日本修学旅行協会、20年度修旅の実態公表 中学5割、高校6割が中止
2021年11月10日(水) 配信
日本修学旅行協会(竹内秀一理事長)が11月8日(月)に発表した、2020年度全国修学旅行調査速報版によると、中学は約5割、高等学校は約6割が中止したことが分かった。同年度の修学旅行の計画について、中学校は47・2%が変更し、51・5%が中止した。予定通り催行した学校は1・4%。一方、高等学校は61・4%が中止し、34・3%が計画を変えた。計画通りの実施は2・1%。海外旅行の実施校数は0件だった。
調査は、中学校の1046校と高等学校の1147校から回答を得た。
中学校でのコロナ禍による具体的な変更内容については、出発時期が38・7%でトップ。次いで、日数が22・3%、方面が32・9%と続いた。コロナ禍収束後の海外旅行は、意向ありが40・4%、予定なしは、38・3%。未定は21・3%となった。
実施時期では、10月が前年同月比99件増の149件で最多。次いで9月が同55件増の120件、11月が同62件増の111件だった。
旅行先は京都(6・5%)が最も多く選ばれた。続いて奈良(5・9%)、山梨(5・8%)、北海道(5・2%)、長野(同)の順。
構成比については、19年度と同じ順位だった京都が前年度比16・2%減、奈良は同13・9%減となり、他県との差が縮まった。
班別の自主行動を行った学校は、同59・9%減の31・1%。
高等学校の実施時期は、12月が前年同月比100件減の86件で最も多かった。2位は11月が同146件減の75件、3位は昨年0件だった3月が58件となった。
旅行先は長崎(7・3%)が1位。沖縄(5・8%)、広島(5・5%)、大阪(5・1%)、北海道(4・9%)と続く。
班別に自主行動した学校は前年度比34・2%減の50・8%。
収束後の海外旅行については、62・2%が再開したいとし、14・7%は意向なしと回答。未定は23・1%。