街攻略コラム：梅田の駅を把握／実際の移動ルート

暮らしに役立つ定番店：生活雑貨＆家電、映画館、劇場など

□書誌概要

書名：JTBのMOOK『梅田完全攻略本』

定価：900円（税別）

発売日：2020年3月13日（金）

仕様：AB判、本誌128ページ

発行：JTBパブリッシング　

販売：関西圏の書店、一部のコンビニエンスストア

株式会社JTBパブリッシング

https://jtbpublishing.co.jp

株式会社JTBパブリッシングのコーポレートサイトです。るるぶなどの出版事業をはじめ、正確かつ高品質な旅行・ライフスタイル情報サービス事業を展開しています。

パシフィコ横浜、旅行業第2種に登録　MICEツアーを始める

2020年3月13日（金）配信

　横浜国際平和会議場（パシフィコ横浜、横浜市西区）はこのほど、旅行業の第2種登録を完了し、MICEツアー商品などを企画・提案する事業に参入した。

　近年、国際会議などの誘致に目覚しく発展してきているアジア諸国との競争が激化している。同事業の着手により、地域密着型の大規模MICE施設ならではの視点と独自のネットワークを生かし、ユニークな着地型観光の提案が可能となる。あわせて、MICE誘致競争でも大きな効果が見込まれると考える。

　今年2月21日には、初めての企画・主催ツアー「新発見！小田原・箱根ツアー」を行った。これはMICE業界関係者向けの「第1回横浜グローバルMICEフォーラム」のポストツアーとして実施したもの。能楽囃子や忍者、芸者体験など、日本の伝統文化を紹介する特別プログラムを企画。小田原・箱根の魅力あふれるアフターMICEスポットとして、参加者23人に提案した。

　同社は、今後も地元自治体やDMOなどと連携することで、地域ならではの魅力あふれる特別な体験を発掘。横浜・神奈川エリアへの回遊性を高めることで、地域経済への貢献をはかる。

□「新発見！小田原・箱根ツアー」開催概要

開催日：2020年2月21日（金）

主なプログラム：

アフターMICEとして最適な小田原・箱根の特別プログラムの提案ツアー

　・岡田美術館「日本美術鑑賞とMICE活用例の紹介」（箱根）

　・だるま料理店「芸者体験ランチ」（小田原創業明治26年国登録有形文化財）

　・ヒルトン小田原「忍者体験プログラム」（小田原）

　・江之浦測候所「能楽囃子鑑賞プログラム」（小田原）

参加者数：23人

主催：パシフィコ横浜

協力：

　一般社団法人小田原市観光協会、岡田美術館、だるま料理店、

　公益財団法人小田原文化財団（江之浦測候所）、ヒルトン小田原リゾート＆スパ

https://www.pacifico.co.jp/visitor/events/2019/miceforum/tabid/665/Default.aspx

~~https://www.pacifico.co.jp/visitor/events/2019/miceforum/tabid/665/Default.aspx~~

JTBグループ、新卒者向けにWeb合同会社説明会実施へ　質問はチャット機能活用でリアルタイム対応

2020年3月13日（金）配信

　JTB（髙橋広行社長）は3月16日（月）、JTBグループ14社による新卒者向けWeb合同会社説明会「JTB Web Summit」を行う。居住地を問わずより多くの学生が視聴可能で、配信時は学生からの質問にチャット機能を活用し、リアルタイムで対応する。

　JTBグループではこれまで、東京と大阪で合同会社説明会を実施してきた。だが近年の就職活動の多様化に加え、海外留学や地方学生からの要望を踏まえ、今年からWeb配信を決めた。

　視聴には「マイナビ2021」への会員登録後、事前視聴予約が必要になる。16日は午後2時半～午後7時までの生配信で、グループ14社の会社説明や選考フロー、求人情報の説明を行う。また、配信時間帯を視聴できない学生向けにアーカイブの公開も検討している。

　なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、合同会社説明会はWebのみの実施となる。

≪告知ページ≫

JTB Web Summit｜セミナー・イベント｜2021年度新卒者向け求人情報｜求人情報｜JTB...

