マスターカードと和歌山県が連携へ 観光誘致・DX化促進
2022年1月14日(金) 配信
和歌山県(仁坂吉伸知事)とマスターカード(チャン・ユンソク日本地区社長、米国・ニューヨーク州)は1月13日(木)、マスターカードが提供する国際基準の決済ネットワークを活用した観光誘致や、中小企業のキャッシュレス・DX化促進を目指していく連携協定を結んだ。同社が日本国内の地方自治体と連携協定を結ぶのは初となる。
マスターカードが持つ世界の観光や消費動向における知見を活用し、和歌山県と同社がインバウンド観光客誘客のための取り組みを共同で行う。
和歌山県が持つ高野・熊野など世界遺産をはじめとした観光資源を活用し、マスターカード会員を対象とした体験型特典プログラムを共同で開発する。国内外の旅行客に、和歌山の魅力を発信する目的。
マスターカード参加のカード発行会社とも連携し、ICカードやスマートフォンを利用した非接触決済や、国際基準のキャッシュレス決済の導入を促進する。このほか、買掛金の効率化や照合作業、データ分析などを最適化するバーチャルカードの技術を活用し、県内企業の効率的な決済業務を推進する。
仁坂知事は、「国際的な旅行や消費動向に関する知見や、海外カード会社とのネットワークを持つマスターカードは、強力なパートナーとなる。観光産業をはじめとした地域産業の振興と、互いの持続的な発展を目指す」と意気込んだ。
チャン社長は、「国内外の観光客誘致に熱心に取り組む和歌山県と連携することで、新しい観光誘致モデルを築いていきたい。この提携による取り組みが大きな効果を生むと確信している」と期待を語った。
両者は今後、和歌山県におけるグローバルスタンダードの実装強化に取り組むとともに、「県内・観光地への観光客誘致のためのマーケティング・コンテンツを開発していく」とした。