当期純利益は55・4%増 日旅連結19年12月期

2020年3月9日(月) 配信

19年12月期は大幅な増収増益となった

 日本旅行の2019年12月期の連結決算によると、市場変化への対応と事業ごとの価値向上をはかる中期経営計画「VALUE UP 2020」の推進をはじめ、地方創生事業への取り組み強化、10連休だったゴールデンウイーク、シニア向け商品の販売強化などにより、当期純利益は前期比55・4%増の16億2400万円と黒字を確保した。

 営業収益は同5・4%増の547億4800万円、営業利益は同69・2%増の15億3500万円、経常利益は同44・5%増の25億1600万円と大幅な増収増益となった。

 国内企画商品では、JR各社と連携した北陸、京阪神、瀬戸内方面などのJRセットプランをはじめ、改元を記念した商品や団体旅行などの販売を推進し、前年を上回った。

 国際旅行部門は中央省庁や外郭団体、地方自治体などの予算事業などへの取り組みを強化したことで、売上を拡大した。

 次期は法人営業を最重点強化に置いた新中期経営計画「TRANSFORM 2025」のもと、営業収益は520億円、営業損益は新入社員の採用増とインターネット販売を拡大するためシステム投資を増額することから、2億8000万円の赤字を見込む。経常利益は5億1000万円、当期純利益は2億8000万円を目指す。

 日本旅行単体の部門別取扱実績をみると、国内旅行の販売高は同7・2%増の2789億円、営業収益は同5・0%増の300億2600万円。海外旅行の販売高は同1・1%減の1228億6500万円、営業収益は前年並みで、93億8900万円。外国人旅行の販売高は同5・5%増の490億8700万円、営業収益は同14・2%増の58億6700万円となった。

阪急交通社、国鉄色車両「九十九島号」でホーム移転前の長崎駅発の旅売り出す 3月25日限定の日帰りツアー

2020年3月9日(月) 配信

左は国鉄色車両(イメージ)

 阪急交通社(松田誠司社長)はこのほど、国鉄色車両を貸し切り、ホーム移転前の長崎駅を出発する日帰りツアーを売り出した。歴史ある長崎駅とファンの多い国鉄色車両の両方を楽しむ旅で、出発日は3月25日(水)限定となる。

 JR長崎駅は、長崎本線高架化と2022年春の長崎新幹線開業に伴う整備で、駅のホームが今年3月28日(土)に移転する。これを前に、同社では昔懐かしい国鉄色車両キハ66・67形のリバイバルトレインを貸し切り、ヘッドマークは「急行九十九島号」を装着し、長崎駅を出発するツアーを企画した。

 ツアーは、リバイバルトレインで大村線や佐世保線を経由し、JR武雄温泉駅まで約3時間かけて走行する。下車後は、「走るホテル」と称された「寝台特急ブルートレイン」20系の客車を見学する。

 参加者には特典として、国鉄時代に主流だった厚紙製の切符「硬券」がプレゼントされる。

 同社では今後、長崎新駅を利用する旅行商品なども順次発表していく。

商品概要

コース名:長崎駅ホーム移転記念 往年の急行列車「九十九島号」乗車と貝塚公園の20系客車日帰り旅

出発日:2020年3月25日(水)

旅行代金:20,000円(大人1人)

コース番号:7500NG

募集人数:80人

行程:長崎駅=<「九十九島号」約3時間の乗車・特製弁当の昼食>=喜々津駅・諫早駅・千綿駅停車(乗下車はできない)=武雄温泉駅-<バス>-貝塚公園(ブルートレイン車両見学 約40分間)-<バス>―博多駅―<バス>―長崎駅

コース詳細URL:https://www.hankyu-travel.com/tour/detail_d.php?p_course_id=7500NG&p_hei=65&p_baitai=958