https://www.jtbcorp.jp/jp/job_offer/2021/event/summit.asp

JTBグループ史上初！14社によるインターンシップ＆業界・仕事研究ライブ「JTB Web Summit」を開催します！

□出展企業

JTB、JTB沖縄、JCBトラベル、JTBグローバルマーケティング＆トラベル、JTBビジネストラベルソリューションズ、JTBメディアリテーリング、トラベルプラザインターナショナル、JTBビジネスネットワーク、JTBコミュニケーションデザイン、JTBベネフィット、JTBパブリッシング、JTB情報システム、JTBマネジメントサービス、JTB Pte Ltd （JTBアジアパシフィックグループ）、JTBグループ【障害者コース】（手話通訳あり）※ そのほか、オープニングとしてJTBグループ全体の事業説明と選考フローの説明あり

JTBグループサイト｜『感動のそばに、いつも。』

https://www.jtbcorp.jp/jp/

『感動のそばに、いつも。』をブランドスローガンに、『交流創造事業』へ進化し続けるJTBグループの総合サイト。JTBグループは、お客様の感動と喜びのために、JTBならではの商品・サービス・情報および仕組みを提供し、地球を舞台にあらゆる交流を創造していきます。

鎌倉に無人フロントの宿泊施設　「源（ＧＥＮ）ホテル鎌倉」3月26日（木）オープン

2020年3月13日（金）配信

　小田急電鉄（星野晃司社長、東京都新宿区）は2020年3月26日（木）、Keeyls(キールズ、大貫功二社長、東京都渋谷区)と連携し、神奈川県鎌倉市内に無人チェックインサービスを採用した「源（GEN）ホテル鎌倉」を開業する。

　2017年3月に竣工した地上3階建ての既存物件の2、3階部分を小田急電鉄が賃借し、ホテル仕様にコンバージョン。運営者であるKeeylsへ賃貸するサブリース方式で営業する。小田急電鉄とKeeylsは既に、小田急線下北沢駅、町田駅で鍵の予約から受渡しまでを無人で繋ぐ「KEY STATION」に連動したキーボックスの設置で連携している。源ホテル鎌倉でも同じシステムを使用した無人チェックインサービスを採用し、広めのラグジュアリー空間を実現した。働き手不足の中でも、高効率で安定したホテルオペレーションを行うという。

　立地は鶴岡八幡宮から徒歩1分、若宮大路に面する絶好のロケーションだ。客室は、洗練されたジャパニーズモダンをテーマとした内装で、ツインルームから最大6人で過ごせる約50平方メートルのファミリールームまでの3タイプ、全15室で構成される。北条氏の屋敷があったとされるエリアの一角で、江戸時代後期以降のものとされる出土品も多数あることから、敷地内には当時使用されていた井戸や鳥居、稲荷を再現。自由に参拝できる。

　ホテル名称の「源」は、鎌倉幕府をひらいた「源氏」の姓、敷地から井戸が発掘された背景から「水源」、歴史的なエリアの一角であることから鎌倉の「起源」など踏まえ、名付けた。

□源（GEN）ホテル鎌倉概要

開業日　：2020年3月26日（木）
所在地　：神奈川県鎌倉市雪ノ下1丁目8-36（2、3階部分）
アクセス：江ノ島電鉄、ＪＲ鎌倉駅から徒歩6分
施設構成：客室全15室（ファミリータイプ3、和室4、モダンタイプ8）

Gen hotel Kamakura "Homelike Japanese Experience"

https://gen-hotel-kamakura.com

Gen hotel Kamakura takes you on an experiential journey at the heart of one of Japan historical city.

□無人チェックイン・鍵管理システム「KEY STATION」について

　Keeylsが提供する無人チェックイン・鍵管理システム「KEY STATION」は、本人確認システムである「KS check in (ケーエスチェックイン）」と鍵の受け渡し用のキーボックスがセットになったシステム。都内コンビニエンスストアを中心に展開し、旅館業及び法住宅宿泊事業法（民泊新法）に対応したホテル・民泊運営のフロント業務のソリューションとして活用できるほか、貸し会議室・スペースの鍵受け渡し、家事代行などの鍵受け渡しサービスとして利用できる。

