SSRが特別清算 負債は約2億500万円(帝国データバンク)
2022年1月14日(金) 配信
帝国データバンクによると、SSR(旧商号:三四郎、代表清算人=森田豪丈弁護士、静岡県・西伊豆町)は2021年12月13日、静岡地裁下田支部から特別清算開始命令を受けた。負債は金融債務のみで約2億500万円。
同社は1967(昭和42)年2月に創業し、69(昭和44)年5月に法人改組。客室数46室、収容人数約260人の観光ホテル「堂ヶ島アクーユ三四郎」を西伊豆の堂ヶ島温泉地区で運営。全室オーシャンビューで、地元鮮魚を主体とした海鮮料理を提供し人気を博していた。
91年4月に旅館を新築した際の設備投資が重荷となるなか、バブル崩壊や観光不況の影響で業績が悪化。03年9月に民事再生法の適用を申請した。
その後、メインバンク主導で経営再建に取り組み、06年3月には再生手続きを終結、08年2月期には年間収入高約7億2900万円を計上していた。
しかし、近年は観光客数が落ち込み、19年2月期の年間収入高は約5億円に減少。先行き好転の見通しが立たないことから、20年12月に三四郎から現商号に変更するとともに実質的に事業を停止し、21年9月1日開催の株式総会決議により解散していた。
なお、ホテル事業は、20年12月に同社から会社分割を受けた三四郎(20年10月設立、同所、21年4月西伊豆観光開発から商号変更)に承継され、21年7月に「イル・アズーリ」にホテル名を変更してリニューアルオープンし、営業を継続している。