イベント規模を拡大 9月、「SAUNA FES JAPAN 2020」

2020年3月9日(月) 配信

会場イメージ

 SAUNA FES JAPAN実行委員会は9月19日(土)〜22日(火・祝)の4日間、日本最大級のサウナイベント「SAUNA FES JAPAN 2020」をフィンランドヴィレッジ(長野県・小海町)で行う。

 同イベントは、「本物のサウナ」を楽しむ小規模イベントとして、FSC(フィンランドサウナクラブ)を中心にしたメンバーが2015年3月7日(サウナの日)にスタートした。

 昨年は、フィンランド古式のスモークサウナや、バックパックに収まるサイズのテントサウナなど、19サウナを用意。サウナの他にも、プロサウナー(サウナを日本に普及させるために活動している人)のトークショーや、ヴィヒタ作りのワークショップなどが行われた。

 今年は、1964年に開かれた東京オリンピックの際、フィンランドの選手が選手村にサウナを持ち込んでから55年目を迎える。実行委員会は、「国内のサウナ人口が増えた」との想定のもと、イベント規模を拡大。4日間で計1000人分のチケットを用意する。

 さらに、7月4日にフィンランド・ユバスキュラで行われるサウナイベントにも日本を代表して参加する。同イベントは、「SAUNA REGION WEEK 2020」の一環。

 「SAUNA REGION WEEK」は、観光客と地元の人に多彩なサウナを体験してもらうことを目的にしたもので、フィンランドの中心部で1週間、さまざまなサウナイベントが開催される。昨年は76のイベントが開催され、合計3千人の人が楽しんだ。今年は、6月27日~7月4日までの期間に実施される。

SAUNA FES JAPAN 2020|日本最大級のサウナイベント
http://www.saunafesjapan.com
国内著名サウナー、サウナブランド、サウナ関連企業が一挙に集結する日本最大級のサウナイベント!「SAUNA FES JAPAN」は2015年3月7日(サウナの日)に長野県小海町のフィンランドヴィレッジにて、FSCメンバーを中心に「本物のサウナ」を楽しむ小規模イベントとして...

「街のデッサン(227)」 海女さんが守る地球未来 何故に彼女たちに畏敬や温もりを感じるのか

2020年3月8日(日) 配信

海と共生する海女の神秘

 2月の始め、鳥羽・志摩の海女さんたちの「日本遺産」認定を記念し、三重県志摩市でシンポジウムが行われた。私も基調講演者として招かれ、久しぶりに「海女に出逢えるまち」に出掛けた。近鉄線の特急に乗ると冬の空は冴え渡り、海女の潜る海の青さや、潮の響きを想っていた。

 海女を巡る文化が日本遺産に認定された理由には、世界的に珍しい素潜りの漁法と環境共生、漁獲物と神事の長い歴史的な意味合いなどが挙げられる。海洋政策研究所は、さらに海女文化の存在をユネスコ無形文化遺産へ登録するために5つの価値を挙げている。

 1つ目は、海女は素潜り潜水という特殊技術を身に付けた自立した女性であること。2つ目は、海女はどんな生業を営む民よりも長い歴史を持つということ。3つ目は、海との持続可能な漁法を守り続けてきたこと。4つ目が、海女の生き方が自然との共生を基礎にしていること。そして5つ目が、海女の存在が漁村共同体の要になっていること。この5つの視点には深く首肯できるものがある。

 私はそれらの思惟とはちょっと違った視点で、〝2点の海女の存在理由〟を考えてみた。

 1つ目は、私たちが海女さんに出逢うとき、畏敬や親しみとか、温もりなどの共感を何故に抱くのかという疑問から生まれたものだ。その答えは、オパーリンやホーキングが説くような生命の根源が「海」にあるからではないだろうか。

 ロシアの生化学者・オパーリンは、地球の生命の起源は「磯」にあるとした。海辺のラグーン(潮だまり)で最初のタンパク合成が起こり、生物が生まれ、上陸して人類種をも誕生させた、という仮説を打ち立てた。そういえば、人間の呼吸は1分間に18回、寄せる波の回数と同じ。赤ちゃんはお母さんのお腹の潮だまりに浮かんでいる。

