【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その7-江島神社&江の島大師 神仏めぐり(神奈川県藤沢市) 光きらめく3女神様参り 健康&開運ウォーキング
2021年11月8日(月) 配信
太陽の光の中を歩くことは、心身の健康の向上や、ストレスケアに良いセロトニンの分泌を促進するといわれています。北欧の人々は、冬になると白夜の影響で日照時間が少ないため、意欲の低下や、倦怠感を起こしてしまいます。冬季うつ病、季節性情動障害などと呼ばれていて、スウェーデンの人々の9割がなるとのこと。
光線療法という、色の光を浴びることによって、彼らは心身の健康を取り戻しています。コロナ禍前であれば、冬の季節にスウェーデンの人々の約30万人が、海外旅行へ。太陽の光が燦々と輝いている、リゾート地へ行けば、症状を改善してしまうのです。
今回ご紹介する、江島神社と江の島大師がある江の島は、晴れた日に歩くと、太陽の光の輝きが神々しいほどの美しさを感じます。
江の島は、弁財天と五頭龍の伝説が残る島。弁財天は、元々インドの水の神様である、サラスヴァティーという神様でしたが、仏教と習合されて弁財天女とされました。海上安全、芸能上達、商売繁盛などの福徳をもたらしてくれるといわれています。
江島神社は、滋賀県の竹生島にある宝厳寺・竹生島神社、広島県の大願寺・厳島神社と並ぶ、日本三大弁財天の1つ。
江島神社に祀られている、ご祭神は3姉妹の女神様。アマテラスオオミカミ様とスサノオノミコト様が高天原で誓約(うけい)という神聖な占いを行ったときに、アマテラスオオミカミ様がスサノオノミコト様の剣を噛み砕いて噴き出した霧の中から生まれたのが、タギツヒメノミコト様、タギリヒメノミコト様、イチキシマヒメノミコト様の3姉妹の女神様。
1182年に鎌倉幕府を開きつつあった源頼朝の藤原秀衡調伏のために、武士であり、真言宗の僧侶でもある文覚が弁財天を勧請し、このことが弁財天信仰としての江の島創建といわれています。江戸時代になると、江戸から近いということから、江の島弁財天詣が盛んになり、観光地として発展しました。
さて、江ノ電・江ノ島駅、湘南モノレール・湘南江の島駅、小田急・片瀬江ノ島駅のいずれかの駅を下車し、澄んだ青々とした海を見渡しながら江の島弁天橋を渡ると、江の島へ到着。
青銅の鳥居をくぐり、お宿や飲食店、土産物屋が立ち並ぶ弁財天仲見世通りを通ると、朱色の鳥居もくぐり、手水舎で心身を清めてから、ご利益スポットが満載という辺津宮にご参拝。辺津宮は、水や航海の神様といわれるタギツヒメノミコト様が祀られています。本殿の向かいには、「銭洗い白龍王」が鎮座。こちらの白龍水の霊水で金銭を洗い、お賽銭箱にその小銭が入れば願いが叶うそうです。
また、本殿横には、琵琶を抱えた妙音弁財天と八臂弁財天が祀られている奉安殿もありますので、そちらもご参拝しましょう。次は辺津宮から歩いて5分ほどで、絶世の美女といわれる、イチキシマヒメノミコト様が祀られている中津宮へご参拝。子孫繁栄や商売繁盛など、ご利益の高いスポット。
中津宮から5~6分程度で、江の島大師へ到着。お不動様に、感謝と祈りをささげてみましょう。こちらから見渡せる、太陽の光を浴びた、海のきらめきが心を潤してくれます。
そして、江の島大師から数分程度で、タギリヒメノミコト様を祀る奥津宮へご参拝。3姉妹の1番上のお姉様であり、安らかに海を守る神様。奥津宮の隣にある龍宮は、安産・子育てのご利益があり、岩屋の真上にあたるため江島神社最大の開運スポット。龍宮のご祭神様は、龍王大神様です。北条時政はこちらで子孫繁栄祈願をされました。
江の島は、とても石段が多く、足腰を鍛えるのにも最適ですし、心身の健康ウォーキングと開運もできて、充足感をチャージできます。
■旅人・執筆 石井 亜由美
東洋大学国際観光学部講師、カラーセラピスト。精神性の高い観光研究部会メンバー。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。