「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(182)」「里沼」からの挑戦(群馬県館林市)

2020年3月29日(日) 配信

実りの沼「多々良沼」の湖面に光る白鳥の群れ

 「里山」「里海」は、よく耳にする。では、「里沼」という言葉をご存じだろうか。

 「里山」とは、人が自然に働き掛け、エネルギーや生活素材、食料などを手に入れるとともに、メダカやカエル、カタクリなど多くの生き物が生息できる共生空間である。「里沼」は、その「沼」版と考えていただければ理解できようか。

 2月中旬、この珍しい「里沼」をテーマにして19年度日本遺産に認定された、群馬県館林市の「里沼シンポジウム」に参加させていただいた。では何故、館林なのか。

 館林には、有名な国指定名勝「躑躅ケ岡(つつじがおか)」公園のある館林城の「城沼」がある。園内には樹齢800年を超えると言われる古木をはじめ、1万株のツツジが見事である。近くには、童話「文福茶釜」の舞台となった茂林寺と茂林寺沼が広がる。さらには、平安時代に蹈鞴(たたら)製鉄が行われていたことから命名されたという多々良沼がある。この沼周辺は中世以降、用水が引かれ、日本有数の穀倉地帯に変身した。明治以降、ここで獲れる小麦をもとに館林製粉(現日清製粉)が創業した。

 実は、関東周辺にはこうした沼は数多くあった。だが、ほとんどの沼は江戸時代の新田開発に伴う耕作地の拡大、さらには工場用地や宅地化といった都市化とともに、次々と姿を消していった。

 館林に沼が残った理由は、17世紀後半の河川の付け替え工事により、旧流路だった低地に新田が開発されたため、沼を埋め立てる必要がなかったからだという。また、沼は古くから人々の暮らしの中に定着していたことが、埋め立てを阻止するもう一つの大きな背景となった。

 茂林寺沼は人々の信仰と結びついた「祈りの沼」であり、多々良沼は、麦をはじめ豊かな穀類の自然の恵みを与える「実りの沼」。そして旧館林城近くの城沼は、要害の沼「守りの沼」として生き残った。

活発な事業提案があった「里沼シンポジウム」

 こうした沼と人々の暮らしを物語化したのが「里沼(SATO-NUMA)~「『祈り』『実り』『守り』の沼が磨き上げた館林の沼辺文化」の物語である。

 今や希少なこの「里沼」を生かし守ることが、館林という地域のブランディングにつながる。シンポジウムでは、須藤和臣館林市長の「ヌマ(沼)ベーション」の提案を受けて、パネリストの皆さんから、さまざまな事業案が披露された。

 これらを担うのは紛れもなく地域の市民・事業者である。だから「ヒト」のイノベーションが基本である。小さくても、自らが事業を提案し実現する「沼の担い手」づくりが不可欠である。また、沼の周辺に広がるそれぞれの個性的なコミュニティーが、沼の価値を知り、新たな地域づくりにつなげる活動を進めて欲しい。やや古いタイプの観光地と思われている館林の、新たな視点からのイノベーションに、大きな期待を寄せたい。

(東洋大学大学院国際観光学部 客員教授 丁野 朗)

【2020年4月、プロジェクト始動】強羅花扇「ONGAKU RYOKAN」 文化薫る“箱根”で極上の音楽を

2020年3月28日(土)配信

2月5日に「強羅花扇」で開かれたスタートイベント

 日々の喧騒を抜け、文化の薫りが漂う箱根の森の中に静かに佇む和の旅館――。神奈川県・箱根強羅温泉の「強羅花扇(はなおうぎ)」を舞台に、今年4月から「音楽」と「旅館」を組み合わせた「ONGAKU RYOKAN」プロジェクトが始動する。上質な音響空間を備えた旅館のラウンジや客室で、日本を代表するプロデューサー・立川直樹氏がセレクトする “極上の音楽”に包まれながら滞在する。新たな価値を創造する「強羅花扇」の文化的な試みに注目した。