 すなわち、海女さんたちは日々生命の根源に共生し、その神秘と共存している存在なのだ。

 理由の2つ目は、もしこの世から海女の存在がなくなった日が来るとしたら、「それは地球の存在そのものを担保できなくなる日」と考えてよいのではないか、ということである。今地球の環境劣化が限界に来ている。とくに海の汚染は進み、廃プラが魚たちを死に追いやっている。生命の苗床の磯が致命的な損傷を受けたとき、海女の存在も絶たれることになろう。

 鳥羽・志摩の海女さんたちがいつまでも崇高な姿で海に潜っている自然が、実は地球という生命体を守り、持続を可能にさせている美しい証である、と私には思えてならない。

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(110)案内と商品におもてなしの言葉を添えて「言葉は商品価値も変える」

2020年3月7日(土) 配信 
   

 広島の講演で参加者に「広島のお土産を買って帰りたいのですが、何がいいでしょうか」と質問しました。すると、会場からは「もみじ饅頭」というたくさんの声が聞こえてきました。「もみじ饅頭」は広島の代表的な銘菓でしょうから、誰もが納得される回答だと思います。

 
 ただ、実際に駅で買い求めようとすると、売り場には多くのメーカーのもみじ饅頭が種類豊富に並び、多くの人はどれが良いのかと、迷ってしまうと思います。一体何種類のもみじ饅頭があって、その味はどのように違うのでしょうか。それを、講演会の参加者に続けて質問をしてみると、当然のことですが、皆さん首をかしげていました。
 
 よく聞くのは「お客様の好みはそれぞれ違いますからね」。確かにそうですが、お客様の質問に、こうした言葉で逃げてはならないと話しています。
 
 「Aは老舗メーカーのもので、多くの方に人気です」。「Bは比較的新しいメーカーですが、バリエーションが豊かで、若い方々に人気です」。「Cは生地がおいしくて、私がよくお土産に買い求めるものです」。
 
 このように、それぞれの特徴を伝えることで、お客様への応えに価値が生まれてくるのです。会場を出るときに、参加者の1人から「西川さん、今日の帰りに色々な種類のもみじ饅頭を買って、食べ比べをしてみます」と言われました。本当にうれしい言葉です。
 
 ネットや雑誌で違いを調べるのではなく、実際に食べ比べをして、自身の言葉で目の前のお客様に伝えることが、最も説得力のあるものになるのです。
 
 その言葉は「もの」であるお土産を、言葉を添えて渡すことで「こと」にもなるのです。「このもみじ饅頭は、〇〇なんだって」と、その土産の価値を高めるものとなるのです。
 
 佐賀県の武雄で講演したときのことです。武雄図書館に行き、講演前のひとときを、軽食を兼ねたコーヒー休憩にしようと、図書館の中にあるスターバックスに行き、目に止まったサンドウィッチを頼みました。
 
 「こちらでお食べになるのであれば、温めますが」と聞かれたので、お願いをしました。しばらくして、温められた商品を受け取るときのことです。スタッフが商品の載ったトレーを渡しながら、笑顔で「これおいしいですよ」と言葉を掛けてきました。
 
 素晴らしい言葉に出逢えて、本当にわくわくしました。おかげでより以上にそのサンドウィッチをおいしくいただくことができたのです。
 
 言葉のチカラとは、その商品の価値をも変えるのです。お客様の質問に応えられる「言葉」を、接客の武器を持てるようにしましょう。
 
 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

「るろうに剣心」25周年を記念した作品展開催 主人公の愛刀も展示

2020年3月6日(金) 配信

「25周年記念 るろうに剣心展」©和月伸宏/集英社

 「25周年記念 るろうに剣心展」が4月24日(金)から東京ドームシティGallery AaMo(ギャラリーアーモ)で開催される。1990年代に「週刊少年ジャンプ」で連載されていたマンガ「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の誕生から25周年を記念して開かれる初の大規模作品展となる。

