フロムスクラッチ、マーケティングプラットフォーム提供 生産性向上はかる旅館など導入

2020年3月19日(木) 配信

誰でも簡単にデータマーケティングが可能となっている

 企業のデータマーケティングを支援する「フロムスクラッチ」(安部泰洋社長、東京都新宿区)はマーケティングプラットフォーム「b→dash」を開発した。労働人口が減少するなか、「生産性向上にデータを有効に活用したい」旅館や旅行会社などへの導入も進めている。

 「b→dash」は、顧客の利用実績や、自社ウェブサイトの閲覧履歴などさまざまなデータを一つに統合。高度なシステムによって変換したデータは、「アプローチしたい年齢層や、嗜好などを絞って商品を訴求できる」(社長室の秋田奈緒マネージャー)。統合データから短時間でアプローチしたい層を絞り、宣伝もできる。ほかの仕事に時間が割けることもメリットだ。

 必要な操作は、マウスなどを使う基本操作のみ。「誰でも簡単に、あらゆるデータを画面上で操作・処理することを可能」としている。「膨大なコストを払い続けられる大企業だけでなく、小規模な旅館などにもデータマーケティングを利用できるように」と、価格は月額5万円(税抜)からに設定している。

ANAセールス次期社長に高橋誠一氏 宮川社長はANA取締役執行役員に

2020年3月19日(木) 配信

次期代表取締役社長の高橋誠一氏

 ANAセールスはこのほど、全日本空輸(ANA)の高橋誠一執行役員マーケティング室副室長を2020年4月1日付で、代表取締役社長に選任すると発表した。高橋氏は4月の臨時取締役会を経て就任する。現代表取締役社長の宮川純一郎氏は、ANAの取締役執行役員(国際提携担当)に就く。

高橋 誠一氏(たかはし・せいいち)

 1963年生まれ、86年4月全日本空輸入社、99年4月東京空港支店旅客部マネジャー、2011年6月オペレーション統括本部旅客サービス部部長、16年4月マーケティング室ネットワーク部部長、18年4月全日本空輸執行役員マーケティング室副室長兼ネットワーク部長などを歴任。19年4月から現職。

観光庁の災害情報アプリ「Safety tips」、14カ国語対応に

2020年3月19日(木)配信

「Safety tips」画面イメージ(20年3月19日撮影)

 観光庁は3月17日(木)、訪日外国人向けの災害時情報提供アプリ「Safety tips」の対応言語を追加した。新たにクメール語、ビルマ語、モンゴル語を加え、計14カ国語の対応する。

 「Safety tips」は、自然災害の多い日本で訪日外国人旅行者が安心して旅行できるよう、2014年10月から提供開始。スマートフォン向けのアプリで、日本国内での緊急地震速報や津波警報、気象特別警報などをプッシュ型で通知できる。ほかにも、周囲の状況に照らした避難行動を示した対応フローチャートや、周りの人から情報を取るためのコミュニケーションカードなどを提供。災害時に必要な情報を収集できるリンク集も備えている。

 これまでの対応言語は英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、日本語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、タガログ語、ネパール語の11カ国語。なお、アプリ利用料は無料。

「星野リゾート 界 ポロト」 北海道白老町に2021年冬開業

2020年3月19日(木)配信

Hiroshi Nakamura&NAP

 星野リゾート(星野佳路代表、長野県軽井沢町)は2021年冬、北海道・白老(しらおい)町に温泉旅館「星野リゾート 界 ポロト」を開業する。

 星野リゾートが全国で16施設を展開する温泉旅館ブランド「界」としては、界 長門(2020年3月12日開業)、界 霧島(2021年開業)、界 別府(2021年開業)に続いて19軒目、北海道では占冠村にある「リゾナーレトマム」、旭川市にある「OMO7旭川」に続き3軒目の施設だ。施設設計は建築家の中村拓志(なかむらひろし)氏が手掛けている。

 界 ポロトは、野鳥が生息する天然林に囲まれたポロト湖畔に面した立地だ。全客室がレイクビューで、四季折々に色づく景色を楽しめる。世界的にも珍しい植物由来の有機物を含有する「モール泉」も目玉だ。

 「王道なのに、あたらしい。」をテーマに全国に展開する温泉旅館ブランド「界」は、その土地、その季節でしか出会えない日本ならではのもてなしと、心地よい和にこだわった快適な空間を提供している。界 ポロトは、白老町や隣接する民族共生象徴空間「ウポポイ」(2020年4月24日開業)とも連携をとりながら、ゲストがアイヌ文化や異なる民族との共生を体感できるよう、施設を運営する。

