スペイン政府観光局、年内にも視察旅行実施する予定 観光業と朝食会開く
2021年11月24日(水) 配信
コロナ禍での受入状況や、日本の収束を見越した誘客計画をアピールしようと、スペイン政府観光局は11月24日(水)、The Okura Tokyo(東京都港区)で、旅行会社や観光系団体、省庁などを招いて、朝食会を開いた。年内にも視察旅行を実施する予定だ。
朝食会には感染防止をはかるため、人数を約30人に限定した。ホルヘ・トレドスペイン特命全権大使は冒頭、全世界からの入国者数が約8千万人だった19年には、約69万人の日本人が同国を訪れたことや、JTB総研による海外旅行再開後に行きたい国の調査結果で、スペインがヨーロッパのなかで2位となったことに触れ、「日本からの来訪者数は今後、増加する余地がある」とあいさつした。
政府観光局のハイメ・アレハンドレ局長は、ワクチン接種済証または陰性証明書の提示者には隔離を免除していることを説明。さらに、スペインのワクチン接種率が約9割に達し、衛生管理認証制度「セーフツーリズム認証」を国営ホテルなどに付与したこと、宿や飲食店などで接種済証などを求められることから、「スペインは最も安全な観光地の1つ」と強調した。
日本での隔離が免除された後の計画では、「日本人がワーケーションへの関心を高めている」として、「自然が豊かで、長期滞在者を迎える宿泊施設が多く位置するリゾート地カナリア諸島への誘客を強化する」と語った。
同諸島は、バルセロナから飛行機で約3時間の場所に位置する。島内にあるガラホナイ国立公園は世界自然遺産に認定されている。
最後には、「早ければ年内にも、観光業を対象にした視察ツアーを催行する。スペインへの入国の流れや安全性を確認してほしい」と参加を呼び掛けた。