 会場内には作中の牛鍋屋「赤べこ」「白べこ」の姉妹店として、展覧会公式ショップ「黒べこ」がオープンする。展覧会オリジナルグッズや、作者の和月伸宏氏と「ONE PIECE」作者の尾田栄一郎氏の豪華対談などを収録した公式図録を販売する。

 原画のエリアでは、岐阜県関市の無鑑査刀匠・尾川兼國氏が完全再現した主人公・緋村剣心の愛刀「逆刃刀・真打」を特別展示する。

開催概要

会期:2020年4月24日(金)~6月7日(日)

※4月24・25日は先行鑑賞券が必要で申し込みは終了

開館時間:午前11:00~午後7:00(最終入場午後6:30)

会場:東京ドームシティGallery AaMo(ギャラリーアーモ)

入場料(前売り):一般1400円、中学生・高校生800円、小学生500円

入場料(当日):一般1600円、中学生・高校生1000円、小学生600円

主催:「るろうに剣心展」東京実行委員会

原作:和月伸宏

企画協力:ジャンプスクエア編集部、週刊少年ジャンプ編集部

協賛:大日本印刷、ローソンチケット

JTBパブリッシング、初の「るるぶウラジオストク」発売へ 日本から一番近いヨーロッパを特集

2020年3月6日(金) 配信

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 JTBパブリッシング(今井敏行社長)は3月9日(月)から、ロシア・ウラジオストクの情報をまとめた旅行情報誌「るるぶウラジオストク」を売り出す。るるぶが1冊すべてをウラジオストク特集にするのは初となる。

 極東ロシアの都市ウラジオストクは、ヨーロッパの街並みが広がる港町で、シベリア鉄道の発着地としても知られている。

 今年2月末から日本航空(JAL)が、3月中旬から全日空(ANA)が成田からの直行便を就航。約2時間半のフライトで、「日本から一番近いヨーロッパ」旅行を楽しむことができる。

 「るるぶ」編集部ではウラジオストクの絶景スポットのほか、ロシア料理や買い物、アートなどを取材し、旅に役立つ情報を掲載している。

主な掲載内容

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【巻頭特集「ウラジオストクでしたい6のこと」】

黄昏の展望台から港町を一望、ロシアン映えするカフェ&バー、キッチュなデザインみやげをお持ち帰りほか

【街歩き】

最旬トレンドスポット! グム百貨店裏、街いちばんのおしゃれストリート・噴水通り周辺、マストなビューポイント・展望台周辺ほか

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【食べる】

ロシア料理の超定番・ボルシチ&ペリメニ、獲れたてがおいしいっ・港町の新鮮シーフード、フードも逸品! 異国情緒満点のクラシックカフェほか

【買う】

色鮮やかでどこかレトロ 定番ロシアン雑貨、味もパッケージもロシアっぽい! スーパーみやげ、人情、グルメ、お宝あり!? ローカル市場さんぽほか

【ウラジオストクからひと足のばして】

郊外のマストスポット、シベリア鉄道でハバロフスクへ

書誌概要

書名:るるぶウラジオストク

定価:1200円(税別)

発売日:2020年3月9日(月)

仕様:B5変型、本誌80ページ

発行:JTBパブリッシング

販売:全国の書店

JTBグループ、「健康経営優良法人2020~ホワイト500~」に認定 社員の健康が職場の活力に

2020年3月6日(金) 配信

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 JTB(髙橋広行社長)は3月2日(月)、経済産業省と日本健康会議が選ぶ「健康経営優良法人2020(大規模法人部門)~ホワイト500~」にJTBグループとして認定された。国内グループ企業31社(従業員数2万2903人)が対象。社員の健康レベルを向上させることで、職場の活力やきずなの向上につなげていく。

 健康経営優良法人認定制度は、地域や日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度。加えて、健康経営優良法人(大規模法人部門)と認定された法人のなかから、調査結果の上位500法人を通称「ホワイト500」として認定している。