民泊の鍵の受け渡しから新法対応の本人確認まで無人で可能に | KEY STATION

https://key-stations.com

KEY STATIONはKEY BOX、リモート管理、24時間コールセンターによる本人確認により、民泊の鍵の受け渡しからチェックインまで24時間無人対応を可能にする画期的なシステムです。お気軽にお問い合わせください。

SHIROYAMA HOTEL kagoshima　「幸せを、かさねていける場所」未来へ　昨年、SDGsを宣言

2020年3月13日（金）配信

　運営主体の城山観光は昨年、創業70周年、ホテル開業55周年の節目を迎えた。グループの経営理念には、地域密着、社会貢献を掲げている。「地元に支えられての70年。これからはホテルだけでなく、鹿児島全体をという立場でSDGsに取り組む」と力を込める。

　宣言にあたり、国連が示す指針を、ホテルの活動に落とし込んだ。省エネへの取り組みや地産地消の推進、女性管理職の登用など、「SDGsという言葉こそなかったが、ここ10年来の企業活動で、あてはまるものは多かった」。

　安川リーダー自身も約10年前、産休・育休を取得し、職場に復帰した。ただ当時は、結婚や出産を機に退職というレールが当たり前のように存在していた。復帰後、県内で女性活躍推進をテーマにした会議に参画。「戻ることが、どれほど企業のプラスになるのかを痛感した」。ホテルでは2015年に仕事と子育ての両立などを目指す「一般事業主行動計画」も策定。甲斐あって「現在は産休後、全社員が職場復帰しています」と胸を張る。

　SHIROYAMA HOTEL kagoshimaのSDGsへの取り組みは3つの柱がある。1つ目は環境への取り組み。省エネ推進、生ごみの削減、リサイクルの強化を進める。2つ目は地域共生。館内のバリアフリー化や地産地消、着地型観光コースの提案を推進する。最後は働きやすい職場づくり。女性管理職の登用や、外国人スタッフの積極的な雇用を進める。

　昨年12月の宣言を受け、早くもうれしい波及があった。フードロス対策の1つとして、宴会時に取り組む「30・10（サンマルイチマル）」運動。乾杯後の30分、閉会前10分は自席で食事をと呼び掛ける啓発スローガンだが、主催者との打ち合せ時「（宣言をした城山ホテル鹿児島ということで）忘新年会では、プログラムの中に盛り込んでもらう事例も増えた」という。

　ホテルは2021年を初年度とする3カ年の中期経営計画に、SDGsを盛り込む。全社的に取り組む必要性から、「今年1年は、社内の啓発に力を入れる」。組織内にはSDGs推進グループを新設。責任の所在を明確にするとともに、「料飲、宿泊、営業など、各部署で目標を立て、優秀な取り組みを表彰し、機運を高めていく」。その背景には東社長の「自分事として、ボトムアップで進めていく」という強い思いがある。

　「幸せを、かさねていける場所」を謳う同ホテル。SDGsへの取り組みは、その存在を未来へつなぐ責任でもある。

東海汽船、東京諸島2島を夜行日帰りで巡る乗船ツアーを発表

2020年3月12日（木）配信

　東海汽船（山﨑潤一社長、東京都港区）は3月11日（水）、夜行日帰りで東京諸島2島を巡る「ばたばたシリーズ式根島リフレッシュツアー」を発表した。会社創立130周年企画のツアーで、同社グループの船3隻を利用する。

　2019年7月から始まった「ばたばたシリーズ」は、複数の船に乗り、複数の島を効率よく体験できるツアー。今回は4月5日（日）と6日（月）にかけて、「さるびあ丸」「フェリーあぜりあ」「セブンアイランド」の3隻に乗船できる。上陸する島は、式根島と新島の2島。式根島の自由時間では、温泉入浴も楽しめる。

