ふるさと納税で新型コロナ被害者支援 寄付1万件を突破

2020年4月3日(金) 配信

新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者を支援する

 ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク(川村憲一代表取締役、東京都目黒区)は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた事業者向けふるさと納税プロジェクトの寄付件数が1万件を突破したと発表した。4月2日時点で292の自治体と1567の事業者を支援している。

 同プロジェクトでは、「新型コロナ感染拡大の影響を受けている事業者支援」と「ふるさと納税を活用したクラウドファンディング」、「思いやり型返礼品『きふと、』を活用した経済的に厳しい子育て家庭への支援」の3つの取り組みを行っている。

 事業者支援の取り組みでは、給食や飲食、観光、花きに関連する事業者を扱っている。寄付者は事業者の返礼品を選んで支援でき、地域の魅力も知ることができる。

 クラウドファンディングでは自治体が立ち上げた新型コロナ対策プロジェクトに寄付することができる。寄付金は新型コロナ対策の研究費や、医療機関や介護施設の援助、子供の居場所へのマスクや消毒液の供給などに使われる。

 昨年2月にサービスを開始した「思いやり型返礼品『きふと、』」では、対象の自治体に寄付すると返礼品が自分ではなくNPO団体などを通じて子育て家庭に届けられる。学校給食や子供食堂などが中止になった子育て家庭の不安解消をはかる。

観光庁、訪日客受入環境整備に補助金 外国人観光案内所など

2020年4月3日(金)配信

インフォメーション看板(写真はイメージ)

 観光庁は3月31日(火)、「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金」の公募を始めた。2019年度予備費に基づくもの。新型コロナウイルス感染症の拡大防止期間を「助走期間」と位置づけ、反転攻勢に転じるための基盤となる外国人観光案内所の整備などを支援する。

 補助対象の事業者は地方公共団体、民間事業者や協議会など。対象事業は(1)外国人観光案内所(2)観光拠点情報・交流施設(3)公衆トイレの洋式便器の整備及び機能向上(4)観光スポットの段差の解消――。補助対象経費の3分の1以内を交付する。

 申請には観光庁ホームページにある要望書に必要事項を記載し、最寄りの地方運輸局などに提出する必要がある。

 応募受付期間は7月31日(金)午後5時まで。原則、応募月の翌月末を目途に審査結果の可否が判明。

 なお、予算が無くなり次第、募集終了となる。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(111)感じる力がおもてなし力を高める 創客のカギは「感じる力」

2020月4月3日(金) 配信

 

 先日、講演で訪れた佐賀県武雄市には、有名な市立図書館があります。2013年のリニューアル時に蔦屋書店とスターバックスを併設し、多くの利用者を集めています。そのなかには、自治体視察や観光のお客様も多く含まれていると聞きます。

 講演前の準備を兼ねて、ここに案内していただきました。コーヒーの良い香りがする館内は、テーブルで食事をしている人も多く、まるでホテルのラウンジのようでした。開放的な大きなガラス窓と高い天井、並んでいる本がインテリアのようにすら感じる気持ちの良い空間でした。

 しばらく講演内容をイメージしたあと、食事をとることにしました。館内のスターバックスでサンドウィッチとコーヒーを頼んだとき、「店内でお召し上がりですか」と聞かれ、「はい」と答えました。すると「ではサンドウィッチを温めますね。しばらくお待ちください」とすぐに対応してくれました。

 温められたサンドウィッチを受け取るときに、本当に素敵な笑顔で「これ、おいしいでよ」と言って渡してくれたのです。いつもの「お待たせいたしました」というだけとは違い、その言葉でサンドウィッチは特別においしく感じるものになりました。

 以前にテーマパークでお土産を買うとき、「良いものを選んでいただきましたね。この商品は、私も大好きなんです」とスタッフが声を掛けてくれました。限られた時間の中で迷った末に手に取った商品ですが、その言葉は私に大きな力をくれました。

 「これで良かった」と思いながら、「これは土産店の人も好きだというものなんだよ」と言葉を添えて渡すことで、単なる「もの」が「こと」化して喜んでもらうことができました。

 日々何となく聞き流している言葉に、意識を向けましょう。心から喜んでいただけるような言葉をキャッチする力が、明日あなたの前に立つお客様を笑顔にできる接客を創造するのです。