 今回、JTB国内グループ企業としての認定のほか、個社としてJTBベネフィットが「ホワイト500」に、JTBビジネストラベルソリューションズとJTBグローバルマーケティング&トラベルが「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の認定を受けた。

 JTBグループでは健康経営理念として、生活習慣の改善が良好な心身状態につながり、新たなアイデアやビジネスが生まれ、お客にさらなる感動と喜びを提供できるとしたビジョンを掲げている。

 今後は、社員自身が健康状態を認識し、主体的に健康づくりに取り組むよう支援する。健康診断結果に基づく「健康年齢」の導入や、年代・役職別に応じたストレス対策のセミナーなどを展開していく。

グループ各社の取り組み事例

【JTBベネフィット】(「ホワイト500」認定)

 健康を「健康なカラダ」「健全なココロ」「働きやすい職場」「オープンなコミュニケーション」と捉え、各種施策を実施している。今年度は、ライフスタイルに合わせた勤務体系の導入や様々なコミュニケーション活性化策等を実施。また、健康習慣の定着を目的として日々の健康行動をチームで称賛、応援しあう「健康100日プロジェクト」を取り組んでいる。

人にベネフィットを、社会に元気を。 | JTBベネフィット
https://company.jtb-benefit.co.jp
JTBベネフィットは福利厚生サービスを中心にインセンティブサービス、健康支援サービス、生活支援サービス、CRM支援サービスをご提供しています。

【JTBビジネストラベルソリューションズ】(「健康経営優良法人」認定)

 毎年の定期健康診断の受診結果が前回から改善した社員へ「健康奨励金」を贈呈し、社員の生活習慣や健康に対する意識やモチベーションの向上を図っている。また、運動に親しむ習慣をつけるためにウォーキングイベントを実施している。チーム対抗戦で平均歩数を競うことで、健康増進のみならず、チーム内のコミュニケーションの活性化を図っている。

【JTBグローバルマーケティング&トラベル】(「健康経営優良法人」認定)

 経営トップによる健康経営宣言を皮きりに、労務・安全衛生教育によるヘルスリテラシーの向上や健康・運動・メンタルヘルス等について学ぶウェルネスウィーク等の施策を実施している。今年度は、国際イベントを通じて海外からのお客に接する機会が一段と多くなることから、とくに「感染症対策」に力を入れ、感染症法に基づく感染症罹患時の対応の明文化やインフルエンザワクチン接種の補助、社内での接種会等を実施した。

中田英寿氏×宮城県・新澤醸造店 「キットカットミニヨーグルト酒」3月16日(月)発売

2020年3月6日(金)配信

コラボ第4弾は「超濃厚ジャージーヨーグルト酒」に着目

 ネスレ日本(高岡浩三社長、神戸市)は、国内のお土産需要や訪日外国人観光客によるインバウンド需要の獲得強化に向けて、サッカー元日本代表の中田英寿氏プロデュースのもと、宮城県・新澤醸造店の銘酒「超濃厚ジャージーヨーグルト酒」の粉末酒を使用した「キットカットミニヨーグルト酒」を2020年3月16日(月)に全国発売する。

 過去累計400種、常時40種類超の豊富なフレーバーを展開する日本の「キットカット」は、“メイドインジャパンキットカット”とも呼ばれ、国内外から好評を博している。なかでも、日本の伝統産業の魅力を世界に広める活動に注力し、全国約400酒蔵を巡った中田英寿氏とコラボレーションした酒シリーズ「キットカットミニ日本酒満寿泉」、「キットカットミニ梅酒鶴梅」、「キットカットミニ柚子酒美丈夫」は、約20種あるご当地土産シリーズの中でも売上が上位の人気製品だ。これらの製品を通して、酒蔵のある富山県、和歌山県、高知県の地域の魅力の発信に貢献している。