□ツアー概要

ツアー名：ばたばたシリーズ式根島リフレッシュツアー

行程：

4月5日（日）東京竹芝　午後10：00発～～（さるびあ丸1等船中泊）～～

4月6日（月）～～　午前9：05「式根島」（到着後、自由時間）午後1：10～

　～（フェリーあぜりあ2等）～～午後1：30「新島」午後2：25 ～

　～（高速ジェット船）～～午後5：15東京竹芝着

ツアー代金：大人1人5,000円、子供1人3,000円（税込）

（行程中の船代、昼食代、温泉入浴代、旅行傷害保険料、諸税含む）

募集人員：20人

受付開始：3月16日（月）午前9：30から先着順

　※お客様センターでの電話申し込みのみ

　東海汽船お客様センター TEL 03-5472-9999

ベルトラ、「贅沢バカンス in ニューカレドニア【山・陸編】」を公開

2020年3月12日（木）配信

　世界150ヵ国の現地体験型オプショナルツアー専門予約サイトを運営するベルトラはこのほど、特設ページ「贅沢バカンス in ニューカレドニア【山・陸編】」を公開した。ニューカレドニア観光局との共同企画第2弾。海だけではない「天国に一番近い島」のさらなる魅力を発信する。

　ニューカレドニアは南半球に位置し、日本とは季節が逆になる国。コバルトブルーの海が美しいリゾートのイメージが強い国だが、4月から9月(秋、冬)は天候が良く、比較的涼しいため森林や山での「大自然アクティビティ」を体験するベストシーズンになる。特設サイトでは、乗馬やジップラインなど、さまざまな体験を紹介する。

　また、同社は特別サイトの公開にあわせ、「成田～ヌメア往復航空券」や「天使のエビ 1㌔」などが当たるキャンペーンもスタートした。

□プレゼントキャンペーン概要

賞品：1・東京(成田)⇔ニューカレドニア(ヌメア)往復航空券（抽選で1組2人）
　　　2・天使のエビ 1㌔（抽選で3人）

応募期間：2020年3月11日(水)～2020年4月12日(日)

当選連絡：2020年4月中に当選者へ直接ご連絡

応募資格：往復航空券は、日本国内にお住まいの20歳以上の方が対象になります。

応募方法：

「ニューカレドニア観光局」のメールマガジン登録で申し込める。

Nouvelle Calédonie Tourisme -

https://www.newcaledonia.travel/ja/mailmag-subscribe?utm_source=veltra&utm_medium=referral&utm_campaign=VeltraCampaign&utm_content=1219

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HIS、観光で持続可能な社会を考えるエシカルツアー売り出す　利用者にものの選び方など身近にしてもらう狙い

2020年3月12日（木）配信

　エイチ・アイ・エス（HIS）スタディツアーデスクは3月12日（木）、観光を通じて持続可能な社会を考え、触れる‘‘エシカルツアー’’として、「東北の循環型ビジネスと伝統的なものづくりをめぐる旅」を売り出した。参加者に生産者とのコミュニケーションや、商品が完成するまでの過程を伝えることで、ものの選び方や価値、消費のあり方などを考えるきっかけにしてもらう狙い。

　2015年から国連サミットで採択されたSDGsにより、世界中で「サステナビリティ」を意識した活動が展開されている。同デスクでは、持続可能な開発目標のSDGs目標12の「つくる責任つかう責任」に効果的な「エシカル消費」を学べるツアーを提供している。

　「ものづくりの課題は、商品完成までの背景を知る機会を得ることが難しく、ものの価値や安全性が見えづらい」（同社）。同ツアーでは、ニットづくりを行う気仙沼ニッティングや、南部鉄器をつくる及源鋳造を訪れる。

　岩手県奥州市にあるファーメンステーションも行程に組み込んだ。参加者は米を発酵させてできるエタノールを作る。このほか、籾などを餌にする養鶏の糞を肥料に使用した米や、地元野菜を使う農家ランチづくりを体験する。

　エシカルファッションプランナーの鎌田安里紗さんがコーディネーターとして、同行する。同ツアーは、鎌田さんと同氏主催のコミュニティ「Little Life lab」のメンバーが共同で企画している。

□ツアー概要

ツアー代金：8万5千円、現地合流は5万5千円

出発日：5月30日（金）

宿泊： カフェ＆ゲストハウスKAZIYA※2～4人1室の相部屋となる

食事：朝2回、昼1回、夕食なし

添乗員：鎌田さんのほかに同行する

最小催行人員：15人

ツアー掲載のウェブページ：

Access Denied

https://eco.his-j.com/html/kamada/tour20200305.html

□鎌田安里紗（かまだありさ）さん

　衣服の生産から廃棄の過程で、自然環境や社会への影響を意識する「エシカルファッション」に関する情報発信を積極的に行う。ファッションブランドとのコラボレーションでの製品企画、衣服の生産地を訪ねるスタディ・ツアーの企画などを手掛ける。暮らしのちいさな実験室Little Life Labを主宰している。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程在籍。同大学総合政策学部非常勤講師。