 キャッチする力とは、「感じる力」です。良いサービスを受ける力のない人に、良いサービスは提供できません。人は等しく良いサービスを受けているのですが、良いサービスと受け取れるか、何も感じずにやり過ごしてしまうかは、「感じる力」の違いです。

 それを養う方法は、接客者から話し掛けられるときには、しっかりと接客者を見ること。そして、一呼吸おいて「ありがとう」と返すことです。ただの「ありがとう」ではいけません。笑顔で言葉に想いを込めて伝えることを意識するのです。その繰り返しのなかで、感じる力のアンテナはどんどんと高くなり、良い言葉に多く出逢えるようになるのです。

 
 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

電脳交通、自家用有償旅客運送「はすみデマンド」に配車システム導入 運航事業者の業務負荷軽減はかる

2020年4月2日(木) 配信

「はすみデマンド」で導入したシステムのイメージ

 タクシー配車システムを開発する電脳交通(近藤洋祐社長、徳島県徳島市)は4月1日、島根県・邑南町で運行している自家用有償旅客運送「はすみデマンド」に、タクシー事業者向けに提供する「クラウド型配車システム」を導入し、予約・運行管理を行う実証実験をスタートした。乗務日報作成における業務負荷の軽減をはかる。

 同社は19年秋、西日本旅客鉄道(JR西日本)と邑南町(島根県)で地方版MaaSの検討開始をきっかけに、電脳交通とJR西日本、邑南町、はすみ振興会で地域公共交通の利便性向上に向けた議論を実施。課題として、「受付・管理などの運用拠点の統合」や「乗務日報作成の業務負荷軽減」などが挙がった。

 同システムでは、配車担当者がパソコンでリアルタイムに運行状況を把握が可能。さらに、はすみデマンド向けに、運行実績と移動記録のデータをエクセルで管理できるようし、乗務日報作成に必要な機能を備えた。

 今後は帳票に近い形で表示・印刷できるようにする。このほか、配車システムの有用性の評価・検証をはじめ、JR西日本グループと邑南町、はすみ振興会と昨年の議論で明確になった課題と期待に対する検討を進め、課題解決に貢献する。

ダイヤモンド・ビッグ社、「地球の歩き方」電子版を読み放題に 期間限定で全185タイトル公開

2020年4月2日(木) 配信

 旅行ガイドブックを発行するダイヤモンド・ビッグ社は4月1日(水)から、「地球の歩き方」主要5シリーズ、全185タイトルの電子版読み放題サービスを始めた。期間は5月31日(日)まで。閲読にはamazonのKindle Unlimitedへのログインが必要になる。

 同社では“旅する気持ち”を持ち続け、新型コロナウイルス禍終息後の旅先選びにつなげてもらおうと、期間限定のサービスを実施している。自宅でくつろぎながら、世界の未訪問地や再び訪れたい旅先の情報が入手できるほか、休校中の子供たちが各国の歴史や地理などを学ぶこともできる。

 amazonのKindle Unlimitedサービスは、対象電子書籍のなかから読みたい書籍やムックが読み放題となる。初回30日間無料で、以降は月額980円(税抜)が必要になる。

厚労省、雇用調整助成金の特例措置を拡大 解雇しない場合の助成率を中小で9/10まで引き上げ

2020年4月2日(木) 配信

 厚生労働省は4月1日(水)から、新型コロナウイルス感染症にかかる雇用調整助成金の特例措置を拡大した。

 6月30日(火)までを緊急対応期間とし、解雇などを行わない場合の助成率を中小で9/10、大企業で3/4まで引き上げ、リーマンショック時と同等の水準とした。

 現在、計画届の事後提出を認め、書類を整備する前に休業などの実施が可能となっている。

エアトリの子会社、グローバルモバイルを子会社化に

2020年4月2日(木)配信

GM社はエアトリの連結子会社となる予定

 エアトリ子会社のインバウンドプラットフォーム(王伸社長、東京都港区)は4月1日(水)、グローバルモバイル(GM社)を子会社化することを臨時取締役会で決議した。GM社は株式の譲渡によって、エアトリの連結子会社となる予定。

 インバウンドプラットフォームは、訪日外国人向けWi-Fi端末のレンタル事業を手掛けている。海外旅行と国内利用向けWi-Fi端末のレンタル事業を手掛けるGM社をグループ化することで、さらなる収益基盤の強化に期待している。