 プロデュース第4弾となる製品を開発するにあたり、中田氏が今回着目したのは、東日本大震災からの復興に向けた主力製品として宮城県・新澤醸造店が販売する「超濃厚ジャージーヨーグルト酒」。「ヨーグルト酒」は賞味期限が短いうえ、品質保持の観点から冷蔵状態(5度以下)で輸送を行う必要があるため、日本国内での販売場所が限定され、海外への輸出は困難な希少価値の高い酒だ。

 一般的な乳牛としてよく知られているホルスタイン種と比べ、イギリス王室ご用達のミルクのために品種改良された「ジャージー牛」からとれる乳量は少なく、その味わいは濃厚。そんな貴重な「ジャージー牛乳」で造られたたヨーグルトと日本酒が原材料となる、「超濃厚ジャージーヨーグルト酒」の粉末酒を使用した「キットカットミニヨーグルト酒」は、ヨーグルト酒の乳酸菌が作り出すさわやかな酸味と濃厚なコクが特長だ。

商品概要

製品名:キットカットミニヨーグルト酒
内容量:9枚
希望小売価格:700円(税抜)
販売場所:
 全国の土産店、「キットカットギフトショップ」(りんくうプレミアム・アウトレット内)
発売日:2020年3月16日(月)
種類別名称:準チョコレート ※ヨーグルト酒香料使用

中田英寿氏コメント

 日本酒から始まり、梅酒、柚子酒に続く第4弾では、まだ世界に知られていない日本のお酒の新たな可能性を知ってもらいたいという想いで、宮城県の新澤醸造店が造る「超濃厚ジャージーヨーグルト酒」を選びました。「超濃厚ジャージーヨーグルト酒」はヨーグルトの渋みと甘み、日本酒のさっぱりしたキレのバランスが絶妙で、いつ、だれが飲んでも美味しい、日本が誇るお酒です。チョコレートの甘みと「ヨーグルト酒」の苦みや渋みが合わさり、「ヨーグルト」ではなく、しっかりと「ヨーグルト酒」を感じる華やかな味を再現できたと思います。

 「超濃厚ヨーグルト酒」は輸送中に発酵が進み、瓶が爆発してしまう恐れがあるため、現段階では、国内で温度を5度以下に保って輸送ができる場所にしか流通されていません。その美味しさを世界に届けられていない現状があるからこそ、「キットカット」を通じて「超濃厚ヨーグルト酒」というお酒の存在、さらには、日本酒の新たな可能性を世界の人にも知ってもらいたいです。

新澤醸造店・新澤巌夫社長コメント

 地元のものを使ってお酒を醸したいという気持ちと、ジャージー牛を育てている方との素敵な出会いが重なり、2010年「超濃厚ジャージーヨーグルト酒」が誕生しました。震災直後、蔵にお越しいただいた中田さんにヨーグルト酒を絶賛していただいたこともあり、「超濃厚ジャージーヨーグルト酒」を復興のための主力商品にしていこうと決意しました。

 宮城県の一つの蔵の一つの商品を見つけていただき、商品化してくださることは非常に光栄に感じておりますし、それにふさわしい蔵になろうと、改めて身が引き締まる思いです。

 度重なる試作を経て完成した「キットカットミニヨーグルト酒」は華やかさがあり、また一方で苦みや渋みもうまく表現されており、「ヨーグルト」ではなく、しっかりと「ヨーグルト酒」を感じる仕上がりになりました。管理が難しく、現状では輸出ができない「ヨーグルト酒」だからこそ、「キットカットミニヨーグルト酒」を通じて、世界中の方々に楽しんでいただきたいです。

アソビュー、ネット販売拡大はかる レジャー施設向けにカンファレンス開く

2020年3月5日(木) 配信

レジャー施設にインターネット販売の利用を促した

 レジャー施設のチケットをインターネットで販売するアソビュー(山野智久社長、東京都渋谷区)は2月26日(水)、東京都内で「アソビュー レジャー カンファレンス2020」を開き、基調講演や分科会などを行った。AI(人工知能)やIoTの技術が進歩するなか、インターネット販売の利用率が低い娯楽・レジャー施設での活用拡大をはかる狙い。