 「日本のホテルや旅館、レストランは、ハードはしっかりと造っているのに、音楽と照明については、なおざりにされている」。「ONGAKU RYOKAN」プロジェクトの中核を担う、プロデューサー・立川直樹氏は語る。

「強羅花扇」のエントランス

 本来ならば、旅館の客層や、コンセプトに合った音楽を流すべきであるのに、その日の気分で有線放送をそのまま流したり、アルバイトが適当に選曲したりする施設がいかに多いことか。日本の宿泊施設の音楽への“想い〟の薄さに、数々の一流ミュージシャンや芸術家と音楽や舞台、映画などの演出・プロデュースをしてきた立川氏は決意する。「実際に自分たちで極上の音楽をセレクトした旅館を創ろう」と。

 立川氏は「強羅花扇」や、花扇グループの最上級グレード旅館「円かの杜」(強羅温泉)で開かれてきた「ミニコンサート」にも深く関わってきた。“知る人ぞ知る〟音楽イベントだったが、今年4月から本格的に「ONGAKU RYOKAN」プロジェクトがスタートする。

 2月5日には、音響機器メーカーの「テクニクス」や、「ぐるなび」のサイトを立ち上げた広告代理店「エヌケービー」、TSUTAYAグループで著作権を管理する「日本サプライサービス」、そして雑誌「Discover Japan」などのプロジェクトメンバーが一堂に会し、「強羅花扇」でスタートイベントを行った。

飯山雅樹専務

 夕食後の午後8時30分から2時間、宿泊客に加え、イベントを楽しみにしていた一般客もラウンジに集まった。ワインなどのお酒と軽食を摘まみながら、音楽を知り尽くした立川氏の解説が始まる。やがて上質な音響空間の中で、アナログレコードに針を落とす。「アナログの独特の音域の広がりと、立川氏の深みのある解説、作品が出来上がるまでのさまざまな物語が織り交ざって、全身に染み込むように伝わってきました」と、花扇グループの飯山雅樹専務は語る。「参加者の皆さんもラウンジで繊細な音に耳を傾けながら、『とても贅沢な時間を過ごせた』と満足されたようです」。

 この夜、流れた音楽は「スケッチオブスペイン」/マイルス・デイヴィス、「欲望」/ボブ・ディラン、「イン・ハリウッド」/フランク・シナトラ、「時の流れに」/ポール・サイモン、「スターダスト」/ライオネル・ハンプソン・オールスターズ、「ボディアンドソウル」/ビリー・ホリデイ――などだ。

 立川氏は「箱根にはバイブレーションがある」と独特の表現をする。「ジャズやクラシック、映画のサウンドトラックなどジャンルを超えて、四季の移り変わりや、天候によって変化する風景にマッチした音楽をセレクトしていきたい」。

 元々、全客室で音楽を楽しめる環境を整えていた花扇。今回新たにテクニクスのプレミアム・コンパクトステレオシステムを3室に導入した。飯山専務は「客室でもゆったりと上質な音楽に浸ってほしい」と語る。滞在中に気に入った曲があれば、宿で購入して自宅にCDが届くシステムも提供する。

 箱根強羅エリアは、大正時代から芸術家や数寄者たちを引き寄せ、文化を育んできた地だ。飯山専務は「館内の食事処やラウンジなど、シチュエーションに合った音楽を流していきたい。このプロジェクトに賛同する施設が広がっていくと、箱根強羅エリアに一体感が生まれてくる」と将来を見据える。

飛騨の高級木材が惜しみなく使用されている「強羅花扇」

「円かの杜」

 花扇グループの「円かの杜」(全20室)は2014年12月に開業して以来、定期的に生演奏のミニコンサートを行っている。

 円かの杜の隠れた魅力の一つに、センスの良い音楽が静かに流れる蔵バー「こだま」がある。立ち上げには、立川氏の助言があった。一流ホテルで長年経験してきたバーテンダーが、各種オリジナルのカクテルを用意。薄暗い堅牢な空間の隅に置かれた本棚には、妖艶で背徳的な雰囲気を醸し出す書籍も並び、このバーを愛好する大人の趣味人も多い。