 設計は建築家の中村拓志氏が手掛けている。ポロトとはアイヌ語で大きな湖を意味し、界 ポロトは、この湖を敷地内に大胆に引き込んだ湖上の建築となる。白樺林のロビーでは湖から樽前山へと続く雄大な風景を楽しめるほか、ラウンジではアイヌの人々の生活の中心であった囲炉裏の火を眺めながらくつろぐことができる。

 湖面にはアイヌの建築方法である、丸太組みの三脚構造を再解釈した「カシ」と呼ばれる湯小屋が集落の様にたたずむ。まるで湖に浸かっているかのような露天風呂はモール泉を心行くまで満喫でき、「ココロカムイ」(温泉の神)に感謝を捧げる神聖な空間というストーリを描いた。アイヌの人々の暮らしや自然観、家族観を、現代にあう新しい形で再現することをテーマに、施設をデザインしている。

星野リゾート 界 ポロト(概要)

所在地: 北海道白老郡白老町若草町1-1018-1
敷地面積:9963平方メートル
建築面積:2015平方メートル
延床面積:4906平方メートル
階数:  地上4階
客室数: 42室
設計:  NAP建築設計事務所、前田建設工業株式会社
着工日: 2020年5月中旬(予定)
開業時期:2021年冬(予定)

【特集No.549】第1回「旅館経営教室」inホテル白菊 労働生産性向上の“現場”を解説

2020年3月19日(木) 配信

 旅行新聞新社(石井貞德社長)とサービス産業革新推進機構(内藤耕代表理事)は1月29、30日の2日間、大分県・別府温泉の「べっぷの宿 ホテル白菊」(西田陽一社長)で第1回「旅館経営教室」現地セミナー&館内見学会を開いた。旅館・ホテルの経営者や料理長、現場責任者ら16社25人が参加。工学博士の内藤氏の細かな解説とともに、「労働生産性が25%向上し、月間残業時間ほぼゼロ、原価率低減、休日数アップ、若年スタッフの採用増」など、業務プロセスの改革によって効果が表れたホテル白菊の現場を見学した。

【増田 剛】

お客の要求に“変動”できる仕組みを

 第1回「旅館経営教室」のテーマは、「収益力強化と人手不足対策のための労働生産性革新」。セミナーの冒頭、旅行新聞新社の石井社長は主催者を代表して、「これまで活字での情報発信を中心に事業展開してきたが、サービス業は『自らの目で現場を見て、確認すること』が大事になってきている」と話し、会場となるホテル白菊の西田社長に謝意を述べた。「旬刊旅行新聞の対談シリーズを続けている内藤先生とも準備を進め、ようやく現地セミナー&館内見学会を実現することができた。これまでにない独自の現地セミナーを年に数回実施していきたい」と語った。

 ホテル白菊の西田社長は「出来立て」「焼き立て」「作り立て」の3つのキーワードをもとに、「お客様との『位置』『時間』『情報』を近づけていく『リアルタイム・サービス法』を実践している。赤裸々な状態を見ていただき、皆様にもご指導いただきたい」とあいさつした。

 さらに、西田社長は「労働生産性の向上は、小さな積み重ねでできていくものだと実感している。スタッフと一緒になって、気持ちを確かめ合いながら、前進と後退を繰り返し、一歩一歩と進めてきた。2年間の改革のプロセスが皆さんのお役に立てれば、うれしい」と語った。

□  ■

 内藤氏による講演「ホテル・旅館における業務プロセス改革のポイント」では、さまざまな具体的な事例を示しながら、「お客の要求に変動できる仕組みづくり」の重要性を説いた。…

【全文は、本紙1790号または3月26日(木)以降日経テレコン21でお読みいただけます】

福島・郡山の桜をライブ配信 さくらスイーツ取り寄せ「インドア花見」も!

2020年3月19日(木)配信

紅枝垂地蔵ザクラ

 福島県郡山市は、市内の桜の名所を3月29日(日)からライブカメラで配信する。取り寄せができる春色さくらスイーツも紹介し、おうちで「インドア花見」を楽しんでとPRしている。

 郡山市観光協会のウェブサイトで、3月29日(日)から5月下旬に市内6カ所の桜の名所をライブ映像で配信する。市の天然記念物「紅枝垂地蔵ザクラ(べにしだれじぞうざくら)」はその1つ。樹高16メートル、樹齢約400年のしだれ桜で、日本3大桜の1つ「三春滝桜」の子孫であることから、“三春滝桜の娘”ともいわれている。見事な枝振りと鮮やかな紅色がかった花が評判で、県内外から訪れる人が年々増えている。また、市内の中心部にある開成山公園では、桜のライトアップも実施。幻想的な夜桜を楽しめる。