 山野社長は「アトラクション・レジャー施設でのインターネット販売は5%ほど。今回のカンファレンスが、少しでも利用率を上げるきっかけになれば」と意気込みを述べた。

山野智久社長

 基調講演には観光庁の河田敦弥観光資源課長が登壇した。

 河田課長は冒頭で、政府が掲げる2030年までに訪日客数を6000万人に増やし、消費額を15兆円に増額する目標を説明した。

 旅ナカ消費については、「訪日客の消費額のうち娯楽・サービス費が占める割合は2・5%に過ぎない」と課題を挙げた。

 一方、アメリカを訪れた外国人客が娯楽・サービス費に使う割合は12・2%。フランスは11・1%であることを紹介し、「日本には、まだ伸び代がある」と期待を寄せた。

 とくに、ドイツとインド、ロシアでは、1~2週間の自然体験を行う人が多いため、取り込む余地が大きいという。観光庁は今後、出国税の収入を用いて、自然公園の観光資源化を行う。

 アソビューは来場者に事前に質問を募集。当日は河野課長に質問を投げ掛けた。

 質問事項は「外国人消費を8兆円に増額するために実行していること」や、「東京オリンピック後の観光をどう考えているか」――。

 「外国人消費を8兆円に増額するために実行していること」には、「海外旅行に行こうとするアジア人は多い。地方に泊まってもらい滞在時間を増やすようにしたい」(河田課長)と力を込めた。

 「東京オリンピック後の観光をどう考えているか」には、文化観光として美術館や博物館、神社仏閣で集客をはかる方針を説明した。

河野敦弥課長

スマホだけ使用する人は約7割

 分科会A―1ではグーグルのチャネルセールス事業部の九条彦傑氏が登壇。

 スマートフォンで観光情報を検索する日本人は、7割ほどと説明。インドでは87%が旅マエのリサーチから、宿の予約までを携帯電話で行うという。「スマートフォンだけを使って観光情報を調べる人は東南アジアで増加傾向」と話した。

 googleで検索される観光関連の情報は「近くにある飲食店や観光地」で、具体例として「日比谷 ラーメン」や「近くの動物園」などだという。

 また、近年の急上昇ワードは施設やイベントなどのコト消費関連と話した。

九条彦傑氏

イルミで閑散期の集客増

 分科会A―2では、森美術館を運営する森ビルのシニアエキスパート・洞田貫晉一郎氏と、京阪レジャーサービスの営業チームマネージャー・馬淵勝久氏、横浜・八景島シーパラダイスを運営する横浜八景島の吉澤右耕氏、神戸みなと温泉 蓮を運営するラスイートのマネージャー・中川大輔氏が、来場者の質問に答えた。モデレーターはアソビューのパートナーソリューション部部長の野々松秀和氏が務めた。

 来場者からは「施設全体で上手くいったこと」、「デジタルの広告の利用状況」などを質問した。

 「施設全体で上手くいった」ことに対し洞田貫氏は「ターゲットごとにSNS(交流サイト)の使い分けが大事。フェイスブックは訪日客の集客につながる」と回答した。

 馬淵氏は閑散期の冬シーズンの集客に悩んでいたとし、「イルミネーションを実施した。18年の冬シーズンには開園以来初となる30万人の集客に成功した」と語った。

 吉澤氏は3000円の水族館チケットの前売りをした場合、遊園地を含めた5200円のチケットの販売減を心配したが、アソビューの助言により、チケット全体の売上が増加した事例などを紹介した。

 中川氏は、細かい情報でも新聞社やテレビ局に伝えた。「記事などで取り上げてもらうことで、集客につながった」と効果をアピールした。

(左から)森ビルの洞田貫晉一郎氏、京阪レジャーサービスの馬淵勝久氏、横浜八景島の吉澤右耕氏、ラスイートの中川大輔氏、アソビューの野々松秀和氏