ミニコンサート会場にもなる「円かの杜」のラウンジ
「円かの杜」にある蔵バー「こだま」

台風被害からの復旧

 昨年10月の台風19号による被害で、グループ館の早雲閣が土砂崩れで被災し、現在、休館している。強羅花扇も浸水し設備系統に被害があったが、「幸い建物には被害がなく、1月21日から営業を再開。円かの杜は被害もなく通常営業しています」(飯山専務)。

 箱根登山鉄道は箱根湯本―強羅間は運休しているが、バスによる代替輸送が行われている。今年10月には全線運行を再開する予定で、完全復旧の日も近い。

【締切間近】54旅館の宿泊券が当たるプレゼントアンケート

2020年3月27日(金)配信

今年1月に新宿・京王プラザホテルで表彰式を開いた

 旅行新聞新社では昨年12月に発表した「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」入選施設の宿泊券、「第40回プロが選ぶ土産物施設100選」の名産品が当たるアンケートを、旅行新聞新社サイト内で2020年2月20日(木)~3月31日(火)まで実施しています。奮ってのご応募をお待ちしております。

 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」、「プロが選ぶ土産物施設100選」は、全国の旅行会社の本社・支店・営業所に投票ハガキを郵送、優れたホテル・旅館や土産物施設を推薦してもらい、集計・発表する事業です。ホテル・旅館100選には「総合100選」のほか、「もてなし」「料理」「施設」「企画」の各部門の100選があります。また「土産物施設100選」は、オリジナルの土産やその土地ならではの土産を販売する施設(道の駅も含む)を推薦してもらうもので、土産物施設のほか「観光・食事施設100選」も設けています。

プレゼントアンケート詳細

画像をクリックするとプレゼントページが開きます

 旅行に関するWebアンケートにお答えいただいた人のなかから抽選で、「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」入選施設の宿泊券(1組2名様、1泊2食付)を54組に、「第40回プロが選ぶ土産物物施設100選」の入選施設おすすめの名産品を33名様にそれぞれ、プレゼントします。

応募期間:2020年3月31日(火)まで

当選発表:

 宿泊ご当選者様につきましては、「旅行新聞新社」から当選のご連絡をさせて頂いた上、宿泊券は各お宿より、直送させて頂きます。宿泊券プレゼントにつきましては5月中旬に「旅行新聞新社」ホームページで当選者名(お名前のみ)を発表させて頂きます。名産品の当選につきましては発送をもって発表に代えさせて頂きます。

応募方法:

 上記画像または以下のページリンク先の「キャンペーンに応募する」から

NAA、2月の発着回数は過去最高 国内線は7%増の59万人

2020年3月27日(金) 配信

田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が3月26日(木)に発表した2020年2月の航空発着回数は、前年同月比1%増の1万9687回、国内線の旅客数は同7%増の59万4466人とそれぞれ過去最高になった。下地島線などの新規就航のほか、福岡線と名古屋線などの増便、うるう年だったことが要因だ。

 一方、総旅客数は同15%減の286万166人。新型コロナウイルスの感染拡大で、国際線が大幅に減少した。

 航空発着回数のうち、国際線は同3%減の1万5195回、国内線は同17%増の4492回となった。

 総旅客数のうち、国際線の旅客数は同19%減の226万5700人。外国人旅客数は同35%減の89万4112人で、100万人以下の旅客数は15年11月以来となった。

 田村社長は「大変厳しい。外務省が全世界への不要不急の渡航を控えるよう要請したことで、これから先はさらに減少する可能性がある」と危機感を示した。

国内線は堅調に推移 3月発着数は3%増

 3月21日までの国内線発着回数の速報値は、前年同期比3%増となっている。旅客数も発着回数と同程度、堅調に推移している。

 一方、国際線の発着回数は同33・8%減少している。

 出国旅客数は同72・7%減。このうち、台湾線は同92・2%減の7000人、中国線が86・9%減の1万5300人、韓国線は92・5%減の9300人、香港線が同89・0%減の1万100人、韓国線は92・5%減の9300人と大幅に減少した。