郡山桜ライブカメラ

配信期間   :3月29日(日)〜5月下旬
カメラ設置場所:
 紅枝垂地蔵ザクラ
 開成山公園
 藤田川ふれあい桜
 石筵(いしむしろ)ぐれあい牧場
 四季の里緑水苑
 舟津公園

取り寄せできる春色さくらスイーツ6選

■郡山製餡/And3さくらあんみつ
 「桜のあんこ」を使用した、ハートの寒天がかわいらしい一品。あんは桜葉入りで、梅肉を隠し味に使用し桜の風味の中にほのかな塩味が広がる。老舗が手がける、新しいあんこの魅力に出会える一品。
 価格:販売先により異なる

■かんのや/家伝ゆべしさくらあん

 

 定番の「家伝ゆべし」に、春限定商品「家伝ゆべしさくらあん」が登場。香ばしい醤油のゆべし生地に、桜葉を加えた白あんを合わせた逸品。ふんわりと桜が香る上品な味わいは、春の訪れを感じさせる。
 価格:778円(税込)/6個入り

■DewDropFarms/桜シフォン


 日本遺産「一本の水路」ブランド認証団体である米農家が作る、100%自家栽培米を使用した米粉スイーツ。桜あんと桜の塩漬けを使った優しい甘さと香りのシフォンケーキ。
 価格:1100円(税込)
 TEL:024-983-6082

■ヨーグルト専門店モーニング/桜あずきヨーグルト
 細かく砕いた桜の花びらとやわらかく煮たあずきを合わせた「桜あずきヨーグルト」。和の雰囲気たっぷりのヨーグルトとベーシックなヨーグルトを詰合せで。4月中旬まで注文可。
 価格:2030円(税込)/桜あずき2・加糖2・オレンジ2の6個入り(各200g)

■柏屋/SAKURAMILK
 桜の花のほのかな香りがたまらないミルク風味の桜あんを、くちどけの良い薄い皮でふんわり包んだ、ひとくちサイズのスイーツ。
価格:864円(税込)/9個入り

■ホテル華の湯/シュークリーム「桜香」

 ざくざく食感のクッキーシューに春色の桜のクリームをたっぷり詰め込んだ華の湯オジナルスイーツ。上品な甘さに仕上げた姉妹品、「桃・梅・苺」も。
 価格:1944円(税込)/6個入り
 TEL:024-984-2222

郡山産ブドウ「高尾」使用のロゼワインも

 ふくしま逢瀬ワイナリーから4月に新発売。丁寧な栽培で糖度の高さと粒の大きさを両立させ、全国的に人気の中尾ぶどう園の「高尾」。そんな「高尾」100%で仕込んだロゼワインが4月に新発売される。口に広がるイチゴのキャンディや綿あめのような風味、そして鮮やかなピンク色を楽しめる、桜の季節にピッタリなロゼワインだ。

商品名:VindeOllage高尾2019(ヴァンデオラージュ高尾2019)
価格:2750円(税込)

HIS、20年通期は11億円の赤字を見込む 新型コロナなどで下方修正

2020年3月18日(水) 配信

新型コロナの影響で20年の業績では11億円の赤字を見込む

 エイチ・アイ・エス(HIS)はこのほど、2020年度の第2四半期(19年11月1日~20年4月30日)と、通期の連結業績予想を下方修正した。新型コロナウイルスの感染拡大と、ハウステンボスで入場者数が改善していないことを考慮した。第2四半期は当初予想よりも大幅な減収減益、通期では11億円の当期損失を見込む。

 第2四半期の業績予想では売上高を当初予想の4384億円から14・5%減の3750億円の減収を予想。営業利益は96億円から75・0%減の24億円。経常利益は98億円から64・3%減の35億円。四半期純利益を54億円から85・2%減の8億円とした。

 同社は新型コロナウイルスの影響を20年7月までと見ており、通期の売上高を9000億円から13・9%減の7750億円とした。営業利益は193億円から91・2%減の17億円。経常利益は195億円から85・6%減の28億円。当期純損益は110億円の利益から11億円の損失を見込む。「今後の終息時期によっては変動する可能性がある」(同社)という。

 なお、ハウステンボスグループで2月29日(土)~3月15日(日)まで、テーマパークを臨時休園した際の影響額は反映していない。

観光庁、旅行業社9社を聴聞 貸切バス手配の法令違反で

2020年3月18日(水)配信

業務改善命令や数日間の業務停止などの行政処分が科せられる(写真はイメージ)

