いぶすき秀水園 和洋室で商品力アップ バリアフリーにも対応
2022年1月18日(火)配信
鹿児島県・指宿温泉の「いぶすき秀水園」(湯通堂温社長)は、旅館5階の10畳和室2部屋を1部屋にし、高齢化に対応したバリアフリー和洋室として改装し、1月から稼働を開始した。同階は特別室クラスの広い部屋が集中し、商品として付加価値を加える。
新客室は間仕切壁を挟んで、和室6畳+リビングとツインルームの2部屋で構成。入口の踏み込みは、ゆるい傾斜にして車イスのまま入室でき、室内の床材も硬く高級感ある赤系統の「かりん」の木を使用した。
入口の左右2カ所にトイレを配置。洗面室は上品なタイル張りで、正面に大きな一面鏡を設置した。洗面台の高さも通常より約5㌢低くし、障害のある人や高齢者にも配慮し、浴室はタイル張りで清潔感を出した。
6畳和室は障子で囲めば、独立した部屋にもなる。浴衣を飾り棚に並べ、クローゼットもコートが収納できる高さを確保。リビングのイス・テーブル席では、朝夕の食事も提供する。
ツインルームは、シモンズ製のベッドを配置。壁クロスに金の波模様をあしらい高級感を演出している。窓際に設置した鏡台にもなるデスクは、ワーケーション利用も想定する。
【有島 誠】