 田村社長は「航空業界は存亡の危機に立たされている。手を携えて立ち向かうとき」と意気込んだ。

100億円規模の支援へ 航空など400社対象

 NAAは3―5月まで、航空会社や空港のテナントへの経営支援として、20億円の料金減免措置を講じる。

 料金減免の対象は航空会社のカウンターの使用料と、旅客手荷物取扱施設・搭乗橋の利用料金、リテール店舗のテナント料。減免額は料金の20%。総額20億円程度を見込む。

 80億円規模の着陸料と停留料の猶予措置も検討している。

 同社は過去に東日本大震災や同時多発テロの際、同様の措置を講じたが、今回の支援は過去最大の規模となる見込み。

 田村社長は「関係各所と団結して、運航便の回復、航空会社の経営環境の正常化をはかってほしい」と語った。

 一方、同社の収支が悪化する見込みであるため、国土交通省に対して、初めて支援を求めた。

国内宿泊施設の運営代行 サービス提供会社が相談窓口設置

2020年3月27日(金)配信

Tomarieサービスイメージ

 mode-Duo(モードデュオ、東京都渋谷区)は、新型コロナウイルス感染症による影響から、ホテル・旅館など宿泊施設の運営代行によるコスト削減相談の窓口を3月26日(木)に開設した。

 自社で提供する成果報酬型ホテル運営代行サービス「Tomarie(トマリエ)」の導入を支援する。導入時の費用を一部負担することで初期コストを抑えるとともに、人件費の圧縮や短期間での予約サイトの拡充を提案する。

ホテル運営代行サービス「トマリエ」の特徴

(1)賃貸借契約と運営受託、2つの契約形態に対応
 モードデュオがテナントとして運営代行を行う客室(もしくは1棟)を借り上げ、ホテル経営・運営を行うのが「賃貸借契約方式(リース方式)」。一方、ホテル運営に関する業務委託契約を結び、ホテル運営業務の一部(もしくは全部)をサポートするのが「運営受託方式(MC方式)」。トマリエはどちらの契約形態にも対応可能。

(2)1部屋からの運用代行が可能
 一般的なホテル運営代行サービスは、1棟あたり20~50部屋以上の運用が最低ラインだが、トマリエはコスト削減により、客室1部屋から契約可。「1部屋・1フロアから運営代行を試してみたい」といった要望にも対応している。空き物件を用途変更し、宿泊施設としてリニューアルするなどの相談も受け付けている。

(3)多言語対応可能な予約システム・24時間サポートセンター
 海外ゲストの対応に不安があるオーナーから好評なのが、多言語対応可能な予約システムと24時間のサポートセンターだ(現在、英語・日本語・中国語をサポート)。オンラインサポートチームは24時間のシフト制で待機し、ゲスト・オーナー、双方の問い合わせにもじん速に対応する。

(4)ビッグデータを元に、利益最大化のための適正価格を算出
 モードデュオが独自に解析しているビッグデータを元に、利益を最大化するための適正価格を算出する。現在運用中の宿泊予約サイト運用はオーナー側で対応しながら、新規サイトへの客室掲載と運用代行を同社に依頼することもできる。

(5)ロイヤリティは「利益金額」のシェア。高利益への貢献を約束
 ホテル運営代行費は、売り上げ金額に対するパーセンテージで算出されることが多い。これに対し、トマリエは粗利に対して事前に取り決めたパーセンテージをかけてロイヤリティ金額を算出する。利益が出ていないのに支出が発生する、ということのないモデルだ。現在トマリエで運用中の国内宿泊施設(約300室)の予約キャンセル率は、平均20%程度に止まっている。