 一方のGM社は、官庁や企業、個人など多数の顧客基盤を有している。インバウンドプラットフォーム社と商圏の重複はないため、ノウハウの共有化や仕入コストの削減などができ、高いシナジーを見込んでいる。

 今回の株式取得でインバウンドプラットフォーム社は、主要事業の1つである海外でのキャンピングカーレンタル事業でWi-Fi端末のレンタル事業も可能となる。同社の両替サービスも提供可能となり、クロスセルによる売上の増加も狙う。

4月17日、弘前藩初代藩主津軽為信の居城「堀越城」を全面公開

2020年4月2日(木) 配信

国指定史跡津軽氏城跡 堀越城跡

 青森県弘前市は4月17日(金)、弘前藩初代藩主津軽為信の居城「堀越城」を全面公開する。同城は、2012年度から整備事業が進められ、19年度に整備工事が終了した。

 堀越城内には、本丸御殿広間の礎石建物跡の規模を表示するほか、土塁、堀跡、木橋などを復元した。

旧石戸谷家住宅

 また、史跡の隣地には、かつて弘前市浜の町に所在した津軽を代表する豪農・石戸谷家の母屋で、市指定有形文化財となっている「旧石戸谷家住宅」を移築復元。堀越城跡のガイダンス機能を兼ね備えた施設として公開する。

堀越城とは

 1594年(文禄3)年から1611 (慶長16)年までの17年間、弘前藩初代藩主津軽為信が居城とした城。城自体は、南北朝時代に曽我貞光によって築かれたとされる。1985(昭和60) 年に国の史跡に指定された。

「桃沢野外活動センター」、5月リニューアルオープン バーベキュー場を新設

2020年4月2日(木) 配信

全天候型のバーベキュー場(イメージ)

 加和太建設(河田亮一代表取締役、静岡県三島市)は5月1日(金)、指定管理者として運営する「桃沢野外活動センター」(静岡県・長泉町)をリニューアルオープンする。コテージやテント、バーベキュー場など19棟の新設と宿泊棟の大規模改修を行った。

 今回行った改修には画家、文筆家としても活動している建築家・光嶋裕介氏が設計を担当した。道具のレンタルや食材の販売、貸切風呂、24時間営業のコインシャワーなどの各種サービスも充実。これまでは小学生の自然学校など、団体の利用が中心だったが、個人やファミリーから企業・団体の研修まで幅広く利用できる施設となった。

 アウトドア施設では、ボルダリングなどの人気アクティビティだけでなく、陶芸や木工、ピザ作り体験、焚き火体験を通じた火育(ひいく)など、100種類以上の体験を用意。「親が子どもにさせたい体験」を盛り込んだ親子向けのイベントや、50以上の体験が一度に楽しめる大規模イベントも開催する。

国際交流に関する機会を創出し、国際相互理解を促進 かごしま国際交流センターの供用開始 

2020年4月2日(木) 配信

かごしま国際交流センター外観

 鹿児島県鹿児島市は4月1日(水)、かごしま国際交流センターの供用を開始した。

 国際交流に関する機会を創出し、国際相互理解を促進することにより、市の国際交流を推進するための拠点施設。京セラ名誉会長の稲盛和夫氏からの寄附金を活用し、県などと連携して整備した。

 同センターは、鹿児島市と県がそれぞれ管理する部分を持つ合築施設で、交流機能と居住機能を備えている。

 鹿児島市が管理する交流施設は、200人収容の多目的ホールや調理室、和室などを備え、講演会や外国料理教室、茶道体験、日本語支援教室など、多文化共生の推進に向けたさまざまな事業を行う。また、諸室は一般への貸出も行う。

2階和室

 一方、鹿児島県は外国人留学生や研究者のための居住施設を管理する。単身者用居室60室のほか、家族用居室などを用意した。

かごしま国際交流センター概要

開館時間:午前9:00~午後9:00(日曜・祝日は午後5:00まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始

所在地:鹿児島市加治屋町19-18

アクセス: JR九州 鹿児島中央駅下車、東口から徒歩13分
      バス「甲東中学校前」下車徒歩1分
      鹿児島市電1系統「甲東中前」下車徒歩1分
      自家用車 九州自動車道鹿児島北ICから約20分