Little Life Labについて

https://littlelifelab.co/about

「Little Life Lab（リトル・ライフ・ラボ）」は、鎌田安里紗が主宰するオンライン型の暮らしの実験室です。なかまと一緒に、小さな興味や疑問の種を育て、暮らしの質を高めていきます

JATA、観光産業の重要性語る　「自信と誇りを持って今回の事態に立ち向かう」

2020年3月12日（木）配信

　日本旅行業協会（JATA）は3月12日（木）、東京・霞ヶ関の本部で定例会見を開いた。新型コロナウイルス肺炎が観光に及ぼす影響について、越智良典理事・事務局長は「観光産業は国の基幹産業になっている。我われが自信と誇りを持って、今回の事態に立ち向かわないといけない」と強調した。

　越智氏は、2017年の国内における観光消費がもたらす生産波及効果が55.2兆円にのぼるデータを紹介。「観光が止まると、55.2兆円も止まる。1カ月に換算すると4.6兆円」と観光産業が滞ることで日本経済にも打撃になると指摘した。

　最近、一部報道で観光立国政策に対する見直しを求める声が出ていることについては「本末転倒」（越智氏）とし、「なぜ日本が観光立国を宣言したのか。これから減少する人口に対し、地域経済は誘客でないと成り立たないとの考えから成長戦略の柱になってきた。（さまざまな声があるなかで）基本に立ち返って考える必要がある。（観光産業が衰退すれば）地域経済が崩壊する」との考えを示した。

　感染症対策は、医療的対策と医療に頼らずコントロールする方法（自宅隔離、フレックスタイムなど）の2つをバランスよく組み合わせ、最低限のリスクに抑えながら研修や旅行を実施することが重要だとした。そのうえで、「プロとして旅行を提供し続ける。それが我われの仕事」と力を込めた。

□主催事業について

　JATA主催の事業については、①定期研修など3月24日までの開催分は延期、3月25日以降分は対策をしたうえで実施、②新卒学生対象「JATA 旅行・観光業界就職セミナー」は予定通り3月16日実施、③在宅勤務者向けにエリアスペシャリスト（通信教育）推奨――としている。

　「JATA 旅行・観光業界就職セミナー」については、参加学生にセミナー実施日を含め4日間の健康状況を問診票に記入し、提出を義務付ける。会場入口には赤外線サーモグラフィカメラを設置し、高熱の参加者がいないかチェックするほか、看護師が待機する。

　定期研修では問診票による対策のほか指定座席制にし、研修後に新型コロナウイルス感染者が発生した場合は濃厚接触者を追跡できるよう備える。

□経営者向けの勉強会実施

　また、苦境が続く旅行会社についても言及。「企業を存続させる大事な時期」と述べ、雇用調整助成金の対象がさらに拡大したことを受け、3月5日（木）から経営者向けの勉強会を実施している。東京のほか、3月17日、18日には中小旅行会社向けに名古屋と大阪、福岡でも開催する。

　JATAでは今後の回復期に向け、修学旅行の実施配慮や取消料問題の解決、過度な自粛の配慮、正確な情報発信を行う。越智氏は「状況をみながら、東京オリンピック・パラリンピック前の6月ごろにリカバリーキャンペーンを行いたい」と述べ、計画案を基に関係各所と準備を進めていることを明かした。

□中国からJATAに7500枚のマスク支援

　中国のネット通販会社「アリババ」の創業者であるジャック・マー氏はこのほど、日本に多くのマスクを寄贈した。自由民主党の二階俊博幹事長が中国での新型コロナウイルス感染拡大を受け、医療用防護服12万4000着を支援した返礼によるもの。越智氏は「日本に100万枚のマスクが寄贈されたと聞いている。うち7500枚がJATAに届いた」と報告した。今後、研修など主催事業で活用していく。