(6)相談希望は、下のサイトの「お問い合わせ」欄で受け付けている。

mode-Duoについて

 「ITの力を『ITを必要とする人々』に届け、世界を少しずつ幸せにする。」をテーマに、ITを活用したホテル運営代行事業、保育事業などを展開中。企業主導型保育園「ぼくのひみつきち」も自社運営している。

会社名: 有限会社mode-Duo
所在地: 〒151-0041 東京都渋谷区神南1-6-5 The Hive Jinnan
設立 : 2006年4月28日
代表者: 代表取締役 尾島 康仁(おじま・やすひと)

ANAと京成電鉄が連携 航空券と特急券、シームレスに予約できるサービスへ

2020年3月27日(金) 配信

イメージ

 全日本空輸(ANA、平子裕志社長、東京都港区)と京成電鉄(小林敏也社長、千葉県市川市)は4月1日(水)、航空券を予約した際に都心と成田空港を結ぶ特急「スカイライナー」のチケットが購入しやすくなる新たなサービスを開始する。

 検索から予約・決済まで一つのサービスのように、シームレスに利用者に提供する「MaaS(Mobility as a Service)」の構築、展開により、利便性を高める。

イメージ

 航空券予約と成田空港までの空港アクセスを別々で手配する必要があった従来と変わり、「ANA空港アクセスナビ」を使うことで航空券予約完了後、便の出発・到着時間に合わせた最適な空港アクセス経路案内を提案する。表示された検索結果からスカイライナーチケットがスムーズに購入できる。

 このサービスを利用して購入できるスカイライナーチケットは、大人270円、小児150円の割引となる。

「ホテル京阪 名古屋」4月3日オープン 名古屋では初出店

2020年3月27日(金) 配信

「ホテル京阪 名古屋」外観(イメージ)

 ホテル京阪(工藤俊也社長、大阪市中央区)は4月3日(金)、愛知県名古屋市に宿泊特化型ホテル「ホテル京阪 名古屋」をオープンする。ホテル京阪チェーンでは名古屋初出店となる。

 同ホテルが出店するのは繁華街「栄・錦エリア」。地下鉄丸の内駅や久屋大通駅に近く、金融機関をはじめとする企業が集中している。名古屋駅や中部国際空港へのアクセスも抜群で、名古屋に初めて訪れる際やインバウンドでの利用に向いている。

ツインルーム(イメージ)

 客室は、セミダブルルーム134室、ツインルーム112室、スーペリアツインルーム12室の全259室。全室2人以上の滞在が可能な広さの部屋となっている。ドリームベッド社製のマットレスを使用したベッドでくつろぐことができる。

 レストランはホテル1階に位置する。「ホテル京阪特製カレーきしめん」や「つけてみそかけてみそ」など名古屋ならではのメニューをはじめ、和洋料理各種をバイキング形式で楽しめる。

 朝食時間以外はカフェ・ラウンジとして宿泊者以外でも利用できる。モバイル端末の充電設備のほか、コーヒーなどのドリンクをセルフサービスで提供するコーナーを設置する。

ホテル概要

名称:ホテル京阪 名古屋

所在地:愛知県名古屋市中区錦3丁目2-1

開業日:2020年4月3日(金)

規模:地上13階建て

1階:フロントロビー、レストラン

2階:ランドリーコーナー

3階~13階:客室

延床面積:約8,200平方㍍(約2,480坪)

施設:レストラン(88席)、駐車場(10台)、ランドリーコーナー、自動販売機コーナーほか

客室数:259室

チェックイン:午後3:00

チェックアウト:午前11:00

アクセス:

名古屋市営地下鉄桜通線「丸の内駅」から徒歩約4分

名古屋市営地下鉄桜通線「久屋大通駅」から徒歩約2分

名古屋市営地下鉄名城線、東山線「栄駅」から徒歩約13分

コロナ流行のなか、秘境の宿が人気 宿泊客1・5倍増達成 クアパーク長湯

2020年3月26日(木) 配信

周辺を野山に囲まれたクアパーク長湯(大分県竹田市)

 周辺に野山が広がる「秘境すぎる宿」として注目を集めるクアパーク長湯(大分県竹田市)は、新型コロナウイルスの影響が拡大するなか、3月の宿泊数が開業以来過去最高となる見通しだ。

 コロナの影響が本格化する前の1月は174人、2月は148人、そして3月は252人と、前月比約1.5倍増に達した。

クアパーク長湯 宿泊客数(人)

 施設は、1棟ごとに隔離されたコテージタイプの宿泊エリアや50㍍歩行浴をはじめとした露天の温泉プールがある温泉棟で構成されている。

 この施設構成により、新型コロナウイルス感染の条件である密閉・密室・密集の「3密」を避けられることが予約者の安心につながった。サービス業が軒並み大打撃を受けるなか、業績の好調に結び付いている。

 

宿概要

名称:クアパーク長湯

所在地:大分県竹田市直入町長湯3041-1

客室数:16室(全戸ウッドデッキ付クアホテル)

温泉:水着で入る長さ50㍍の歩行浴など

瀬戸内の多島美とサンセットビューを眺めながら、寛ぎの時間を 休暇村瀬戸内東予と休暇村讃岐五色台の客室の一部を和洋室にリニューアル 

2020年3月26日(木) 配信

休暇村讃岐五色台の和洋室

 休暇村協会(東京都台東区)はこのほど、休暇村瀬戸内東予(愛媛県西条市)と休暇村讃岐五色台(香川県坂出市)の客室の一部を和洋室にリニューアルしたと発表した。どちらも瀬戸内の多島美とサンセットビューを眺めながら、寛ぎの時間を楽しめる。

 休暇村瀬戸内東予は、美しい海岸沿いに建つ温泉リゾート。同館の和洋室の最大の魅力は、海図に記されているものだけで130を超える愛媛県に属する島々が作り出す“多島美ビュー”。設えは、時間と共に移り変わるこれらの景色を引き立て、居心地の良さも感じられるよう木を基調に、柔らかな印象でまとめている。

休暇村瀬戸内東予の和洋室

 休暇村讃岐五色台は、瀬戸大橋や瀬戸内海の島々を望む風光明媚な高台に立地する。3月26日(木)にオープンした和洋室からは、瀬戸内の多島美と瀬戸大橋が望める。日が傾き始めると、窓側のサンセットビューから瀬戸大橋の向う側に沈んでいく夕日、そしてコントラストのように現れる坂出の町とライトアップされた大橋の幻想的な夜景が楽しめる。

AI通訳機「ポケトーク」、神奈川・箱根温泉の107施設で採用

2020年3月26日(木)配信

導入先の一例

 ソースネクスト(松田憲幸社長)は3月24日(火)、AI通訳機「ポケトークS」が、神奈川県の箱根温泉旅館ホテル協同組合加盟の全107施設で利用を始めたと発表した。

© SOURCENEXT CORPORATION

 箱根温泉旅館ホテル協同組合と加盟施設が位置する箱根町は、2018年の外国人宿泊客数が前年比9.2%増の59万5740人を記録。同製品の導入で、同組合に加盟する温泉、旅館、ホテルでの外国人客の接客ツールとして利用していく。

 「ポケトーク」は、互いの言葉を話せない人同士が自国語のままで対話できるAI通訳機。55言語を音声・テキストに翻訳し、19言語をテキストのみに翻訳できる。

 最新版の「ポケトークS」では、搭載したカメラで文字を撮影すると自動で言語を認識して翻訳可能。このほか、AIを相手に会話レッスンなど名刺サイズのボディに多彩な機能を搭載する。