 観光庁は3月23日(月)と24日(火)、旅行業者9社に対する聴聞を行う。いずれも貸切バス旅行の手配による、旅行業法第13条第3項第2号違反。業務改善命令、9日もしくは14日間の業務停止などの行政処分を科すに当たり、旅行業法の規定に基づき実施されるもの。

 対象となる9社は、ワールドナビゲーター(東京営業所)、ビーエス観光(札幌営業所)、新富観光サービス(本社営業所)、北陸旅行(福井本社)、海洋観光(本社営業所)、近畿日本ツーリストコーポレートビジネス(本社)、近畿日本ツーリスト九州(福岡教育旅行支店)、毎日企画サービス(本社営業所)、名鉄観光サービス(横浜支店とインバウンド部)。

 聴聞の日程は、23日(月)が午前10時、10時45分、午後1時、1時45分、2時30分からで、24日(火)が午前10時、10時45分、午後1時、1時45分から旅行会社ごとに行われる。詳細は、観光庁ホームページの報道発表から。

観光産業と花きに関わる事業者へ 新たな「新型コロナウイルス被害事業者向け支援プロジェクト」スタート

2020年3月18日(水) 配信

生産者や農家が丹精込めて育てた花などのお礼の品を選び、寄付(イメージ)

 ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンク(川村憲一社長、東京都目黒区)はこのほど、新たな「新型コロナウイルス被害事業者向け支援プロジェクト」をスタートした。支援対象は、観光産業と花きに関わる事業者。寄付者は、ふるさと納税で事業者のお礼の品を選び寄付することで、事業者の収益を支援する。

 観光事業者向けプログラムは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている地域のホテルや旅館、飲食店など観光産業に関わる事業者が対象。利用者は、宿泊施設の宿泊券や地域の飲食店の飲食券、アクティビティの体験チケットなどのお礼の品を選び、対象の自治体に寄付を行う。この際の寄付金の一部が、事業者に届く。

 同支援は、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いた時期に、宿泊券や飲食券などを利用しにその地域に訪れることで、地域経済効果などの支援につなげることも狙いだ。

 一方の花きに関わる事業者への支援プログラムは、卒業式や入学式、コンサートなどのイベント自粛に伴い、キャンセルなどが相次ぎ、経営に多大な影響を受けている花の生産者や園芸農家など花き関連の事業者を対象に実施する。

「新型コロナウイルス被害事業者向け支援プロジェクト」

 トラストバンクが3月4日に立ち上げた、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けている事業者を支援するプロジェクト。3月13日午前9時30分現在、給食、外食、観光、花きの事業者へのプログラムを通じ、全国154自治体、677事業者を支援している。なお、プロジェクトで紹介するお礼の品の寄付にかかる自治体の手数料は、無償としている。

JTBパブリッシング、私鉄ダイヤ改正特集「JTB時刻表2020年4月号」発売へ 付録に「私鉄特急大図鑑」

2020年3月18日(水) 配信

近畿日本鉄道の新型特急「ひのとり」が表紙の4月号

 JTBパブリッシング(今井敏行社長)は3月19日(木)に、「JTB時刻表2020年4月号」を売り出す。 春の私鉄ダイヤ改正情報のほか、私鉄有料特急列車ページに地方の鉄道会社3社が加わる。特別付録は20年版「私鉄特急大図鑑」が付く。

 3月14日(土)に行われたダイヤ改正は、近畿日本鉄道や東武鉄道、西武鉄道などの情報を掲載する。巻頭カラーページでは、営業を開始した近畿日本鉄道の新型特急「ひのとり」や東武鉄道アーバンパークラインの大幅改正など、各社の注目トピックをまとめた。

 私鉄有料特急列車ページでは、これまで掲載されていなかった「富山地方鉄道」と「長野電鉄」、「富士急行」が加わり、国内で走るすべての有料特急列車の時刻が掲載される。

 特別付録の「私鉄特急大図鑑2020」は、私鉄11社の有料特急列車が一覧できる図鑑となっている。各列車の車両写真のほか、車両の特徴や形式、登場年などのデータがまとめられている。

書誌概要

書名:JTB時刻表2020年4月号

定価:1095円(税抜)

発売日:2020年3月19日(木)

仕様:B5判

発行:JTBパブリッシング

販売:全国の書店など

問い合わせ先:JTBパブリッシング 時刻情報・MD事業部 電話03-6888-7841