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「地域を見つめ、地域を動かす」 國學院大學22年観光学部観光まちづくり学科を開設

2021年11月9日
営業部:後藤 文昭

2021年11月9日(火) 配信

西村幸夫教授

 國學院大學は11月8日(月)、同學内で「観光まちづくり」フォーラムを開き、2022年開設の観光学部観光まちづくり学科の構想を発表した。

 スローガンを「地域を見つめ、地域を動かす」とし、「地域から考える」ことを基本にする。

 新学部設置準備室長の西村幸夫教授は、「地域が魅力的になることにより、経済が動く。そこに暮らす人が自信をもって将来生きていけるまちをつくるとともに、すでに観光地になっている場所の観光の魅力もより深めていきたい」と学部への思いを語った。

 観光学部の柱は①地域の個性をみつけ、みがく(地域環境を見る)②地域の多様なつながりをつくり、生かす(地域社会を見る)③地域の暮らしを支え、豊かにする(地域経済を支える)④地域の未来をつくる人材と仕組みを育てるーーの4つ。観光まちづくりを推進するにあたり必要な地域の諸条件、観光を取り巻く環境を客観的に分析する手法や、社会学の基礎を文系、理系の垣根を超え、理論と実践の両方から学ぶ。

 同学部には、観光学や社会学、歴史学などさまざまな分野での経験と専門性をもつ教員が来年4月までに29人、再来年には30人集う。地域の魅力を生かし、課題を解決するマインドをもった学生を育てるべく、フィールドワークも実施する。

 佐柳正三理事長は、同学部設立趣旨を「日本の存在の根底にあるゆるぎないモノ、人々の心、地域、自然、伝統、文化遺産などを改めて見直し、地域に軸足を置いたまちづくりを実践し、自然、人が豊かに生活できる世の中を実現すること」と説明する。

 そのうえで、「21世紀の今日改めて建学の精神『本ヲ立ツル』に立ち返り、日本の伝統文化、歴史などの重要性を基点にまちづくり、都市づくりを通して、日本再生、発展に寄与していくと期待している」と力を込めた。

針本正行学長

 針本正行学長は「國學院大學は1882年に國學と神道の教育機関として誕生した皇典講究所を母体に創設され、建学の精神を具現化した高等神職の養成機関として毎年多くの神職者を排出している。ご奉仕をする神社は地域社会、コミュニティの核であり、神社の持つ宗教文化に立脚する文化視線が観光を通して活用され、まちづくり、地域づくりの中核としても位置付けられている。ここにこそ本学が観光まちづくり学部を設置する意義がある」とした。

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