国際観光施設「ビレッジプラザ・ウッドリターン・アイデアコンペティション2021」の表彰式開く
2022年1月17日(月) 配信
国際観光施設は1月11日(火)、同協会の賀詞交歓会のなかで「ビレッジプラザ・ウッドリターン・アイデアコンペティション2021」の表彰式を開いた。
最優秀賞には日本設計の吉岡紘介氏と佐々木賢太氏の「Colorful pallet」が選ばれた。普段使っているイスを非常時にはテントやパーテーションに、イベント時には観覧席のカタチに組み替える、フェイズフリーなパレット(荷役台)型モジュールシステムを提案する。オリンピックで使用した木材を必要なものへと組み換え使い続けるというコンセプトが「2020オリンピックレガシーとして相応しいもの」と評価された。
吉岡氏と佐々木氏は「普段建築、設計するのとは逆で、最初に素材が指定されていて、それを使うという面白い発想のコンペで最優秀賞をいただけてうれしい。実際に使えるように考えているので、どこかで実現できたら」と語った。
同アイデアコンペティションは、協会が推進する観光施設にもっと国内産の木材を活用しようという「木づかい運動」の一環として、昨夏開催された東京オリンピック・パラリンピック大会開催時に建てられた「選手村ビレッジプラザ」のプロジェクトに着目して実施。
「選⼿村ビレッジプラザ」は全国63の自治体より構成木材の提供を受け施工された建物。大会終了後には建物を解体し、使用した⽊材を各⾃治体に返却、自治体ごとに公共施設などに使用することで大会のレガシーとして継承される仕組みになっている。今回は、この木材の利用アイデアを会員企業から募るカタチで企画し、41作品が集まった。集まったアイデアは協会ホームページでの公開に加え、冊子を作成し、地方自治体にも配布する。